ご機嫌麗しゅうございます、銀座店の新井です。
JK: RINGJACKET
SHIRT: atelier.NEWwell
PANTS: INSCRIRE
SHOES: Simon Fournier
ちょっと趣向を変えてヘチマ襟ブレザーにしてみました。相変わらず派手なスウェットパンツでぶっ壊れてますが意外と紳士な接客するんですよ、こんななりのわたくしですが。
最近はもっぱら新規事業でこのサルトビームスプロジェクトの為にPCの画面と睨めっこの日々が続いて全然ブログが出来ないッス。申し訳ございません。
3月4月と大忙しでお客様には沢山足を運んで頂き有難い限りでしたが、お直しにとてもお時間を頂きご迷惑おかけしました。でもそれもサルトビームス始動に漕ぎ着けれはご満足頂ける筈。もう少しお待ち下さい。
連休が明けて日によっては上着無しで過ごせる位になってきましたのでお店のエントランスコーナーもリネンの打ち出しに。

もう春夏の代名詞のように毎年大人気になりました、オリジナルリネンシャツシリーズ。

やっぱりイタリア、アルビ二社のリネンなので特有の光沢や肌触りは最高峰クラス。企画時代もこのアルビ二社かモンティ社のリネン生地を使いたくて使いたくて。この5年くらいで更に麻の原糸の希少性が高まり値段が高騰する一途でしたのでとても値段が合わず使えず仕舞いだったのが心残りでしたね。その時は商社様のご協力で何とかフランスから糸だけ引っ張ってもらって中国で生地にしてもらってイイ感じのリネンシャツを作ってもらいました。
4、5年前には中国の大連周辺とか上海周辺まで出張して安くて良いリネンがないものかと飛び回ってましたが、結局舶来好きの癖なのかヨーロッパ生まれという響きに強烈に惹かれちゃいます。
やはりイタリア製ならではの肌触りと上等な光沢具合は世界的見ても最高峰クラスと言って過言では無いでしょう。
先日は社内の巨匠と言われるべき大先輩の話でやたらと脳裏に残るのは、車とか宝飾品とかの最高峰という物はとてもじゃないが買えないが、洋服としての最高峰は背伸びして買う事が出来るという事。
確かにそーなんですよね。洋服なら何とか手が届くんですよね。生地だけに限定すれば尚更。リネンの最高峰クラスが2万円で体験できるって思えばコスパ抜群なんです。
こんな感じで店内はリネン絡みのアイテムが目白押し。最早やり過ぎというくらいに。結局はバリエーションの増やし過ぎで横売りになり過ぎじゃないかって心配しちゃいますが。売れる物はしっかりと在庫を潤沢に用意し、魅せる物は在庫が圧迫しない様にする。要はバランスなんでよね。安易に縦売りに走って失策となったアパレルもこの10年で数多く有りましたから。
とにかくこのオリジナルリネンシャツシリーズが縦売れできる最適な企画商品。盛夏まで在庫をしっかり持ってお客様に安定してご案内が出来る事がすごく大切なんですよね。
今の時代はセレクトショップという名のセレクトショップブランドチェーン業態になっている現状。ご時世かプライベートブランドというオリジナル企画商品を販売する事がチェーン展開という経営には欠かせない流れとなっているのは時の流れを感じるし、僕が10代の頃にビビって見に来てた時のセレクトショップとは色んな意味で別物に変容していってます。
でも言い換えれば、これまで身近に感じていたインポートブランドの服や靴等はこれからも益々に価格上昇は止まらない高嶺の花になっていく流れなので、最高峰の上質な素材を用いた国内生産のオリジナル商品がメインになっていくのは必然だし必須。
いやいや、それどころか僕らのオリジナルブランドがインポートブランドに負けない商品力で海外の方々がそれ目当てに渡航して買いに来る位にならないと。多分日本のドレスクロージングという分野ではBEAMSって限りなくその位置に近い筈だと勝手に確信してるんです。
表題は世界一有名なロックグループの中期に作られた革新的大名曲
tomorrow never knows
rockarchive/THE BEATLES
価格:¥198,000(税込)
商品番号:23-83-0083-950
愛は全てなのだろうか
そして愛はあらゆる人に
それは理解する事
それは理解する事だ
リンゴの何だか能天気な様で核心を突く明日は誰にもわからないという言葉をジョンが題名に使ったというサイケデリック全開の実験的なサウンド。
複雑怪奇な変態ミュージックの核を成すのはそのリンゴによる天才的なドラミング。
大衆的かつ世界的な成功を手にした彼によって作り出された革新的な試みは何十年経っても色褪せず、時代を超越した最高難易度の創造と破壊。
そしてこの曲を作る事が出来たのは成功を手にしたからこそ。恵まれた環境と設備だからこそ出来た実験的な試み。同じ事がこのBEAMSという環境や立場でも言える様な気がします。
このBEAMSという確立された信頼や恵まれた環境を最大限に活かして新しいチャレンジが出来るのって他じゃなかなか出来ないでしょう。
僕がサルトビームスという新規発案事業を提案したきっかけは、現状のお直し環境に困っているお客様や店舗スタッフを売り場に身を置いてまざまざと目にしたからこそ。
明日は誰にも分からない。だからこそ誰か困っている人がいれば、僕は待つんじゃなくて、全力で走って行こうと思います。
それでは未来のサルトビームスでお会い出来る日を
新井