<fennica>が6年ぶりに益子の地へ!
かねてよりお知らせしていた『fennica pop-up store Mashiko』がいよいよスタートいたしました。
美しい茅葺き屋根の<濱田窯>長屋門。<濱田窯>に現存する最古の建物に、<fennica>の視点でイベントのために選りすぐった品々が並びます。
先日濱田家で見つかったばかりの、沖縄から濱田庄司が持ち帰ったやちむんや琉球ガラス。この度<fennica>で選ばせていただき、特別に販売しております。
1950年代の<新垣窯>の素朴な指描きが施されたものや赤絵など。
こちらも古い年代のやちむんで線彫りの海老紋も。
戦後の琉球ガラス復興のため、濱田庄司や柳宗悦が指導して作らせたという琉球ガラス。
濱田庄司と沖縄との繋がりが感じられる品々が時を経て長屋門に並びました。
<濱田窯>と<リーチポタリー>で修行をした稀有な経歴を持つ瀬古有美さんの磁器。
美しい翠の磁器はセントアイヴスの海をイメージしているのだそう。<fennica>では今回はじめてご覧いただけます。
益子で作陶する窯元として、<えのきだ窯>と<キマノ陶器>も。
長屋門からも程近い<えのきだ窯>。2018年に開催した『濱田窯 在る日の益子〜濱田庄司登り窯復活プロジェクトの器たち〜』以来、久々のご用意となります。
<えのきだ窯>の5代目を榎田夫妻で担われています。榎田智さんは『ましこ市2021』のBGM担当として会場の雰囲気作りもされていました。
先々代が益子で展開していた急須が有名で、今もその基本的な形は継承しながら、現代の生活にも自然に馴染むデザインを提案しています。
2月の『OKINAWAN MARKET』でもご好評だった<キマノ陶器>。
木間夫妻は共に<横田屋窯>で修行後、2020年に益子で独立。大らかな絵付けと柿釉が合わさる器はまさに沖縄と益子を繋ぐ器です。
勢いよく釉薬が打ち掛けられた8寸鉢も素敵。
<仙台木地製作所>佐藤康広工人による、インディゴこけしとメキシコこけしもずらりと並びました。

藍の国日本で青いこけしが作られていなかったことに着目し<fennica>で特別に依頼したことから誕生したインディゴこけし。
藍にどぼんと潜らせた全藍こけしは、今回敢えて木地に縮みがある杢をいくつか使ったとのこと。虎斑や難しい杢目も藍で染まることで美しく出ています。
メキシコ衣装のウィピルやメキシカンハットを纏った鮮やかな描彩のこけし。一様におめかしして愛らしいですね。
メキシコこけしをお目当てにいらしてくださる方が多く、早々に完売!誠にありがとうございます。
そして、試作品の展示となりますがエンジェルをモチーフにしたスペシャルなこけしも。
佐藤正廣工人に轆轤挽きをしていただき、金銀の漆塗りは木漆工芸家 松崎修さんに施していただいています。
合わせて松崎修さんの漆器もご覧いただけますよ。
濱田庄司がセントアイヴス滞在時に着ていたニューリンスモックからもインスピレーションを受けた<BUZZ RICKSON’S × fennica>のスモックも持ってきています。
更にはフォトスポットとして濱田庄司とバーナード・リーチ、and you!と、一緒に記念撮影ができる顔はめパネルも。(2015年の開催時はメキシコこけしのパネルをご用意したんですよね。)

ぜひ思い出に写真を撮っていただければと。
1920年に濱田庄司とバーナード・リーチがイギリス セントアイヴスに<リーチポタリー>を開窯してから100年。
記念となるこの年に、二人の工房兼住居として使われた長屋門にて<fennica>POP-UP STOREが開催でき、誠に嬉しく思います。
この貴重な機会にぜひお楽しみいただけたら幸いです。
『fennica pop-up store Mashiko』
会期:11/27(土)28(日)10:00-16:00
場所:濱田窯長屋門
※会場へお越しの際は事前予約が必要となります。こちらからご確認ください。
※特設会場のため、お問い合わせはお応えいたしかねます。また、BEAMS CLUB ポイントは付与のみとなります。予めご了承ください。
Mori