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北窯・菅原工房・神谷窯・いずみ窯・百草陶房・拓美窯-OKINAWAN MARKET 2025-

早いもので開催もあと2日となった『OKINAWAN MARKET 2025』。連日ご来店ありがとうございます。

前回のブログに続き、今回も『OKINAWAN MARKET 2025』に並ぶやちむんをご紹介したいと思います。


開窯33年を迎える<読谷山焼北窯>。初窯から登り窯の煙を絶やさず、松田米司さん、松田共司さん、宮城正享さん、與那原正守さんの4人の親方と弟子たちとともに守り続けています。

『OKINAWAN MARKET 2025』を見渡してもわかる通り、<菅原工房>、<田村窯>、<こだま土>、<神谷窯>、<いずみ窯>、<百草陶房>の作り手は<読谷山焼北窯>で鍛錬した皆さんで、次世代の担い手を多く育成されています。

<松田共司工房>からは存在感ある切立甕や、薪を琉球杉に変えたことが起因してか窯変で緑釉が桃色に焼き上がった面白いやちむんも届きました。











<読谷山焼北窯>松田米司工房からはカラカラやマカイなどのお馴染みのカタチや絵付けのやちむんに、濱田型の湯呑みも並びます。











2013年に独立し、2015年に<大宜見共同窯>にて菅原工房を構えた菅原謙さん。骨太なやちむんを作られる菅原さんが新たに挑戦された厨子甕をご紹介することができました。お陰様で即完でしたが、記録としてご紹介させてください。現在6枚目にある蓋物はご覧になれます。













2020年に大宜味村にて独立し、2022年に倒焔式単室薪窯を完成させた<神谷窯>神谷大雅さん英美さん夫妻。<壺屋焼>の伝統を汲みながらも、輪郭がきりっとした<神谷窯>としての表現を生み出しています。今年は切立鉢やゴブレットなど昨年なかったカタチもご覧になれます。











<いずみ窯>島袋工房 島袋貴寿さん萌美さん夫妻は2022年に本部町にて開窯。明るく軽やかなやちむんは生き生きとした筆致も魅力です。今年も日常遣いのやちむんが揃いましたが、今後大物にも挑戦されていくとのことで楽しみです。











今回『OKINAWAN MARKET 2025』で初めてご紹介する<百草陶房>伊良部あゆさんによるやちむん。松田米司工房で6年修行の後、南城市にて独立されました。<陶藝玉城>から譲り受けたという灯油窯で昨年12月に初窯を焚いたばかり。形が良く優しい表情のやちむんが揃いました。











<拓美窯>比嘉拓美さんは2000年に独立し、読谷村瀬名波に開窯。平筆を動かす中で自然と生まれた鳩のモチーフは<拓美窯>独自の特色で、今回はマットなものでなく艶のある上薬を選びました。伝統的な唐草や点打ちも作られています。










毎年恒例の『OKINAWAN MARKET』ですが、手仕事ゆえ毎年新たな出会いを楽しんでいただけるはず。また、2度訪れると気づかなかった発見もあるでしょう。私も日々新たな発見があります…!

会期残り2日。ぜひご来店お待ちしております。


初日夜に行ったインスタライブでは、イベントに並ぶ手仕事の数々をディレクター 菊地、バイヤー 藤田とともにご紹介いたしました。


アーカイブを残しておりますので、ぜひご覧ください。▶︎こちら(約45分の長さです)



『OKINAWAN MARKET 2025』
会期:2/21(金)-3/2(日)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO

イベントに並ぶ商品は、会期中お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。お問い合わせは[☎︎03-5368-7304]へお電話ください。

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『OKINAWAN MARKET 2025』に並ぶ品々は店頭でのみご覧になれるものも多いため、画像リンク先でフォローしていただくと情報チェックが便利です!

▼<fennica>レーベルページ




Mori

いずみ窯と神谷窯-OKINAWAN MARKET 2024-

ただいま開催中の『OKINAWAN MARKET 2024』に並ぶやちむんより、今回は<いずみ窯>と<神谷窯>のご紹介を。

どちらも開窯したばかりの工房で、<fennica>ではこのイベントで初めてのご紹介となります。



<いずみ窯 島袋工房>は島袋貴寿さん萌美さん夫妻が本部町伊豆味にて2023年1月に開窯した工房。地名の伊豆味と、泉のように良いものが生み出る場所であるようにとの願いを込めて付けられたのだそう。

貴寿さんは東京農業大学卒業後、萌美さんは東京藝術大学院美術研究科工芸専攻卒業後に<読谷山焼 北窯 松田共司工房>へ弟子入り。それぞれ10年、4年と修行された後独立されました。

共司さんからご紹介していただいたのですが、とにかく真面目で良く作ると太鼓判。そんなお二人が独立されて<共司工房>としては大変なようですが、共司さんは忙しい中土地探しからガス窯の設置まで見届けてくださったそうで…親方との温かなエピソードを教えていただきました。

初窯で忙しくされる時期を過ぎた頃、<fennica>でもご紹介できないかと工房にお邪魔し、今回のイベントでお披露目できることに。

お二人が作る、明るく健康的なやちむんの数々。<共司工房>で学ばれたことを軸に作られる日常に寄り添う器を作られています。

<共司工房>で描かれている紋様を異なる釉薬で染付したり、伝統技法を組み合わせた加飾をしたりと、様々な表情のやちむんが揃いました。

伸びやかな筆致の平皿。


<いずみ窯>7寸皿
価格:¥5,280(税込)
商品番号:56-71-0890-708

<いずみ窯>8寸皿
価格:¥6,820(税込)
商品番号:56-71-0889-708


勢いの良い筆致のマカイや釉薬の垂れが美しいマグ。


<いずみ窯>3.5寸マカイ
価格:¥1,980(税込)
商品番号:56-71-0897-708

<いずみ窯>マグ中
価格:¥3,630(税込)
商品番号:56-71-0898-708


ガス窯での焼成で色鮮やかに焼き上がったマグ。


<いずみ窯>マグ中
価格:¥3,630(税込)
商品番号:56-71-0898-708

<いずみ窯>マグ
価格:¥2,970(税込)
商品番号:56-71-0899-708


高台から口に向かって流し掛けられたマカイや、刷毛目の上に点打ちを施したマカイ。


<いずみ窯>5寸マカイ
価格:¥3,520(税込)
商品番号:56-71-0895-708

<いずみ窯>4.5寸マカイ
価格:¥2,970(税込)
商品番号:56-71-0896-708

<いずみ窯>3.5寸マカイ
価格:¥1,980(税込)
商品番号:56-71-0897-708


泥漿で動きのある線が描かれた8寸皿など。


<いずみ窯>8寸皿
価格:¥6,820(税込)
商品番号:56-71-0889-708


今後は<いずみ窯>としての絵付けや大物を作ることも試みてゆくとのこと。


これからお二人がどんなものを作られるのか楽しみですね。


<神谷窯>は神谷大雅さん英美さん夫妻が大宜味村にて2022年に開窯。お二人とも2013年沖縄へと渡り、大雅さんは<読谷山焼 北窯  與那原正守工房>與那原正守さんと<玉城陶藝>玉城望さん若子さん夫妻、英美さんは<陶藝城>金城敏幸さんと、同じく<陶藝玉城>玉城さん夫妻に師事。2020年に独立、2022年に倒焔式単室薪窯を完成されました。

今回ご紹介できることとなったきっかけは、<横田屋窯>知花實さんのもとへ訪れた際、神谷さん夫妻が作られたやちむんを見せていただいたこと。ぜひ訪ねてみると良いよとご紹介いただき、ご用意することができました。

それぞれ2つの工房での修行を経たお二人は、<壺屋焼>の伝統を汲んだ作陶の中で、<神谷窯>としての染付に取り組まれています。

三彩点打ちや指描きに三彩を流し掛けた平皿。


<神谷窯>8寸皿 重ね焼き
価格:¥6,380(税込)
商品番号:56-71-0866-703


リズミカルな筆絵に線彫や刷毛目を加飾したマカイ。


<神谷窯>6寸マカイ 重ね焼き
価格:¥4,070(税込)
商品番号:56-71-0879-703

<神谷窯>4寸マカイ 重ね焼き
価格:¥1,870(税込)
商品番号:56-71-0883-703


イッチンや飛び鉋、マカイでも見られた線彫格子紋などのマグや湯呑み。


<神谷窯>湯呑大
価格:¥1,650(税込)
商品番号:56-71-0877-703

<神谷窯>マグ
価格:¥3,850(税込)
商品番号:56-71-0871-703


掌におさまるサイズのぐい呑みや合子(蓋物)。


<神谷窯>ぐい呑
価格:¥1,760(税込)
商品番号:56-71-0872-703

<神谷窯>合子
価格:¥2,640(税込)
商品番号:56-71-0875-703


工房から見えるというシロハナクイナの鳥紋掻き落としの箸立てや点打ちの高杯など。


<神谷窯>箸立て
価格:¥3,960(税込)
商品番号:56-71-0876-703

<神谷窯>高杯
価格:¥3,960(税込)
商品番号:56-71-0874-703


落ち着いた色調で趣きあるやちむんの中に、愛らしい加飾が楽しめたりと、お二人のこれからの表現も楽しみですね。


<いずみ窯>も<神谷窯>も、沖縄を代表する名工から繋がったご縁。

<読谷山焼 北窯>松田米司さんも、これからの沖縄の焼き物を考えた時に、ご自身が主役ではなく、若い世代の仕事を紹介していくことに尽力したいとお話しされていたのが印象的でした。

<fennica>としてもそのお気持ちに応えられるよう、じっくりとご紹介していきたいと思います。


ご好評につき、お客様のもとへ渡ったものも多いのですが、まだまだ<いずみ窯>と<神谷窯>のやちむんをご覧になれますので、ぜひ今週末はfennica STUDIOへいらしてくださいね。



『OKINAWAN MARKET 2024』
会期:2/16(金)-2/25(日)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO

イベントに並ぶ商品は、会期中お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。お問い合わせは[☎︎03-5368-7304]へお電話ください。

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『OKINAWAN MARKET 2024』に並ぶ品々は店頭でのみご覧になれるものも多いため、画像リンク先でフォローしていただくと情報チェックが便利です!

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Mori



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