皆さんこんにちは。河野です。
今回は題名にある様「SPORT COAT FAIR」についてご紹介致します。当店では年に2回開催される恒例イベント。
私自身も楽しみにしておりました。
9/9(土)〜9/17(日)の9日間、ビームス プラス 有楽町にて催されます。アポイントなどは不要ですのでお気軽にお越しくださいませ。
皆さん気になるであろう生地ラインナップの中から、秋冬の大定番であるツイードをピックアップ。

写真はまだまだ一部ですが有名インポートブランドが揃っております。
一言にツイードと言っても様々な色柄がある為、全て見ていくと相当な時間と労力を必要とします。ですので"ガンクラブチェック"に柄を絞って、尚且つ私のイチオシをご紹介させて頂ければと思います。
まずはファンの多い"FOX BROTHERS" からSPORTS JACKETINGをチョイス。1772年トーマス・フォックス氏によって創業された老舗ミル。英国フランネルの代名詞ともされ、その高いクオリティはサヴィル・ロウを始めとした世界中の名門テーラーで長く愛されております。
トラッドな英国スタイルを現代的にアップデートし、モダンな柄行を取り揃えた当バンチ。バランスの良い配色はパッと見でもお洒落さが伝わります。
中でも目を引いたのがコチラ。定番的な配色と思いきや、ベージュ×ブラウン×ブラックの3色。野暮ったく見せず、シャープな印象を与えます。茶靴は勿論、黒靴でも合わせられコーディネートの幅も広いかと。
次にWILLIAM BILL。
ヒラリー卿が人類初のエベレスト登頂を達成した際に着用していた服地であったことは有名な話。 1846年創業の歴史あるカントリー服地マーチャントでロンドン、ボンドストリートに本社を構えております。
Classic Shetlandから私はコチラが気になりました。ベージュ×ブラウン×オリーブの落ち着いたトーンが渋い一枚。390gmと程よいウエイトとフワッとした織感はきっと着心地の良い1着に仕上がります。
どんどんいきましょう。
英国王室御用達の名門ミル"HARDY MINNIS"。ロイヤルワラントを持つ当ミルはイギリス西ヨークシャー州に工場を持ちます。数あるバンチの中からツイードの定番"Harris Tweed"を選びました。
オレンジからボルドーがベースとなり様々な糸が織り込まれています。ボンヤリと浮かび上がる柄は大人な雰囲気を醸し出してますね。470-500gmとヘビーウエイトではございますが、Harris Tweed特有のニットの様な柔らかな織により重さを感じさせません。
お次はこちら。
これまでのブランドよりは比較的新しく、1947年にジョン・ポーターとビル・ハーディングによって設立されたカントリー服地専門のマーチャント。特に英国原産のチェビオット種の羊毛を使用したツイードが有名で独特のハリ感を生み出しています。先程ご紹介したHarris Tweedに並ぶ4大ツイードの1つで、伝統的な方法で織られた硬派な表情は正に男服。お好きな方も多いはずです。
中でもオススメなのは560gmとズッシリ重い"HARTWIST"からベージュ×ブラウン×オリーブにオレンジのペーンが走った一枚。実はこちら一昨年前に私が実際にオーダーしている生地です。チノパンやウールパンツ、デニムなど様々なコーディネートにハマり程よく主張する万能選手。着用しているからこそ全力でオススメさせて頂きます。
最後に...今回イベントのトピックとなる"LOVAT"をご紹介致します。
イギリスのツイード地メーカーの中でも、あらゆる有名マーチャントから絶対的な信頼を持たれ各社に生地を提供。我々も"LOVAT"が取り扱える事に興奮を隠せません。640gmとコレクションの中でも最も重いウエイトを誇る"THE ETTRICK"。ツイードコートにも用いられる厚みは一生物となるに相応しい一枚です。
中でもベージュをベースにブラウン×グリーン×オレンジ×レッドと多色使いされたコチラが目に止まりました。
ただ、決して派手ではなくトーンが均一、程よいアクセントとなるペーンが色を拾いやすいかと。是非一度手に取って頂きたい1枚です。
如何でしたでしょうか?
そもそもはアメリカ東部に実在した狩猟クラブの1つが1874年に作ったユニフォームにこのパターンを使ったことが名前の由来になった"ガンクラブチェック"。スポーティな柄の代表格であり男性のワードローブには何着あっても困らないはず。
以上、河野のオススメ生地でした。
是非当店に足を運んで頂き、実際にご覧になってみてください。
河野
https://www.beams.co.jp/news/3647/