北窯 米司工房 共司工房|いずみ窯-OKINAWAN MARKET 2026-

2026.02.10

いよいよ今週末よりスタートする『OKINAWAN MARKET 2026』

BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIOでは、皆さまにお楽しみいただけるよう、着々と準備を進めております!


今冬、沖縄へ到着し先ず向かったのは読谷村座喜味<読谷山焼北窯>。

ご存知、沖縄最大級の13連の登り窯を有する<北窯>は、1992年6月の初窯から、4人の親方 松田米司さん、松田共司さん、宮城正享さん、與那原正守さんが、お弟子さんたちとともに登り窯の煙を絶やさず守り続けています。


_指描きの大皿に浮かぶ赤花とニトベギク。<米司工房>の横にはいつも沖縄の花が愛らしく生けてあります。


<fennica>と長年お付き合いいただいている<米司工房>と<共司工房>。親方の米司さん共司さんは沖縄の焼物の伝承と発展に尽力される現代の名工です。


<米司工房>親方の松田米司さんと長男の松田健悟さん。


米司さんに持っていただいたのは沖縄ならではの形、ウニヌティーです。

鬼の腕のような形からウニヌティーと呼ばれる細長い形の泡盛を入れる徳利で、すらっとした輪郭の美しさは、花を生けた姿も素敵なんですよ。


日本民藝館展の出品作としても並んでいた指描き皿。白化粧をし、縁に指描きと呉須や飴釉が施された凛とした表情の平皿です。


他にもリズミカルな筆致の次郎型湯呑や大きな角皿など選ばせていただき、事前に依頼していたものと合わせて様々にご用意できました。

次郎型湯呑・丸湯呑・蓋物・平皿



8寸角皿・正方形角皿



マカイ



平皿


穏やかな呉須や緑釉飴釉の色目、大らかな絵付けと、<米司工房>から生まれるやちむんならではの温かさを感じますね。


<共司工房>親方 松田共司さん。


手にしていただいたのは赤絵の扁壷です。今回初めて共司さんの赤絵作品をご紹介できることとなりました。

赤絵は熟練の腕が必要で、代々赤絵を作る家系でないと作ってはいけない暗黙のルールのようなものがあり、これまで作られていませんでしたが、今ならばと、この度製作されたのだそう。

目にした瞬間、生き生きとした表情に文字通り引き寄せられました。


胴体が扁平した扁壺と角瓶、鶴の首のようなつる瓶やマカイ。赤絵が映えるようにと、赤土ではなく、喜瀬の白土で製作されています。


そして大小の切立甕。厨子甕特有の形を残していきたいと四角い土台部分を変形させて作られた形で、焼成時は登り窯の手前に配置し、火の回りを良くするための役割も担います。


こちらでも充分な大きさですが、横には更に特大の切立甕があり迫力のある並び。「これは大きすぎて県外に出せないんだよ」と教えていただきました。

他にも<共司工房>ならではの色鮮やかなコバルトやイッチンのやちむんが揃います。

チューカー・嘉瓶・筒4寸



ピッチャー・ビアマグ



Vカップ



カップ&ソーサー



カラカラ



ティーポット



長角皿



平皿・マカイ


焼成のコントロールが難しいからこそ、長年の経験による勘や腕が頼りとなり、自然の力が加わった力強い焼き上がりとなるのが登り窯の魅力です。


開窯から30年という節目を迎えた2022年に刊行された書籍「読谷山焼北窯 四人の親方とやちむんづくり 一年の記録」にも<北窯>の魅力が詳しく書かれているのでぜひご覧ください。


<読谷山焼北窯>を後にし次へ向かったのは松田共司さんの息子さんが営む、共司さんプロデュースの「CLAY Coffee & Gallery」。


共司さんの作品がずらりと並ぶギャラリーと見晴らしの良いロケーションで美味しい珈琲が楽しめます。


この日の気温は25度。自家焙煎のアイスコーヒーと共司さんのやちむんでいただくチーズケーキが沁みました。


買い付けに夢中でランチタイムに間に合わず泣く泣く諦めたのですが、<北窯>を訪れる際は米司さんの娘さんが営む「tou cafe & gallery」もぜひ。


こちらでは米司さんの赤絵や健悟さんの作品を美味しい食事とともにご堪能いただけますよ。


次なる場所は、読谷村から北上して本部町伊豆味<いずみ窯 島袋工房>へ。


共司さんから「とにかく真面目でよく作る」とご紹介いただき、<fennica>では2年前からご紹介している島袋貴寿さん萌美さん夫妻による窯元です

貴寿さんは東京農業大学卒業後、萌美さんは東京藝術大学院美術研究科工芸専攻卒業後に共司さんに弟子入り。それぞれ10年、4年と修行された後、2023年1月に開窯されました。


事前に依頼していたものを見せていただく中、工房に置かれていた抱瓶が目に入りました。


昨秋都内で開催された共司さんの古希と作陶50周年の記念展に歴代のお弟子さんたちも参集ということで、記念展に向け萌美さんが作られたとのこと。

抱瓶は泡盛を入れて持ち運ぶための酒器で、両耳に紐を通して肩からかけた際に腰に沿う三日月型が特徴です。


沖縄の古作をもとに作られたという抱瓶。萌美さんの伸びやかな線彫と掻き落としが生き生きしていますね。こちらもご紹介できることとなりました。

<いずみ窯>の新たな作をご覧いただけるのが今から楽しみです。

他にも沖縄の伝統的な絵付けや、それらを組み合わせた絵付けなど、軽やかで健康的なやちむんが並びます。


平皿





マカイ



マグ



 


湯呑



蕎麦猪口



工房に置かれていたスケッチブックには美大出身の萌美さんによる絵付けのイラストが。


これまで作られた絵付けの覚え書きとのことですが、なんだか秘密のレシピを見せていただいたよう。


これから<いずみ窯>の定番が増えていくのもまた楽しみですね。

興奮と充実の買い付け1日目を終えました。

次回のブログでは2日目の様子をお届けします。



『OKINAWAN MARKET 2026』
会期:2/14(土)-23(月・祝)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO

イベントに並ぶ商品は、会期中お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。お問い合わせは[☎︎03-5368-7304]へお電話ください。

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Mori