7月も半ばですが、早々に明けた梅雨が、ここにきて舞い戻ったかの様な空模様が続きますね。
海の日の3連休も、東日本に関しては土日は微妙な天候が続くとの予報。
早く晴れ渡った夏空が戻ってきて欲しいところです。
酷暑だった先々週には子供たちを連れて、この夏初めてのプールに行ってきましたが、暑すぎて少し水が温く感じられる程でした。
それでも、頭からずぶ濡れで遊びまわるのは、真夏の最も気持ちのいいアクティビティかなと思います。
危険な暑さだったので、子供たちも大喜びでした。
こんにちは、石原です。
本日ご紹介するのは『男の揺るぎない定番』と題して<AUBERGE>と<Brilla per il gusto>が企画したコラボレーションシリーズからの一品。
トレンチコートです。
トレンチコートと言うと真っ先に思い浮かぶのは、「君の瞳に乾杯」のセリフで有名なモロッコの「白い家」と言う名の都市を舞台にした映画でしょうか。
印象的なシーンは空港で、雨も降っていませんでしたが、何となく映画で塹壕戦の描写を見ていると、ヘルメットを被り、雨の中の塹壕に籠っている兵士たちが思い浮かんだりもします。
軍服としての実用品だったトレンチコートは、第一次大戦後に映画のスターたちが着こなしたことで、『男の揺るぎない定番』へと駆け上がったと言えますね。
それでは、入荷したばかりのトレンチコート『BOGART』のご紹介です。
いい面構えをしています。
往年の名作トレンチコートを範としつつ、随所にモデファイを施していて、少し小振りになった襟の雰囲気も良い感じです。
実際に着用してみましたが、全く気にならない大きさで、変に悪目立ちしないところが気に入りました。
裏地の柄が良い味を添えていますね。

さて、悩みどころの一つサイジングに関して、身長168cm、最近腹が出てきた事をちょっぴり気にしつつ、概ねサイズ44を着こなしている私が袖を通して検証してみました。
先ずはサイズ38から。
夏物のフレスコ生地のスーツの上に、釦も留めずシンプルに羽織っております。
打ち合いのゆとりや、袖丈のバランスはちょうど良い感じですね。
続いて、本格的な着用イメージです。
袖をストラップで一番きつく絞り、フロント釦を留めた上で、ベルトをガウンの様に縛っています。所謂ボギー風の着こなしですね。
袖やボディから裾にかけて、十分なゆとりのあるサイジングなので、ボリュームがありつつ、メリハリのある雰囲気が出ますね。
横から見ると、手の出方や、膝位置と着丈のバランスが分かりやすそうです。
古着のトレンチコートとは異なり、長過ぎない様に着丈のバランスが調整されていて、程良いスッキリ感がありますね。
単にファッションで着こなすのではなく、実際にビジネスシーンで着用する事を考えると、このバランスの良さは好感が持てます。
小柄な私からすると、日本人にはとても相性の良いバランスだなと感じますね。
バックシルエットも。
ヨークのゆとりのある雰囲気は、一見して大人の余裕が伝わってくるかなと思います。
妙にタイト過ぎる事無く、現代的なゆとりと、都会的なスタイリッシュさも味わうには、このサイズが良さそうですね。
続いて1サイズ上の40を羽織ってみます。
先ずは38同様にボタンや、ストラップを調整せず、シンプルに羽織った雰囲気から。
一見して、やはりなかなかのボリュームが伝わってきます。袖丈や着丈が長くなった事が分かりますね。
そして、本格的な着用イメージ。
ベルトを絞ると、ボディに大きく皺が寄り、ゆとりの大きさが良く分かります。
袖幅も往年の名作よりは細く修整されていますが、このサイズを上げたので、上腕部分はかなり太く感じられます。
こうして見ると、ベーシックなサイズ選びとしては、サイズ38で間違いなさそうですね。
ただ、個人的にはサイズ40の着丈のバランスや、ボリューム感も嫌いではなかったりもします。
そしてサイドシルエット。
袖やボディは太いのですが、長さのバランスはそこまで違和感無い感覚です。
古着が好きだったり、ボリュームのある着こなしが好きな方には、このくらいの着丈の方がしっくりきそうな印象を受けますね。
背中側です。
やはりボディの余りが大きいので、生地がかなり寄ってますね。
ベーシックなビジネスシーンのコートとして考えたら、やはりサイズは38ですね。
ですが、着こなしは個性の出しどころなので、オーバーサイズ気味にサイズ40を羽織るのも、ファッションとしては面白そうです。
私の本日の堅いスーツスタイルならサイズ38が間違いないですね。
ちなみに、ガッシリした英国生地のスーツとは言え夏物なので、仮に冬のツイードジャケットや重いフランネルのスーツだったらどうかなと想像してみました。
サイズ40に上げてみたとして、肩回りのゆとりや、やや長い袖丈のバランスも少し良くなるかもしれません。
もちろん都会で梳毛系の冬のスーツでしたら、私の場合サイズは38のままでしょう。
ですが、ハリスツイードの様な生地のジャケットでしたら、サイズ40で着こなすのも格好良さそうです。
結局悩みは尽きませんが、皆様もどんな場面やお召し物と合わせたいか、それをイメージして頂くと、最適なサイズが決まってくると思います。
必ずしも正解が一つではないところも、ファッションの楽しみどころかも知れませんね。
ぜひ、色々と楽しく考えて頂ければと思います。
ちょっぴりお品のアップ写真もご覧下さい。
各ディテールもこだわって仕立てられています。
生地に関しても、古着にある様な馴染んだコットン生地の風合いを狙ったそうです。
そのために生地はコットンにシルクをブレンドしていて、結果的に軽く柔らかになり、現代的な着やすさも得られたと<AUBERGE>小林様が仰っていました。
確かに、羽織ると変に堅く角のある様な着用感は無く、凄く馴染みが良かった印象です。
次回のブログで、こちらのコートのコーディネート案をご紹介したいと思います。
今は夏の雨なので流石に羽織れませんが、秋雨ともなればすぐにでも羽織りたくなる一着ですね。
ごく少量の生産の為、店頭でお目にかかる機会は稀かもしれません。
先ずはお問い合わせ頂ければ幸いです。
それでは、
見る前に跳べの心意気で、
ご来店お待ち申し上げております。
石原
【ブログ内に記載の価格は、記事公開時のものであり、変更する可能性がございます。】
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