タグ「やちむん」の記事

本日より始まりました!-OKINAWAN MARKET 2022-

いよいよ本日より『OKINAWAN MARKET 2022』がスタートいたしました!


昨日の雪から一変、見事に晴れて気温もぐんと上昇と、まさに冬日和。

そして、fennica STUDIOに沖縄の風が吹きました。


入り口襖には、<紅型工房べにきち>のパネルが掛けられます。一面に並ぶことで、豊かな色彩が一層増して目に飛び込んできます。


襖の背面にはタペストリーやいきものを風景ごと切り取ったパネルも。目に楽しいですね。


右側に見える沖縄のローカルフードもぜひお試しいただきたい…またブログでご紹介いたします。

そして各窯元から届いたやちむんも壁面いっぱいに並びました。




皆様思い思いに素敵なものを選ばれていて。喜んでいただき嬉しい限りです。


開店直後は<菅原工房>をお目当てにいらした方も多かったですね。奥棚上に見えるエジプト紋と魚紋の尺皿は早々にお客様の手に渡りましたが、まだエジプト紋の7寸・6寸皿はご用意ございますよ。


沖縄にまつわる多彩で魅力的な手仕事やローカルフード。ぜひ沖縄の風を新宿で体感ください。



『OKINAWAN MARKET 2022』
会期:2/11(祝・金)-23(祝・水)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDI O 

会期中、イベントに並ぶ商品は、お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。お問い合わせは[☎︎03-5368-7304]へお電話ください。


<fennica>オフィシャルインスタグラムも毎日更新しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!▶︎ @fennica_official_ 



Mori

益子で見つけた沖縄-OKINAWAN MARKET 2022-

『OKINAWAN MARKET 2022』は、いよいよ明日から!

楽しんでいただけるよう、準備に準備を重ねている新宿<fennica>でございます。


今回ご紹介するのは、“益子で見つけた沖縄”。ということで、昨年11月に益子 濱田窯長屋門にて開催したPOP-UP STOREでのお披露目も記憶に新しい、沖縄ヴィンテージと<キマノ陶器>のご紹介です。


長屋門に差す光が透け、美しい色目が鮮明に映る琉球ガラス。


琉球ガラス 小
価格:¥4,950(税込)
商品番号:66-99-5504-064

琉球ガラス 特大
価格:¥7,150(税込)
商品番号:66-99-5507-064


こちらは戦後、琉球ガラスの復興のため、濱田庄司と柳宗悦が職人に作らせたというもので、先頃<濱田窯>で見つかった当時のグラスです。少量ですが『OKINAWAN MARKET 2022』でも特別にご用意いたします。


そして1950年代に作られた<新垣窯>のやちむん。赤絵やシンプルに指描きの入ったもの、飴釉が中央に入ったものとが並びます。


こちらも1950年代の古いもので、海老紋が描かれています。


海老紋 6寸皿
価格:¥27,500(税込)
商品番号:66-99-5500-064


当時の土や釉薬だからこそ感じられる素朴で凛とした表情をぜひご覧いただきたいです。

※沖縄ヴィンテージ(陶器・ガラス)のご購入は、お一人様5点までとさせていただきます。



そして、木間伸哉さんと彩さん夫妻による<キマノ陶器>。

ご夫婦ともに、読谷村<横田屋窯>知花實さんに師事した経歴を持ち、沖縄と益子を融合したような器作りが魅力です。

伸哉さんが、<大誠窯>大塚誠一さんと益子窯業指導所で同級生だったことから繋がり、昨年の『OKINAWAN MARKET 2021』で初お披露目となりました。

益子でのPOP-UP STORE開催時の写真から、まずはこちらの打ち流し8寸鉢。


<キマノ陶器>鉢
価格:¥5,720(税込)
商品番号:66-99-5326-846


三彩の色使いに沖縄を感じます。大胆な打ち掛けがアーティな一枚。


益子ならではの柿釉を使った点打ちも。とろっと少し垂れた表情がまた良いですね。


<キマノ陶器>ピッチャー
価格:¥6,050(税込)
商品番号:66-99-5329-846

<キマノ陶器 × fennica>マグ
価格:¥3,960(税込)
商品番号:66-99-5522-846


こちらは唐草紋のようにも見える花火をモチーフにした絵付け。添えた山茶花も南国の花のように見えるから面白い。


<キマノ陶器>5寸皿
価格:¥2,200(税込)
商品番号:66-99-5146-846


POP-UP STOREに駆けつけてくださった木間さんご家族。沖縄のヴィンテージもじっくりとご覧になっておられました。


ご紹介したものはほんの一部。BEAMS公式Online Shopでもご覧いただけますので、ご来店が難しい方はぜひこちらをチェックしてみてくださいね。

また、<キマノ陶器>へ<fennica>が特別にオーダーしたデザインも幾つかありますので、追ってこちらのブログでご紹介したいと思います。



『OKINAWAN MARKET 2022』
会期:2/11(祝・金)-23(祝・水)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDI O  @fennica_official_ 

会期中、イベントに並ぶ商品は、お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。お問い合わせは[☎︎03-5368-7304]へお電話ください。


明日お越しくださるお客様は、どうぞお足元にお気をつけてお出かけください。

心よりお待ちしております。



Mori

菅原工房と室生窯-OKINAWAN MARKET 2022-

『OKINAWAN MARKET 2022』までもう少し。イベントに並ぶ、やちむんの数々から、今回は<菅原工房>と<室生窯>をご紹介いたします。



大阪出身の菅原謙さんは、<北窯>松田米司工房をはじめ名工のもとで20年学んだ後、2015年仲間と共に<大宜味村共同窯>を開窯。

沖縄の伝統的な器作りを目指す菅原さんが生み出すやちむんは、素朴な中に力強さを感じます。

菅原さんの器の中で、ここ数年人気の高いエジプト紋。描かれる表情にも惹かれます。


<菅原工房>尺皿
価格:¥13,200(税込)
商品番号:66-99-0133-115



<菅原工房>7寸皿
価格:¥5,390(税込)
商品番号:66-99-0122-115



<菅原工房>6寸皿
価格:¥4,290(税込)
商品番号:66-99-0123-115

動きのある魚紋の湯呑。


<菅原工房>湯呑
価格:¥1,540(税込)
商品番号:66-99-0129-115

胴紐の入った飛び鉋のカップ。


<菅原工房>カップ
価格:¥2,090(税込)
商品番号:66-99-0130-115


沖縄の古陶を見ているかのような菅原さんならではの味わい深いやちむん。他にも様々に揃います。

※<菅原工房>のやちむんは、お一人様5点までとさせていただきます。



福岡出身の室生さんは、アメリカでセラミックアートを専攻した後沖縄へ渡り、山田真萬さんに師事。6年の修行を経て2010年名護に開窯されました。

古いやちむんの雰囲気を残しながらも、モダンに映る室生さんのやちむん。今回の買い付けでは、また新たな一面を感じることができました。

線が細かに施された象嵌の平皿や中央に冠のモチーフが入った平皿。重ね焼きによる蛇の目がないため、紋様の流れが感じられますね。


<室生窯>8寸皿
価格:¥5,060(税込)
商品番号:66-99-0074-730

<室生窯>4寸皿
価格:¥1,540(税込)
商品番号:66-99-0173-730


<fennica>のロゴマークにも通ずる、ツバメを線彫したマカイ。


<室生窯>4寸マカイ
価格:¥1,430(税込)
商品番号:66-99-0080-730


新たなデザインのビアマグと湯呑。


<室生窯>ビアマグ
価格:¥3,080(税込)
商品番号:66-99-0079-730

<室生窯>湯呑
価格:¥1,100(税込)
商品番号:66-99-0081-730


もちろん、これまでも作られてきた唐草紋の平皿も。動きのある絵付けが美しい。


<室生窯>8寸皿
価格:¥4,620(税込)
商品番号:66-99-0073-730


料理が映えるやちむんの数々は料理好きな室生さんならではですね。普段使う中での閃きもあるのでしょう。


そして、室生さんの師、山田真萬さんのマグも少量にはなりますが久々にご覧いただけます。


<山田真萬>マグ
価格:¥10,780(税込)
商品番号:66-99-0037-500


真萬さんのヴィヴィッドな色彩感覚は、マグという小さなキャンバスでも特別な存在感を放ちます。


いかがでしょうか?

会期もいよいよ明後日から。それぞれの作風を『OKINAWAN MARKET 2022』で、ぜひお楽しみください。


<fennica>オフィシャルインスタグラム、@fennica_official_ もぜひチェックしてみてくださいね。



『OKINAWAN MARKET 2022』
会期:2/11(祝・金)-23(祝・水)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO

会期中、イベントに並ぶ商品は、お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。お問い合わせは[☎︎03-5368-7304]へお電話ください。


▼『OKINAWAN MARKET 2022』に並ぶ品々は店頭でのみご覧になれるものも多いため、画像リンク先でフォローしていただくと情報チェックが便利です!



Mori

沖縄はほしいモノにあふれてる


先日の“せかほし”はご覧になりましたか?




そう、NHK総合の番組「世界はほしいモノにあふれてる」です。


こちらのブログでお知らせしましたが、11月19日は<fennica>ディレクター Terry Ellisと北村恵子の出演回だったんですよね。


番組では「癒やしの沖縄 美しい手仕事をめぐる旅」と題し、<fennica>ではお馴染みの作り手のもとへ向かいました。

放映されたアイテムはまだ進行中のものも多いのですが、今回は番組のおさらいとともに、現在店頭またはオンラインショップで販売しているアイテムをご紹介させてください。


<ガラス工房 清天>

作り手の松田清春さん。


華麗な手さばきでエリスの要望に瞬時に応えてくださいました。このワイングラスやシャンパングラス、デカンタはただいま進行中。

店頭では、日常で使い勝手の良いグラスをご覧になれます。


<ガラス工房 清天>コーングラス ビッグ
価格:¥2,000+税
商品番号:66-99-0778-091

<ガラス工房 清天>コーングラス
価格:¥1,800+税
商品番号:66-99-0780-091

<ガラス工房 清天>ショットグラス
価格:¥1,800+税
商品番号:66-99-0781-091

再生ガラスを使い、手吹きにより作られた温もりを感じるグラスの数々。光を通して落ちる影もこの通り、きらきらと美しいです。



<読谷山焼 北窯>

松田米司さん、共司さん。

番組では土を上げる工程が映されていましたね。キャッチボールのような光景は土づくりの中でも印象的です。

こちらは赤土で作ったピッチャーに白土の化粧を施しているところ。やちむんというと、おおらかな絵付けに目を奪われますが、この真っ白でない、あたたかみのあるクリーム色がやちむんらしく、また、絵付けを引き立てます。


エリスがリズムを感じる模様と手に取っていたのがこちら。

この幾何学模様はマカイやポットもご用意していますよ。


<北窯>ポット
価格:¥6,300+税
商品番号:66-99-4958-526

<北窯>4.5寸マカイ
価格:¥2,200+税
商品番号:66-99-0705-619

<北窯>3寸皿
価格:¥1,300+税
商品番号:66-99-0355-619

*<北窯>のその他の商品は、店頭またはこちらからご覧いただけます。



<拓美窯>

「土で作った方が早いから」と、スピーカーやルアーまでも作り出す比嘉拓美さん。こちらは販売予定がございませんので悪しからず…。


棚上に見えるのは平筆で描くオリジナルな鳩の絵付け。こちらはすみません、ご好評につき完売です。

比嘉さんの手にかかると伝統的な絵付けも新鮮に映ります。


<拓美窯>3寸皿
価格:¥1,100+税
商品番号:66-99-4792-629


中でもふたりが目をつけたのが点打ち。このバランスが比嘉さんのオリジナリティです。

<拓美窯>マグ
価格:¥1,800+税
商品番号:66-99-4809-629

<拓美窯>カップ
価格:¥1,600+税
商品番号:66-99-4808-629

<拓美窯>4寸皿
価格:¥1,600+税
商品番号:66-99-4796-629

この点打ちで依頼したコーヒーポットやドリッパーはただいま進行中。どうぞお楽しみに。

*<拓美窯>のその他の商品は、店頭またはこちらからご覧いただけます。



民宿<海山木(みやぎ)>

採れたての海と山の幸を使った郷土料理がいただける、ふたりのお気に入りの宿。裏山には草木が青々と生い茂っています。


<海山木>の宮城直美さんは沖縄の伝統的な籠を今に伝える作り手でもあります。

こちらはやんばるの仲間が作った手つき籠。


トウツルモドキ 籠
価格:¥15,000+税
商品番号:66-99-4974-550

しなやかな性質は一見竹のようでいて、竹とは違った光沢を持つ肌をしています。店頭では他の材を使った籠もいくつかご覧になれますよ。こちらのブログでもご紹介しております。


<金細工 またよし>

かんかんとリズミカルに鳴る金槌。同じ音が鳴れば同じものが作れると、7代目の又吉健次郎さんがお話しされていましたね。

店頭でご覧いただけるのがこちら。


<金細工 またよし>ネックレス
価格:¥15,000+税
商品番号:66-42-0062-610

<金細工 またよし>チャーム
価格:¥5,000+税
商品番号:66-42-0518-610

<金細工 またよし>丸打リング
価格:¥15,000+税
商品番号:66-42-0214-610


ネックレスは沖縄に自生する月桃のつぼみがモチーフ。揺らすとカラカラと実の音がする可愛らしいネックレスです。




<NUNU工房>

染織家の大城拓也さん。


ラオスの手紡ぎ木綿で絣の手ぬぐいを製作できないかとエリスが提案。こちらも進行中です。


フクギで黄色に染めた糸は、更に琉球藍に一度くぐらせることで黄色から若草色に。とても美しい色でしたね。


アカネの赤・フクギの黄・フクギと琉球藍の緑。ラスタカラーが揃いました。また進捗があり次第、こちらのブログでご報告させてください。


番組を観ていると、作り手のみなさんの笑顔が本当に素敵で!画面を通して心があたたかくなりました。そして、言葉一つ一つがとても印象的でしたよね。


ご覧になれなかった方もご安心ください。本日(あけて明日)再放送しますよ。

【再放送】2020年11月24日(火)深夜1:00〜1:45

<fennica>には暮らしが楽しくなる、笑顔になる、そんな魅力的なアイテムが揃っています。作り手の顔や思いが見えると、一層愛着が湧くことでしょう。


夜も深まる時間帯ではありますが、お時間合えばぜひ、ご覧ください。



Mori

2020 OKINAWAN MARKET-室生窯と菅原工房-

『2020 OKINAWAN MARKET』開催まであと3日。

今回は<fennica>でもお馴染みとなりました、<室生窯>谷口室生さんと<大宜味村共同窯>菅原工房 菅原謙さんのご紹介です。



福岡出身の室生さんは、アメリカでセラミックアートを専攻した後沖縄へ渡り、山田真萬さんに師事。6年の修行を経て2010年名護に開窯されました。

自宅兼工房で様々な型を多数ピックアップ。

<室生窯>のアイドルもこんなところからお出迎えしてくれました。可愛いですね。


<室生窯>は沖縄の伝統的な技法を継承しながらも、新たな絵付けを試みるなど、モダンな雰囲気が人気のやちむん。

料理好きだという室生さんは、料理が映えるような、生活に溶け込む器づくりを大切にされています。


手に持っていただいたのは、おすすめの新しい絵柄。


飴釉と緑釉がリズム良く並び、沖縄の自然や風を感じる一枚です。縁に絵柄があるお皿ってお料理が映えるんですよね。

<室生窯>はいつもより多くご用意できたので、また原宿に到着次第他の型もご紹介したいと思います。


こちらは名護から更に北上した場所に位置する<大宜味村共同窯>。沖縄の青空と赤瓦のコントラストが美しい9連の登り窯です。


大阪出身の菅原謙さんは松田米司さんはじめ4工房の名工に師事し20年間腕を磨いた後、2015年仲間と共にこの登り窯を築窯されました。

昔ながらの技法で沖縄の伝統的な器を実直に再現する菅原さん。

勢いのある筆運びが魅力的です。


持っていただいたのは中でも人気の魚紋。


皿の縁に配置したデザインは、二匹の魚が気持ち良さそうに仲良く泳いでいるよう。

また、こちらのエジプト紋は工房から車でほど近い旧塩屋小学校で開催された「やんばるアートフェスティバル」に向け、遊び心で作られたもの。

会場でも人気だったこちらも<fennica>で少しご用意できたのでお楽しみに。


お二人の生み出すやちむんを見てもわかるように、様々な形で沖縄の伝統的なやちむん作りの精神が受け継がれているんですよね。

そういったところにも注目していただければと思います。



【営業時間変更のお知らせ】

日頃よりBEAMSをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
新型コロナウィルスの影響により、<fennica>各店の営業時間を下記のとおり、変更させていただきます。

International Gallery BEAMS
BEAMS JAPAN
3/3(火)-3/15(日)12:00-19:00

BEAMS KOBE
3/4(水)-3/17(火)11:00-20:00

*今後の状況により、変更する可能性がございます。
ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。




『2020 OKINAWAN MARKET』
会期:3/6(金)-15(日)
場所:International Gallery BEAMS 2階 fennica(原宿)
【Main Lineup】<読谷山焼北窯>米司工房・共司工房、<室生窯>谷口室生、<大宜味村共同窯>菅原工房、<茂生窯>上江洲茂生・史朗、<拓美窯>比嘉拓美、<なかどまり工房>登川均、<照屋窯>照屋佳信 他

イベントに並ぶ商品は、お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。

お問い合わせはInternational Gallery BEAMS 2階 fennicaにて承ります!

TEL:03-3470-3948



Mori

2020 OKINAWAN MARKET-上江洲茂生-

先日のブログで比嘉拓美さん、上江洲史朗さんをご紹介しましたが、今回はその二人の師であり、沖縄を代表する名陶工 上江洲茂生さんをご紹介します。


<fennica>ディレクター エリスと北村が、柳宗理さんから沖縄の民藝を紹介され沖縄へと向かったのが今から20年以上前のこと。それから長きに渡りお付き合いしていただいた上江洲さん。

二人の自宅は上江洲さんの作品で溢れています。

こちらは、そんな二人の食器棚をデザインに落とし込み、アメリカのシャツメーカー<Gitman Vintage>で製作した“Pottary”プリントのハットを上江洲さんに被っていただいた時の写真。

このテキスタイルを使ったオーダー会を開催した少し前、2014年夏の頃のものです。


見えますでしょうか?中央にあるのが上江洲さんによる水差しです。


2013年夏には、原宿で『上江洲茂生 陶板展』を開催しました。





数十年に渡り、上江洲さんの自宅敷地内でひっそりと眠っていた陶板を特別に譲り受け、展示販売をしたイベント。

<fennica>にとって、とても印象深いイベントでした。

壺屋の伝統を踏まえながらも、上江洲さんならではの趣あるやちむんに多くの人が魅せられたことと思います。

昨年旅立たれ、残念ながら新たな作品に出会うことは叶いませんが、今回少しばかり作品をご用意することができました。




まるで上江洲さんのお人柄が反映されたような優しくおおらかな筆致、登り窯で焼成されることで重なり合う釉薬の色合いもまた美しいです。

こちらはイベントに並ぶ一部。

上江洲さんの手から生み出された貴重な作品を、ぜひ店頭でご案内させてください。




『2020 OKINAWAN MARKET』
会期:3/6(金)-15(日)
場所:International Gallery BEAMS 2階 fennica(原宿)
【Main Lineup】<読谷山焼北窯>米司工房・共司工房、<室生窯>谷口室生、<大宜味村共同窯>菅原工房、<茂生窯>上江洲茂生・史朗、<拓美窯>比嘉拓美、<なかどまり工房>登川均、<照屋窯>照屋佳信 他

イベントに並ぶ商品は、お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。

お問い合わせはInternational Gallery BEAMS 2階 fennicaにて承ります!

TEL:03-3470-3948



Mori

2020 OKINAWAN MARKET-拓美窯と茂生窯-

ついに一週間後に開催となる『2020 OKINAWAN MARKET』。

今回は先日のブログでも触れた<fennica>で新たに取り扱う比嘉拓美さんと上江洲史朗さんのご紹介です。

上江洲茂生さんを師に持つお二人です。


沖縄市生まれの比嘉拓美さんは20歳の時に上江洲茂生さんに師事。約10年の修行の後2000年に独立し、読谷村瀬名波に<拓美窯>を築窯されました。


伝統的な技法や釉薬を用い、軽やかな筆致で伝統文様を施したやちむんを製作されています。


湯呑みやマグにマカイ、平皿や深鉢と様々な型を買い付けしてきております。


工房で真剣な眼差しでピックアップする<fennica>ディレクター エリスと北村。

中でもこの点打ちが気に入ったと話していました。


伝統的な点打ちでも、作り手や工房によって様々なバランスがあるので、ぜひ注目してご覧いただければと。

また、この鳥は絵付けに平筆を使用したいと手に取り、描いているうちに自然と鳩の形になったのだそう。


筆を寝かせて描くからでしょうか。少しデフォルメされた形が素敵です。

伝統を踏まえながら現代にマッチする雰囲気ですね。



上江洲史朗さんは上江洲茂生さんの長男。唐津での修行を経て、親子二人三脚で壺屋焼の伝統を重んじた作陶をされてきました。

約20年のお付き合いの<茂生窯>ですが、今年は史朗さんが受け継いでから初めての窯出しとなり、その作品がイベントに並びます。


まだ焼成前だった昨年。


今年頭に窯出しされ再びエリスと北村が買い付けに向かいました。


線彫で描かれた動きのある魚紋や植物。


手に取ると厚手でどっしりとした重みが感じられます。


登り窯ならではの力強さ、味わいをぜひご覧いただきたいです。

今年からインスタグラムを始められた史朗さん。土日には<茂生窯>のギャラリーを解放されているそうですよ。

そして、イベントには上江洲茂生さんの貴重な作品も並びます。

次回ご紹介しますので、どうぞお見逃しなく。



『2020 OKINAWAN MARKET』
会期:3/6(金)-15(日)
場所:International Gallery BEAMS 2階 fennica(原宿)
【Main Lineup】<読谷山焼北窯>米司工房・共司工房、<室生窯>谷口室生、<大宜味村共同窯>菅原工房、<茂生窯>上江洲茂生・史朗、<拓美窯>比嘉拓美、<なかどまり工房>登川均、<照屋窯>照屋佳信 他

イベントに並ぶ商品は、お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。

お問い合わせはInternational Gallery BEAMS 2階 fennicaにて承ります!

TEL:03-3470-3948



Mori

2020 OKINAWAN MARKET-米司工房と共司工房-

『2020 OKINAWAN MARKET』、いよいよ会期は来週に迫りました!


私は昨年久々に沖縄へ行くことができたのですが、沖縄の青空の下、太陽の光に照らされたやちむんはいきいきと力強く映り、生み出される土地だから感じられるものがあるんですよね。


一方で、<fennica>のフィルターを通し様々な窯元が一度に揃う『OKINAWAN MARKET』の空間もまた特別。今年も楽しんでいただけるよう、絶賛準備中の<fennica>原宿であります。


今年の目玉の一つ、読谷村の<北窯 米司工房>に依頼した赤絵。


竹の節をイメージした花器と、点打ちと線の入った平皿です。

これは<fennica>ディレクター エリスと北村が、柳宗理さんの自宅へお邪魔した際に食卓で使われていた沖縄の古陶をもとに、松田米司さんへ依頼したもの。


平皿は以前もオーダーし、数年前の『OKINAWAN MARKET』に並んだものが再び。エリスは葡萄を乗せてインスタグラムにポストしていました。


他にも沖縄ならではの器が並びます。


その中の一つ、持ち手まで陶土で作られる按瓶。


丸紋が連なる絵付けも<fennica>で特別にオーダーしています。


<米司工房>のやちむんを堪能できるスポットと言えば、次女の七恵さんが営む「tou cafe and gallery」。


はじめてお邪魔したのですが、見て楽しい食べて美味しいご飯はもちろんのこと、季節のしつらえからも、日々の暮らしでやちむんを楽しむヒントを貰える素敵な空間でした。


ギャラリーでは米司さんの赤絵をはじめとした作品と長男の健悟さんの作品を展示・販売されています。

カフェの後に行くとより目移りして悩ましい…


<北窯>へ行くなら「tou cafe and gallery」は外せませんよ。



松田共司さんは、昨年開催した『松田共司 作陶展』が記憶に新しいですね。

作陶展では共司さんが沖縄県からの依頼で琉球王朝時代の古陶を研究し復刻した作品が並びました。


写真は昨年在店してくださった時の様子。興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。

今年はエリスが所有していた沖縄の古陶をもとに<fennica>のために製作いただいた壺が並びます。

そう、こちらがもう一つの目玉。


エリスも素晴らしい仕上がりにこの表情です。


もちろん<北窯 共司工房>定番のやちむんも並びますよ。


ぜひ店頭でそれぞれの工房の個性を感じ取っていただければと思います。

どうぞお楽しみに!




『2020 OKINAWAN MARKET』
会期:3/6(金)-15(日)
場所:International Gallery BEAMS 2階 fennica(原宿)
【Main Lineup】<読谷山焼北窯>米司工房・共司工房、<室生窯>谷口室生、<大宜味村共同窯>菅原工房、<茂生窯>上江洲茂生・史朗、<拓美窯>比嘉拓美、<なかどまり工房>登川均、<照屋窯>照屋佳信 他

イベントに並ぶ商品は、お取り置き・お取り寄せ・通販ともに不可とさせていただきます。

お問い合わせはInternational Gallery BEAMS 2階 fennicaにて承ります!

TEL:03-3470-3948



Mori