ご機嫌いかがでしょうか、新井です。
たまには浮気をしちゃってますが相変わらずのブレザーにカジュアルパンツ合わせ。結局はメタルボタンブレザースタイルに戻るんすよねー
何なんすかねー20年着続けても飽きないこの魅力は。
先日もビームス 銀座で開催されたオーダー会でネイビージャケットを同じ生地で2型オーダーしちゃう始末で。
JACKET: RALPH LAUREN
SHIRT: INSCRIRE
PANTS: BEAMS PLUS
SHOES: RAF SIMONS
最近は何だかフランス物と同じくらいにアメリカ物に原点回帰中。
何故だか暑い夏には粗野な位のアメリカ物が似合う様な気がするんですよね。
ここ数ヶ月はイベント出展やらで大忙し。

廃材を使ったカップスリーブが大好評で顧客様内覧会に出展したり、
ビームス ライフ 横浜でもイベントを開催したりとお直し以外にミシンを使っての活動の幅が広がってきて嬉しい限り。
来月の7月13日にも開催しますから是非遊びに来て下さいね。
そんなタイミングで入荷したザ・アメリカ。
U.S.A. ミリタリートラウザース
カラー:ブラック、ベージュ、オレンジ、ネイビー、ボルドー、グリーン
サイズ:S〜XL
価格:¥41,800(税込)
商品番号:38-23-0331-411
アメリカのファクトリーをわざわざ探して製作しているこの<BEAMS PLUS>オリジナルパンツ。
わざと大雑把なアメリカらしい雰囲気を出せる縫製工場を探しただけあってイイ雰囲気出してます。
おまけに作業着感丸出しなコットンポリエステル混紡のハードな生地。
でも僕の10代に体験したリアルなアメリカチノーズのバリバリに硬過ぎて作業着過ぎるチープ感とは違う、アメリカンコットン特有の硬さはあるのにしなやかさも感じるのは30年前の合繊よりも現在の合繊技術が進歩した証なんでしょう。
それに履いた瞬間に分かる少し気の抜けたリラックス感。何とも言えないこの感じは古着の着古した感じに近いんですがしっかりとタフさもあるから何とも不思議な感覚。アメリカというお国柄なのか国民性なのかアジア生産と違って気張って縫ってないせいなのかパリッと窮屈な制服の感じが無いんですよね。この絶妙なフワッとしたゆるさ加減が絶対毎日履きたくなる。
パッカリング出まくりなミシンステッチとかスレキや袋生地までもバッチリのあの感じ。
企画生産時代にも散々に悪戦苦闘したのがパンツ製品。生地はジャケットとそんなに変わらない用尺で生地代はかかるし、何より工賃もなかなかに高い。そしてパンツ専業工場は廃業の波が押し寄せ年々に減る一方。
日本ライセンスのパンツブランドがどんどん中国や東南アジアに進出して商社マターで大量効率化生産が進んでますので、縫製力や品質は日本クオリティなんですが、特にカジュアルコットンパンツを大人カジュアル向けに製作すると、そんな工場だと本物の今の作業服とおんなじ様にパリッとキレイ過ぎてオシャレな雰囲気とか小慣れた雰囲気が出ないんですよね。
意外と最新技術が入っていない様な朴訥な小中規模工場のが味のある縫製で、それこそイタリアのパンツ工場が作るそれに近い風合いが出せたりもするから面白いですよね。
履いた瞬間に分かる柔らかい履き心地とガシガシハードに履ける耐久力が共存する不思議感覚。一度履いたらこのアメリカンマジックに魅了されっぱなしだから困ったものです。コレはもうアメリカ製という羨望のフィルターによる魔法にかかってしまったのかはもう僕には分かりません。
そして品質にちゃーんとメイドインU.S.A.って印字されてるのも最高のオカズです。

色展開がまた悩ましい8色展開。
出来ることなら毎月一色ずつ買い足して全色コンプリートしたい。
おんなじ様なミリタリートラウザースなんて中国製やベトナム製で安価で山ほどあるでしょーって思いますが、履いてみたらもうダメでした。
僕が青春時代に観てきたアメリカの名作映画達には、それこそ色んな職業でこのパッキリなオレンジカラーの作業着を着た主役から脇役まで
ホントによく目にしました。
30年前の10代の僕はこんなアメリカンチノーズにA-2レザーブルゾンやらN-2Bフライトジャケットやらセカンドモデルビンテージデニムジャケットを合わせて、ママチャリで颯爽とオリオン通りを往復してたのは良い思い出。手持ちの大体がパンツの裾の内側が自転車のチェーンに巻き込まれて油で黒ずんでしまってましたが。
今ならこんなパンツをクタクタに履き込んで、仕立ての良い構築的なシルエットのテーラードジャケットを手抜きな位に雑にノンシャランに羽織りたい。
なんだか四十五十のオッサンがアレやコレやと足し算でオシャレするのはしんどいすよ。
もう一生パンツは買わなくていいよって位にこんな味のあるパンツを全色買いしておじちゃんになっても愛用出来ると確信する逸品パンツ。
イタリアブランドで5〜6万円する細身のパンツもいいですが4万円で買えるアメリカ製のパンツもそう考えるとまだお値打ち品とも言えるんじゃないですかね。
言葉では表現出来ないアメリカ製の魅力がこのパンツにはあるんですよ。中国やベトナム生産では表せないモノがコレにはあるんです。そしてそれは実際に履いてもらえたら分かると断言出来るモノでもあるはずなんです。
ホントに近い未来にイギリス製とかフランス製とかアメリカ製の洋服が買えるのはごくほんの一握りの人しか買えない娯楽趣向品になる事が現実味を増してきた今の状況。
そう思うと財布の紐が緩んでしまうのはきっと服を愛する男達のサガなんですかね。
とりあえず最初はオレンジとグリーンかなー
何なら全色まとめ買いして向こう10年位パンツ買い封印しちゃおうか悩むなー
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表題は僕らおっさんロックキッズの青春のヒーロー、オアシスのアメリカでの初のヒット曲。
Wonderwall
rockarchive/OASIS
価格:¥168,300(税込)
商品番号:23-83-0285-950
記憶ではおじさんが青春の悩み真っ只中の高校2年生の頃に、とうとうイギリスの悪童兄弟のシングルがアメリカでもロングランでヒットチャート上位に食い込んだのがこのワンダーウォールって曲でした。
そんな英単語存在しないし、不思議な壁ってなんだよそれーって感じでしたが、
君だけが僕を救えるんだ、君は僕にとっての魔法の壁の様な存在なんだ
やっぱりノエルの曲ってぶっきらぼうな感じだけど気持ちを昂らせてくれる全肯定のメッセージなんですよね。
ミドルテンポでアコギで淡々と、でも永遠に聴いてられるかの様に続くこの曲のメロディも相まって年に数回はずーっとリピートで流したくなってしまう中毒性。
発表当時から彼らの曲の中で2、3番目に好きな位置をずっと鎮座してるなんだか不思議な魅力があるんですよ、この曲って。
不器用な程のシンプルさとか、雑なのに背景を感じるストーリー性とか、ど直球な男臭さとか。
僕の中では音楽を聴く事が生きがいみたいな物のひとつですが、たまにやってくるどんな音楽を聴いてもピンとこない時、必ず原点回帰の様に10代に聴いた名作達に立ち返るんです。
彼らの初期の名曲達は正にそれ。
そして同じ時代にファッション雑誌を読み漁って没頭したアメリカンファッションのアイテム達も正にそれです。
30年経ってもあの頃のブリットポップブームを牽引したロックバンド達の曲を愛聴してますが、その中でも群を抜いて不変で古臭さを感じなくて毎年必ず聴きまくるタームがやってくるのはオアシスがダントツ。
このアメリカ製のミリタリートラウザースに感じる直球で無骨なフィーリングは何だかオアシスのそれにやたらと通ずる気がするんですよね。
それでは横浜でお待ちしてます。
新井
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