King of Military JACKET 〜BEAMS PLUS M-65 FIELD JACKET〜

柳井 純一 2021.01.08

夜更かしの皆さん、こんばんは。

木曜日担当のJUNICHI YANAIです。




さて、新年となり、

ALL NIGHT BEAMS PLUSのメンバーも

心機一転し、21SSのアイテムを続々とご紹介していますね。

昨日の水曜日担当の佐久間のブログは一読して頂けましたでしょうか?

ブログでもあった”プラススペックのミリタリーウェア”に感化し、

私からも同素材を使ったKing of Military Jacketをご紹介致します。







COAT,COLD WEATHER,FIELD

一般的にはM-65フィールドジャケットと呼ばれており、

男性の方なら一度は目にしたり、袖を通した事があるかと思います。




M-65フィールドジャケット(COAT,COLD WEATHER,FIELD)

1943年にアメリカ軍にて開発された

野戦用の防寒着でもある

M-43(JACKET,FIELD,M-1943)

その後継モデルであるM-51(COAT, MAN'S, FIELD, OLIVE GREEN 107, M-1951)の最終モデルです。

1965年にM-65が出てからは、

約40年間、アメリカ軍の現用モデルとされていました。

その完成されたディテールは

アメリカ軍だけでなく

他国にも影響を与え、M-65のデザインと類似する戦闘服も少なくないとか。

まさにKing of Military Jacket。




皆さんもご存知の通り、

M-65は後に軍事目的としてだけではなく、

様々なカジュアルシーンでも目にします。

後にスタイリングと一緒にご紹介させて頂きますが、

ポケットやフード等、

現代シーンでも実用的かつ

ファッショナブルな見え方を充分楽しめるモデルです。



今回はミルスペックアイテムを基に

現代的により着易くアップデートされた

プラススペックの

BEAMS PLUS M-65 FIELD JACKETをご紹介。

今回もBEAMS PLUS流の生地アップデートはもちろん、

実際の米軍に採用されていた

M-65フィールドジャケット1stモデルのディテールや縫製パターンに限りなく近づた一着です。

本来だと不必要なディテールを排除し、何かしらの現代的利点を付け足す事が多いですが、今回はまさにディテールを忠実に再現した"King of Military JACKET"








早速、スタイリングと一緒に

ディテールのご紹介をさせて頂きます。



STAFF TAIJI


印象を和らげる様なフェード感あるBLACKを着用。





運動量を最大限に確保する為の

バックのアクションプリーツ。

画像だと伝わりづらいですが、

肘裏にもプリーツが入り

腕を上げたり、曲げたりするのに

生地の引っ張りによるストレスを軽減してくれます。

カラーや生地の選定はアップデート、

プリーツ仕様は1stモデルを忠実な再現。



袖口のカフは内側にも、外側にも折る事ができ

画像の様に出して頂けると

手の甲を守ってくれます。

今の時期だと風よけとしても良いかもしれませんね。



内側にはドローコード仕様。

絞る事で身体にウェアが密着し、

風の侵入を防げます。

実際に寒空の下で試したところ、

風の侵入はもちろん、

ニットによる保温性も逃げず、

TAIJI的にはこの時期絞るのもオススメとの事です。

ファッション的にも

ボックスシルエットに変化をつけるのにも

非常に有効なドローコード。



覗かせている裏地は

ストレッチ性が高いポリエステル生地。

前述のプリーツ同様に

動きやすさやインナーとの滑りが良くなる為、

着用した時の着心地が格段に上がります。

見えない箇所ではありますが、

実際に着て頂き、動いて頂けると本当に着心地抜群です。

着心地良くする為の裏地選定はアップデート、

カフやドローコード仕様は1stモデルを忠実に再現。



さてお次は襟元。



お気付きの方は気付くかと思います。

"襟のボリューム感"

これに関しても1stモデルを忠実に再現。

フードが付いたM-65(後程フードのスタイリングはご紹介)は

一般的には"襟元に収納"と考えられる事もしばし。

自分もBEAMS PLUSディレクターのMZOから教えてもらえるまではそう思ってました。

ただ、M-65 1stモデルは襟元だけでなく、

"襟から背中に収納"する仕様(別名、背中落とし)となっています。

これをする事で襟のボリューム感を抑え、

立ち襟だけでなく、ジャケットのラペルの様に襟を寝かせる事もできます。




実はこちらのディテールも1stモデルを忠実に再現してる箇所なんです。

本来、M-43、M-51は軍でも階級の高い人が着用しており、その着方といえばレギュラーカラーのシャツにネクタイを巻き、"ジャケット"ととして羽織っていたとの事。

その為、立ち襟のイメージが強いモデルではありますが、本来は寝かして着る"ジャケット"だったんです。

それをちゃんと再現する為に敢えてフードの収納は背中落としを採用しています。

襟と背中にかけての複雑な縫製パターンの実現と、

裏地があるからこそのさり気ないディテールなんです。




もちろん、そう言いつつも、ファッションは自由です。

襟元がシャープに見える事で、

マフラーやストールの小物使いがしやすくなり

ファッションの楽しみ方がグッと上がるはずです。



TAIJIらしく

カントリー調なアイテムでまとめ

ミリタリーウェアを上品にスタイリングしてくれました。

21SSではありますが

合わせるアイテム次第では今からでも充分着回しが利きます。






お次は直球のオリーブカラーを私が。



M-65の特徴でもあるフードは

軽さと薄さが特徴的なナイロンリップストップ生地。

前述の襟元ディテールの下りもありますが、

やはり収納してもかさばらず、

軽くともしっかりと防風性がある生地選定はBEAMS PLUSらしい生地へのアップデート。



マットな質感のボディに対し、

軽やかなナイロン素材は

生地のコントラストがお気に入りのポイントです。

とにかく短髪の自分としては

風よけとしてのフードは欠かせられません。



特徴的なフロントポケットの見え方は

やはりいつ見ても男心がくすぐられます。







佐久間のブログでもあった様に、

コットンライクなナイロン生地は

表面の起毛感やマットな質感、

デッドストックのM-65を見ているみたいです。






とことんM-65 FIELD JACKET 1stのディテール、縫製技術を残し、

BEAMS PLUSの生地アップデート。

一見、リアルなM-65に見えつつも

やはり着用した時の着心地の良さはとにかく驚きです。

自分もTAIJIも実際、本当の軍物を着用していた事もあり、

それと比較すると圧倒的な生地の軽さと、着心地の良さにはだいぶ興奮気味に(笑)。





佐久間がチョイスしたM-51オーバーパンツ

自分がオススメするM-65フィールドジャケット

どちらもマストバイです。





JUNICHI YANAI