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人々には力があるんだ<SAINT JAMES>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。







CUT: SAINT JAMES

JACKET: RING JACKET ORDER

ホワイトジャケットにボーダーシャツ

なかなか着るのは度胸がいりますが昔から大好きなんです、この合わせ。

<SAINT JAMES>

僕の永遠の定番服が数年前からちゃんと仕入れしてくれる様になってボートネック愛がみるみると再燃してしまいサイズを変えて10枚位買い直すというオトナの嗜みに勤しんでるもうすぐ48になるおっさんブログへようこそ。




最近はもっぱらジャケットのインナーはボートネック。


流石に盛夏はウェッソンだと暑いので生地の薄いピリアックを棚の奥から引っ張り出して着てたんですが、とうとう今年はウチでも仕入れをしてくれました。


SAINT JAMES/PIRIAC
カラー:ホワイト、グレー、カーキ
サイズ:4,5,6
価格:¥10,450(税込)
商品番号:21-04-0258-015


前にも何十年もフランス製で変わらない凄さみたいな感想を長文で書き綴った記憶が新しいですが、この1年は毎週着続ける大活躍。


高校一年生から愛用してるので今年はこのブランドとのお付き合いは30年と少し。たまに他のフランス製のバスクシャツに浮気もしちゃいましたが結局この原点に戻ってくるんですよね。


高校1年の入学したばかりのオシャレ気取りでオシャレチャリを入学祝いに買ってもらった僕は毎日汗だくで片道10キロを高校まで走らせる日々。

帰宅部だったのでダラダラと帰り道の途中の栄えた宇都宮オリオン通り沿いの古着屋やらアメカジ屋やらセレクトショップを毎日の様に物色してましたが、店員だったら絶対にイヤですよね。

テスト帰りにいつもの様にプラプラしてる際に、釜川沿いの古着屋が並んでる通りにいつもたむろしている同じ高校の制服を着たやたらとオシャレな先輩グループとひょんな事から仲良くなり、教えてもらったのがフレンチトラッド満載の小さいセレクトショップ。とりあえずオジサンオーナーには初対面からめちゃくちゃその日の服装をダメ出しされて、でも勧められて買ったお初の<SAINTJAMES>ボーダーバスクシャツは使い勝手抜群で。



その頃は渋谷界隈を中心にフェミ男ブーム真っ盛りで男でもピタピタTシャツや透け透けのメッシュのトップス、パンクモチーフのボンテージパンツ、マーチンブーツとか。勿論僕もわざわざ渋谷代官山まで遠征してパンクアイテム買ってた訳ですよ。

その仲良くなった先輩も普段は代官山のショップでフレンチなアイテムを買ってて、オシャレ坊主頭でいつもヘッドフォンを首に掛けてアシッドジャズ界隈を愛聴してて学ランなのにグッチのブレスレットとかビットローファーとか身に付けてて。

そんな先輩とショップオーナーにダメ出しされて田舎者精神丸出しなミーハーフェミ男パンクスファッションから見事に脱却できた魔法のアイテムが<SAINTJAMES>ウェッソンさんだった訳です。

その店に出入りしてる客層はオシャレな美容師とか進学校の上品な女の子とか地元の国立大学の学生とかで同じ学校の同級生とかは全然ノーマークだったので、僕一人が仲間界隈ではやたらとオシャレ偏差値が上がってスカしていった訳なのです。

地元の宇都宮では90年代の当時はフレンチトラッドを基調にしたおじさん1人で経営する個人オーナーのこじんまりしたセレクトショップだけでしか<SAINT JAMES>の扱いは無かったので、仲間内では服被りはせずにマネもされずに自称オシャレカリスマ街道を真っしぐらな高校生活がおくれました。

真っ黒の詰襟金ボタンの学ラン上下のインナーにボーダーバスクシャツとブラックスエードのビットローファーを合わせてエルベシャプリエのナイロンバッグでチャリ通学をする高校生は地元じゃあまずいなかった。

今でもセレショの若手スタッフはスタンドカラーのフォレスティエールジャケットにバスクシャツとかでワイドストレートパンツにビットローファーとか合わせてるから、なんだか結局そんなに変わらないんだなーって。




やっぱりこのボーダーオタクが行き着くフレンチブルーボーダーにテーラードジャケットとかクタクタの色落ちジーンズを合わせるのが最高にステキです。今なら工房でアレコレとリメイクカスタムしたユーズドデニムを合わせると最高にテンションが上がります。



こんなステキな格好で、長ーいフランスパンが顔を出してるクタクタになったでっかいキャンバストートを肩に掛けて颯爽と歩く最高にステキな女性を日本ではまだ見た事ありませんが、来世は女性に生まれたら絶対そんな格好をしようと思います。


ボーダーナヴァルにデニムを合わせたあのフランスの生意気な女の子もそうですがこの手のバスクシャツは断然に2つくらいサイズを上げて裾をパンツに不造作に突っ込んできて欲しい。ジャストで着ちゃうと一気に野暮なオッサン感出ちゃうから絶対禁止です。

そもそもサイズ展開ももっと上にサイズ7位までふって欲しいと不満たらしてた願いが通じてくれたのか次シーズンからはサイズT7まで展開が増えるらしいので絶対買いですよね。


このスーパーベーシックかつ永遠の名作アイテムと言えるバスクシャツ。

多分人生の終わりまで着続ける事か出来る年齢も性別もファッションテイストもそう関係なく誰もが着れる服なんてそうそう無い。

僕の一生を費やしたオシャレ探求人生の旅の終着点は、きっと着古したバスクシャツを10代の孫娘とかがお下がりでそれこそフランスの映画みたいにノンシャランに着てくれる事なんでしょう。

そんなロマンを感じちゃう、人生の殆どを何十年もずーっと寄り添ってくれる服。

歳をとった時の何十年後かにまだ存在してくれてる同じ服なんてそうそう無い。ましてや同じデザインとか生地とかほとんど無いでしょう。

最近は服ってそんな人生のノスタルジーで着るのが最高の贅沢なんじゃないかって。




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表題はニューヨークパンクのゴッドクイーン、パティスミス女史による88年発表曲。


PEOPLE HAVE THE POWER




rockarchive/PATTI SMITH
価格:¥192,500(税込)
商品番号:23-83-0304-950

聴いて下さい

僕達の夢見る全ては

力を合わせる事で実現出来る

そう僕は信じてる

僕達は世界を変える事が出来るんだ

僕達には力がある

人には力があるんだ



なんだか最近は横浜の新店舗でのイベント企画やら運営で大忙しなせいかこんな前向きな姿勢と仲間意識をシンプルに綴る言葉がやたらと心に響きます。




パティ姉さんのファーストアルバムのジャケ写を高校生の時に見て生まれて初めてジャケ買いをしてしまったのが僕の出会い。

もはや詩の朗読なんだか叫びなんだかフォークなんだか解読不能なストレートなメッセージと少し冷めたニューヨークの温度が伝わってくるロック衝動は彼女だけの唯一無二な音の塊。
そして何よりモノクロのジャケット写真に写る彼女の出たちのそれはシンプルながらとんでもなくスタイリッシュでエフォートレスでアンニュイで。ブラックジーンズに白いドレスシャツ、ナローソリッドタイらしきものを首から垂らしてテーラードジャケットを肩に引っ掛けてて。でも喪服のそれとは全く違うその当時のニューヨークパンクシーンとかアートシーンをそのまま表現したかの様なスタイリングは痺れる程にカッコいい。

彼女のジャケ写に写るその削ぎ落とされたスタイリングはアラフィフになって益々に憧れが増して10代の頃から30年以上経っても飽きる事が無いから凄いですよね。

流石に彼女がバスクシャツを着てる写真は見つかりませんでしたが絶対にバスクシャツが似合い過ぎるに決まってる。

こんなバスクシャツみたいに不変的なスタイリングを作り出す名作と呼ばれる服なんてタンスを掘り返してもそうそうは無いもんです。




それでは横浜で<SAINT JAMES>を着てお待ちしてますね。



ビームス ライフ 横浜 ビームス工房

新井




SARTO BEAMS リメイク

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僕は変わり続ける男<LACOSTE>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。




JACKET: HUSBANDS

POLO: LACOSTE


なんだかここ最近のテーラード事情もこの10年ですっかり様変わりして、あれだけイタリア全盛のマッチョイズムダダ漏れだった商品群達もすっかり上品でシックな佇まいになったものです。


その当時はイタリアンコテコテでピタピタの細ーいくるぶし丈パンツにイタリアブランドのシャツやポロを胸を全開に開けて着てた僕も流石に今はちょっとおフレンチにスカしてフレンチポロを着ちゃってるから分からないもんですよね。




LACOSTE/L1212ポロシャツ
カラー:ホワイト、ブラック、ピンク、イエロー、グリーン、オリーブ、サックス、ブルー、ネイビー
サイズ:2〜5
価格:¥17,600(税込)
商品番号:21-02-0004-462

今更かよって感じですが<LACOSTE>さんの初体験は確か中2の夏。

アニキの部屋に積んであったホットドッグプレスの渋カジ特集を何冊も齧り付いて読み漁った僕は、中1の夏は思いっきりアメカジの波に身をさらしビッグポロをなんとか入手してラングラーのブーツカットデニムにトニーラマのウエスタンブーツとレッドウインクのエンジニアブーツとゴローズは手が出なかったのでネイティブインディアンジュエリーのネックレスとバングルとリングをクドイくらい付けて雑誌のスナップを飾る渋谷のチーマー達の完コピに無我夢中だった訳です。

そしてそんな中で出会ったのが中2の夏に高校3年生とかだった姉が渋谷系ネオアコのバンドマンとかイカ天の司会の女の子がしてる様なベレー帽にラコステのフレンチポロの格好をしてたんですよね。


確かロイヤルブルーのフレンチポロにブラックのベレー帽でホワイトのボトムスの王道フレンチスタイルだった訳ですが、そんな姉貴にクサくて小汚い古着で肩まで伸びたロン毛じゃ女子に嫌われるよーって言われちゃったので、それからはその当時のキレカジへと僕のスタイルは変貌が始まったのです。

とにかく情報も少なく地元の宇都宮じゃフレンチアイテムなんてまだ普及してないので、とりあえず姉貴のフレンチポロを借りて雑誌の見よう見まねでフレンチスタイルをし出したのが<LACOSTE>の初体験。


なんせ情報も物も少ないんで雑誌だけを手掛かりにカンゴールのベレー帽、フレンチポロに白のワークパンツをロールアップしてウエスタンブーツという僕なりの中2フレンチスタイル。当時は有りものでなんとか合わせた感じでしたが今思うとパリの有名なセレクトショップのスタッフと同じ合わせだから面白い。

※古着コーナー フレンチラコステ(全てサイズ2)


企画時代に夏用商材として鹿の子素材のポロシャツは毎年必須かつ最重要商品でしたので、毎年企画には頭を悩ませられていた思い出。

結局はポロシャツ企画の行き着くゴールはポロラルフローレンでもフレッドペリーでもなくラコステの永遠の名作ポロ。

とにかくこの極細糸を用いた44番手単糸による極上の鹿の子生地はそれはもうココの専売特許と言われるほど。

アメリカ物やイギリス物とはちと違う上品さと端正さと適度な抜け感を感じるバランス感覚としか言えない佇まい。

特にこのブランドのリブ編みの襟がまた絶妙なんですよね。これを日本やアジアの工場で何度もサンプリングしてもどうしても硬さが出てしまいあの柔らかな立体感が出せないんです。

再現すればする程に結局オリジナルって作った割にはホンモノの<LACOSTE>ポロに限りなく近いプライスになっちゃうわけで、じゃあやっぱりホンモノ買うだろーって。

確かその当時も本物を作ってる工場にお願いしようと交渉しても完全独占契約で回してるって事でお断りされて入り込む隙なんて微塵も無かった。

最近は僕もすっかりイタリアンなドレスアイテムには食傷気味ですのでおフレンチやブリティッシュに少々アメリカンな感じで肩のとんがったジャケットや裾広がりな太めのスラックスにお世話になってきた訳です。


ただそれだと見ようによっては古着あるあるなセブンティーズなコスプレ感が出てしまうので、<LACOSTE>さんのポロシャツがホントに丁度良い訳なんですよ。

ドレスジャケットにも適度にハマる程よいドレッシーさと適度な抜け感が出るスポーティーな雰囲気はアメリカやイギリスの名門ブランドじゃ無いんですよね。

その理由はリブ襟の柔らかさだったり高級部類に入る鹿の子生地だったり胸に付いた主張し過ぎないワニのロゴだったりと、とにかくバランスが最高で大人の日常着にこれほどマッチするブランドは他に知りません。

アメリカのポロラルフローレンじゃーなんだか少し粗野過ぎるしイギリスのフレッドペリーだと真面目に見え過ぎて。何となくお国の時代背景が見え過ぎてしまって少し違和感を感じちゃう。

そして10代に着てた服がそんまんまおじいちゃんになっても年齢関係なく着れる普遍性。クタクタに気倒してヨレた感じになってもそれがまたカッコよく見える。

ブレザーに合わせるインナーで迷ってる方がいたら全振りで<LACOSTE>ポロシャツの一択。僕の中ではこれ以外考えられない。

何年も前のパリで撮られたスナップで還暦を過ぎたフランス人のおばさまが、バーキンバッグ持ってセリーヌのダブルの少し大きめのブレザーを羽織ってサックスブルーのラコステポロをインナーに古着の色落ちしたデニムのフレアシルエットのセーラーパンツを合わせてたスタイリングが最高にカッコよくて。何年経ってもずーーっとそのスタイリングを意識して追っかけてる気がします。

そう、世の中には数多のコーディネートが有りますが絶対に<LACOSTE>ポロシャツじゃなきゃ完成する事が出来ない合わせってのが有るんですよ、きっと。






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表題はモッズ兄貴の復活の狼煙をあげた魂の一曲。


the changingman



rockarchive/PAUL WELLER
価格:¥188,100(税込)
商品番号:23-83-0272-950


ポール兄貴が90年代半ばに復活の狼煙をあげた魂の雄叫び。

パンクムーブメントにネオモッドとして若き衝動をかき鳴らしたトリオの<THE JAM>。次にブラックコンテンポラリーに傾倒して多岐に渡る音楽を鳴らしたユニット<THE STYLE COUNCIL>を経て、その後次第に引退寸前までの低迷を経験する兄貴。

それでも音楽しかないと再び表舞台に復活を遂げた彼が「俺は変わり続けていく男だ」と雄叫びをあげたこのナンバーは今聴いても胸が熱くなりエネルギーがみなぎってくる。

そして彼ほどロックミュージシャンで鹿の子ポロをカッコよく着てる人はいないでしょう。

ユニット時代に相棒のタルボットと一緒にフレンチトラッド全開で細身のホワイトデニムに白いソックスに黒のカーフローファーで着てたポロシャツ姿は今見ても最高に痺れる。



俺は変わり続けていく男なんだ

そう、点火の合図を待っているんだ。



1995年にこの曲が発表されてからもう31年も経ってるけどこの曲自体全く色褪せないからスゴイ。そして当時流されまくっていたプロモーションビデオも全く色褪せない。

それに兄貴のスタイリングが今見ても痺れる位にカッコいい。いや、むしろ10代のガキンチョの僕が見てた当時よりすっかりイイおっさんになった今のが彼のスタイリングは更にカッコよく見える。


もう五十路間近のおっさんになるまでなんとか生きてきましたが滞留して惰性とマンネリで食っていくのなんて真っ平ごめんなんですよ。危ない橋ばっかり渡って失敗ばかりですがあと残りの10年もきっとそんな感じなんでしょう。

そのうちにぽっくり逝く時もきっと、全部やり切ったなーってスッキリした顔で。




僕は変わり続けていく男なんだ

そう、移り気な砂の上で

導火線に火が付くのを待っているんだ






新井





SARTO BEAMS リメイク

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君と居なければ生きてる価値が無いんだ<U/MUSIC>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。




JACKET: RINGJACKET ORDER

CUT: U/MUSIC


プリンTシャツにテーラードジャケットの合わせは思い返せば高校生以来。

思い起こせば90年代の青春真っ只中の高校生2年生のあの頃、忽然と日本を座席したラフシモンズのこのプリントTはすごかった。


テレビを見れば今も活躍するトレンド俳優も着てるしモデル達がこれを着てる表紙の雑誌が2、3誌被りまくってたしで当時の若者達のファッションが一気にオールドスクールとロックの融合したラフムーブメント一色に染まったのが今でも鮮烈に覚えてるんです。

カレッジプリントのスウェットにナローなテーラードジャケットを羽織り、ワイドパンツにオールスター。

パンクの反逆性とスクールという規律性が共存する違和感の妙がメチャクチャカッコよかった。

90年代中頃から突如として勢いを増したヨーロッパモードブランドの隆盛。去年までアメリカ物一色でアメリカ古着とアウトドアブランドとかでイキってた高校生が1年後にはびっくりする様な手のひら返しで全身モードの洗礼を浴びまくってほっそりピタピタの服に身をまとっていた訳です。

これとかマルジェラさんやらGR816とかのチャリティーTとか買い漁ってたんですが東京に上京した時には気分じゃなくて実家に置きっぱなし。

気がついたらいつの間にか母親が近所のオシャレママ友に全部あげちゃってたってオチでしたし。

今となっては超お宝アイテムばかりだったのに悲しい限り。


バンドプリントTシャツに限ってはライブに行く度に買い集めてましたが<THE 1975>だけは滅多に来日しないんで持っていなかった。


ここ最近のフォトプリントTの復権にイマイチ乗り切れずにいたんですが推しになると重い腰も上げざるを得ないものです。

ブレザーと合わせるとやっぱり最高にかっこいい。

今思えば90年代の映画やCMやトレンディードラマでも素敵な俳優やモデルはパワーショルダーのゆったりとしたテーラードジャケットにインナーを白無地とかプリントのTシャツでスリムジーンズを合わせたキレイめのカジュアルジャケットスタイルを良く目にしてた。


結局は僕が語るとまたブレザーになっちゃうんですが最近はまたそんな感じでプリントTにガバッとブレザー羽織ってホワイトジーンズとかボロのユーズドデニムとか合わせてヒールブーツ履いちゃう様なUKロック要素高めの雰囲気がやっぱり好きなんです。一枚着の時にはウールグレーのドレススラックスなんかに合わせるのも大人でカッコいい。


プリントTも千差万別ですがここ最近ブーム再燃のヴィンテージのTシャツを中年のオッサンがジーパンに合わせて着ちゃうとジャケットを脱いだ時に何だかイケてない。

中年オジサンは清潔感を保たないと大惨事が起きてしまいそうなんでプリントTもちゃんと新品のを合わせるのが大事ですよね。


U/MUSIC/ THE 1975
カラー:ホワイト
サイズ:S〜XL
価格:¥13,200(税込)
商品番号:23-04-0343-325

バンドTって着てるだけでそのミュージシャンから人となりとか趣味性とかが垣間見えるから面白いけどかなり重要だと思うんです。あんなにカワイイ人がゴリゴリのハードメタル系着てるのって、実は相当のドSなの⁈とか。


女性が着てるのはファッションとしてロゴとかデザイン的なアプローチに感じるから良いと思うんですけど、男性の場合はもっとガチな感じが出るからかなり見られる意味が違う。

メタル系でも英ロックでも米ロックでも全然印象が変わるんでかなり悩ましくありお気に入りに辿り着くまで相当に長い道のりと言えるんです。

このTHE 1975はそんなめんどくさいオジサンの求める物を全て叶える様な丁度いい具合です。何より女子受けがイイので最高です。

しかもよくあるあるのアルバムジャケットの安易なデザインじゃなくて今度出る6枚目のアルバムの先行ビジュアルってとことかロゴ文字が発泡プリントでモコモコしてるのも従来には無い仕様なのでなんだか贅沢仕様。


彼らがマンチェスター出身ってトコも90年代ロックを通ってきた我々の琴線をくすぐります。若い子みたいにオーバーサイズのゆるっとしたジャケットを合わせるのもイイんですが40オーバーのオッサンとしてはそこは差別化で仕立ての良い肩パッドしっかり目のテーラードジャケットを羽織りたいものです。


HUSBANDS/PALMARリネンブレザー
カラー:ネイビー
サイズ:44〜48
価格:¥297,000(税込)
商品番号:21-16-1243-345

フランス物ですがこの辺のブレザーはそんな合わせに合わない訳が無いですよね。



そんな畏まったジャケット着てくのはなんだかなーって時は僕らのオリジナルブレザー。


4ボタンダブルブレストウールブレザー
カラー:ネイビー
サイズ:S〜XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-16-0195-803

このオリジナルブレザーをおっきめにXLでガシガシ気兼ねなく羽織ってます。

雑にガンガン着れる生地とかアメリカらしいいい意味での絶妙に作り込まれてない合理的な作りやボックスのズドンシルエットってトコのバランス感覚が抜群なんです。

普通はアメリカンチノとかワイドパンツとかでポロシャツとかラガーシャツとかにオールドスクールスニーカーとかアメリカンローファーを合わせるんでしょうが、僕は真逆にテーパードジーンズとかフレアパンツにヒールブーツを合わせちゃう。

実はそんなおフレンチな合わせにもこのオリジナルアメリカンブレザーはバッチリマッチしちゃうからホント良く出来てる。


もう5年くらい着て、よれてきてるのもイイ雰囲気で下手なブルゾンアウターよりよっぽど使い勝手が良い。

2年前にロンドンのガレージ系バンドのライブの際にもこんな感じで彼らのライブTにこのブレザーをガバッと羽織って観に行ったんですが、その姿が目立ったのか帰り際にそのバンドのギターにわざわざすれ違う時に呼び止められて、君のファッションすげークールだって話しかけられた事があったので世界共通でこの合わせは間違いない筈。



またブレザー話になってしまうオチですがそのインナーは今年は絶対にコレで。







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表題はイギリス出身の4人組ロックグループの2018年発表曲


it's not living(if it's not with you)



彼らの音を聞き出したのは10数年前。2014〜2015年頃だったか。その頃はウチのオフィスでの商品企画の仕事で朝から晩までデスクに齧り付いてデータ分析から企画デザインから検品やらで忙し過ぎてあまり記憶が残ってないんですが、仕事が面白くてハマりまくっていた30代半ばの頃。

いつも1日ラジオがかかってたのでこのバンドのファーストアルバムの楽曲達がとにかく流れまくってた。

無我夢中でマーケットと商品に向かい合ってた当時、気が付けばあっという間に夜で誰もいないオフィスでもTHE 1975の曲がラジオから流れてきたらテンション上がりまくって1人で小躍りしながらキーボードを打ち続ける時間さえも楽しかったしなんだか愛おしい。

勿論あっという間に僕は虜になりその後に出る楽曲はタイムリーに聴いてきてもう気が付けば10年以上経ってるのにまだ飽きない。
80年代のムード満点のポップながら一発で覚えるボーカルの声質と変幻自在な曲達のキャッチーさ。

エレクトロもソウルもファンクもシューゲイザーもなんでもござれ。でも一貫してポップという分かりやすさ。

ロック聴いてる日本人なら大体みんな好き。何よりバンド名が一発で覚えちゃう明快さ。そりゃーみんなすぐに覚えるし好きになるでしょう。

研ぎ澄ました分かりやすさってホント大事だとこのバンドは教えてくれてます。

基本モノトーンベースのスタイリッシュな彼らのビジュアルも文句無し。アルバムジャケットのアートワークもそうですが多分何年経っても通用するファッションとかビジュアルワークなんですよね。

そして何よりは彼らの作る楽曲には前向きに走り出したくなる多幸感溢れるポップミュージックが詰まってる。




君と一緒じゃ無ければ生きてるって言えない


君と居なければ生きてる価値なんて無いんだよ




恋人へのラブレター的なアプローチかと思いきや社会問題の大きなひとつとも言える別の味合いなのも彼らの評価されるアプローチ。


とりあえず彼らの6枚目の新譜を待ちわびながらこのプリントTを着て、今日も明日も僕は君といられる人生を無邪気に踊っているんでしょう。




新井




SARTO BEAMS リメイク

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危ない道を歩いて<RINGJACKET BLAZER>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


5年前に書いてたブレザーブログが自前ながら何だか好きだったので5年経った今の気分で加筆してみました。





JACKET: BEAMS F

POLO: LACOSTE


僕がこの世で一番好きな武装服。性別問わず永遠の定番と言えるネイビーブレザー。今年の夏ならなんだかフレンチな真っ赤ポロシャツにダブルのブレザー合わせが着たい気分。

もう10年以上定番なのですがこのオリジナルブレザーはやっぱり良く出来てるなあ〜って。

ありきたりな説明は野暮な気がしますが、

英国らしいがっしりした生地。上襟やらゴージやら裏地付けやらコバステッチやらボタンホールやらがこれでもかと手縫い仕様。安定感のあるリングヂャケット縫製でこの値段がまたスゴイ。今の雰囲気をちゃんと出しながらも10年以上着れると思わせる定番感、でも只者では無いと思わせるクラシックな佇まい。誰が見てもイイジャケット着てるなぁって分かる感じが流石。全然知らない人が電車でウチのジャケットを着てるのを背中だけ見ても一発で分かる仕立ての良さ。おまけに金ボタンもすこぶるイイ雰囲気。至れり尽くせりです。

以前にイタリアフィレンツェのPITTI UOMOでRINGJACKETさんが展示ブースに出展してるのを見学した時には、周りはgigiとかCARUSOとかKAMOSHITAとか日本でも錚々たるテーラーファクトリーブランドが軒を連ねてましたが、その中でもナポリスタイルを元に仕立てられてるはずなのにその美しい曲線と相反する様な日本人ならではの凛とした緻密な縫製とが両立する雰囲気は世界でも比類出来ない唯一の感じだった記憶が鮮烈に残ってます。

コレはずーっとお店に定番で置いておきたいんですがどんだけ作って展開しても常にサイズ欠けを起こしてしまうという。


紺ブレ好きが勢い余って、20位前に一旦は銀座の店舗で働いてた先輩と一緒にBEAMSを辞めて、銀座8丁目並木通りで紺ブレを365日面白く着こなす、東京トラッドをコンセプトに掲げたセレクトショップをやってましたし。

あの時に先輩は確か齢53歳とかで僕が27.8歳位だった記憶なので、あの頃の先輩と同じアラフィフになったんだと思うと感慨深い。

今や世界中のあらゆるファッション文化が入り混じる東京都市、ブリティッシュもイタリアンもアメリカンもフレンチも。その全てを飲み込んで生まれている東京トラディショナル。

そのアイコンアイテムはきっとブレザーではないかと。




二層でしたが内装費用が、なんと2億超え。

全てアンティーク什器と家具だし、音響だけでも200万以上かけちゃってて毎日オープン前の掃除の時にかける音楽さえも至福の時間になるお化けみたいなショップでした。

銀座8丁目なので夜の銀座の街のど真ん中。特に18時から21時までの後半の時間はジェットコースターみたいなハラハラドキドキの連続で面白かったですね。クラブのお姉様方の波乱のギフト選びとか、怖いおじ様のご案内してて気が付いたら周りを超怖い付き人に囲まれた中で手が震えながら親分の試着の靴紐を結ぶという永遠に感じるかの様な体感接客とか。しかも売上の波が大き過ぎて。有名人の方が銀座の夜遊び途中で立ち寄って特大ホームランの時も有れば丸一日閑古鳥で朝から晩まで店前の通りでずっと通行人の人に挨拶し続ける日もあったりとか。

その店はリーマンショック直撃のタイミングで親会社が傾いた影響で2年しか出来ず、、でも同じテーマでもう1回いつかやりたいなって。その頃より少しは知恵と経験とコネクションは出来たと思うので。

その当時は毎日ブレザー着てたので、日が経つ内にレディーススタッフからブレザーが臭いますってクレームが来るオチがありましたけど。

その店では半分の商品構成がオリジナルでしたのでアメリカントラッド全開な1型のアメリカンスタイルブレザーやらBELVESTの上品なイタリアンブレザーも有れば、オリジナルでアイリッシュリネン生地を使ったのブラックとホワイトの2色展開でフロント8ボタンのガチガチのとんがった肩先のブリティッシュスタイルブレザーまでやってたりと、今考えれば面白かったしそんな店は今じゃなかなか無い。そういえば炎のランナーばりに真っ赤にホワイトパイピングをあしらったパイピングブレザーもやってたから振り切ってましたよね。



私のブレザー原体験は90年初頭のトレンディ女優達が着てたあのブレザースタイル。あの時のドラマって今考えるとトラッドスタイリングの宝庫みたいな合わせがこれでもかってお金がかかってて今更ながら見るとめちゃくちゃ参考になるんです。それを真似て中学校の美術教師の女性もブレザー着てたのがとっても素敵で。その先生もフレンチポロにネイビーブレザーを着てワーゲンの軽の車で通勤してくる光景が何だか今でもステキで目に焼き付いてます。その先生に話しかけてもらって洋服の話をしたくて学ランなのにやたらインナーにオシャレな私服を合わせたり。

その後高校生の青春時代からずっと永遠に私のファッションアイドルであり続けるのは、今は亡きポップアートの巨匠。本屋に行っては洋書を漁ってシルクスクリーン作品そっちのけで彼のビジュアルを探してました。今はネットですぐに拾えるのでイイ時代になりましたね。

ネイビーブレザーにボタンダウンでタイドアップ、デニムにウェスタンブーツのスタイルがたまらなく好きで好きで。その時に彼が着てたオックスとボタンダウンシャツもデニムパンツもウエスタンブーツは今でも買えるからやっぱり不変的なチョイスをしてたんだなーと。その感じもやっぱり憧れます。


ニューヨークのポップアートの巨匠もパリの洒落オヤジのセルジュも結局はネイビーブレザーなんですよね。

高校時代からの自分の最高のファッションアイドルって多分ずっとこの2人ですかね。お二人共亡くなってしまいましたが、晩年の背中の丸くなったおじいちゃんの姿を見れないからこそアイドルで居続けてくれてるんだとも思います。

2人とも結構かっちりのネイビーテーラードジャケットを自分テイストで着こなしてますよね。インナー使いはボタンダウンシャツやバスクシャツ、デニムシャツだったりでデニムパンツを合わせて、合わせる靴は片やウェスタンブーツ、片やバレエシューズですもん。その合わせはもう2人の模倣としか言えなくなった訳で。周期的に御二方のスタイリングに何度も刺激を受け続けてる気がします。

服飾評論家の大先生の本でも言ってましたが、旅やら出張の際には必ずブレザージャケット1着で着回してました。機内も会食もシチュエーション何でもござれ。

最近だとイタリアのエージェントのプリモさんっておじ様は、日本で見る時は同じ様にラティーノのダブルブレザーをドレスからカジュアルまで着回してるのがすごく素敵でした。ラティーノにチャンピオンのスウェットはおったまげましたよ。特に彼のダブルブレザーにスウェットパンツを合わせるスタイリングが最高に大好きなんで20年以上オマージュしてる気がします。

ブレザーが好き過ぎていくらでも話が出てきちゃいますね。

現在展開中のRINGJACKET製ブレザーはアメリカの超大御所ブランドにも引けをとらない名作ブレザー。なんなら日本代表として世界に誇れる名作ブレザーはコレなんじゃないかって。


そして何よりビームスドレススタッフのコーディネート提案がもれなく付いてきますからね。是非ともお気に入りのビームススタッフにブレザースタイリング提案をこれでもかって受けて欲しい。こんなのも日本という様々な文化を取り込んだセレクトショップならではの利点だと思います。モノの知識も大事ですが、着方を知るのはもっと大事ですから。

残念ながらRINGJACKETさんのパーソナルオーダーは世界で大人気となってしまいオーダー価格も跳ね上がってなかなかウチでオーダー会を開催出来る状況では無くなってしまったのは悲しい限り。

その分RINGJACKET製のブレザーをはじめとする既製品がますます人気になったのは嬉しい誤算かも知れませんが。

そのうち既製品さえも天井知らずで値上がってしまいそうなんで今のうちからシングルもダブルも秋冬生地も春夏生地も買い揃えておこうとしましょうかね。





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表題はもちろん先生と所縁の深い彼の若かりし頃の1972年発表の傑作。最高のストリートロッカーでしたよね。

残念ながら2013年に亡くなってしまい、僕の死ぬまでに観たいレジェンドロックミュージシャンライブの1人だった彼のライブを体験する事は永遠に不可能となってしまい後悔が残ります。

無愛想に呟くようなモノクロトーンボーカル、隙間のある美しいサウンドはニューヨーク都市の退廃的な部分とか孤独を浮き彫りにした感じ。


trainspotting
価格:¥4,400(税込)
商品番号:29-67-1409-494

C2. Lou Reed / Perfect Day

この曲もヤバかった。


そんな彼を一躍スターダムに押し上げたのも先生ですが、彼のグループを破滅に導いてしまったのも彼であって複雑ですね。

そんな訳なのかブレザーのスタイリングを考えると彼のビジュアルと一緒にこの曲が自然と鳴り出すんです。



眉毛を抜いて彼女になった彼がこう言うんだ


ヘイベイビー、危ない道を歩かない?


90年代初頭の渋カジブームから始まって洋服やら音楽に浸りまくってなんなら映画やら文学までに浸りまくって真っ直ぐに敷かれた人生のレールなんて大っ嫌いになって寄り道しまくって気がついたら47年も生きてて。

相変わらず退屈な平和な道なんて歩ける気がしませんよ。

この歳になってもまだ気持ちはうずいてしょうがない。

きっとあっちの危ない道に歩いていった方が面白いよって。


巨匠宜しくブレザージャケットに5ポケットのデニム、ヒールブーツを合わせて、ワイルドサイドを16ビートを刻む様にアンニュイに散歩してるオジサンをきっと僕はおじいちゃんになってもなんなら死ぬまで続けていくんでしょう。路頭に迷ってホームレスになっても上着にブレザーだけは着てるかも知れませんよね。


365日ブレザー着てますが20年超えてもまだ飽きないッス。

ブレザー病、かかると治りませんよww




新井



SARTO BEAMS リメイク

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たたかう歌 <SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。




JACKET: RING JACKET ORDER

KNIT: SAINTJAMES

PANTS: cantate

SHOES: GUIDI


大体の時間は工房でパンツを縫ってますがちゃんとブレザー着てます。相変わらずミシンが踏みやすい様にスウェットパンツですが。


この半年はリメイク事業も始まっててんてこ舞いでしたがとにかく夢中になれた6ヶ月でした。

その模様が循環型ファッション事業検証として3編に渡りコーポレートサイトにアップされてます。

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セレクトショップとしてここまで取りかかれたのは日本でも初の試みだと思いますのでとりあえずは自画自賛をしときましょう。


ワンコインで入手したデニムにリメイクしてみましたコレがまた面白い。
まだまだビジネスにするには時間がかかると思いますが今年もイベントは可能な限り予定してます。



昨年も相変わらず値上げラッシュに歯止めは効かず1.5〜2倍近くにまで跳ね上がったインポート商材達に驚くばかり。

アパレル商圏の二極化は必然の様にここ数年語られてきてますがセレクト業態の中間価格帯はどう考えても縮小の流れ。


その中ではウチの会社は奮闘してると思いますが明るい話はコンサルビジネスと海外進出くらいですかね。

国内消費は右肩下がりでインバウンド消費が続く都内店舗以外はなかなか厳しい状況な訳で。最近は厳しいお声もあちらこちらで頂く次第で恐縮するばかり。

この横浜の店がオープンして1年を過ぎ、悪戦苦闘の毎日なんですが、メンズ主軸の業態が数字を付いてくるのは5年、10年単位ってのが通例なんですよね。どこぞの大型セレクトショップだって黒字化出来たのは10年かかったって話なんです。


元々10数年前から1階でやってたウチのメンズドレスレーベルもその10年以上かかって地道に地元の方々中心にコツコツと積み重ねてきた賜物なんですよね。

根付いて数字が付いてくるまでは時間がかかるに決まってますが、それこそ結果が伴っていく為には継続してファンを作っていく地道な努力しかないんですよ。



僕が販売やら商品企画やらとアパレルで20年以上やってきても常に念頭にあるのは


「店頭起点」


お客様にダイレクトに接して商品を買って頂く事がこの事業の根幹だという事。

全ては店頭から始まって店頭で帰結するビジネスなんだという事。



果たして僕らスタッフは店頭でお客様一人一人をしっかりと相対して見る事が出来ているのだろうか?

果たしてこのお店の商品は来店してくれているお客様を本当に見て適した商品を陳列出来ているんだろうか?


この一年のお買い上げのお客様の年齢構成比や購入商品のデータ分析をした上で来店するお客様に適したレイアウトや商材投入、そしてそのお客様に沿ったスタイリングや立ち振る舞い、雰囲気作りをスタッフが意識統一出来ているのか。それよりも自己優先の自己満足に陥ってしまってはいないだろうか。



果たして僕らのお店の環境、居心地や雰囲気、流れている音楽や照明や什器は来店してくれているお客様に適しているのだろうか?

その店のターゲット層に見合ったその世代のBGMをかけているのは定石。客層が高い年齢層なのにバカうるさいハードなBGMをかけてる店なんて、お客様を全く見ていない自己満足の独りよがりで良質なサービスなんてしてくれるはずないでしょう。

ライティングだって寛ぐ什器だって商品を陳列する棚の高さや位置だって素材だって色味だって同じ事。




僕が販売一本でガツガツやってた頃から恩師に教えられてずっと根底にあるのは、

「全ての仕事は準備で9割が決まる」という言葉。

接客販売も勿論それに当てはまります。


小売り商売は基本に仕入れ準備は一年前から動いているのは当然として、お客様が店頭にいらして楽しんで買って頂く瞬間の為にどれだけそのお客様方の事を考え様々な事を準備してきたかが大切なんです。

商材の選定から在庫確保、見せ方、サイズの提案からスタイリング提案もそう、楽しんで頂くハコ作り、スタッフの歓迎体制、立ち振る舞い、表情から言葉遣いなどなど。



自分がお客様の立ち位置になってどれだけ深掘りして楽しんで頂く準備をしてきたかがどれだけ大切かという事。


この店も1年後、3年後、5年後、10年後までを見据えてどれだけ結果を検証し深掘りをして改善と挑戦を繰り返してお客様が楽しんで頂ける場を作り上げていけるのか。

そのお客様の満足が自ずと数字に繋がっていく事をこの20数年で何度も体感してきました。




僕にやれる事なんてパンツの裾やジャケットの寸法補正に限られてますが、それだって何年後も見据えた永続的なアフターサービスとしてお客様と向き合っていく重要なピースであるはずです。


だから僕は毎日工房でお客様が喜んで笑顔になってくれる事を想像してお直しを仕上げてます。




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表題はアメリカ人女性シンガーソングライターが2015年に発表したスマッシュヒットソング。


FIGHT SONG


10年近く日の目を浴びる事なく諦めかけていた彼女が自分自身を奮い立たせる為に書き上げた曲。

そして正直言ってアメリカンポップスには何となく距離を置いちゃう自分がいるのに、日本ではやたらとこの10年間で様々な所で耳にする曲。


一度聴いたら絶対に耳から離れないメッセージと彼女の真っ直ぐな歌声。



これはわたしの闘う歌

わたしの人生を取り戻す歌

わたしは大丈夫だと証明する歌

力がみなぎるのを感じる

たった今から私は強くなる

だからわたしは闘う歌を歌う

自分以外に信じてもらえなくても

まだわたしには闘う力が残っているから




僕が自分で始めたこのサルトビームス。修理内製事業。

全然当初の予定通りになんて行かなくてこの3年間で何度も挫けそうになって。

でもそんな弱い気持ちはお客様の喜ぶ声やスタッフの喜ぶ声を聞けたらあっという間に吹っ飛ぶんです。


まだ僕は闘える。

まだ闘える時間もある。

一緒に闘ってくれる仲間もいる。

まだ闘える場所がある。



少しずつですがこの事業は確実に拡がってるんですよね。





それではこの横浜でお会いしましょう。



新井




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俺らは永遠に生きる<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: TAILOR GARMENTS

SHIRT: BEAMS

PANTS: REMAKE PANTS

SHOES: Maison Margiela

最近はこんな感じでアンバランス&クラッシュなジャケットスタイル。飽きてきた服は魔改造で楽しんでます。


そして相変わらずしこたま縫ってます、パンツの裾仕上げ。




この工房も気が付けば来月でもう1年が経つんですから早いものです。何より皆様のおかげで何とか大きなトラブルも無く運営出来てる事に感謝の気持ちばかりです。


そして今シーズンより新しい試みに取り掛かってます、僕のサルトビームス事業。


ビームス店舗30店舗あまりで設置されている衣料品回収ボックス。


全国から回収されている集約倉庫にお邪魔して。



こんな感じで数ある回収衣料品からビームススタッフによるキュレーション、そしてリメイクを施して再利用までのサイクルシステムの構築プロジェクト。




11/10〜からはPASSTOによる回収キャンペーンが開始。期間中にご利用頂くと行動マイル1,000ポイント付与。




https://www.beams.co.jp/special/tsuzukufuku/20250122-we-recycle



11/17〜24の期間でこのビームス ライフ 横浜のビームス工房にてお直しやリメイクのワークショップを開催




※予約制1〜2時間予定。PASSTO回収ボックスをご利用の方が無料でご参加頂けます。


11/10〜の期間でレディース向けのリメイクアイテムを使用したビームスレディーススタッフによるスタイリング展示の実施。




今月は大忙しになりそうですが、このお直し内製事業の発足時に構想をしていた不要在庫を再利用するリメイク販売事業の足掛かりが早くも動き出せたのでおじさんは楽しくて興奮しまくりです。


安易な古着ブームに乗った自己満足の独りよがりなリメイクなんてやりたく無いし長続きするわけが無い。20年間テーラードの世界を渡り歩いてきた僕だからこそ出来る再構築。

そして何より大事なのはビジネスとして成立する為の潜在需要の発掘。


この1年間で情報収集、分析の中での結論は20代をコアとした女性ファッション層。

その根拠とか数字を論理的に説明書きすると意識が飛びそうなので割愛しますが、そのリアルターゲットが今回のプロジェクトのまさしく核となる今回のキュレーションスタッフとなる訳で。

STAFF :  SARA 



彼女にスタイリング&リメイクディレクションをふんわり依頼して巻き込んでしまったので、おじさんは責任を持ってこのリメイク事業を何としてもカタチにしたい訳なんです。


全てが値上がりの一途を辿る物価高と人口減少の流れ。完全に始まった富裕ビジネスとその真逆の二極化。

物が溢れる中でのセレクトショップという形態のもはや差別化の限界とブランド編成ビジネスの利益構造の限界。
余りにも長くなり過ぎる語りになってしまいそうなのでこれから今月はブログでこのプロジェクトを綴っていきますので楽しんで下さいね。



是非に今月のワークショップでお会いしましょう。


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表題は僕らの永遠のロックヒーロー、今年大復活を遂げたOASISの初期のヒット曲




live foever



rockarchive/OASIS
価格:¥153,700(税込)
商品番号:23-83-0284-950

多分僕はなりたいものになれやしない

でも今は悲観する時じゃない

今はその理由を見つける時なんだ

きっと僕も君も同じ

僕らにはあいつらに見えないものが見えて

僕らは永遠に生き続けるんだ



25年ぶりに絶対観たかった来日公演もとんでもなく膨れ上がった熱狂に負けてチケットは手に入らず、悔しくてネブワース2日目のライブ映像を映画館で満喫したのも束の間、来日当日の公演を観たラッキーガイ達が興奮気味にとんでもない大爆音のリアルライブの感想を語るのを聞いたらやっぱり生のライブには勝てねーんすよ。


30年前のデビューしたてのブリットポップの熱狂に押された感があったあの頃とその30年の時を生き残った彼らの音はやっぱりもう胸に来る重みが違うんだと思うんすよねー。


10代で軽ーく聴き流してたあの頃と40代で聴くこの曲は全然歌詞の意味も重みも違う。


次回の来日はまだ出てませんがきっと来ることを信じて今からVIP席のバカ高いチケット代の貯金を始めておきます。


勿論その日には3本線のジャージを着て行きたい。でもみんなと同じはイヤなのでオリジナリティ溢れるリメイクをするしかないですよね。この工房で。



それでは横浜の工房でお会いしましょう。




新井




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9月が終わる頃に僕を起こして<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



流石に暑すぎるのですが店内でだけはジャケット着るようになるべくしてます。相変わらず寝巻きみたいな服にテーラードジャケットを羽織る感じが好きなんですよね。


最近は工房での朝から晩まで終日お直し作業に没頭するせいかドレスアップを流石にする必要がないので何だかお洒落迷子気味。


40代も後半を迎えてどんどん似合わない服が増えてくるんで困ったものです。そのせいか色をワントーンで抑えて着る楽しさも増えた気がするんですよね。


オシャレに目覚めた10代の1990年代からずっと憧れてたブランドをようやく着れる様に僕も少しは大人の階段登りましたし。


あの頃憧れてもメンズモデルは無かったタビさんが、今は男も履くことが出来る時代が来るとは。



Maison Margiela/TABI アンクルブーツ
カラー:ブラック
サイズ:40〜43
価格:¥204,600(税込)
商品番号:23-32-0052-951



Maison Margiela/ウールカラーレスジャケット
カラー:ブラック
サイズ:44〜48
価格:¥247,500(税込)
商品番号:23-16-0963-951

ただどうしても好きなブランド品を2点以上身につけると完全にブランドコスプレ野郎になってしまうので、同じブランドは極力1点だけにする様にはしてるんです。特にこのブーツとジャケットは。


でもやっぱりノーカラージャケットが着たいという願望と最近のリメイクの趣味とあの頃の退廃的なボロへの憧れによってとうとうこんな事始めてみました。

生地とか色味とか抜群なんだけども形が当時の80年代バブリーチックなバランスで出番が無いポロラルフローレンの古着ジャケット。


ラペルをノーカラー仕様にして袖の幅を細くしたり断ち切りにしたり、イカつい肩パッドを外して限りなく軽く自然なバランスに。


個人的には仕上がりの激変具合に大満足。

正直20年以上洋服屋をやってると流石に着たいジャケットがどんどん少なくなってくる。お金がホントに無い二十代のあの頃はアレも欲しくてコレも欲しくて着たい服だらけだったのに。

自分だけのオンリーワンなカスタムで着る服ってやっぱりアガりましたね、オッサンでも。

その辺もやっぱり<Maison Margiela>さんのあの当時衝撃的だった再構築コレクションへの憧れとかオマージュみたいなものなんでしょう。



流石にちゃんとしたサービス化はまだ先になりそうですが古着とか2次流通とかリメイクが当たり前になってきた現代ではこんな提案サービスは自然の流れだと思います。

なんだかんだオンリーワン感ってすごく人の欲求や満足感を満たすんだと思います。電車に乗ったら座ってたみんな見ず知らずの若者が4、5人全員が安いあのブランドの霜降りグレーのスウェットパンツを履いてたのを見た時は笑いを堪えるのに必死でしたし。



春夏物の最後の店頭はなんだか毎年見慣れたオフプライスの札が相変わらず。




そもそもこの数年で予想も出来なかったほどに原料などの高騰により衣料品も値上げラッシュ。値下げした後でようやく今まで買えてたプライスになるんだからコレまで以上に洋服を商売にしていくのも困難な時代になったものです。

ラグジュアリーブランドや百貨店を筆頭にアフターコロナでインバウンド攻勢に浮かれていたフィーバーぶりも昨年から今年で下降の一途。

そしてこの値上げ情勢で国内日本人の需要も下降気味はもう予想通り明白な流れ。

セレクトショップを筆頭とした洋服屋さんを覗くと、何だかみんなデジタル浸りのせいかアパレルスタッフは下を向いてスマホやパソコンに無我夢中だし、どこのお店を見てもなんだか同じ様な商品ばかりが並んでるし、高級ラグジュアリーブランドは相変わらずアジア系の外国人ファミリー団体がいるしで銀座でも新宿でも渋谷でもこの横浜でも光景は変わらないもんなんですよね。


勿論お店の商品構成は重要ですがそれ以上に僕が中学生の頃からショップ巡りの醍醐味はやっぱりそのお店のスタッフのお兄さんお姉さんおじさんとのコミュニケーションだった訳で。

地元の宇都宮では週末の休日はお昼前からショップに入ると顔馴染みのスタッフさんと色々と談笑して何かしらを試着やら買い物やらをするのを何軒も繰り返して気がついたら閉店時間の夜でってローテーションがホントに楽しかった。

十数年前に店頭で販売一本でガシガシ売ってた頃は、毎日馴染み様が入れ替わり立ち替わりで会いに来てくれて大忙しでしたがシンプルに最高に楽しかった。

その当時の頃を思い出してもブランド品の別注とかありきでウチに買い物に来てくれる人よりも、不変的な名作の定番品とかを中心にそのお客様に合わせたトータルスタイリングでご案内する事ばかりだったのを覚えてます。

結局は単品購入に留まる別注ありきの商品だけをご案内するだけの販売ならそれこそ人なんて要らなくなる日はもう来てますしね。

そういえばその当時から馴染み様の方々へのご案内でセール品を販売する事は少なかったのが印象に残ってる。値段関係なくお客様にとって必要な物を正規のお値段で適切に販売する事が圧倒的に多かったし、その方が満足度も圧倒的に高かった事ばかり。


若手の頃から自分が考えてたのはセレクトショップのスタッフは自分という人を売りにするって事。誰からでも買える靴下とかネクタイひとつでも僕から買う事に意味があるってお客様に思ってもらえたら最高なんじゃないかって。

僕だっていつも買うコーヒー1杯でも出来れば大好きなスタッフさんから買いたいですもの。


そして今はこの店で買った服を顔が見える僕が直し上げをする事に意義を感じて御来店してもらえたらって。




買った服を直ぐに直して着れるのって最高に楽しいですよね。自分でもそうだし、特にお客様が喜んでくれた時の充実感は格別です。


高級な生地を贅沢に仕立てて、暑いのにわざわざドレスアップしてジャケットを着るドレスクロージングとか体型に合わせて寸法調整をするお直しなんてこれから正しく時代とは逆行する商売なんでしょう。これからどんどん衰退減少していくのは自明かもしれません。

それでも服を買うなら他のセレクトショップとかよりも断然BEAMSのスタッフから買いたいってお客様が何人もいらっしゃいます。

 

コロナ禍という未曾有の困難の後に困っているお客様やスタッフ達の為に、3年前から作り上げてきたビームス社内完結をする内製修理事業のこのSARTO BEAMS。


やりたい事やるべき事はまだまだ沢山有りますが、今日も明日も僕はお客様の顔をしっかりと目にして、喜んでもらえる事を願いながらパンツの裾を直してます。





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表題は今やロックレジェンドにまで登りつめた我が青春ロックヒーロー、GREENDAYの2004年発表曲。


Wake me up when september ends





TM & © 2025 Green Day. All Right

GOOD ROCK SPEED/GREEN DAY
カラー:ブラック
サイズ:M〜XL
価格:¥7,150(税込)
商品番号:75-08-1293-545




夏がまた来ては過ぎていき

無垢な想いは長くは続かない

9月が終わる頃に僕を起こして




90年半ば頃にイギリスで盛り上がるブリットポップブームの反対側で能天気なくらいにキャッチーにどん詰まりな日々をパンキッシュに吹き飛ばすロックで歌い上げていたビリージョーが10年後にはこんな歌を作るとは。

でもその頃よりも20年経った今のがなんだか歌詞はグッとくる。


父親が9月に亡くなった時の事だとか、はたまた9月に起きた同時テロの事とか解釈は有りましたが、とても辛い時にはしっかりと自分を眠らせて、そして切り替えて季節の変わり目とともにポジティブに前に向かっていく様なこの曲。




またベルを鳴らしてくれないか

春が訪れた時に僕達がそうした様に

9月が終わる頃に僕を起こして





服を以前よりも買って頂く事が難しくなりつつある今。

9月が終わる頃には新しい服たちと共に僕達は目覚めるでしょう。

下を向かずに目の前のお客様との出会いを楽しみに。




それでは横浜でお会いしましょう。



新井



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僕の魔法の壁< U.S.A. CHINOS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



たまには浮気をしちゃってますが相変わらずのブレザーにカジュアルパンツ合わせ。結局はメタルボタンブレザースタイルに戻るんすよねー

何なんすかねー20年着続けても飽きないこの魅力は。

先日もビームス 銀座で開催されたオーダー会でネイビージャケットを同じ生地で2型オーダーしちゃう始末で。


JACKET: RALPH LAUREN

SHIRT: INSCRIRE

PANTS: BEAMS PLUS

SHOES: RAF SIMONS


最近は何だかフランス物と同じくらいにアメリカ物に原点回帰中。

何故だか暑い夏には粗野な位のアメリカ物が似合う様な気がするんですよね。



ここ数ヶ月はイベント出展やらで大忙し。

廃材を使ったカップスリーブが大好評で顧客様内覧会に出展したり、





ビームス ライフ 横浜でもイベントを開催したりとお直し以外にミシンを使っての活動の幅が広がってきて嬉しい限り。


来月の7月13日にも開催しますから是非遊びに来て下さいね。





そんなタイミングで入荷したザ・アメリカ。


U.S.A. ミリタリートラウザース
カラー:ブラック、ベージュ、オレンジ、ネイビー、ボルドー、グリーン
サイズ:S〜XL
価格:¥41,800(税込)
商品番号:38-23-0331-411

アメリカのファクトリーをわざわざ探して製作しているこの<BEAMS PLUS>オリジナルパンツ。

わざと大雑把なアメリカらしい雰囲気を出せる縫製工場を探しただけあってイイ雰囲気出してます。

おまけに作業着感丸出しなコットンポリエステル混紡のハードな生地。

でも僕の10代に体験したリアルなアメリカチノーズのバリバリに硬過ぎて作業着過ぎるチープ感とは違う、アメリカンコットン特有の硬さはあるのにしなやかさも感じるのは30年前の合繊よりも現在の合繊技術が進歩した証なんでしょう。

それに履いた瞬間に分かる少し気の抜けたリラックス感。何とも言えないこの感じは古着の着古した感じに近いんですがしっかりとタフさもあるから何とも不思議な感覚。アメリカというお国柄なのか国民性なのかアジア生産と違って気張って縫ってないせいなのかパリッと窮屈な制服の感じが無いんですよね。この絶妙なフワッとしたゆるさ加減が絶対毎日履きたくなる。


パッカリング出まくりなミシンステッチとかスレキや袋生地までもバッチリのあの感じ。


企画生産時代にも散々に悪戦苦闘したのがパンツ製品。生地はジャケットとそんなに変わらない用尺で生地代はかかるし、何より工賃もなかなかに高い。そしてパンツ専業工場は廃業の波が押し寄せ年々に減る一方。

日本ライセンスのパンツブランドがどんどん中国や東南アジアに進出して商社マターで大量効率化生産が進んでますので、縫製力や品質は日本クオリティなんですが、特にカジュアルコットンパンツを大人カジュアル向けに製作すると、そんな工場だと本物の今の作業服とおんなじ様にパリッとキレイ過ぎてオシャレな雰囲気とか小慣れた雰囲気が出ないんですよね。

意外と最新技術が入っていない様な朴訥な小中規模工場のが味のある縫製で、それこそイタリアのパンツ工場が作るそれに近い風合いが出せたりもするから面白いですよね。


履いた瞬間に分かる柔らかい履き心地とガシガシハードに履ける耐久力が共存する不思議感覚。一度履いたらこのアメリカンマジックに魅了されっぱなしだから困ったものです。コレはもうアメリカ製という羨望のフィルターによる魔法にかかってしまったのかはもう僕には分かりません。


そして品質にちゃーんとメイドインU.S.A.って印字されてるのも最高のオカズです。




色展開がまた悩ましい8色展開。

出来ることなら毎月一色ずつ買い足して全色コンプリートしたい。

おんなじ様なミリタリートラウザースなんて中国製やベトナム製で安価で山ほどあるでしょーって思いますが、履いてみたらもうダメでした。

僕が青春時代に観てきたアメリカの名作映画達には、それこそ色んな職業でこのパッキリなオレンジカラーの作業着を着た主役から脇役まで
ホントによく目にしました。


30年前の10代の僕はこんなアメリカンチノーズにA-2レザーブルゾンやらN-2Bフライトジャケットやらセカンドモデルビンテージデニムジャケットを合わせて、ママチャリで颯爽とオリオン通りを往復してたのは良い思い出。手持ちの大体がパンツの裾の内側が自転車のチェーンに巻き込まれて油で黒ずんでしまってましたが。


今ならこんなパンツをクタクタに履き込んで、仕立ての良い構築的なシルエットのテーラードジャケットを手抜きな位に雑にノンシャランに羽織りたい。


なんだか四十五十のオッサンがアレやコレやと足し算でオシャレするのはしんどいすよ。


もう一生パンツは買わなくていいよって位にこんな味のあるパンツを全色買いしておじちゃんになっても愛用出来ると確信する逸品パンツ。


イタリアブランドで5〜6万円する細身のパンツもいいですが4万円で買えるアメリカ製のパンツもそう考えるとまだお値打ち品とも言えるんじゃないですかね。

言葉では表現出来ないアメリカ製の魅力がこのパンツにはあるんですよ。中国やベトナム生産では表せないモノがコレにはあるんです。そしてそれは実際に履いてもらえたら分かると断言出来るモノでもあるはずなんです。


ホントに近い未来にイギリス製とかフランス製とかアメリカ製の洋服が買えるのはごくほんの一握りの人しか買えない娯楽趣向品になる事が現実味を増してきた今の状況。

そう思うと財布の紐が緩んでしまうのはきっと服を愛する男達のサガなんですかね。


とりあえず最初はオレンジとグリーンかなー

何なら全色まとめ買いして向こう10年位パンツ買い封印しちゃおうか悩むなー





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表題は僕らおっさんロックキッズの青春のヒーロー、オアシスのアメリカでの初のヒット曲。



Wonderwall



rockarchive/OASIS
価格:¥168,300(税込)
商品番号:23-83-0285-950


記憶ではおじさんが青春の悩み真っ只中の高校2年生の頃に、とうとうイギリスの悪童兄弟のシングルがアメリカでもロングランでヒットチャート上位に食い込んだのがこのワンダーウォールって曲でした。

そんな英単語存在しないし、不思議な壁ってなんだよそれーって感じでしたが、


君だけが僕を救えるんだ、君は僕にとっての魔法の壁の様な存在なんだ



やっぱりノエルの曲ってぶっきらぼうな感じだけど気持ちを昂らせてくれる全肯定のメッセージなんですよね。

ミドルテンポでアコギで淡々と、でも永遠に聴いてられるかの様に続くこの曲のメロディも相まって年に数回はずーっとリピートで流したくなってしまう中毒性。

発表当時から彼らの曲の中で2、3番目に好きな位置をずっと鎮座してるなんだか不思議な魅力があるんですよ、この曲って。



不器用な程のシンプルさとか、雑なのに背景を感じるストーリー性とか、ど直球な男臭さとか。



僕の中では音楽を聴く事が生きがいみたいな物のひとつですが、たまにやってくるどんな音楽を聴いてもピンとこない時、必ず原点回帰の様に10代に聴いた名作達に立ち返るんです。

彼らの初期の名曲達は正にそれ。

そして同じ時代にファッション雑誌を読み漁って没頭したアメリカンファッションのアイテム達も正にそれです。

30年経ってもあの頃のブリットポップブームを牽引したロックバンド達の曲を愛聴してますが、その中でも群を抜いて不変で古臭さを感じなくて毎年必ず聴きまくるタームがやってくるのはオアシスがダントツ。


このアメリカ製のミリタリートラウザースに感じる直球で無骨なフィーリングは何だかオアシスのそれにやたらと通ずる気がするんですよね。




それでは横浜でお待ちしてます。



新井




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過去のブログ銀座編https://www.beams.co.jp/blog_shop/gnz/?hashtag=80836






偽りのプラスチックの木々に<THE A>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: IG

SHIRT: IG

NECKLACE: BEAMS BOY

PANTS: INSCRIRE

SHOES: SIMON FOURNIER

僕の愛しい工房にて。

最近は目新しい出会いが少ないのかスウェットパンツにテーラードブレザースタイルばっかり。



おかげさまで毎日工房は直し依頼でフル回転。特にパンツの裾上げはクイックで受け付けてますので是非ご相談ください。





最近の僕推しの一階カジュアルフロアの一角。

BEAMSが今期より展開するハイエンドライン<THE A>


このブラックタグが目印





自分が欲しい物をとりあえずスタイリング組んでみましたが個人的にはかなーりの大好物です。

これまでに無いって位にハイエンドなプライスとクオリティのオリジナル商品群。数年前からこのブログで好き勝手に提唱してましたが、セレクトショップが生き残って行く道はオリジナルブランドを作り上げて海外に向けた販路拡大しかないって事。国内最大のファストファッションブランドはこの10年間で海外販路を拡大して売上高が3倍にも膨れ上がってますから。

<BEAMS PLUS>レーベルがこの数年で海外進出で成功を収めてますが、更に追い討ちをかけてこのハイエンドラインが海外のファッション好きに響きそうなニオイがプンプンします。

同世代の他のお店のスタッフ達と話しても海外客に絶対に売れるよねって意気投合しちゃう位でしたから。

日本独自の発達を遂げたセレクトショップというビジネス形態も21世紀に入り最早形骸化の一途。上場など大きなビジネスとしての企業と成長したセレクト御三家を筆頭にブランドを仕入れる側からオリジナルで商品を作る側に移り変わらないと経営が難しい情勢な訳で。

最近はもう当たり前となった生産工場が小売をすっ飛ばしてダイレクトに消費者に販売するD2Cブランドが分かりやすい例ですし。

今や国内の名の知れたセレクトショップを廻ると、なんだか足並み揃えたかの様に人気のドメスティックブランドを模倣としたオリジナルブランドばかりになってしまってオッサンにはもう全部一緒に見えて食傷気味。

大方がテロテロの高番手生地を使って無彩色の無地物でゆったりめシルエットのシリーズがずらーっとハンギングしてるのを見ると、まあそうなるよねーって。



手前味噌ながらウチのこのハイエンドラインという位置付けのオリジナルは、絶妙に90年代を過ごしたオジサン達がノスタルジックに感じるあのフレーバー達が随所に。でも決してトレンド味の一過性ではないベーシックと言える範疇のアイテム群。

なんだか今をときめくドメスティックブランドでやってそうでやってないさじ加減なんですよね。90年代のあの時代にリアルに洋服の喧騒を追っかけてたアラウンド50のオジサン達が自分達が着たい服を具現化したんだから、そりゃーオジサンの僕もやたらと胸がトキメクはずですよね。



このジャケットひとつをとっても語り出したらとんでもない文量になるので割愛しますが、このラペル周りの仕上げも背中から裾まで変な波打ちも無く綺麗に自然にドレープする縫製力とかもう日本を代表するカラスブランドのそれと全く遜色ない国内一流縫製工場のそれなんですよね。

それにしても普通のテーラードジャケットではまず使わないぷにぷにフカフカの縫い辛そうな生地とか贅沢なサテン生地を裏地に使ってたりとか変なこだわりとか変化球が盛り沢山だし。


試着しちゃうとデニムとかスウェットパンツひとつとっても肌触り抜群でやっぱり糸が違うから落ち感がやたらと綺麗で服作りに小うるさいオジサンも納得です。

ベーシックそのものなんだけど今着たいシルエットしかり適度なアメリカンテイストしかり古き良きドメスティックブランドのニオイも感じるんだからコレこそ日本から海外に発信出来るオリジナルの好例でしょう。


本当の意味でオリジナルのデザインなんてもはや出尽くした現代では、それを壊しては作り直すのを繰り返すしかないんすよね。

それこそこのオリジナル商品群は80年代90年代に僕らを熱狂させてくれたレイさんとかヨージさんとかヒロシさんとかのフレーバー達を再解釈してリミックスしたビームスおじさん達の夢が詰まったおもちゃ箱と言えるんじゃないかって。


幾つになっても洋服って面白いって感じるしやっぱり着飾るって最高の娯楽のひとつなんでしょうね。


とにかくお店に足を運んで着てみて下さい。こんなオジサンでも熱くなる訳が実感出来ると思いますから。






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表題は90年代に現れたイギリスロックバンド、RADIOHEADのセカンドアルバムの4曲目の傑作バラード。


FAKE PLASTIC TREES


Radiohead/The Bends
価格:¥5,830(税込)
商品番号:29-67-1205-813

イギリスからのブリットポップムーブメントに熱狂してしまっていた高校2年の僕は周りのやつらもみーんな騒ぎ出したのを横目になんだかちょっと冷めた目になってきてたあの頃、僕が求めていた理想的なブリティッシュロックをこんなにも模範的にむしろそれ以上に具現化してるバンドにようやく出会えたーって。

音も声も詩世界も彼らの容姿もファッションも何もかもが求めていたそれだったので、一瞬で混迷を極める思春期真っ只中の高校生がのめり込んだのは当然な訳で。


大人になる意味とか目的とか色んなことに一喜一憂して答えを探しまくって純文学に浸っていた15歳にとってはこの曲の題名を見るだけで胸の内の感情がドワーって湧き起こったんです。


ニセモノに溢れたニセモノの街で暮らす、ニセモノの人達のニセモノの生活


でももし僕が振り返って駆け出せれば、ニセモノをホンモノに変えられるんじゃないかって。

君が望む僕になれたら。




セレクトショップがもうオリジナルばっかりでつまんないって言われ続けてきたこの10年。

僕もそうですがその10年、ユーザーが求めるモノをオジサン達がみんな必死にオリジナルで作ってきました。


僕がこの店で1番欲しいものがこのオリジナル商品達だって事がその答えなんですよね。



それでは横浜でお待ちしてます。




新井


過去のブログ銀座編↓

https://www.beams.co.jp/blog_shop/gnz/?hashtag=80836

奇妙な恋の三角関係<BLAZER>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。





JACKET: RING JACKET ORDER

SHIRTS: BEAMS HEART

PANTS: BEAMS HEART

SHOES: simon fournier


少し気温も上がってきて新シーズンの立ち上がりのせいなのかまたブレザー熱が再燃中です。

結局ブレザーにホワイトパンツが1番落ち着くんですよね。


この横浜の地に工房を構えてもう丸3ヶ月。ホントあっという間に目まぐるしく。

そしてお客様やスタッフに喜ばれるお直しに没頭した日々でもありました。

完全に時間を忘れてしまう程にお直し縫製に没頭して毎日があっという間です。想定以上に工房業務が楽し過ぎて。


そしてめちゃくちゃ寒いですが春夏シーズンの立ち上がりがやってきました。

衣替えのタイミングなので自宅のクローゼットをひっくり返してみたらとんでもないラスボスブレザーを見つけてしまいました。

多分10数年前に既製品で2シーズンだけ展開していた<Fallan & Harvey>の超絶王道ブリティッシュブレザー。

直線的に美しくそり立つショルダーラインに盛り上がった袖山。高めの位置で美しく曲線を描くウエストシェイプライン。そして何よりしっかりと首に吸い付くように入る被せの上衿。



十数年前まで定期的にビスポークオーダー会が毎シーズン開催されていた<Fallan & Harvey>

今だに重すぎて肩が凝り過ぎてフルで1日着る事が出来ない修行の鎧みたいな至極のブレザー。きっと中の芯地は防弾プレートとか入ってるんでしょう。多分僕の中ではコレを超えるブリティッシュブレザーは無いと思います。もうその内に百万円くらい出さないとこんな英国テーラーのジャケットなんて手に入らない未来が来そうですよね。

いつか天皇陛下に謁見出来る時にはコレを着ていこうと思います。



そんな英国ブレザーと真逆なウチが世界に誇るアメリカンハイブリッドブレザーも実は僕は愛用中。

4ボタンダブルブレストブレザー
カラー:ネイビー
サイズ:S〜XL
価格:¥49,500(税込)
商品番号:38-16-0119-803



この季節感があまり無い軽さと良い意味で簡素化されて雑に着れるタフな生地と最低限な縫製と丁度良い価格とかホントにバランスが最高。なんだかんだで休みの日も1番着たブレザーでしょう。アメリカンに留まらずありとあらゆるカジュアルアイテムに合わせられる超絶万能ブレザー。


コレだけしっかりとしたブランドコンセプトと大衆性と分かりやすさとが共存するセレクトショップオリジナルブランドのブレザーを展開してるのはやっぱりウチが世界的に見てもずば抜けてると思うんですよね。そりゃあ海外でも売れてる筈ですよね。



そしてそして本日も着用中のビームスドレスクロージングか誇るここ数年の最大のヒットアイテムと言えそうなRING JACKET製フィレンツェモデルブレザー。



コレは2021年に開催したオーダー会でお願いした初号機。思い入れがあるせいか自身の大切なイベントとか勝負の日に必ず着てしまうハレノヒブレザーとなりました。とんでもなく軽い着心地なのに抜群の安定感とかドレス感とか只者ではない感を演出してくれる頼れる相棒です。

今年はこんな名作も同じパターンモデルで展開してますがやっぱり欲しくなる逸品。

ハンドラインダブルブレストブレザー
カラー:ネイビー
サイズ:42〜52
価格:¥170,500(税込)
商品番号:21-16-0713-015

もうイタリア製の高級サルトブランドのジャケットを買う必要が無いと確信してしまったRING JACKET製のこのハンドラインのフィレンツェモデルの新作は、生地といい色合いといいシルバーメタルボタンといいまた新鮮に感じてしまう良いとこ突いてるんすよね。

もうこんな痺れる着心地と雰囲気を味合わせてくれるイタリアナポリ仕立てのジャケットは倍どころかそれ以上の30万40万〜のお値段に跳ね上がり完全なお金持ちの嗜好品と化してしまいましたし。

コレも先のアメリカンブレザーとは対照的ながらビームスドレスクロージングを体現して、なんなら日本のセレクトショップとしても日本代表と言えるブレザーと勝手に選出しておきます。


同じ屋号のセレクトショップながらこれだけアメリカンからイタリアン、そしてブリティッシュまでの幅広いテイストと明確に分かりやすいセグメントのテーラードブレザーを買う事が出来て、それぞれに合わせたスタイリング提案を出来るスタッフが動物園みたいにいるんですからやっぱりウチって手前味噌ながら本当に面白い。


僕自身がブレザーを軸にしながらもクラシックからモードまで、アメリカンからブリティッシュ、イタリアン、そしてフレンチまでありとあらゆるトラッドスタイルを網羅してスタイリングを楽しめてますしね。


そう考えると20年近く前の2007年にビームスを一旦辞めて2年間だけ同じOBと銀座8丁目の並木通りにやれたトラディショナルセレクトショップがその自分のスタイルを作り上げられた貴重な経験値だったんでしょう。





70〜80年代に日本で隆盛を極めたトラッドブランドの広告PRを手がけてたらしい巨匠のおじさまディレクターが掲げた、ウィンザー公とグレース妃をモデルアイコンとして世界中から東京に集まるトラディショナルな服達を現代的な解釈で表現するセレクトショップってコンセプトが今考えても秀逸。

そしてその店では365日365通りのブレザースタイルを楽しもうって隠れテーマを掲げて毎日ブレザー着てましたが、20年近く経った今も僕は勝手に継続中。若輩者によくある凝り固まったトラッドの解釈を、もっと日本人らしく自由に柔軟に様々なお国の歴史あるアイテムを合わせる感覚をこの時に養われたんだと思います。

メンズのブランドがお客様に浸透して売上に繋がっていくのは3年から5年はかかるという通説では有りましたが、この店では初年からレディースのブレザーがスマッシュヒット。その年にトレンドで大注目されてたトムブラウンを筆頭としたアメトラブームも後押ししてくれて女性物紺ブレが直ぐに完売しちゃって慌てて追加生産しました。

男性って新しいブランドや店を簡単に信用してくれなくて慎重にちょっとずつ買ってくれますが、女性はもっと柔軟に新しいものでも気に入れば直ぐに受け入れてくれるものなんだとこの時に痛感したものです。

銀座8丁目の高級クラブのホステスのお姉様方を褒めごろして鼻の下を伸ばしながらブレザーの袖丈の採寸をしてたのは二十代後半の洋服屋人生でもなかなかの良い思い出です。

そう言えば皆さんブレザーに合わせて軍パンとエルメスのヴィンテージシルクスカーフをセット買いしてくれてたなー。ウィンドウディスプレイのマネキンの頭にシルクプリントスカーフを巻いてブレザー着せて軍パンにヒール履かせてたら、ドレスを着たお姉様方が勢い良く入ってきて「このコーディネート全身頂戴!」って。



ブリティッシュ、アメリカン、イタリアン

この3つの文化を投影したブレザーは仕立てもパターンもディテールも全然に違う訳で。

だからこそそれを理解してそれぞれに合った合わせ方をするのも醍醐味のひとつでしょう。

それこそ365日365通りの着こなしが僕はまだまだやり続けられる筈なんです。



またいつかはブレザーを核にしたトラディショナルな自分のお店を復活出来たらなんて思いながら続けてきた洋服屋人生もとうとう20年。ひょんな事から自分のお直し工房を作って事業を始める事になりましたが、遠回りの様でなんだか着実に違った形で夢を実現出来てる様にも感じます。洋服を巡る冒険どころかブレザーを巡る冒険でさえもまだまだゴールは果てしなく、多分死ぬまで続くんでしょう。

とりあえずブレザーを買う際には工房で僕が袖直しを承りますので。






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表題は我が青春の甘酸っぱさとほろ苦さを体現してくれてた僕らのNEW ORDERの86年のシングル曲。


Bizarre Love Triangle


https://www.beams.co.jp/special/rockarchive/about.html



先日ようやく40代半ばを過ぎたおっさんになって初めてこのバンドのライブを見れて大感激。

流石におじいちゃんになるバーニーが声が出ないのを首を傾げてマイクを交換する姿はなんだかとっても微笑ましくてやっぱりジワジワ面白くて。80年代の初来日ライブとかの頃はあまりに演奏が下手だとかセミプロレベルとか言われてた都市伝説を実体験する事が出来たのはもう一生の宝物の思い出ですよ。

流石に40年のキャリアを重ねた彼らのライブはとんでもなかった。やっぱりオンリーワンなんすよね。


彼らの音楽にハマった頃は思春期真っ盛りの高校生2年生だったか。ブリットポップに少し飽き飽きした頃にマンチェスター界隈の音楽を漁ってたらこのなんとも重過ぎないし軽すぎもしないサウンドと哀愁たっぷりの歌声が、重苦しいグランジにもやけにお祭り気分のブリットポップにも疲れ果てた僕にはピッタリとハマったんです。

最初の出会いは月イチで宇都宮からわざわざ3時間電車を乗り継いで遊びに行ってた六本木のナイトクラブでかかってたこの曲。そのクラブは外国人ばかりでしたので、この曲のイントロでイギリスの人達がやたらと盛り上がってたので勇気を出してバンド名を聞いちゃいました。

ネットのない時代だったので音楽情報はロッキングオンなどの雑誌かレコードショップの店員さんのオススメコメントが唯一と言える確かな情報源だったんですよね。


普通に歌詞を読むと前の恋人と今の恋人との三角関係を綴る歌詞なんだと思うんですが、後でこのバンドの前身のバンドからの経緯とか突然にいなくなってしまったイアンというカリスマのボーカルの存在を考えるとなんだか大分解釈が変わったんですよね。


イアンがいた頃のJOY DIVISIONという過去と、彼がいなくなり残った僕たちで生まれたNEW ORDERという存在。その二つの存在と僕という存在の奇妙な三角関係。



うつむく君を見る度にひざまずいて祈る気分なんだ

この奇妙な三角関係が終わる時を僕は待っているんだよ。

僕が言えない終わりの言葉を君が言ってくれて。




僕はブレザーを巡るイギリスさんとアメリカさんとイタリアさんの奇妙な三角関係に振り回されっぱなしです。




それでは新しい横浜でお会いしましょう。



新井


過去のブログ銀座編↓

https://www.beams.co.jp/blog_shop/gnz/?hashtag=80836

QUE SERA, SERA<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


JACKET: RING JACKET

PANTS: champion

SHOES: simon fournier


横浜に場所が変わっても変わらずにスウェットパンツにテーラードジャケットです。

お陰様でミシン踏むのも楽ちんです。





僕のサルトビームス事業がこのビームス ライフ 横浜にて工房を稼働してもう1カ月。お陰様でお直しに勤しむ日々で嬉しい限り。とにかくお客様が喜んでもらえて関わる皆んなが笑顔になる事が仕事になるって本当に気持ちが良いんですね。


僕たちスタッフが自ら直す事での意義。外注では下手したら1カ月近くお待たせしてしまうので、当日〜1週間以内で仕上げられる事だけでも喜んでもらえますが、何より扱う商品に特化したスタイリングなどを踏まえた形での仕上げをする事が如何にお客様が求めてるかを再認識するこの1カ月だったんですよね。

特に急なオケージョンニーズにお応えして即日、翌日にスーツのお渡しをしたお客様の喜び様は格別でした。


はっきり言ってこの工房での手応えは既に充分。あとは実績を積み上げて賛同するスタッフを増やしていく事。

何より立ち上げた自分がいま最高に楽しい。


オープン当初から直面する問題はジャケットの袖直しの際の専用マシンによるボタンホール付け。

200万円位する業務用の鳩目穴縫いミシンが使いたいのですが流石にまだ導入は出来ず仕舞い。その内にハトメミシン導入出来れば良いなーとは考えてましたが、外注だと納期が3週間がザラな訳なんで案の定わたしの工房にジャケット袖直しの要望がドンドン来ちゃうんですよね。

コレばっかりはマシンを買わないと如何ともし難いと諦めかけてましたが、業務委託で入ってくれた縫製職人からの提案は手縫いでの眠り穴。勿論要望が有れば手縫いの本開きも出来ますし。


一万円の加工料を払って手縫い本切羽を注文する人はなかなかいませんが、レギュラー対応で受ける袖のボタン付けと丈調整、そして開き見せの穴かがりは定価販売で有ればサービスとして提供するものですが、普段は外注でのマシンによる味気ないジグザグステッチの偽ボタンホールも職人による手縫いになると雰囲気が全然違うんです。

このマシンステッチはよく見てるいつものこんな感じです。


手縫い用に絹糸の良いものを使う訳なんですが、それこそ本物のボタンホールに間違えそうな程に立体的で柔らかくちょっと前の表現を借りるなら抜群にエモい仕上がり。僕はこちらのが全然イイ。


マシンによるステッチとじゃあ全然違うのでそれこそウチの服好きのお客様に手縫いの方が俄然好評なんです。

マシンステッチで納期3週間とこの工房受けだけが出来る1週間以内納期で手縫いステッチ仕様、当然に選ばれるのは後者な訳ですよ。


おそらく日本中探してもドレスクロージングを販売するセレクトショップでコレだけの柔軟かつ迅速に対応が出来るトコは他にはまず無いでしょう。

手縫い本開きの仕上げも雰囲気抜群です。


需要を見定めた上で弱みを強みに変える。

特に高級重衣料という分野ではなんだかんだで手縫いでの縫製がやっぱり最高峰とされてる訳ですから。この20年でもほぼ全工程手縫いのシャツやパンツの着心地の素晴らしさといったら。


ミシンでカタカタ縫う作業もストレス発散でスカッとして気持ちが良いですが、チクチクと気持ちをこめて焦らずに手作業で縫い上げていくのは、大変ですが終わった時の達成感と手縫いの仕上がりのエモさと言ったらもう格別です。

どうやら設備予算の不足問題も別の強みを活かす事で更にサルトビームスのやる価値が見出せた気がするんですよね。


僕のサルトビームスという名の新規事業プロジェクト。僕がこの3年で描いた旅路のまだまだ序盤ですが、無事に船出は出来ています。

僕の服を巡る冒険にまだまだお付き合い下さい。





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表題は1957年のアメリカ映画の有名な挿入歌。

QUE SERA, SERA


僕がこの曲を知ったのは1973年にファンクロックのレジェンドアーティストのカバーでした。

元曲はそれこそ能天気なくらいに明るく未来を楽天的に歌い綴る、それはそれで一回聴いたら頭から離れないくらいに良い曲なんですが、それをスライ兄貴が演奏するととんでもなく内向性をはらんだ鬱展開にも思える哀愁ある美しいバラードになってるんですよね。

彼の音楽を耳にしたのはそれこそ僕が多感な10代の時を過ごした中でも最骨頂に混沌を胸に抱えて、見つかるはずが無いのに大人になる意味をありとあらゆる文学や映画、音楽のカルチャーに探しまくってた高校2年生の夏。

暇があれば学校をサボって入り浸っていたセレクトショップのオーナーが大の黒人音楽好きで、そのオーナーのお洒落道楽の達人みたいなオジサマに月一位で連れて行ってくれた東京の六本木界隈のクラブで大音量で聴くファンクに痺れまくって無我夢中で踊りまくってた青春のひととき。

ファンクミュージックの中でも彼のつくるロックやらポップやらソウルにファンクが混合する独自の融合音楽。陽性のポップさとそれとは裏腹に屈折した内向性あるサイケ色、ドラマティックな展開構成で大所帯バンドによるダイナミックな演奏。


アルバムの流れの中でも哀愁こもった美しいバラードでの、なるようになるさってメッセージにはとんでもなく重みがあった。


なるようになるのさ

未来は誰にも分からない

ケセラセラ



全ての存在、出来事を前向きに肯定し受け入れるこの言葉たちはまるでニーチェの哲学の様。


そういえば最近の青りんご夫人も同じ様なメッセージを歌ってたのもやっぱりニーチェのそれと同じ。私を愛せるのは私だけ。生まれ変わるならまた私だね。なるようになるのさ


思えばいろんな作品でこの同じ様なメッセージは僕らに自己肯定を与えてくれてる気がします。


これでいいのだってギャグ漫画もあったし


きっとうまくいくって映画もあったし


ありのままでって歌う夢の国のアニメもあったし




思えばこの工房までの3年は紆余曲折ありましたが同じ様なメッセージに僕は鼓舞されてた気がします。



ケ セラ セラ


なるようになるから大丈夫。




新しい横浜でお会いしましょう。



新井


過去のブログ銀座編↓

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