こんばんは!伊藤です。
さて、シューズ修理工房お邪魔してきましたブログvol.2です。
書きたいことが多すぎて1回のブログでまとめられませんでした。
Vol.1をまだご覧になっていない方、今回のvol.2はその続きなのでこちらからご覧ください。
今回はクレープソールのシューズのお直しについて。
最近<BEAMS F>でもクレープソールの新作シューズが入荷してきているので使い込んだ後の修理について気になっていた方も多いかと思います。

こちらのシューズのようにヒール部分だけ削れてしまうことが多いですね。この削れた部分に合わせてソールを継ぎ足して高さを調整、その後アウトソールを装着するみたいですね。

クレープソールは新品の状態だとハニーと呼ばれるようなベージュカラーのものですが、仕入れるたびに色ブレがありるため、そのまま削れた部分に継ぎ足して(アタッチして)高さ調整して、後で色を塗って馴染ませるみたいです。
新品では綺麗な色をしていますが、着用しているとどんどん黒くなっていきますからね。
色を載せるのはレザーシューズの補色で使うクリームでは色が乗らないので別の着色剤を使うみたいです。

よくみるとクレープソールも何層にもなってますね。
こちらだと全部で4層。
持ち込みシューズは2層目まで削れが入ってしまっているのでアタッチをした方がいいみたいです。
ちなみにクレープソール部分を全部交換、という手もあるがかなりお値段かかるのでおすすめはしないそうです。
クレープソールのシューズ自体が比較的安価なのでシューズ本体の金額から考えると高くつくというイメージですかね。

写真は撮っていませんが、私も最近製品でも多くなってきているマッケイ製法のシューズについて、マッケイ製法のシューズはオールソール交換ができない、できても1回ぐらいという話をよく聞いており、接客でのご案内もそのようにしていましたが実際どうなんですかと言う質問をしました。
平野さん曰く、マッケイ製法は中底にスティッチを縫い込むものなので、オールソールを繰り返すと中底が傷んでくる。中底がそれが耐えられるかどうかでオールソールできる回数が変わってくるとのこと。
逆に言えば、中底さえ耐えられればマッケイ製法の方がグッドイヤー製法どちらかといえばオールソールしやすいですし、最悪中底も変更したり、もっと最悪の場合はスティッチかけずにセメント製法でソールを接着すれば良いとのこと。
これは結構衝撃でしたね。その場にいたスタッフ全員知らなかったのでこれを知れたのは本当に良かったです。マッケイ製法のシューズはハーフラバーを貼ったりしてソール交換を避けて延命していたので、これからはもっとそのシューズの特性を楽しんで良いんだなと思いました。
最後にオールソール交換を時間が許す限り見学。
インソールを剥がして、、、

ヒールを剥がして釘をカットして、、、

下糸を削ってからソールを剥がして、残っ下糸を取っていきます。
スルスルと作業されていますが相当な技術なのがわかります。
作業しながら質問にも答えてくださっていたので、小林がYouTubeライブやりながら質問に答えるとかしたら面白そうですねと言っていました笑
需要ありますかね??
今回はコルク交換もしますので古いコルクを削って剥がし、それに替わるコルクの成形をしていきます。

コルクは2枚使用。
通常は1枚で済ますところですが、1枚だと隙間が出来てしまうのでもう一枚薄いコルクを上に貼ることで隙間を無くして完全に平にしているとか。こういうところでも抜かりなく作業されているのがわかります。
シューズ、コルクに接着剤を塗布して乾かして、、、

ハンマーでコルクを圧着していきます。
写真では伝わりづらいですが、結構強めに叩いています。

圧着し、慣らした後はこんな感じです。
正直見た目だと全然わかりませんがちょうど平野さんが指差している部分が少し凹みがあるとのことだったので、
コルクをさらに継ぎ足して同様の工程を行います。
平になったらソールを貼り付けて、、
プレス機で木型に馴染むようにプレス。
はい、ここまでが私たちが見学できた工程です。
本当はまだまだ先がありますが時間の関係でここまで。また機会があればこの先も見せていただきたいですね。
ちなみに平野さんが着用されていたこちらのTシャツ、絶賛販売だそうです。
気になる方はぜひお問い合わせください。
と言った感じでシューズ修理工房<Free sole>さんの取材ブログでした。
私も細かく書いたつもりですが、本重、小林、加藤の別視点からのブログ、動画にも発見があるかと思いますのでぜひそちらも合わせてご覧ください。ちなみに小林、本重は去年のうちにもうアップしていました。
とりあえず私は今度ハーフラバーを貼る時は平野さんにお願いしようかなと考えております。
平野さんのシューズお直しをご希望の場合はお直しに出す際にFree soleさん指定をお願いしていただければと思います。料金に関しましては内容によって異なりますのでお問い合わせくださいませ。
※ビームスではご購入いただいたお客様へのサービスとしてお直しを承っております。
お直しに出す際はご購入の証明が必要ですのでビームスクラブカードの購入履歴、またはレシートを確認させていただいております。ご購入の証明が叶わない商品、2次流通でご購入された商品のお直しはお断りしておりますのであらかじめご了承ください。
今後も可能な限り毎日21時にブログを更新していきますので、まだフォローがお済みでない方はこちらのボタンをポチッとお願いいたします。
今日のこの記事が良かったよという方はページ↓のお気に入り登録もぜひお願いいたします。
それではまた明日。
伊藤