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俺らは永遠に生きる<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: TAILOR GARMENTS

SHIRT: BEAMS

PANTS: REMAKE PANTS

SHOES: Maison Margiela

最近はこんな感じでアンバランス&クラッシュなジャケットスタイル。飽きてきた服は魔改造で楽しんでます。


そして相変わらずしこたま縫ってます、パンツの裾仕上げ。




この工房も気が付けば来月でもう1年が経つんですから早いものです。何より皆様のおかげで何とか大きなトラブルも無く運営出来てる事に感謝の気持ちばかりです。


そして今シーズンより新しい試みに取り掛かってます、僕のサルトビームス事業。


ビームス店舗30店舗あまりで設置されている衣料品回収ボックス。


全国から回収されている集約倉庫にお邪魔して。



こんな感じで数ある回収衣料品からビームススタッフによるキュレーション、そしてリメイクを施して再利用までのサイクルシステムの構築プロジェクト。




11/10〜からはPASSTOによる回収キャンペーンが開始。期間中にご利用頂くと行動マイル1,000ポイント付与。




https://www.beams.co.jp/special/tsuzukufuku/20250122-we-recycle



11/17〜24の期間でこのビームス ライフ 横浜のビームス工房にてお直しやリメイクのワークショップを開催




※予約制1〜2時間予定。PASSTO回収ボックスをご利用の方が無料でご参加頂けます。


11/10〜の期間でレディース向けのリメイクアイテムを使用したビームスレディーススタッフによるスタイリング展示の実施。




今月は大忙しになりそうですが、このお直し内製事業の発足時に構想をしていた不要在庫を再利用するリメイク販売事業の足掛かりが早くも動き出せたのでおじさんは楽しくて興奮しまくりです。


安易な古着ブームに乗った自己満足の独りよがりなリメイクなんてやりたく無いし長続きするわけが無い。20年間テーラードの世界を渡り歩いてきた僕だからこそ出来る再構築。

そして何より大事なのはビジネスとして成立する為の潜在需要の発掘。


この1年間で情報収集、分析の中での結論は20代をコアとした女性ファッション層。

その根拠とか数字を論理的に説明書きすると意識が飛びそうなので割愛しますが、そのリアルターゲットが今回のプロジェクトのまさしく核となる今回のキュレーションスタッフとなる訳で。

STAFF :  SARA 



彼女にスタイリング&リメイクディレクションをふんわり依頼して巻き込んでしまったので、おじさんは責任を持ってこのリメイク事業を何としてもカタチにしたい訳なんです。


全てが値上がりの一途を辿る物価高と人口減少の流れ。完全に始まった富裕ビジネスとその真逆の二極化。

物が溢れる中でのセレクトショップという形態のもはや差別化の限界とブランド編成ビジネスの利益構造の限界。
余りにも長くなり過ぎる語りになってしまいそうなのでこれから今月はブログでこのプロジェクトを綴っていきますので楽しんで下さいね。



是非に今月のワークショップでお会いしましょう。


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表題は僕らの永遠のロックヒーロー、今年大復活を遂げたOASISの初期のヒット曲




live foever



rockarchive/OASIS
価格:¥153,700(税込)
商品番号:23-83-0284-950

多分僕はなりたいものになれやしない

でも今は悲観する時じゃない

今はその理由を見つける時なんだ

きっと僕も君も同じ

僕らにはあいつらに見えないものが見えて

僕らは永遠に生き続けるんだ



25年ぶりに絶対観たかった来日公演もとんでもなく膨れ上がった熱狂に負けてチケットは手に入らず、悔しくてネブワース2日目のライブ映像を映画館で満喫したのも束の間、来日当日の公演を観たラッキーガイ達が興奮気味にとんでもない大爆音のリアルライブの感想を語るのを聞いたらやっぱり生のライブには勝てねーんすよ。


30年前のデビューしたてのブリットポップの熱狂に押された感があったあの頃とその30年の時を生き残った彼らの音はやっぱりもう胸に来る重みが違うんだと思うんすよねー。


10代で軽ーく聴き流してたあの頃と40代で聴くこの曲は全然歌詞の意味も重みも違う。


次回の来日はまだ出てませんがきっと来ることを信じて今からVIP席のバカ高いチケット代の貯金を始めておきます。


勿論その日には3本線のジャージを着て行きたい。でもみんなと同じはイヤなのでオリジナリティ溢れるリメイクをするしかないですよね。この工房で。



それでは横浜の工房でお会いしましょう。




新井




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9月が終わる頃に僕を起こして<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



流石に暑すぎるのですが店内でだけはジャケット着るようになるべくしてます。相変わらず寝巻きみたいな服にテーラードジャケットを羽織る感じが好きなんですよね。


最近は工房での朝から晩まで終日お直し作業に没頭するせいかドレスアップを流石にする必要がないので何だかお洒落迷子気味。


40代も後半を迎えてどんどん似合わない服が増えてくるんで困ったものです。そのせいか色をワントーンで抑えて着る楽しさも増えた気がするんですよね。


オシャレに目覚めた10代の1990年代からずっと憧れてたブランドをようやく着れる様に僕も少しは大人の階段登りましたし。


あの頃憧れてもメンズモデルは無かったタビさんが、今は男も履くことが出来る時代が来るとは。



Maison Margiela/TABI アンクルブーツ
カラー:ブラック
サイズ:40〜43
価格:¥204,600(税込)
商品番号:23-32-0052-951



Maison Margiela/ウールカラーレスジャケット
カラー:ブラック
サイズ:44〜48
価格:¥247,500(税込)
商品番号:23-16-0963-951

ただどうしても好きなブランド品を2点以上身につけると完全にブランドコスプレ野郎になってしまうので、同じブランドは極力1点だけにする様にはしてるんです。特にこのブーツとジャケットは。


でもやっぱりノーカラージャケットが着たいという願望と最近のリメイクの趣味とあの頃の退廃的なボロへの憧れによってとうとうこんな事始めてみました。

生地とか色味とか抜群なんだけども形が当時の80年代バブリーチックなバランスで出番が無いポロラルフローレンの古着ジャケット。


ラペルをノーカラー仕様にして袖の幅を細くしたり断ち切りにしたり、イカつい肩パッドを外して限りなく軽く自然なバランスに。


個人的には仕上がりの激変具合に大満足。

正直20年以上洋服屋をやってると流石に着たいジャケットがどんどん少なくなってくる。お金がホントに無い二十代のあの頃はアレも欲しくてコレも欲しくて着たい服だらけだったのに。

自分だけのオンリーワンなカスタムで着る服ってやっぱりアガりましたね、オッサンでも。

その辺もやっぱり<Maison Margiela>さんのあの当時衝撃的だった再構築コレクションへの憧れとかオマージュみたいなものなんでしょう。



流石にちゃんとしたサービス化はまだ先になりそうですが古着とか2次流通とかリメイクが当たり前になってきた現代ではこんな提案サービスは自然の流れだと思います。

なんだかんだオンリーワン感ってすごく人の欲求や満足感を満たすんだと思います。電車に乗ったら座ってたみんな見ず知らずの若者が4、5人全員が安いあのブランドの霜降りグレーのスウェットパンツを履いてたのを見た時は笑いを堪えるのに必死でしたし。



春夏物の最後の店頭はなんだか毎年見慣れたオフプライスの札が相変わらず。




そもそもこの数年で予想も出来なかったほどに原料などの高騰により衣料品も値上げラッシュ。値下げした後でようやく今まで買えてたプライスになるんだからコレまで以上に洋服を商売にしていくのも困難な時代になったものです。

ラグジュアリーブランドや百貨店を筆頭にアフターコロナでインバウンド攻勢に浮かれていたフィーバーぶりも昨年から今年で下降の一途。

そしてこの値上げ情勢で国内日本人の需要も下降気味はもう予想通り明白な流れ。

セレクトショップを筆頭とした洋服屋さんを覗くと、何だかみんなデジタル浸りのせいかアパレルスタッフは下を向いてスマホやパソコンに無我夢中だし、どこのお店を見てもなんだか同じ様な商品ばかりが並んでるし、高級ラグジュアリーブランドは相変わらずアジア系の外国人ファミリー団体がいるしで銀座でも新宿でも渋谷でもこの横浜でも光景は変わらないもんなんですよね。


勿論お店の商品構成は重要ですがそれ以上に僕が中学生の頃からショップ巡りの醍醐味はやっぱりそのお店のスタッフのお兄さんお姉さんおじさんとのコミュニケーションだった訳で。

地元の宇都宮では週末の休日はお昼前からショップに入ると顔馴染みのスタッフさんと色々と談笑して何かしらを試着やら買い物やらをするのを何軒も繰り返して気がついたら閉店時間の夜でってローテーションがホントに楽しかった。

十数年前に店頭で販売一本でガシガシ売ってた頃は、毎日馴染み様が入れ替わり立ち替わりで会いに来てくれて大忙しでしたがシンプルに最高に楽しかった。

その当時の頃を思い出してもブランド品の別注とかありきでウチに買い物に来てくれる人よりも、不変的な名作の定番品とかを中心にそのお客様に合わせたトータルスタイリングでご案内する事ばかりだったのを覚えてます。

結局は単品購入に留まる別注ありきの商品だけをご案内するだけの販売ならそれこそ人なんて要らなくなる日はもう来てますしね。

そういえばその当時から馴染み様の方々へのご案内でセール品を販売する事は少なかったのが印象に残ってる。値段関係なくお客様にとって必要な物を正規のお値段で適切に販売する事が圧倒的に多かったし、その方が満足度も圧倒的に高かった事ばかり。


若手の頃から自分が考えてたのはセレクトショップのスタッフは自分という人を売りにするって事。誰からでも買える靴下とかネクタイひとつでも僕から買う事に意味があるってお客様に思ってもらえたら最高なんじゃないかって。

僕だっていつも買うコーヒー1杯でも出来れば大好きなスタッフさんから買いたいですもの。


そして今はこの店で買った服を顔が見える僕が直し上げをする事に意義を感じて御来店してもらえたらって。




買った服を直ぐに直して着れるのって最高に楽しいですよね。自分でもそうだし、特にお客様が喜んでくれた時の充実感は格別です。


高級な生地を贅沢に仕立てて、暑いのにわざわざドレスアップしてジャケットを着るドレスクロージングとか体型に合わせて寸法調整をするお直しなんてこれから正しく時代とは逆行する商売なんでしょう。これからどんどん衰退減少していくのは自明かもしれません。

それでも服を買うなら他のセレクトショップとかよりも断然BEAMSのスタッフから買いたいってお客様が何人もいらっしゃいます。

 

コロナ禍という未曾有の困難の後に困っているお客様やスタッフ達の為に、3年前から作り上げてきたビームス社内完結をする内製修理事業のこのSARTO BEAMS。


やりたい事やるべき事はまだまだ沢山有りますが、今日も明日も僕はお客様の顔をしっかりと目にして、喜んでもらえる事を願いながらパンツの裾を直してます。





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表題は今やロックレジェンドにまで登りつめた我が青春ロックヒーロー、GREENDAYの2004年発表曲。


Wake me up when september ends





TM & © 2025 Green Day. All Right

GOOD ROCK SPEED/GREEN DAY
カラー:ブラック
サイズ:M〜XL
価格:¥7,150(税込)
商品番号:75-08-1293-545




夏がまた来ては過ぎていき

無垢な想いは長くは続かない

9月が終わる頃に僕を起こして




90年半ば頃にイギリスで盛り上がるブリットポップブームの反対側で能天気なくらいにキャッチーにどん詰まりな日々をパンキッシュに吹き飛ばすロックで歌い上げていたビリージョーが10年後にはこんな歌を作るとは。

でもその頃よりも20年経った今のがなんだか歌詞はグッとくる。


父親が9月に亡くなった時の事だとか、はたまた9月に起きた同時テロの事とか解釈は有りましたが、とても辛い時にはしっかりと自分を眠らせて、そして切り替えて季節の変わり目とともにポジティブに前に向かっていく様なこの曲。




またベルを鳴らしてくれないか

春が訪れた時に僕達がそうした様に

9月が終わる頃に僕を起こして





服を以前よりも買って頂く事が難しくなりつつある今。

9月が終わる頃には新しい服たちと共に僕達は目覚めるでしょう。

下を向かずに目の前のお客様との出会いを楽しみに。




それでは横浜でお会いしましょう。



新井



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僕の魔法の壁< U.S.A. CHINOS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



たまには浮気をしちゃってますが相変わらずのブレザーにカジュアルパンツ合わせ。結局はメタルボタンブレザースタイルに戻るんすよねー

何なんすかねー20年着続けても飽きないこの魅力は。

先日もビームス 銀座で開催されたオーダー会でネイビージャケットを同じ生地で2型オーダーしちゃう始末で。


JACKET: RALPH LAUREN

SHIRT: INSCRIRE

PANTS: BEAMS PLUS

SHOES: RAF SIMONS


最近は何だかフランス物と同じくらいにアメリカ物に原点回帰中。

何故だか暑い夏には粗野な位のアメリカ物が似合う様な気がするんですよね。



ここ数ヶ月はイベント出展やらで大忙し。

廃材を使ったカップスリーブが大好評で顧客様内覧会に出展したり、





ビームス ライフ 横浜でもイベントを開催したりとお直し以外にミシンを使っての活動の幅が広がってきて嬉しい限り。


来月の7月13日にも開催しますから是非遊びに来て下さいね。





そんなタイミングで入荷したザ・アメリカ。


U.S.A. ミリタリートラウザース
カラー:ブラック、ベージュ、オレンジ、ネイビー、ボルドー、グリーン
サイズ:S〜XL
価格:¥41,800(税込)
商品番号:38-23-0331-411

アメリカのファクトリーをわざわざ探して製作しているこの<BEAMS PLUS>オリジナルパンツ。

わざと大雑把なアメリカらしい雰囲気を出せる縫製工場を探しただけあってイイ雰囲気出してます。

おまけに作業着感丸出しなコットンポリエステル混紡のハードな生地。

でも僕の10代に体験したリアルなアメリカチノーズのバリバリに硬過ぎて作業着過ぎるチープ感とは違う、アメリカンコットン特有の硬さはあるのにしなやかさも感じるのは30年前の合繊よりも現在の合繊技術が進歩した証なんでしょう。

それに履いた瞬間に分かる少し気の抜けたリラックス感。何とも言えないこの感じは古着の着古した感じに近いんですがしっかりとタフさもあるから何とも不思議な感覚。アメリカというお国柄なのか国民性なのかアジア生産と違って気張って縫ってないせいなのかパリッと窮屈な制服の感じが無いんですよね。この絶妙なフワッとしたゆるさ加減が絶対毎日履きたくなる。


パッカリング出まくりなミシンステッチとかスレキや袋生地までもバッチリのあの感じ。


企画生産時代にも散々に悪戦苦闘したのがパンツ製品。生地はジャケットとそんなに変わらない用尺で生地代はかかるし、何より工賃もなかなかに高い。そしてパンツ専業工場は廃業の波が押し寄せ年々に減る一方。

日本ライセンスのパンツブランドがどんどん中国や東南アジアに進出して商社マターで大量効率化生産が進んでますので、縫製力や品質は日本クオリティなんですが、特にカジュアルコットンパンツを大人カジュアル向けに製作すると、そんな工場だと本物の今の作業服とおんなじ様にパリッとキレイ過ぎてオシャレな雰囲気とか小慣れた雰囲気が出ないんですよね。

意外と最新技術が入っていない様な朴訥な小中規模工場のが味のある縫製で、それこそイタリアのパンツ工場が作るそれに近い風合いが出せたりもするから面白いですよね。


履いた瞬間に分かる柔らかい履き心地とガシガシハードに履ける耐久力が共存する不思議感覚。一度履いたらこのアメリカンマジックに魅了されっぱなしだから困ったものです。コレはもうアメリカ製という羨望のフィルターによる魔法にかかってしまったのかはもう僕には分かりません。


そして品質にちゃーんとメイドインU.S.A.って印字されてるのも最高のオカズです。




色展開がまた悩ましい8色展開。

出来ることなら毎月一色ずつ買い足して全色コンプリートしたい。

おんなじ様なミリタリートラウザースなんて中国製やベトナム製で安価で山ほどあるでしょーって思いますが、履いてみたらもうダメでした。

僕が青春時代に観てきたアメリカの名作映画達には、それこそ色んな職業でこのパッキリなオレンジカラーの作業着を着た主役から脇役まで
ホントによく目にしました。


30年前の10代の僕はこんなアメリカンチノーズにA-2レザーブルゾンやらN-2Bフライトジャケットやらセカンドモデルビンテージデニムジャケットを合わせて、ママチャリで颯爽とオリオン通りを往復してたのは良い思い出。手持ちの大体がパンツの裾の内側が自転車のチェーンに巻き込まれて油で黒ずんでしまってましたが。


今ならこんなパンツをクタクタに履き込んで、仕立ての良い構築的なシルエットのテーラードジャケットを手抜きな位に雑にノンシャランに羽織りたい。


なんだか四十五十のオッサンがアレやコレやと足し算でオシャレするのはしんどいすよ。


もう一生パンツは買わなくていいよって位にこんな味のあるパンツを全色買いしておじちゃんになっても愛用出来ると確信する逸品パンツ。


イタリアブランドで5〜6万円する細身のパンツもいいですが4万円で買えるアメリカ製のパンツもそう考えるとまだお値打ち品とも言えるんじゃないですかね。

言葉では表現出来ないアメリカ製の魅力がこのパンツにはあるんですよ。中国やベトナム生産では表せないモノがコレにはあるんです。そしてそれは実際に履いてもらえたら分かると断言出来るモノでもあるはずなんです。


ホントに近い未来にイギリス製とかフランス製とかアメリカ製の洋服が買えるのはごくほんの一握りの人しか買えない娯楽趣向品になる事が現実味を増してきた今の状況。

そう思うと財布の紐が緩んでしまうのはきっと服を愛する男達のサガなんですかね。


とりあえず最初はオレンジとグリーンかなー

何なら全色まとめ買いして向こう10年位パンツ買い封印しちゃおうか悩むなー





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表題は僕らおっさんロックキッズの青春のヒーロー、オアシスのアメリカでの初のヒット曲。



Wonderwall



rockarchive/OASIS
価格:¥168,300(税込)
商品番号:23-83-0285-950


記憶ではおじさんが青春の悩み真っ只中の高校2年生の頃に、とうとうイギリスの悪童兄弟のシングルがアメリカでもロングランでヒットチャート上位に食い込んだのがこのワンダーウォールって曲でした。

そんな英単語存在しないし、不思議な壁ってなんだよそれーって感じでしたが、


君だけが僕を救えるんだ、君は僕にとっての魔法の壁の様な存在なんだ



やっぱりノエルの曲ってぶっきらぼうな感じだけど気持ちを昂らせてくれる全肯定のメッセージなんですよね。

ミドルテンポでアコギで淡々と、でも永遠に聴いてられるかの様に続くこの曲のメロディも相まって年に数回はずーっとリピートで流したくなってしまう中毒性。

発表当時から彼らの曲の中で2、3番目に好きな位置をずっと鎮座してるなんだか不思議な魅力があるんですよ、この曲って。



不器用な程のシンプルさとか、雑なのに背景を感じるストーリー性とか、ど直球な男臭さとか。



僕の中では音楽を聴く事が生きがいみたいな物のひとつですが、たまにやってくるどんな音楽を聴いてもピンとこない時、必ず原点回帰の様に10代に聴いた名作達に立ち返るんです。

彼らの初期の名曲達は正にそれ。

そして同じ時代にファッション雑誌を読み漁って没頭したアメリカンファッションのアイテム達も正にそれです。

30年経ってもあの頃のブリットポップブームを牽引したロックバンド達の曲を愛聴してますが、その中でも群を抜いて不変で古臭さを感じなくて毎年必ず聴きまくるタームがやってくるのはオアシスがダントツ。


このアメリカ製のミリタリートラウザースに感じる直球で無骨なフィーリングは何だかオアシスのそれにやたらと通ずる気がするんですよね。




それでは横浜でお待ちしてます。



新井




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偽りのプラスチックの木々に<THE A>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



JACKET: IG

SHIRT: IG

NECKLACE: BEAMS BOY

PANTS: INSCRIRE

SHOES: SIMON FOURNIER

僕の愛しい工房にて。

最近は目新しい出会いが少ないのかスウェットパンツにテーラードブレザースタイルばっかり。



おかげさまで毎日工房は直し依頼でフル回転。特にパンツの裾上げはクイックで受け付けてますので是非ご相談ください。





最近の僕推しの一階カジュアルフロアの一角。

BEAMSが今期より展開するハイエンドライン<THE A>


このブラックタグが目印





自分が欲しい物をとりあえずスタイリング組んでみましたが個人的にはかなーりの大好物です。

これまでに無いって位にハイエンドなプライスとクオリティのオリジナル商品群。数年前からこのブログで好き勝手に提唱してましたが、セレクトショップが生き残って行く道はオリジナルブランドを作り上げて海外に向けた販路拡大しかないって事。国内最大のファストファッションブランドはこの10年間で海外販路を拡大して売上高が3倍にも膨れ上がってますから。

<BEAMS PLUS>レーベルがこの数年で海外進出で成功を収めてますが、更に追い討ちをかけてこのハイエンドラインが海外のファッション好きに響きそうなニオイがプンプンします。

同世代の他のお店のスタッフ達と話しても海外客に絶対に売れるよねって意気投合しちゃう位でしたから。

日本独自の発達を遂げたセレクトショップというビジネス形態も21世紀に入り最早形骸化の一途。上場など大きなビジネスとしての企業と成長したセレクト御三家を筆頭にブランドを仕入れる側からオリジナルで商品を作る側に移り変わらないと経営が難しい情勢な訳で。

最近はもう当たり前となった生産工場が小売をすっ飛ばしてダイレクトに消費者に販売するD2Cブランドが分かりやすい例ですし。

今や国内の名の知れたセレクトショップを廻ると、なんだか足並み揃えたかの様に人気のドメスティックブランドを模倣としたオリジナルブランドばかりになってしまってオッサンにはもう全部一緒に見えて食傷気味。

大方がテロテロの高番手生地を使って無彩色の無地物でゆったりめシルエットのシリーズがずらーっとハンギングしてるのを見ると、まあそうなるよねーって。



手前味噌ながらウチのこのハイエンドラインという位置付けのオリジナルは、絶妙に90年代を過ごしたオジサン達がノスタルジックに感じるあのフレーバー達が随所に。でも決してトレンド味の一過性ではないベーシックと言える範疇のアイテム群。

なんだか今をときめくドメスティックブランドでやってそうでやってないさじ加減なんですよね。90年代のあの時代にリアルに洋服の喧騒を追っかけてたアラウンド50のオジサン達が自分達が着たい服を具現化したんだから、そりゃーオジサンの僕もやたらと胸がトキメクはずですよね。



このジャケットひとつをとっても語り出したらとんでもない文量になるので割愛しますが、このラペル周りの仕上げも背中から裾まで変な波打ちも無く綺麗に自然にドレープする縫製力とかもう日本を代表するカラスブランドのそれと全く遜色ない国内一流縫製工場のそれなんですよね。

それにしても普通のテーラードジャケットではまず使わないぷにぷにフカフカの縫い辛そうな生地とか贅沢なサテン生地を裏地に使ってたりとか変なこだわりとか変化球が盛り沢山だし。


試着しちゃうとデニムとかスウェットパンツひとつとっても肌触り抜群でやっぱり糸が違うから落ち感がやたらと綺麗で服作りに小うるさいオジサンも納得です。

ベーシックそのものなんだけど今着たいシルエットしかり適度なアメリカンテイストしかり古き良きドメスティックブランドのニオイも感じるんだからコレこそ日本から海外に発信出来るオリジナルの好例でしょう。


本当の意味でオリジナルのデザインなんてもはや出尽くした現代では、それを壊しては作り直すのを繰り返すしかないんすよね。

それこそこのオリジナル商品群は80年代90年代に僕らを熱狂させてくれたレイさんとかヨージさんとかヒロシさんとかのフレーバー達を再解釈してリミックスしたビームスおじさん達の夢が詰まったおもちゃ箱と言えるんじゃないかって。


幾つになっても洋服って面白いって感じるしやっぱり着飾るって最高の娯楽のひとつなんでしょうね。


とにかくお店に足を運んで着てみて下さい。こんなオジサンでも熱くなる訳が実感出来ると思いますから。






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表題は90年代に現れたイギリスロックバンド、RADIOHEADのセカンドアルバムの4曲目の傑作バラード。


FAKE PLASTIC TREES


Radiohead/The Bends
価格:¥5,830(税込)
商品番号:29-67-1205-813

イギリスからのブリットポップムーブメントに熱狂してしまっていた高校2年の僕は周りのやつらもみーんな騒ぎ出したのを横目になんだかちょっと冷めた目になってきてたあの頃、僕が求めていた理想的なブリティッシュロックをこんなにも模範的にむしろそれ以上に具現化してるバンドにようやく出会えたーって。

音も声も詩世界も彼らの容姿もファッションも何もかもが求めていたそれだったので、一瞬で混迷を極める思春期真っ只中の高校生がのめり込んだのは当然な訳で。


大人になる意味とか目的とか色んなことに一喜一憂して答えを探しまくって純文学に浸っていた15歳にとってはこの曲の題名を見るだけで胸の内の感情がドワーって湧き起こったんです。


ニセモノに溢れたニセモノの街で暮らす、ニセモノの人達のニセモノの生活


でももし僕が振り返って駆け出せれば、ニセモノをホンモノに変えられるんじゃないかって。

君が望む僕になれたら。




セレクトショップがもうオリジナルばっかりでつまんないって言われ続けてきたこの10年。

僕もそうですがその10年、ユーザーが求めるモノをオジサン達がみんな必死にオリジナルで作ってきました。


僕がこの店で1番欲しいものがこのオリジナル商品達だって事がその答えなんですよね。



それでは横浜でお待ちしてます。




新井


過去のブログ銀座編↓

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狼と踊る男<ROKUMEIKAN>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。



最近はこのビームス ライフ 横浜のあちらこちらでイベント目白押しです。


2階の古着コーナーでは高円寺のウチのOBが営む<ROKUMEIKAN>さんとのポップアップが展開中。

開催期間 〜3/30迄


世はまさかの古着ブーム。下北で悲喜交々の若者達の古着屋ドキュメンタリーが話題を集める位ですから。


ホントにまさか巡り巡って30年後にあの時着てた服とか古着屋で溢れかえってたあの古着達が今や5倍10倍の価値で取引されるとは未だにおじさんは信じられない気持ちなんですよね。


思えば僕の古着初体験は90年代初頭、兄にアメ横で買ってきてもらった66モデルのウォッシュデニムに517モデルとメルトンのスタジアムジャンパー。そして完全にお小遣い稼ぎに利用されて譲り受けたトニーラマのウエスタンブーツ 。


中学生になった僕は学校の休みの日曜日になるとこのフル装備で宇都宮のユニオン通り〜オリオン通りという当時隆盛を極めまくっていた古着屋が何十軒も連なる繁華街に足繁く通っていたんですよね。

北関東で宇都宮の古着屋は結構有名であの当時は東京からも掘り出し物を見つけに来る人がかなりいたものです。そして90年前半はもう渋カジブームの真っ盛り。

イケテル若者はみーんな肩まで伸ばしたストレートのロン毛でアメリカの単車に乗ってコンチョ付きのレザーショルダー斜め掛けしてベルボトムジーンズか501のヴィンテージデニム履いてレッドウイングのエンジニアブーツかトニーラマのウエスタンブーツ 。ブーツは圧倒的にブランドでカースト上位かどうかが決まるので絶対にレッドウイングかトニーラマの一択。


冬は大体がバンソンとかのカッチカチのレザーライダースかB-3ムートンか軍物のMA-1とかN-2Bとかのアウター。夏は背中がTバックスタイルのタンクトップかラルフローレンのビッグポロ。

流石に単車は乗れなかったので姉貴のビーチクルーザーを借りるか、ハンドルを上にずらしてチョッパー風にしたママチャリを乗ってイージーライダーを気取るというなかなかのイキリ少年。

学校の休みの日は友達と一緒に一日中そのユニオン通りオリオン通り界隈の古着屋さんを端から端まで古着チェックが中学生には最高に楽しい時間だったんです。


何処の古着屋でも壁際にはこんなアメリカ物のウエスタンブーツとエンジニアブーツとペコスブーツがずらり。合わせて必ずインディアンジュエリーもショーケースにズラッと飾ってあって。

今回はウチのセレクトショップOBによるチョイスとメンテナンスのせいか、やたらとセンスが感じるモノが多いので散財しそうで心配です。

オーストリッチ素材のを狙ってたんですが、開催直ぐに売れてしまいましたのでやっぱり皆さん目の付け所は同じな様です。

そしてやっぱりちゃんとメンテナンスが行き届いて陳列されてるので履き心地もとても快適。

よくある高円寺とかの古着屋さんのブーツだと経年で革がカチカチでクリームで馴染ませないと足がボロボロに靴擦れだらけになるもんなんですが、今回のコチラはその辺もしっかりとメンテ済みなので足馴染みも最初から良いんです。

そのせいか試着したらもう即決みたいに購入を決めていたんですが、どうやら縁が無かったみたいです。









デニムとかスウェットはボロボロの味出しがいいバランスなんですよね。その辺もウチで長らくデザイナーズのモードブランドを中心に扱っていたので流石だなーって。



合わせる提案として<IG>のオリジナルアイテムも陳列中ですが、元ネタと思えるリアル古着のアクションジャケットとか相性はやっぱりピッタリです。

このアメリカンヴィンテージの状態とサイズ感がナイスなテーラードスーツとジャケットもこのポップアップの醍醐味のひとつ。現行のイタリア物とは全く真逆とも言えるカチカチのタフな素材や直線的なシンプルな縫製。むしろこういったジャケットはちょっとくらい大きいサイジングで雑にガバッと着る位のが絶対イイ。



30年前のあの頃の僕もヴィンテージのミリタリーブルゾンにボロのヴィンテージジーンズを履いてやっぱりウエスタンブーツの合わせが一張羅だった。インナーはミッキーのプリントロゴTかカレッジT。



おっさんになった今ならこんなちょっと古臭いムードの角張ったデカめのスーツにスウェット合わせてウエスタンブーツ合わせがなんだかキュンと来ちゃう。ちょっとめかしこむなら同じフロアにあるヴィンテージジュエリーコーナーで売ってるエルメスのプリントスカーフ巻いちゃうかなー



となると合わせるアクセサリーは当然インディアンジュエリーを付けたくなるものです。残念ながらコチラでは今回それは用意しておりませんがラルフローレン宜しくでブラックスーツにごっついコンチョベルトとかナバホパールアクセサリーとか合わせたいもんです。



こんなめかし込んで何処に行くんだよって?


僕なら当然ライブかスナックかな笑






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表題は90年公開のアメリカ映画。南北戦争時代の北軍士官と先住民スー族との巡り合わせを描いた西部劇。インディアンジュエリー特集がたしかホットドッグプレスで事細かに書かれていたのを何度も何度も読み返していたファッションに目覚めた中学生1年生の夏頃。勧善懲悪のマカロニウェスタン的なストーリーでは無くインディアンの文化を美しく描くこの映画を1番観るべきと紹介されてたのを読んで、真っ先に近所のレンタルビデオに駆け込んだのを思い出します。


ストーリーや景観、衣装などアーリーアメリカンの世界観に魅了されまくった僕はすっかりかぶれてしまって。その映画ではウエスタンブーツは登場しませんでしたが士官が着用する金ボタンのスタンドカラージャケットに側章パンツ、そして膝まである乗馬ブーツ。先住民が身にまとうシルバーコンチョやフェザーなどなど。

僕の中ではファッションと映画という文化が密接なモノであると学んだ心のバイブルと言える大切な作品のひとつ。


アメリカもののウエスタンブーツやライディングブーツを見るといつだって真っ先にこの映画の光景が脳裏に浮かぶんですよね。僕にとってのノスタルジックそのもの。ウエスタンブーツとかアメリカ古着達を目にしてそんな気持ちになる40代50代のすっかり大人になった元渋カジかぶれのおじさんは沢山いる筈です。



40代も半ばを過ぎたせいか20年くらい前からの顔を見知った同僚達が毎年何人もこの会社を卒業していくのを目の当たりにする様になってきて、でも同じ業界に生きていく中でまたきっと交わるはずだからと悲観的にならない様にしてるんですが、やっぱり心の何処かでポッカリと空く喪失感みたいな気持ちもあって。

北軍から追われる身となりスー族の集落から離れる主人公の狼と踊る男に向かって、風になびく髪と呼ばれる盟友と言える男が何度も何度も叫ぶ言葉は幾つになって観ても目頭が熱くなります。

「俺はいつまでも友だ」





それではビームス ライフ 横浜

AT VINTAGE <ROKUMEIKAN>で。




新井


過去のブログ銀座編↓

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奇妙な恋の三角関係<BLAZER>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。





JACKET: RING JACKET ORDER

SHIRTS: BEAMS HEART

PANTS: BEAMS HEART

SHOES: simon fournier


少し気温も上がってきて新シーズンの立ち上がりのせいなのかまたブレザー熱が再燃中です。

結局ブレザーにホワイトパンツが1番落ち着くんですよね。


この横浜の地に工房を構えてもう丸3ヶ月。ホントあっという間に目まぐるしく。

そしてお客様やスタッフに喜ばれるお直しに没頭した日々でもありました。

完全に時間を忘れてしまう程にお直し縫製に没頭して毎日があっという間です。想定以上に工房業務が楽し過ぎて。


そしてめちゃくちゃ寒いですが春夏シーズンの立ち上がりがやってきました。

衣替えのタイミングなので自宅のクローゼットをひっくり返してみたらとんでもないラスボスブレザーを見つけてしまいました。

多分10数年前に既製品で2シーズンだけ展開していた<Fallan & Harvey>の超絶王道ブリティッシュブレザー。

直線的に美しくそり立つショルダーラインに盛り上がった袖山。高めの位置で美しく曲線を描くウエストシェイプライン。そして何よりしっかりと首に吸い付くように入る被せの上衿。



十数年前まで定期的にビスポークオーダー会が毎シーズン開催されていた<Fallan & Harvey>

今だに重すぎて肩が凝り過ぎてフルで1日着る事が出来ない修行の鎧みたいな至極のブレザー。きっと中の芯地は防弾プレートとか入ってるんでしょう。多分僕の中ではコレを超えるブリティッシュブレザーは無いと思います。もうその内に百万円くらい出さないとこんな英国テーラーのジャケットなんて手に入らない未来が来そうですよね。

いつか天皇陛下に謁見出来る時にはコレを着ていこうと思います。



そんな英国ブレザーと真逆なウチが世界に誇るアメリカンハイブリッドブレザーも実は僕は愛用中。

4ボタンダブルブレストブレザー
カラー:ネイビー
サイズ:S〜XL
価格:¥49,500(税込)
商品番号:38-16-0119-803



この季節感があまり無い軽さと良い意味で簡素化されて雑に着れるタフな生地と最低限な縫製と丁度良い価格とかホントにバランスが最高。なんだかんだで休みの日も1番着たブレザーでしょう。アメリカンに留まらずありとあらゆるカジュアルアイテムに合わせられる超絶万能ブレザー。


コレだけしっかりとしたブランドコンセプトと大衆性と分かりやすさとが共存するセレクトショップオリジナルブランドのブレザーを展開してるのはやっぱりウチが世界的に見てもずば抜けてると思うんですよね。そりゃあ海外でも売れてる筈ですよね。



そしてそして本日も着用中のビームスドレスクロージングか誇るここ数年の最大のヒットアイテムと言えそうなRING JACKET製フィレンツェモデルブレザー。



コレは2021年に開催したオーダー会でお願いした初号機。思い入れがあるせいか自身の大切なイベントとか勝負の日に必ず着てしまうハレノヒブレザーとなりました。とんでもなく軽い着心地なのに抜群の安定感とかドレス感とか只者ではない感を演出してくれる頼れる相棒です。

今年はこんな名作も同じパターンモデルで展開してますがやっぱり欲しくなる逸品。

ハンドラインダブルブレストブレザー
カラー:ネイビー
サイズ:42〜52
価格:¥170,500(税込)
商品番号:21-16-0713-015

もうイタリア製の高級サルトブランドのジャケットを買う必要が無いと確信してしまったRING JACKET製のこのハンドラインのフィレンツェモデルの新作は、生地といい色合いといいシルバーメタルボタンといいまた新鮮に感じてしまう良いとこ突いてるんすよね。

もうこんな痺れる着心地と雰囲気を味合わせてくれるイタリアナポリ仕立てのジャケットは倍どころかそれ以上の30万40万〜のお値段に跳ね上がり完全なお金持ちの嗜好品と化してしまいましたし。

コレも先のアメリカンブレザーとは対照的ながらビームスドレスクロージングを体現して、なんなら日本のセレクトショップとしても日本代表と言えるブレザーと勝手に選出しておきます。


同じ屋号のセレクトショップながらこれだけアメリカンからイタリアン、そしてブリティッシュまでの幅広いテイストと明確に分かりやすいセグメントのテーラードブレザーを買う事が出来て、それぞれに合わせたスタイリング提案を出来るスタッフが動物園みたいにいるんですからやっぱりウチって手前味噌ながら本当に面白い。


僕自身がブレザーを軸にしながらもクラシックからモードまで、アメリカンからブリティッシュ、イタリアン、そしてフレンチまでありとあらゆるトラッドスタイルを網羅してスタイリングを楽しめてますしね。


そう考えると20年近く前の2007年にビームスを一旦辞めて2年間だけ同じOBと銀座8丁目の並木通りにやれたトラディショナルセレクトショップがその自分のスタイルを作り上げられた貴重な経験値だったんでしょう。





70〜80年代に日本で隆盛を極めたトラッドブランドの広告PRを手がけてたらしい巨匠のおじさまディレクターが掲げた、ウィンザー公とグレース妃をモデルアイコンとして世界中から東京に集まるトラディショナルな服達を現代的な解釈で表現するセレクトショップってコンセプトが今考えても秀逸。

そしてその店では365日365通りのブレザースタイルを楽しもうって隠れテーマを掲げて毎日ブレザー着てましたが、20年近く経った今も僕は勝手に継続中。若輩者によくある凝り固まったトラッドの解釈を、もっと日本人らしく自由に柔軟に様々なお国の歴史あるアイテムを合わせる感覚をこの時に養われたんだと思います。

メンズのブランドがお客様に浸透して売上に繋がっていくのは3年から5年はかかるという通説では有りましたが、この店では初年からレディースのブレザーがスマッシュヒット。その年にトレンドで大注目されてたトムブラウンを筆頭としたアメトラブームも後押ししてくれて女性物紺ブレが直ぐに完売しちゃって慌てて追加生産しました。

男性って新しいブランドや店を簡単に信用してくれなくて慎重にちょっとずつ買ってくれますが、女性はもっと柔軟に新しいものでも気に入れば直ぐに受け入れてくれるものなんだとこの時に痛感したものです。

銀座8丁目の高級クラブのホステスのお姉様方を褒めごろして鼻の下を伸ばしながらブレザーの袖丈の採寸をしてたのは二十代後半の洋服屋人生でもなかなかの良い思い出です。

そう言えば皆さんブレザーに合わせて軍パンとエルメスのヴィンテージシルクスカーフをセット買いしてくれてたなー。ウィンドウディスプレイのマネキンの頭にシルクプリントスカーフを巻いてブレザー着せて軍パンにヒール履かせてたら、ドレスを着たお姉様方が勢い良く入ってきて「このコーディネート全身頂戴!」って。



ブリティッシュ、アメリカン、イタリアン

この3つの文化を投影したブレザーは仕立てもパターンもディテールも全然に違う訳で。

だからこそそれを理解してそれぞれに合った合わせ方をするのも醍醐味のひとつでしょう。

それこそ365日365通りの着こなしが僕はまだまだやり続けられる筈なんです。



またいつかはブレザーを核にしたトラディショナルな自分のお店を復活出来たらなんて思いながら続けてきた洋服屋人生もとうとう20年。ひょんな事から自分のお直し工房を作って事業を始める事になりましたが、遠回りの様でなんだか着実に違った形で夢を実現出来てる様にも感じます。洋服を巡る冒険どころかブレザーを巡る冒険でさえもまだまだゴールは果てしなく、多分死ぬまで続くんでしょう。

とりあえずブレザーを買う際には工房で僕が袖直しを承りますので。






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表題は我が青春の甘酸っぱさとほろ苦さを体現してくれてた僕らのNEW ORDERの86年のシングル曲。


Bizarre Love Triangle


https://www.beams.co.jp/special/rockarchive/about.html



先日ようやく40代半ばを過ぎたおっさんになって初めてこのバンドのライブを見れて大感激。

流石におじいちゃんになるバーニーが声が出ないのを首を傾げてマイクを交換する姿はなんだかとっても微笑ましくてやっぱりジワジワ面白くて。80年代の初来日ライブとかの頃はあまりに演奏が下手だとかセミプロレベルとか言われてた都市伝説を実体験する事が出来たのはもう一生の宝物の思い出ですよ。

流石に40年のキャリアを重ねた彼らのライブはとんでもなかった。やっぱりオンリーワンなんすよね。


彼らの音楽にハマった頃は思春期真っ盛りの高校生2年生だったか。ブリットポップに少し飽き飽きした頃にマンチェスター界隈の音楽を漁ってたらこのなんとも重過ぎないし軽すぎもしないサウンドと哀愁たっぷりの歌声が、重苦しいグランジにもやけにお祭り気分のブリットポップにも疲れ果てた僕にはピッタリとハマったんです。

最初の出会いは月イチで宇都宮からわざわざ3時間電車を乗り継いで遊びに行ってた六本木のナイトクラブでかかってたこの曲。そのクラブは外国人ばかりでしたので、この曲のイントロでイギリスの人達がやたらと盛り上がってたので勇気を出してバンド名を聞いちゃいました。

ネットのない時代だったので音楽情報はロッキングオンなどの雑誌かレコードショップの店員さんのオススメコメントが唯一と言える確かな情報源だったんですよね。


普通に歌詞を読むと前の恋人と今の恋人との三角関係を綴る歌詞なんだと思うんですが、後でこのバンドの前身のバンドからの経緯とか突然にいなくなってしまったイアンというカリスマのボーカルの存在を考えるとなんだか大分解釈が変わったんですよね。


イアンがいた頃のJOY DIVISIONという過去と、彼がいなくなり残った僕たちで生まれたNEW ORDERという存在。その二つの存在と僕という存在の奇妙な三角関係。



うつむく君を見る度にひざまずいて祈る気分なんだ

この奇妙な三角関係が終わる時を僕は待っているんだよ。

僕が言えない終わりの言葉を君が言ってくれて。




僕はブレザーを巡るイギリスさんとアメリカさんとイタリアさんの奇妙な三角関係に振り回されっぱなしです。




それでは新しい横浜でお会いしましょう。



新井


過去のブログ銀座編↓

https://www.beams.co.jp/blog_shop/gnz/?hashtag=80836

QUE SERA, SERA<SARTO BEAMS>長めのブログ

ご機嫌いかがでしょうか、新井です。


JACKET: RING JACKET

PANTS: champion

SHOES: simon fournier


横浜に場所が変わっても変わらずにスウェットパンツにテーラードジャケットです。

お陰様でミシン踏むのも楽ちんです。





僕のサルトビームス事業がこのビームス ライフ 横浜にて工房を稼働してもう1カ月。お陰様でお直しに勤しむ日々で嬉しい限り。とにかくお客様が喜んでもらえて関わる皆んなが笑顔になる事が仕事になるって本当に気持ちが良いんですね。


僕たちスタッフが自ら直す事での意義。外注では下手したら1カ月近くお待たせしてしまうので、当日〜1週間以内で仕上げられる事だけでも喜んでもらえますが、何より扱う商品に特化したスタイリングなどを踏まえた形での仕上げをする事が如何にお客様が求めてるかを再認識するこの1カ月だったんですよね。

特に急なオケージョンニーズにお応えして即日、翌日にスーツのお渡しをしたお客様の喜び様は格別でした。


はっきり言ってこの工房での手応えは既に充分。あとは実績を積み上げて賛同するスタッフを増やしていく事。

何より立ち上げた自分がいま最高に楽しい。


オープン当初から直面する問題はジャケットの袖直しの際の専用マシンによるボタンホール付け。

200万円位する業務用の鳩目穴縫いミシンが使いたいのですが流石にまだ導入は出来ず仕舞い。その内にハトメミシン導入出来れば良いなーとは考えてましたが、外注だと納期が3週間がザラな訳なんで案の定わたしの工房にジャケット袖直しの要望がドンドン来ちゃうんですよね。

コレばっかりはマシンを買わないと如何ともし難いと諦めかけてましたが、業務委託で入ってくれた縫製職人からの提案は手縫いでの眠り穴。勿論要望が有れば手縫いの本開きも出来ますし。


一万円の加工料を払って手縫い本切羽を注文する人はなかなかいませんが、レギュラー対応で受ける袖のボタン付けと丈調整、そして開き見せの穴かがりは定価販売で有ればサービスとして提供するものですが、普段は外注でのマシンによる味気ないジグザグステッチの偽ボタンホールも職人による手縫いになると雰囲気が全然違うんです。

このマシンステッチはよく見てるいつものこんな感じです。


手縫い用に絹糸の良いものを使う訳なんですが、それこそ本物のボタンホールに間違えそうな程に立体的で柔らかくちょっと前の表現を借りるなら抜群にエモい仕上がり。僕はこちらのが全然イイ。


マシンによるステッチとじゃあ全然違うのでそれこそウチの服好きのお客様に手縫いの方が俄然好評なんです。

マシンステッチで納期3週間とこの工房受けだけが出来る1週間以内納期で手縫いステッチ仕様、当然に選ばれるのは後者な訳ですよ。


おそらく日本中探してもドレスクロージングを販売するセレクトショップでコレだけの柔軟かつ迅速に対応が出来るトコは他にはまず無いでしょう。

手縫い本開きの仕上げも雰囲気抜群です。


需要を見定めた上で弱みを強みに変える。

特に高級重衣料という分野ではなんだかんだで手縫いでの縫製がやっぱり最高峰とされてる訳ですから。この20年でもほぼ全工程手縫いのシャツやパンツの着心地の素晴らしさといったら。


ミシンでカタカタ縫う作業もストレス発散でスカッとして気持ちが良いですが、チクチクと気持ちをこめて焦らずに手作業で縫い上げていくのは、大変ですが終わった時の達成感と手縫いの仕上がりのエモさと言ったらもう格別です。

どうやら設備予算の不足問題も別の強みを活かす事で更にサルトビームスのやる価値が見出せた気がするんですよね。


僕のサルトビームスという名の新規事業プロジェクト。僕がこの3年で描いた旅路のまだまだ序盤ですが、無事に船出は出来ています。

僕の服を巡る冒険にまだまだお付き合い下さい。





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表題は1957年のアメリカ映画の有名な挿入歌。

QUE SERA, SERA


僕がこの曲を知ったのは1973年にファンクロックのレジェンドアーティストのカバーでした。

元曲はそれこそ能天気なくらいに明るく未来を楽天的に歌い綴る、それはそれで一回聴いたら頭から離れないくらいに良い曲なんですが、それをスライ兄貴が演奏するととんでもなく内向性をはらんだ鬱展開にも思える哀愁ある美しいバラードになってるんですよね。

彼の音楽を耳にしたのはそれこそ僕が多感な10代の時を過ごした中でも最骨頂に混沌を胸に抱えて、見つかるはずが無いのに大人になる意味をありとあらゆる文学や映画、音楽のカルチャーに探しまくってた高校2年生の夏。

暇があれば学校をサボって入り浸っていたセレクトショップのオーナーが大の黒人音楽好きで、そのオーナーのお洒落道楽の達人みたいなオジサマに月一位で連れて行ってくれた東京の六本木界隈のクラブで大音量で聴くファンクに痺れまくって無我夢中で踊りまくってた青春のひととき。

ファンクミュージックの中でも彼のつくるロックやらポップやらソウルにファンクが混合する独自の融合音楽。陽性のポップさとそれとは裏腹に屈折した内向性あるサイケ色、ドラマティックな展開構成で大所帯バンドによるダイナミックな演奏。


アルバムの流れの中でも哀愁こもった美しいバラードでの、なるようになるさってメッセージにはとんでもなく重みがあった。


なるようになるのさ

未来は誰にも分からない

ケセラセラ



全ての存在、出来事を前向きに肯定し受け入れるこの言葉たちはまるでニーチェの哲学の様。


そういえば最近の青りんご夫人も同じ様なメッセージを歌ってたのもやっぱりニーチェのそれと同じ。私を愛せるのは私だけ。生まれ変わるならまた私だね。なるようになるのさ


思えばいろんな作品でこの同じ様なメッセージは僕らに自己肯定を与えてくれてる気がします。


これでいいのだってギャグ漫画もあったし


きっとうまくいくって映画もあったし


ありのままでって歌う夢の国のアニメもあったし




思えばこの工房までの3年は紆余曲折ありましたが同じ様なメッセージに僕は鼓舞されてた気がします。



ケ セラ セラ


なるようになるから大丈夫。




新しい横浜でお会いしましょう。



新井


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