ご機嫌いかがでしょうか、新井です。

JACKET: IG
SHIRT: IG
NECKLACE: BEAMS BOY
PANTS: INSCRIRE
SHOES: SIMON FOURNIER
僕の愛しい工房にて。
最近は目新しい出会いが少ないのかスウェットパンツにテーラードブレザースタイルばっかり。

おかげさまで毎日工房は直し依頼でフル回転。特にパンツの裾上げはクイックで受け付けてますので是非ご相談ください。
最近の僕推しの一階カジュアルフロアの一角。
BEAMSが今期より展開するハイエンドライン<THE A>
このブラックタグが目印
自分が欲しい物をとりあえずスタイリング組んでみましたが個人的にはかなーりの大好物です。
これまでに無いって位にハイエンドなプライスとクオリティのオリジナル商品群。数年前からこのブログで好き勝手に提唱してましたが、セレクトショップが生き残って行く道はオリジナルブランドを作り上げて海外に向けた販路拡大しかないって事。国内最大のファストファッションブランドはこの10年間で海外販路を拡大して売上高が3倍にも膨れ上がってますから。
<BEAMS PLUS>レーベルがこの数年で海外進出で成功を収めてますが、更に追い討ちをかけてこのハイエンドラインが海外のファッション好きに響きそうなニオイがプンプンします。
同世代の他のお店のスタッフ達と話しても海外客に絶対に売れるよねって意気投合しちゃう位でしたから。
日本独自の発達を遂げたセレクトショップというビジネス形態も21世紀に入り最早形骸化の一途。上場など大きなビジネスとしての企業と成長したセレクト御三家を筆頭にブランドを仕入れる側からオリジナルで商品を作る側に移り変わらないと経営が難しい情勢な訳で。
最近はもう当たり前となった生産工場が小売をすっ飛ばしてダイレクトに消費者に販売するD2Cブランドが分かりやすい例ですし。
今や国内の名の知れたセレクトショップを廻ると、なんだか足並み揃えたかの様に人気のドメスティックブランドを模倣としたオリジナルブランドばかりになってしまってオッサンにはもう全部一緒に見えて食傷気味。
大方がテロテロの高番手生地を使って無彩色の無地物でゆったりめシルエットのシリーズがずらーっとハンギングしてるのを見ると、まあそうなるよねーって。
手前味噌ながらウチのこのハイエンドラインという位置付けのオリジナルは、絶妙に90年代を過ごしたオジサン達がノスタルジックに感じるあのフレーバー達が随所に。でも決してトレンド味の一過性ではないベーシックと言える範疇のアイテム群。
なんだか今をときめくドメスティックブランドでやってそうでやってないさじ加減なんですよね。90年代のあの時代にリアルに洋服の喧騒を追っかけてたアラウンド50のオジサン達が自分達が着たい服を具現化したんだから、そりゃーオジサンの僕もやたらと胸がトキメクはずですよね。
このジャケットひとつをとっても語り出したらとんでもない文量になるので割愛しますが、このラペル周りの仕上げも背中から裾まで変な波打ちも無く綺麗に自然にドレープする縫製力とかもう日本を代表するカラスブランドのそれと全く遜色ない国内一流縫製工場のそれなんですよね。
それにしても普通のテーラードジャケットではまず使わないぷにぷにフカフカの縫い辛そうな生地とか贅沢なサテン生地を裏地に使ってたりとか変なこだわりとか変化球が盛り沢山だし。
試着しちゃうとデニムとかスウェットパンツひとつとっても肌触り抜群でやっぱり糸が違うから落ち感がやたらと綺麗で服作りに小うるさいオジサンも納得です。
ベーシックそのものなんだけど今着たいシルエットしかり適度なアメリカンテイストしかり古き良きドメスティックブランドのニオイも感じるんだからコレこそ日本から海外に発信出来るオリジナルの好例でしょう。
本当の意味でオリジナルのデザインなんてもはや出尽くした現代では、それを壊しては作り直すのを繰り返すしかないんすよね。
それこそこのオリジナル商品群は80年代90年代に僕らを熱狂させてくれたレイさんとかヨージさんとかヒロシさんとかのフレーバー達を再解釈してリミックスしたビームスおじさん達の夢が詰まったおもちゃ箱と言えるんじゃないかって。
幾つになっても洋服って面白いって感じるしやっぱり着飾るって最高の娯楽のひとつなんでしょうね。
とにかくお店に足を運んで着てみて下さい。こんなオジサンでも熱くなる訳が実感出来ると思いますから。
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表題は90年代に現れたイギリスロックバンド、RADIOHEADのセカンドアルバムの4曲目の傑作バラード。
FAKE PLASTIC TREES
Radiohead/The Bends
価格:¥5,830(税込)
商品番号:29-67-1205-813
イギリスからのブリットポップムーブメントに熱狂してしまっていた高校2年の僕は周りのやつらもみーんな騒ぎ出したのを横目になんだかちょっと冷めた目になってきてたあの頃、僕が求めていた理想的なブリティッシュロックをこんなにも模範的にむしろそれ以上に具現化してるバンドにようやく出会えたーって。
音も声も詩世界も彼らの容姿もファッションも何もかもが求めていたそれだったので、一瞬で混迷を極める思春期真っ只中の高校生がのめり込んだのは当然な訳で。
大人になる意味とか目的とか色んなことに一喜一憂して答えを探しまくって純文学に浸っていた15歳にとってはこの曲の題名を見るだけで胸の内の感情がドワーって湧き起こったんです。
ニセモノに溢れたニセモノの街で暮らす、ニセモノの人達のニセモノの生活
でももし僕が振り返って駆け出せれば、ニセモノをホンモノに変えられるんじゃないかって。
君が望む僕になれたら。
セレクトショップがもうオリジナルばっかりでつまんないって言われ続けてきたこの10年。
僕もそうですがその10年、ユーザーが求めるモノをオジサン達がみんな必死にオリジナルで作ってきました。
僕がこの店で1番欲しいものがこのオリジナル商品達だって事がその答えなんですよね。
それでは横浜でお待ちしてます。
新井
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