こんにちは!
本重です!
先日スタッフ向けに行われた、23年春夏の商品LINE UP説明会。
既に速報でチラッとお見せしていますが、
今回から本格的にレポートしていきます。
それではまずは皆様お待ちかねの
〈NAKAMURA NOTE〉から。
ちなみに↑こちらの〈NAKAMURA NOTE〉ですが、まだ製本前の未完成の状態のもの。
一応社外秘となっておりますので(かなり詳しくレポートしちゃいますが、、笑)
文字や写真は意図的にボカしています。予めご了承くださいますよう、お願い申し上げます。
「まずは今シーズン全体のムードについて把握していただきたいと思います。コロナ禍でこの数シーズン控えめなファッションシーンでしたが、ここにきてややポジティブなムードへと変化しつつあります。それは行動制限や規制の緩和によって人々が実際に動ける状態ができているからだと感じています。全体の傾向としてはそこまで大きな変化はありませんが、一つひとつのキーワード、提案がより明るくポジティブなものとなっています。リゾートやバケーションというテイストが単なるイメージでの提案としてではなく、よりリアルに表現されているという流れです。ファッションを愉しもうというムードが高まっているシーズンと言えます。」
「ただ、毎回申し上げているのですが、この〈NAKAMURA NOTE〉でお話ししている内容はあくまでメンズドレスにおける”流れや傾向”です。こうでなければいけないということは全くありません。それぞれの着こなしや趣味趣向に応じて、柔軟に取り入れていくことが重要です。洋服を愉しむ為の一つの材料として見ていただければと思います。」
「それではさっそく〈ITEM〉からいきましょう。」
”STRIPE SHIRT”

「主にカジュアルシャツに見られる傾向ですが、様々なストライプがシャツに落とし込まれています。サンドストライプ、オルタネイト、ボールド、、、中でも特に注目したいのがマルチストライプですね。このマルチストライプはこれまで何度も提案されてきており、所謂リバイバルの流れ。私が経験してきた時代で言うと80年代半ば、90年代、2000年代前半と、いくつものタイミングで注目されてきました。装いの主役となるやや主張の強いものが多く見られます。」
”PRINT SHIRT”
「ここ数シーズン継続して提案されているプリントシャツですが、23年春夏シーズンではよりリゾートムードなプリントが多く見られた傾向にあります。これまでは幾何学模様やバティック調などのものを中心にプリントに載せていましたが、アロハ調やボタニカルなど、開放的なパターンが落とし込まれています。」
「イタリアのブランドなどでシンプルな台襟のシャツにプリントを載せているものも今までの提案では多くありましたが、23年春夏シーズンではオープンカラータイプが非常に多いのも特徴です。コットンやリネンのスーツに合わせるコーディネートなどが印象的でした。」
”OPEN COLLAR SHIRT”
「こちらも継続のキーワード。先ほど出てきたようなシーズナルなパターンを落とし込んだものからリネンやシアサッカーなど素材感で見せているものまで様々。シャツブランドで提案していないところはないだろうというほど、カジュアルシャツの核となるアイテムです。先シーズンに比べると明るめな、鮮やかなカラーが多く見られたところが傾向としてあります。」
”PULLOVER SHIRT”
「リラックスカジュアルの流れからここ数年注目されているプルオーバーシャツ。23年春夏シーズンでは大きく分けて2つのタイプを中心的に提案されています。”開放的な、リアルに近いリゾートテイストのプルオーバー”と”テイストだけ取り入れてドレススタイルにミックスする都会的なプルオーバー”。前者は主に装いのメインとして使い、後者はジャケットやスーツにインナーとして取り入れる、そんなイメージです。素材も多く提案されており、それぞれの着こなしに応じてセレクトしていく必要があります。」
”BAND COLLAR SHIRT”
「こちらも変わらず継続して出てきています。フィッティングはゆったりとしたものがほとんどで、よりカジュアルにリラックスして着るような流れが強まっていますね。リネン素材を中心に提案されており、一枚ではもちろん、ジャケットやスーツのインナーとしてドレスダウンする着こなしも見られました。また、スエードなどのブルゾンタイプにも落とし込まれており、素材や形の幅が広がっているというところにも注目です。」
”OVER SHIRT”
「”ジャケットに変わる羽織り物”というところとしての提案で、ここ数シーズン非常に多く見られたオーバーシャツ。元々はミリタリーシャツからの派生といったイメージでしたが、今ではもう一つのキーワードとして確立しているような印象です。シンプルなシャツ型からサファリシャツ、エポーレット付きのカントリー調なものまで様々です。」
”MESH KNIT”
「こちらは新しい流れです。所謂オープンニットと呼ばれる、編み目が緩く少し透け感のあるニットのことを指します。過去を遡ると、ハイブランドやラグジュアリーブランドなどでは提案されていたことがありましたが、クラシックなニットブランドが提案しているのは自身の経験上初めて。ファッション性の高いかなり透けたような物ではなく、ほんのりと肌が覗くようなテイストとしての透け感というものが多く見られました。」
”KNIT VEST”
「ここ数シーズンで注目され、流れとして出てきているアイテムですが、この春夏も同様に見られました。前開きのものではなく、被りのものがほとんど。シャツやTシャツに軽く、さらっと合わせるスタイリングはもちろん、素肌に着るという着こなしも提案としてはあります。これは80年代に注目されていたもので、タンクトップのような感覚で着て少し抜けてみせるようなイメージです。リアルに素肌で取り入れるのは難しいと思いますが、ファッションとしては非常に面白いと思います。」
”KNIT POLO”
「ポロシャツはもうすでに成熟しているキーワードですが、その中でもニットポロというものに改めて視線が注がれています。今までのジャケットやスーツのインナーとしての着こなしはもちろん、敢えてカジュアルなショーツやドローコードパンツに一枚で着るというような、リラックスムードとしてのニットポロの着こなしも出てきています。その分、フィッティングはややゆったりとしたものが中心で、鮮やかなカラーリングでブラッシュアップされているというところも見逃せないポイントです。」
「”RELAX TROUSERS”」
「ドローコードにウエストシャーリングのパンツなど、今やパンツの一大キーワードとされるリラックストラウザーズ。23年春夏シーズンでもその傾向は変わらず、寧ろ強くなっています。ウールからリネン、テックファブリック、カーゴタイプやリブ付きなど、形、柄、素材も様々提案されています。中でも注目したいのはストライプパターン。リゾートテイストに馴染みながらしっかりと主張できるので、シンプルな装いが中心の春夏シーズンには割と使いやすく、積極的に取り入れたいアイテムです。」
”CHORE JACKET”
「言葉だけ聞くと新鮮なワードですが、所謂カバーオールのことです。フランスのワークスタイルからきているジャケットで、フロント3パッチポケットのタイプのものをチョアジャケットと言い、ファッション的な視点からはこちらが正しい表し方とされています。カバーオールは少しカジュアルな砕けた言い方ですね。このチョアジャケットは非常に多くのブランドから提案されており、リラックス感のあるゆったりとしたものからモダンでシャープなシルエットにアップデートされたものまで、フィッティングやその合わせ方も様々です。レイヤードスタイルを中心として提案していますが、さらっと軽く羽織る着こなしもおすすめしたいですね。」
”CROPPED BLOUSON”
「ここ数シーズン人気のあるショートブルゾンですが、23年春夏シーズンでも多く提案されています。ちょっとした変化としては、色や柄のバリエーションが増えているというところ。鮮やかなカラーリングのファブリックを落とし込んでいたり、柄を入れて奥行きを出しているものも見られました。"ポジティブさ"というところがこういった部分にも反映されている傾向ですね。」
”BLAZER”

「ここ数シーズン全く衰えることないアイテム、ブレザー。プレッピーやアイビーのテイストが流れとしてある中でさらに注目を集めています。各ブランド様々な素材やディテールで提案しており、シンプルなネイビーはもちろん、ブラウンやオリーブなどの色に落とし込んでいるものも見られます。また、ブレザーというものの"捉え方"も広がりを見せているような感覚で、メタルボタンではなくシェルボタンなどを付けて、ブレザーとして着こなす提案も出てきています。」
"COTTON & LINEN SUIT"
「”スーツを愉しむ”というポジティブな流れから、コットンやリネンが提案としては多い印象です。ベージュ、ブラウン、ブルー、カーキ。多種多様な素材、ディテールで表現されています。着こなしもリラックスムードが中心で、ニットやTシャツ、カジュアルシャツとさらっと合わせていくようなスタイルが増えていますね。また、テックファブリックを使ったものも多く、都会的なカジュアルセットアップという打ち出しも多く見られます。ドレッシーなスーツに関しては特に大きな流れはなく、クラシカルなパターン、素材を載せていくという傾向が強い印象です。」
”SANDALS”
「リラックスムードが高まる中で、サンダルというアイテムが多く見られました。カジュアルブランドはもちろん、ドレス、モードの側面においても提案されており、その注目度の高さが伺えます。基本的にはリゾートテイストなカジュアルスタイルがメインですが、リネンやコットンのセットアップなどにミックスして、ラフなスーツスタイルとして着こなすというのも印象的でした。ただ、肌の露出的にもかなりハズしの要素が高いので、大人っぽいコーディネートに取り入れる際は少し気を遣うというのも正直なところあります。」
”HAT & CAP”
「春夏のシンプルな装いのアクセントとしての流れであるハット&キャップ。ボルサリーノのようなハットは依然として人気が高いですが、やはり注目はベースボールキャップ。数シーズン前から出てきていたキーワードで、23年春夏シーズンも多く提案されています。プレッピーテイストなものから、大人の男性が上品に被れるものまで幅が広いのも特徴的です。また〈BEAMS F〉、〈Brilla per il gusto〉ではバイイングしていませんが、バケットハットのようなものも出てきています。カジュアルからの流れですが、80〜90年代前半に実際に流行っていたものなのでリバイバル的な側面もありますね。」
”BAG”
「あまり新しい流れはありませんが、大きく分けると3つに集約されます。トート、デイパック、スモールバッグ。トート、デイパックに関してはそのままですが、スモールバッグというものは最低限のアイテムが入る巾着やサコッシュのようなものを指します。キャッシュレスの流れからフォンケースのようなさらに小さいものも出てきていますね。小さな打ち出しとしては、ボストンや大きめのトートを敢えて装いに取り入れるというような提案。ファッション的には良いですが、あまりリアリティはなく感じます。こういったトレンドは柔軟に取り入れて行きたいですね。」
「以上が〈ITEM〉編です。それでは次に行きましょう。〈KEYWORD〉編です。」
ということで次回、〈KEYWORD〉編。

