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秋冬、商品紹介 サキソニーソリッド スーツ編

こんにちは

暑い日々がつづきますが、今回はベーシックでモノがよく非常にお買い得のスーツがございましたのでご紹介させて頂きます。


BEAMS F/ CANONICO サキソニー ソリッド スーツ
カラー:グレー
サイズ:42~52
価格:¥115,500(税込)
商品番号:21-17-0260-015

<BEAMS F>オリジナル(リングヂャケット ハンドライン)です。

ラペル付近の見た目です。

袖付けはさすがリングヂャケットですね。


生地は80年代から90年代に<BEAMS F>で展開していたイタリアの老舗生地メーカーCANONICOのサキソニーを復刻したものとなります。リングヂャケットのハンドラインとしてはかなりお買い得です。


パンツはゆるやかなテーパードシルエット

1プリーツベルトループ付きとなります。


コーディネートしてみました。



今回使用したアイテムです。


シャツはイタリア ナポリのブランド<MARIA SANTANGELO>のロンドンストライプになります。


MARIA SANTANGELO×BEAMS F/ ロンドンストライプ シャツ
カラー:ブルー
サイズ:37~42
価格:¥31,900(税込)
商品番号:21-11-0239-435


ネクタイは老舗ネクタイブランド<Holliday&Brown>のプリントタイになります。

Holliday & Brown / 小紋柄 プリント ネクタイ
カラー:ネイビー
価格:¥19,800(税込)
商品番号:21-55-2050-380


紹介させて頂いた商品は未入荷の商品もございます。未入荷の商品に関しましてはご予約承っております。


今回も御覧頂き有り難うございました。遊びにいらした際は、お気軽にコーディネート等ご相談下さいませ。




*ブログ内に記載の価格は、記事公開時のものであり、変更する可能性がございます。



便利な時代になりました




お気に入り・フォロー登録してくださいますと幸いです。

 

春夏、商品紹介 BEAMS F オリジナル グレーソリッドスーツ編

こんにちは


まだまだ寒い日が続きますが

今回も春夏でお勧めのスーツを

ご紹介させて頂きます。

<BEAMS F>オリジナル

チャコールグレーの無地のスーツです。

個人的にもグレーソリッドのスーツは

ここ最近は気に入って着ております。




BEAMS F/ CANONICO ソリッド スーツ
カラー:グレー
サイズ:42~52 6R
価格:¥96,800(税込)
商品番号:21-17-0113-264


肩の雰囲気です。




ラペル付近の見た目です。




パンツはゆるやかなテーパード

となります。



1アウトプリーツ

ベルトループ付きです。




生地はイタリアを代表する

CANONICO社を使用しております。

350年以上の歴史がある

老舗です。




今回はアメリカ東部のトラッドな

イメージでコーディネートしてみました。








今回使用したアイテムです。


シャツは<BEAMS F>オリジナルの

グラフチェックです。定番の柄で

ありながら今まで展開がなかったので

新たなバリエーションとしてお勧め

です。




BEAMS F/ グラフチェック ワイドカラーシャツ
カラー:ネイビー
サイズ:37~43
価格:¥19,800(税込)
商品番号:21-11-0124-563





生地は1796年にイギリスで創業した

シャツ生地メーカー(英国王室御用達)

名門 THOMAS MASONです。



ネクタイはシルクの生産地で有名なイタリア コモのネクタイブランド

<FRANCO BASSI>です。




FRANCO BASSI / シルクコットン ストライプ ネクタイ
カラー:ネイビー
価格:¥18,700(税込)
商品番号:21-55-1700-380




*本日ご紹介したスーツとシャツは

春夏商品につき未入荷商品となります

のでご予約でのご対応となります。


今回も

ご覧頂き有り難うございました。

私はビームスF 新宿のお店に

おります。

遊びにいらした際は、お気軽に

ご相談くださいませ。


*ブログ内に記載の価格は、記事公開時のものであり変更する可能性がございます。





BEAMS Fオリジナル チョークストライプスーツ編


こんにちは


秋らしい日が 

増えてまいりました。

お店の方でもスーツをお探しの

方が多くなっております。


本日は<BEAMS F>オリジナル

チョークストライプのスーツを

ご紹介したいと思います。

ストライプも控えめなので

ビジネススタイルにもお勧めです。




BEAMS F / CANONICO チョークストライプ スーツ
カラー:チャコールグレー
サイズ:42~52
価格:¥99,000(税込)
商品番号:21-17-0029-264


袖の雰囲気がなんともいいです。




生地は創業350年の老舗生地メーカー

のCANONICOをチョイスしております。



パンツはゆるやかなテーパードシルエット

となります。




1アウトプリーツ、ベルトループ付き

です。




今回はシックにコーディネートして

みました。



個人的にはシンプルなコーディネートも

お勧め致します。




今回使用したアイテムの

ご紹介です。


シャツは<Brilla per il gusto>

オリジナルのピンストライプの

ワイドカラーとなります。

襟のカットがカッコいいです。




Brilla per il gusto / ピンストライプ ワイドカラーシャツ
カラー:ネイビー
サイズ:37~43
価格:¥17,800(税込)
商品番号:24-11-2086-306



ネクタイはイタリア ナポリの

老舗カミチェリア

<LUIGI BORRELLI>となります。



LUIGI BORRELLI / ソリッド ネクタイ
カラー:ネイビー
価格:¥19,800(税込)
商品番号:24-44-2131-160





本日もお付き合い頂き有り難うございます。


私は、ビジネスF 新宿のお店におります。

是非ご相談くださいませ。


*ブログ内に記載の価格は、記事公開時のものであり変更する可能性がございます。



LACOSTE 「SLIM FITとCLASSIC FITの違い徹底比較!」

こんにちは。



ビームス 立川の加部です。



春を迎え、だんだんと暖かい気温になってきました。店内の商品も春夏モード全開です!



本日は春夏新作のポロシャツをご紹介いたします。



ポロシャツといえば。。。。








<LACOSTE >です!1933年に設立された、フランスのアパレルブランドです。創業者のルネ・ラコステはプロのテニス選手であり、1920年頃からポロ選手に使用されていたシャツ、いわゆる ポロシャツ(半袖の襟付きニットシャツ)をテニス業界に初めて持ち込んだ選手でもあります。





本日は<LACOSTE >の中でも定番の2つのモデルをご紹介いたします。



①CLASSIC FIT













<LACOSTE>L1212ポロシャツ
サイズ:2〜5
価格:¥14,300(税込)
商品番号:21-02-0118-462



適度にゆとりをもたせたサイズ感。やや幅広のエレガントなフォルムが美しいポロ襟と、二つボタンのすっきりとした前立て。フレンチブランドの上品さを感じさせる一品です!





②SLIM FIT














<LACOSTE>スリムポロシャツ
サイズ:2〜4
価格:¥14,300(税込)
商品番号:21-02-0105-462




<LACOSTE>を代表するモデル『L1212』 のディテールはそのままに、スリムフィットに仕上げられたポロシャツです。ジャストサイズで着たい方にはピッタリです!




さてここからは、この2モデルを比べて行きましょう↓








生地は同じです!ドライタッチで清涼感のあるカノコ地が採用され、快適な着心地を実現しております。



ちなみに。。。。。

1932年、創業者のルネ・ラコステはフランスの大手繊維企業を経営するアンドレ・ジリエに会い、その1年後、高湿度で炎天下の試合でも動きやすく通気性の良い鹿の子編みの半袖シャツを開発しました。これが現在のすべてのポロシャツの原点であり、<LACOSTE>ブランドが誕生するきっかけとなりました。






着丈に関してはそこまで差は無さそうです。








身幅は、1cm以上は差がありますね!身幅によって着心地は大きく変わります。








この2つのモデルの最も大きな違いです。袖の長さ、太さが全く違います!



ここでコーディネートをご紹介いたします↓







白のSLIM FITとネイビージャケットでコーディネートを組みました。発色の良いネイビーに白を入れる事で軽快で爽やかな印象になります。



・ジャケット

BEAMS F CANONICO ホップサック ジャケット
カラー:ネイビー
サイズ:42〜52
価格:¥74,800(税込)
商品番号:21-16-1708-731







黒のSLIM FITに千鳥格子のジャケットを合わせております。色味を拾った王道スタイル。大人カジュアルをイメージしました!



・ジャケット

BEAMS F/E.THOMAS HOUND'STOOTH JACKET
カラー:WHITE×BLACK
サイズ:42〜52
価格:¥99,000(税込)
商品番号:21-16-1918-731




いかがでしたでしょうか?一見同じように見えてもモデルが変わるだけで、印象がぜんぜん変わってきます!



また近いうちにブログを更新させていただきますのでよろしくお願いします。


<BEAMS F>こばスタイリング26

こんばんは

ビームス 二子玉川の小林です。




二子玉川の駅前はイルミネーションが設置され、非常に煌びやか。


街角にはクリスマスツリー、銀色のきらめき。




あと一ヶ月もすれば、この輝いた街並みで恋人たちは特別な夜を過ごすでしょう。







その日、私は仕事をしているでしょう。

仕事が恋人なんです。

ラブラブなんです。




はい。そんな私のスタイリング参りまーす。


ツイード、ネップ、スエード、シャンブレーと素材感のあるアイテムに<Barbour>を着用しカントリーなテイストのコーディネートに。



<Barbour>は<BEAMS BOY>の別注。

この絶妙なリラックス感がドレススタイルにベストマッチ。



トーンを抑えたVゾーン。コレでウールのタイだと野暮ったくなってしまうので、シルクのレジメンタルタイでドレス感を加えます。



今の気分かつ今後も継続するブラウンカラーを軸にしたコーディネート。

なんといっても一番欠かせないアイテム。




<BEAMS F>のブラウンジャケット。無地だけでもこんなにバリエーション豊富にご用意。




柄物や<Brilla per il gusto>レーベルのアイテムを合わせれば、もっともっとございます。




ブラウンを軸にトーンの明るい暖色系のカラーを差し色に。




この上品な色のグラデーションが今年らしいVゾーン。


是非店頭でご覧下さいね。




毎年、なぜかクリスマスになると風邪を引くんですよね。




今年も一人で「Silent night, Holy night」...かな。


それではご来店お待ちしております。




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11/15(木)〜11/25(日)一部アイテムを除き人気のアウターが10%OFF


<中村塾>part3

こんばんは

ビームス 二子玉川の小林です。




弊社ディレクター中村による社内勉強会「中村塾」





part1

part2

ではジャケットを作る上でのこだわりをご説明致しました。






本日はパンツについて解説していきます。










⚫︎小股



綺麗に切れ上がった小股は、パンツを作る上で特にこだわっています。



パンツの裏側を見るとウエストから股ぐりにかけて生地を割っていますが、股ぐりは生地を割らずにシックを甘く着けています。



また、生地がズレない様にミリ単位で縫製し、柄も揃える事でシワの無い綺麗な小股になります。

小股が切れ上がっていると足が長く見えます。










⚫︎脇線



側面に膨らみが出ないように足に綺麗に沿っています。

この2つが良いパンツの絶対条件。


BEAMSではこの2つのポイントに特に力を入れています。











⚫︎適正な股上




股上の深さにはセオリーがあります。

ウエスマンの下が腰骨に乗る位置。ココが流行に左右されない適正な股上の深さです。




この位置が最も履きやすいパンツの股上。BEAMSではこの股上の深さを意識してパンツを生産しています。


















⚫︎立ち、座りのパターン




パンツには立ち型と座り型の2つのパターンがあります。




尻ぐりの生地を短くすればシワが入らず、立った時に綺麗に見える。しかし非常に座りづらくなります。

逆にココを長くすれば座りやすいがシワが出てしまう。




立った時でも座った時でも綺麗に見える様に、この中間を狙ってパンツを作っています。











⚫︎S字パターン




日本人はO脚の人が多い特徴があります。

ふくらはぎが当たってシワになってしまう為、アイロンでS字になるようにクセ取りしています。




画像の絵の様に、若干ですがS字に生地を曲げて足に沿う様にしています。




また、ふくらはぎが当たるとシワが出てパンツのシルエットに影響が出てしまう為、裾幅を詰める場合は、ふくらはぎに当たらない様に気をつける事が重要です。













⚫︎マーベルト




マーベルトとは腰裏に着くパーツです。人間の体は曲がっている為、マーベルトにスリットを入れる事で動きやすくしています。




スリットが入る事で、綺麗なシルエットを保ちつつ動かしやすいパンツになります。

この様な部分にも非常にこだわって作っています。















⚫︎縫い代



BEAMSのパンツの最大の特徴です。
内側の片面の縫い代を余分にとる事で、修理で大体1サイズ分生地を出す事が出来ます。



BEAMS以外の既製服ではほとんどありません。体型が変わっても履き続けられる様に配慮しています。


もともとはビスポークのテーラーが行なっている手法で、弊社ディレクター中村が工場に依頼したのが始まり。

今ではBEAMSのパンツは全てこの仕様になっています。



不均等な縫い代で生地を縫うのは非常に大変なのですが、時代や体型の変化に応じてシルエットを変える事が出来る仕様がBEAMSのこだわりです。














BEAMSは、毎シーズンミリ単位で微調整を加えて、着心地やシルエットの良さを追求しています。


また、見えない所には特にこだわり、長年着用して頂けるスーツを目指しています。




10年20年と長年着用するサルトリアのスーツと同じ考えで作るスーツ。


お値段以上の価値があります。

是非一度、お近くの店舗に足を運んで頂きBEAMSのスーツをお試し下さい。








それではご来店お待ちしております。






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<中村塾>part2

こんばんは

ビームス 二子玉川の小林です。




弊社ディレクター中村による社内勉強会<中村塾>


前回は襟から肩周りについてご紹介致しました。(part1はコチラ。)






BEAMSのスーツのこだわりポイント紹介の続きです。











⚫︎胸のボリューム




前肩にスペースがあり、胸にボリュームがあります。

BEAMSでは柔らかい芯地を使っているにも関わらず胸のボリュームを出しています。




ウエストのシェイプと胸にボリュームがある事で、痩せている方でもセクシーに見えるジャケットが出来上がります。










⚫︎バルカポケット




船のように曲がっている胸のポケットをバルカポケットと言います。


装飾的な意味合いもありますが、丸みのある胸に対してカーブで添わせる事で美しい胸周りになります。






ボリュームのある所に曲がったものを付けるのは非常に難しいのですがBEAMSのスーツは全てバルカポケットを採用しています。












⚫︎前振りの袖




BEAMSのスーツは体に沿う様に前振りになるように袖付けをされています。




前振りにする事で何も干渉せずにシワのない綺麗な袖になります。


袖が前に付いている事でハンガーにかけた時に袖がシワになって見えます。





この"ハンガー顔"が悪いジャケットが、実は着心地を考えられている良いジャケットなんです。











⚫︎額縁とタタミの違い




インポートメーカーによく見られる袖の額縁仕上げ。生地を割ってミシンで縫い付けているのに対して、BEAMSのスーツは生地を綺麗に畳んで仕上げています。







額縁は余分な生地をカットしていますが、BEAMSのスーツは綺麗に畳まれている為、生地にダメージを与えずお直しが出来ます。



更に余りの生地が沢山あるので、袖の長さを多く出してお直しをする事が出来ます。





この仕様も約40万クラスのテーラードと同じ仕上げ。

見えない所に非常にこだわっています。










⚫︎本切羽




本切羽の意味について。

元々ヨーロッパではジャケットを脱ぐという事は下着と見せるという事でした。


そんな中、袖をまくる必要のある医者の為に考えられたのが本切羽です。




クラシコイタリアブームで既製服でも仕立て感を出す為に本切羽でボタンを外す着こなしが流行り今に至ります。



更にルーツを辿ると正しい切羽の数は2つ開け。

昔のイタリアでは仕立てのジャケットを自分の子供に引き継ぐ習慣があったそうです。





4つ全て開いていると、袖の長さが足りない場合に生地を出せない為、前2つ開けるのが正しい本切羽なんだそうです。


生地を出して、後ろ2つのボタンを前に持ってくるという事ですね。










⚫︎フロントカット




襟から裾にかけて「6」の数字の様に、綺麗に流れるフロントカットを意識してつくっています。


襟はふんわりと立体的にカーブしているのに対して、裾はアイロンで反対側に抑える事でこのような綺麗なフロントカットになります。




反り返らずに綺麗にロールを描く。
BEAMSのスーツは、この相反するものを1つの線の中でしっかり表現出来ています。










⚫︎お台場




ビスポークテーラーで良く見られる仕様。

玉縁に干渉せずに裏地を付け、裏地の交換が簡単に出来る仕様の名残で、BEAMSではディテールとして表現しています。



このお台場のカドの部分は、非常に作りにくいのですが、しっかりとカドを作り再現しています。ここにもBEAMSのスーツのこだわりが感じられます。








⚫︎芯地




BEAMSで使用している芯地は日本国内で生産し、材料はイタリアから輸入しています。


スーツのモデルによって最適なモノをチョイスし、接着ではなくハ刺しという縫製方法で縫い付けています。



芯地の主な材料は、バス芯と呼ばれる馬の尻尾の毛。モンゴル産です。1頭から約75cmしか取れない希少な素材です。


バス芯は人間のヒゲの様に、固く湿度に強い特性があるので、ボリュームが出やすく形を作りやすいのです。




見えない部分ではありますが、芯地に最高級の素材を使用する事で、経年劣化の少ない良いスーツが出来上がります。










⚫︎ボタン




コチラはナットボタンに使用されるタグア椰子の実。

着色がしやすく、生地に合わせてカラーを使い分けて使用しています。

BEAMS Fのスーツで使用されています。




コチラはホーンボタン。水牛の角です。

<Brilla per il gusto>のスーツで使用しています。







ご覧の通り、BEAMSのスーツの付属品は全て天然素材を使用しています。

見えない所や、細かい所にもこだわるのがBEAMSのスーツなんです。





次回はパンツのこだわりについてご説明致します。(part3はコチラ




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<中村塾>part1

こんばんは

ビームス  二子玉川の小林です。




本日は、BEAMSのスーツについてのお話。




先日は弊社ディレクター中村による「中村塾」へ参加して参りました。





BEAMSのスーツのこだわりを徹底解説。





前回作成したブログより更に深掘りしてポイントをご紹介させて頂きます。







先ずはジャケットについて。





⚫︎上襟




良いジャケットの条件として基本の基本として挙げられる首に吸い付く上襟。


襟の形に裁断する方法と、アイロンでクセをとり襟の形に曲げていく殺し襟という方法があります。



BEAMSのスーツは全て殺し襟をしています。




時間をかけて丁寧に襟を曲げる事で綺麗に首に吸い付く上襟が完成します。



現に殺し襟をしていないジャケットは首の後ろに隙間が出来てしまいます。





更にBEAMSのスーツは一枚の生地をアイロンで曲げて襟を作っています。


コレを一枚襟と言います。

襟の形に裁断した生地を繋げた二枚襟に比べ手間がかかります。




しかし、つなぎ目が無い事により生地のごろつきが無く首にピタっとフィットします。










⚫︎麻芯



次に、襟の芯に使われる芯地。

最高級のアイリッシュリネンです。


コットンの接着芯を使用している既製服が殆どですがBEAMSは天然素材にこだわっています。


一番コストダウン出来る箇所にも高級素材を使用。見えない部分にお金をかけるのがBEAMSのこだわりです。




約40万円クラスのサルトリアーレと同じ手法で同じ素材を使用しています。



何度クリーニングに出しても型崩れせず経年劣化させない為には、この様な見えない部分へのこだわりが非常に大切なんです。









⚫︎ゴージライン



上襟と下襟を繋ぐゴージライン

生地を割り、段差の無いフラットなゴージラインになる様に縫製されています。





生地を割るのは非常に大変。割った風に見せるスーツが多い中、BEAMSのスーツはしっかりと生地を割り熟練の職人の手でフラットに縫製されます。


フラットにする事で首に綺麗に沿う上襟となります。




何度も言いますが「細部や見えない部分にどれだけこだわるか」

ココをポイントにしてモノづくりに励んでいます。








⚫︎カラークロス




襟をひっくり返すと見えるカラークロス


多くのインポートメーカーがミシンを使用する中、BEAMSは着心地を重視し手縫いで仕上げています。




手でまつり縫いをする事で、より柔らかい着心地に仕上がります。


日本の職人さんは作業が丁寧なのでミシンで縫製した様な綺麗なステッチですが、しっかり手縫いです。






⚫︎肩のいせこみ




肩の前身の生地に対して、後身の生地を約8mm〜12mm多くしてあります。


余った後身の生地をアイロンワークで曲げて前に持ってくる事で、前肩で着心地の良い肩周りに仕上げています。



BEAMSのスーツは、この肩のいせこみを多くとっているのが特徴。

肩甲骨の出っ張りをカバーする為にも後身の分量は必要なのです。







⚫︎アームホール




*画像左が<BEAMS F> 右が<Cesare Attolini>



ご覧の通りアームホールは、楕円では無く「そら豆型」に設計されています。


前肩の部分にスペースを作る事で着心地の良さを向上させています。



人間の体に沿うように計算された「そら豆型」のアームホール


この形状が非常に重要なのです。







⚫︎アームホールのいせこみ




肩のいせこみ同様、アームホールもいせこみの分量を多くし綺麗なカミーチャを表現しています。


アームホール一周に対して約1.8cmもの生地を多くとって袖付けを行なっています。




前肩になるように生地を前に持って行っていせこむ事で体にフィットし着心地の良い肩まわりになります。




殺し襟をして、首にピタッとフィットさせ肩とアームホールのいせこみ分量を多くとる事で前肩のスペースを作ります。








全てが連動して綺麗なシルエット、着心地の良いジャケットが出来上がります。









次回は胸のボリュームの出し方からご説明致します。(part2はコチラ





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