【新入荷!】原田和明 「話せば長くなる」

こんにちは。

もうすぐ2月はバレンタイン!

毎年バレンタインは1人でも皆でも楽しめるイベントなのでワクワクしています。

美味しいチョコレートと巡り会えますように!


さてさて。今回も嬉しいお知らせ!


20206月に展示を行い、皆大好き大人気のオートマタ作家原田和明さんが第二弾の書籍を発行されました!

パチパチパチパチ!



展覧会の時に販売していた「話せば短くなる」は、原田さんのオートマタ作品の紹介の書籍となっております。

言葉と写真からでも伝わる作品の愛おしさとユニークさ。

この本を読めば、< オートマタ >と< 原田和明 >と< 作品 >に対する興味が爆発することは間違いないです!




今回ご紹介するこちらの書籍は、サラリーマンからオートマタ作家になるまでの回想録が綴られています。

私からすると愛と勇気の一冊。


妻であり、オートマタに色を塗るという仕事のパートナーでもである”おめぐさん”と支え合う姿や、懐深過ぎる愛と信頼関係。

おめぐさんの肝の据わりっぷりには、感動してしまいました。


また、やりたいことと仕事で悩むことは誰しもが通る道だと思うのですが、どの世代でも「始める」勇気をもらえる一冊だと思います。

背中を押されたのは私だけではないはず。

やりたいことをやっている人生を歩んでいる人の言葉には惹かれてしまうのではないでしょうか。





私が展覧会で購入したオートマタが先日届き、みんなにお披露目したいこの可愛さ。


「Power Of Love」

ね、愛おしいですよね。





原田さんの作品にはたっぷりのユーモアと愛、少々の毒が吹き込まれています。

気になる方は作品も、書籍も是非ご覧ください!


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原田和明 Kazuaki Harada

HP : https://nizo.jp

Instagram:@kazu_automata

YouTube : kauzami harada

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【おすすめ写真集】the GAZE / the GAZE

こんにちは!

東京に来てもうすぐ2年!全く寂しい思いをせずに過ごせているのは、友人や職場の仲間、ここで出会えた方々のおかげだと思っています。

仲間ってやっぱり素晴らしいもの。

一つのことに対して一生懸命に考えて、一緒に共有した経験があるという事は一生ものだと思っていています。



今回ご紹介する写真集は、写真家軍団の『the GAZE』!


1980年代生まれの4人組の共通点は大の写真好き。

彼らが初めて出すこちらの写真集は、4人がそれぞれの視点で東京23区の瞬間を撮り、まとめた写真集です。


case1 : 中森真

case2 : 山路雅央

case3 : 矢野光

case4 : Yaskichi


東京23区×4人の目線。


(中森真)

写真家は性格や人柄、五感の感性、その人の歩んできた人生、様々な要素があって、その一瞬の写真が撮れるのだと思っています。


(山路雅央)

人との距離感が近かったり、遠かったり、街中の格好いい瞬間だったり、写真の中にクスッと笑ける一場面が写っていたり。


(矢野光)

何に心を惹かれてシャッターをおしたのか

私は4人の写真家の視点の違いや、カメラの違い、人柄、興味、それぞれの違いを見つけて写真集を眺めてしまいました。


(Yaskichi)


フィルム写真の魅力に惹きつけられた4人の写真家集団は、

シャッターを押し、フィルムを巻き、暗室に行き、現像する。

丁寧に作り込まれた一枚一枚のモノクロームの写真作品は、作品を作る楽しさと喜びをも感じてしまう一冊。


仲間と表現を楽しむ、そんな関係。

また写真の面白さを教えてもらった一冊。



そして、皆様にご紹介。

中森真さんが新しくウェブメディアを立ち上げられました!

真意を掴んだ写真と言葉は見応えありのメディアです。

知っているあの人を見ることができるかも!



endura

instagram : @endura.tokyo


是非、HPやインスタグラムチェックしてみてください。

ポートレート、格好良いんです。


仲間と一緒に過ごし、表現を見せ合い鼓舞し合う彼らの写真集には、

写真に向けての情熱を感じます。

高めあい、楽しみあい、喜びながら制作する彼らの姿を想像するだけで、

羨ましく、また微笑ましく感じてしまいました。


是非ご覧ください。
BEAMS JAPAN4階、
B GALLERYの本棚、オンラインショップにて販売しております。




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戸田真樹『Fixation Ward』会期延長のお知らせ



Bギャラリー>で現在開催中の戸田真樹個展『Fixation Wardの会期を214()まで延長いたします。

皆様のご来館をお待ちしております。

 

開催期間:202118日(金)〜214日(日)

開催店舗:Bギャラリー(ビームス ジャパン 5F

     東京都新宿区新宿3-32-6   03-5368-7300

営業時間:12:00 19:00 

 

新型コロナウィルスの影響により、営業日や営業時間を変更する場合がございます。

各店舗までお問い合わせください。


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心を揺さぶられる、澁谷征司の写真集

こんにちは、こんばんは。B GALLERYの八木です。


最近はお休みの日には健康のためにウォーキングをしていて、

家の周辺を散策しているとまだまだ知らないこと、入ったことはないけれど

面白そうなお店など、日々小さな発見を見つけて楽しんでいます。


今日は日々の気づきから生まれる美しいものが詰まった一冊をご紹介します。



澁谷征司 / A CHILD (サインありサインなし) ¥14,300(税込)


澁谷征司が約7年の間に世界中で撮りためた、膨大な数の写真軍の中から

厳選しまとめた写真集。



この写真集を初めて見た時に、美しいのはもちろんのこと

人、植物、街、建物などが写真の中で生きていると感じました。

いまにも動き出しそうで命がそこにあるような写真たち。



澁谷さんは写真を撮る前に、8mmビデオを回して

”たくさんの写真を浴びる”ような感覚にするそう。

私も趣味でフィルムカメラを撮るので、

8mmビデオも買って撮影してみたいですね。




この写真集は見るだけでなく、インテリアとしても飾るのもオススメ。

専用ケースが透明なので、4枚ある写真集の表紙を

気分によって変えることも可能です。

生活の中にアートを取り入れると、お家での生活もより楽しく過ごせます!


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B GALLERYSNSにて最新情報をアップしているので是非チェックしてみてください(^.^)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


B GALLERY   八木静楓


<アートの飾り方> fennica Directer・Terry Ellis家

こんにちは!

おうちにアートを飾るご紹介の第2弾!


B GALLERYの隣のレーベル “fennica” のディレクター!

Terry Ellis”家にお邪魔してアートの飾り方を見せて頂きました。

是非、家のアートの飾り方のご参考に、どうぞ!

  

フェニカの品揃えの幅の広さと着眼点はいつも魅力的ではないですか?

「日本のクラフト」をテーマにセレクトしている衣服、日本の伝統的な家具やインテリア、日常的に使用する器など幅広いものを取り揃えています。

衣服も住居も食卓もどこかに“人の手“を感じて過ごすことが出来たら、なんだか優しい気持ちで過ごせそうですよね。

そんなフェニカをディレクションしているエリスさんを私はとても尊敬しています。

世界中の素晴らしいものを知っているエリス家を見て、家にアートがある生活を想像するきっかけになればと思います!

  

◾︎リビングルーム


4人がけのソファーがベスト!」と言っていたリビングルームにどんとおかれたソファー。

その後ろに飾ってある作品はエリスさんの目利きで飾られたものです。

真ん中の黒の額の作品は、2020年の大和田良展覧会「R」で購入された作品。

 

左のモダンなポスターはフランスで買った「国際都市札幌」。

逆輸入だと笑って教えてくれました。

 

お皿もポスターも、葉書も仮面も民芸品も自由に壁にかけちゃえるんだっておもいませんか?



◾︎棚上


テーブルの後ろの棚には、私も大好きな儀間朝龍さんの段ボールで作られたコラージュの作品とアフリカ、ドゴン族の仮面!

そして去年新宿のフェニカにて開催された“渋柿のちから”のフライヤーの葉書。

自分の仕事に誇りを持っているから毎日、目にあるところに置けるのではないかと思っています。

 

棚上


昨年8月のインターナショナルギャラリーにて“世界の民藝”というテーマで様々な民藝品を紹介していたフェニカのイベントで、たくさんあった世界中の仮面!

その仮面がエリスさんの家にもたくさんありました。

こちらはアフリカのダン族の仮面!

壁にはレコードも。

 

レコードプレーヤー周り


音楽好きのエリスさんは、この棚下にはレコードがたくさん!

額に飾られているのは、Re:jectorのコラージュの作品とトランプのコラージュとトランプの刺繍、竹村京さんの作品。

飾るものはなんでも

フェニカでも販売しているたくさんのコケシ。

 

◾寝室


私はエリスさんをテキスタイルのプロフェッショナルだと思っていて。

そんなエリスさんの寝室にはたくさんの布が。

奥にある一番大きい布は、<ASAFO FLAG> です。

手で作られた模様が愛おしいので寝室にぴったりでした。


  

◾畳のお部屋


お部屋をみて、あまりにも美しすぎて、感動してしまったこちらのお部屋。

棚には民藝品、壁にはアイヌのアットゥシ。

エリスさんの家にはフェニカの歴史が散りばめられていて、生活の中に自分の好きなものが溢れている。







どこを見ても美しく、そして、フェニカ の歴史を感じてしまいました。

昨年フェニカ とB GALLERYでやった合同のイベントと展示会。

アイヌの展示は本当にたくさん勉強したなぁとしみじみ思いながらお部屋を見ていました。



  

番外編ですが、エリスさん、寝室にもあった<ASAFO FLAG>をたくさん持っていて、

一枚一枚見せていただいていました。





ASAFO FLAGについて、深い歴史と重要性がある旗なんだろうと一枚一枚みて思っていました。

17世紀、ガーナに居たフォンティ族が「アサフォ」と呼ばれる軍事グループを組織しました。

ASA:戦争、FO:人 という意味だそうです。

ASAFO FLAGの手作り感と各模様には何だか惹かれてしまうのは強い意味があるからでしょうか。


   

自由に作品を飾り、豊かな心で日々自分の仕事を誇りに思うこと。

fennicaでは審美眼を持っているエリスさんが、選りすぐりの衣食住を提案しています。

 

是非皆様にとって、家にアート作品を迎えるきっかけとなれば嬉しいです。




Thanks for Ellis-san.



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fenica : https://www.beams.co.jp/fennica/


Terry Ellis : instagram

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【新入荷!】木村和平「あたらしい窓」

こんにちは!

最近愛おしく感じるものはなんですか?

私は御地蔵さんがブーム!

ゆるやかなお顔で心落ち着きます。



さてさて。今回ご紹介するのは木村和平さんの写真集!




記憶に覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。

木村和平さんは、2019年春にB GALLERY「袖幕 灯台」(2019/3/21-4/21)で展示を行い、多くのお客様にご来店頂きました。


 

写真のことは勉強中でまだまだお伝えが難しいですが、

写真はドキュメンタリー、スナップ、ストリート、アート、ファッション、色んな写真があり、色んな写真家の方がいらっしゃいますが、私にとって木村和平さんは「光」を撮る写真家さんだと思っています。



写真集に載っている写真は、端から端の細部まで、そして写真の奥まで覗き込みたくなるような写真が並んでいます。

それは、木村さんが物事を愛おしく思う瞬間が、一枚の写真に写っているからだと思っていて、

愛おしく感じるものは映るのだと。

 

ふと思う、日常の一場面の光のあたたかさ。

それは台所に置いている普段の調味料を眺めている瞬間だったり、

窓から光が射したレースの影、雪の日に道路の真ん中に立っている女性、

原っぱで野球をしている少年たち。そして一緒に暮らしているであろう猫たち。


愛おしく感じるものは日常に散りばめられていることを思い出しました。

 


この写真集の最後の言葉が私はとても好きです。

自分への決意表明なのか、近しい存在に対してのラブレターなのか、自分のことを整理している言葉なのかは答えはわかりませんが、写真集を見てから、愛おしい瞬間を大切にしたいと思う感覚がずっとあります。

   

和平さんの写真集を見て、私はどんな瞬間を愛おしく感じているのだろうかと日々の生活で改めて感じさせられました。

心ある日々を過ごせているのか、愛している人に言葉だけじゃないものを伝えられているか。

誰にとっても「あたらしい窓」。

是非、一度手にとってご覧いただければ嬉しいです。

 

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画家・戸田真樹

みなさんこんにちは。

あけましておめでとうございます。

B GALLERYはみなさまにとって新しい刺激と新しい感性、感動をお届けできるよう私たちは頑張ります。

引き続きどうぞよろしくお願い致します。


今回の展覧会は、戸田真樹さん!

毒々しさも、淡くもある複雑味ある色彩は不思議と心を落ち着かせ、

1度目にすると中毒性ある彼の画力に圧倒されるのは私だけではないはず。


作品のモチーフとなっているのは筋肉質な男女や、シュールな雰囲気の少年、

ふと見る外にあるゴミ箱、傘、そして集合している女性たちや、家族写真。

街のどこかにありそうな風景もありますが、きっと無い世界の景色。


私が一番に作品を見て感じたのは、人間の感情の多さです。

人間の一番シンプルな感情は喜怒哀楽愛憎ですが、その二つの感情を掛け合わせた感情もたくさんあるということ。

嫉妬や恥、好奇心や誇り感傷、畏怖の念など、様々な感情を人間は持っているということを私は改めて感じました。


自由な視点で作品を楽しめる展覧会ではないかと思っています。

展覧会初日と最終日に作品の感じ方が違うことを味わえることは、

ギャラリーに立っていて楽しいことの一つ。


自由に作品の見方をみなさまにお伝えしていけるよう、

心ある日々を過ごしていきたいと思います。


今年もどうぞよろしくお願いいたします。


B GALLERY

木虎春香


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【展覧会のお知らせ】戸田真樹 個展 『Fixation Ward』




<Bギャラリー>では、現在東京を拠点に活動している戸田真樹の個展『Fixation Ward』を開催いたします。


T.CONTSUをはじめ、様々な名義でゼロ年代のカルチャーシーンを横断してきた戸田は、当時カルト的な存在感を放ったラップグループ<降神(オリガミ)>のトラックメーカーとしての一面を見せる一方、同グループの音源発表時に使われてきたアルバムなどのアートワークも手がけてきました。


戸田の独特な揺らぎのある線で描かれたドローイングや、ディストピアにも似た情景は<降神>が所属していたレーベル「temple ats」からリリースされたアルバムワークの時代からすでに見受けられ、展覧会等にとらわれることなくこれまで様々な形態で発表してきました。さらに最近ではドローイングや絵画の世界観を漫画本の形式に落とし込んだものを精力的に発表しています。


一貫してモチーフとしている対象はアノニマスな風景、家族写真や集合写真、筋肉質な男女、スケーターの少年など、どこでも当てはまりそうで当てはまらない、誰でもあり誰でもないような肖像であり、景色です。これらは戸田が普段の生活を通して(蒐集しているレコードのスリーブ、雑誌、映画等含め)出会った風景で、極めて客観的に、淡々と描かれている対象からは作家の視点から見た我々が何気なく通り過ぎている日常の断片が垣間見られます。


本個展では未発表作品、過去作品をはじめ、アルバムワーク等で使用された作品を含めた戸田真樹という作家の活動を横断的に知ることができる機会となります。ぜひご高覧ください。



開催期間:2021年1月8日(金)〜1月31日(日)



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川元陽子 大分の風景画シリーズ

こんにちは。

最近ふと、懐かしむこと。

その思い出があるのはとても幸せなことだと東京に来て暮らしていてじわじわと思っています。



さてさて。

今回ご紹介するのは川元陽子さんの風景画シリーズ。


絵の前でゆっくりと呼吸すると、懐かしい思い出がゆっくりと蘇る、そんな作品です。

今年地元に帰れず、バタバタと忙しい生活をしていらっしゃる皆様、一息つきに是非ご来店ください。


川元さんの地元は大分県。

昔旅行や出張で九州に行った時に、なんでも美味しいご飯と穏やかな町並み。

そして温かい人にじんわりあったかくなったことを思い出します。


そんな町並みの日常の風景の写真は誰もが思わず過去の良い思い出を五感から感じる作品では無いでしょうか。


こちら風景画の作品のシリーズの制作年は2011年のものから2020年の作品です。

川元さんの作品は写真を撮って、それを絵にする。というやり方で制作されています。

作品の制作は2011年から2020年のものでも、その写真はいつに撮られたものかわかりません。

そのため古い車やなんだか懐かしいトタンの小屋なども描かれています。


私が川元さんの作品をみて知ったことは、写真以上に五感の感覚を鮮明に思い出せるということ。

たとえばこちらの作品。


この作品を見て、私は小学生の頃のラジオ体操の帰り道を思い出しました。

朝方のセミの声を聴きながら、太陽を眩しく目を掠めた瞬間や、葉っぱの匂い、足に絡まる雑草や、電信柱を数えながら姉と帰った朝方の帰り道。


日常で思い返そうと思っても思い返せない日常すぎる一場面。

その匂いや当時の自分の考え、頭の片隅にあった小さな思い出を一瞬で思い返しました。


もう一つ知ったことは、作品は動いている、生きているということ。


この作品をぼんやり見ていると雲が動いているように思いました。

昔から空をよく見ていたので(今思うと滋賀県は虹が出る日が多いように思います)そのぼんやり空を見ていた時の雲の動きの速さにびっくりしつつも心が落ち着く、そんな中学生の時の部活の走り終わった後の休憩時の思い出を振り返ってしまいました。


川元さんの絵には、穏やかながらも優しいエネルギーを感じます。

それは自分の良い思い出を振り返らせてくれ、心の拠り所を脳みそが探している、そんな感覚。


この一年、心が忙しい日々を過ごした方も多いと思います。

この時期に川元陽子さんの展覧会を開催できたことにとても感謝致します。


展覧会は12月30日まで。

みなさまのお越しをお待ちしております。


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川元陽子 映画 クリッピングシリーズ

こんにちは!


さて。今回ご紹介するのは川元陽子さん展覧会の映画シリーズについて。


遠くで見ても近くで見てもハッとする作品は誰もが魅了され足を止めてゆっくり観られているのを見るのがとても嬉しいです。


22作品ずらりとならんだ映画の作品は制作年が2017年から2020年のもの。


川元さんが子供の時、70年代はテレビでアメリカ映画がよく放送されていたそうです。

その時に見た、自分が好きな一場面をクリッピング(切り抜き)して作品を描いているそう。


好きだからこそ、映画の一場面を選ぶのはとても大変なこと。

人の表情や背景、色合いや空間など映画それぞれ全く違いますが、川元さんの選ぶその一場面を観ていると穏やかな気持ちになれるなは私だけでしょうか?


私が思うに、川元さんはそのクリッピングすることから楽しんで、映画の記憶の記録をすることも穏やかな気持ちで絵と映画と向き合って描いていらっしゃるのではないかと思います。


展示を見た後、お客様が帰られる時に、

「いいものを見せて頂きました」と言われることも少なくありません。


豊かな気持ちになる、そんな作品達やその空間にいれることを私も楽しんでおります。


残りわずかですが、映画シリーズの作品を載せた作品集も販売しております。




商品番号 : 58-78-7284

販売価格 : ¥1,000+Tax


展覧会にお越しの方は是非こちらの作品集も見て頂きたいです。


今年最後の展示、川元陽子さんの展覧会、皆様のお越しをお待ちしております。


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【展覧会のお知らせ】 川元陽子 個展 『frame and landscape』



「Bギャラリー」では2020年12月4日(金)より12月30日(水)の会期にて、

川元陽子個展『frame and landscape』を開催いたします。

過去には2010年、2012年、2015年の3回「トーキョー カルチャート by ビームス」で個展を開催している川元陽子。

本展ではこれまでの何気ない日常を捉えた、空き地や廃屋などオイルペインティングによる風景画に加え、

近年、動画である映画の一場面を川元の感性でクリッピングした、風景画と同じく観る人の過去の記憶が蘇る

ノスタルジックな魅力を持った新作も展示いたします。
新たな川元陽子の世界観をこの機会にぜひご覧ください。


川元陽子

1999年個展『ORDINARY DAY』ギャラリーROCKET、グループ展『BIG NOISESPEAK FOR2001年グループ展『ParadiseSPEAK FOR、個展『Bask in the sun』オンサンデーズ、2005年グループ展『remarkable handsATM Gallery NY2006年『drifterATM Gallery NY2009年個展『for the presentNanzuka Underground2010/2012年個展『川元陽子展』TOKYO CULTUART by BEAMS2015年個展『まわり道』TOKYO CULTUART by BEAMS

【展覧会のお知らせ】 オートモアイ 個展 “Anonymous”




開催期間:2020年116日(金)- 1129日(日)


Bギャラリー」では初となる、AUTO MOAIの個展”Anonymous”を開催します。

本展は近年精力的な作品発表を行ってきたオートモアイの集大成ともいえる展覧会となります。

オートモアイは、これまでに<Supreme>をはじめ、<NEW ERA><MOUSSY>など様々なファッションブランドに作品を提供し、また202012月にリリースされる 加山雄三の13年ぶりのオリジナルアルバムから先行配信のシングルへの作品提供、本年8月には台湾の「MangasicK」で個展を開催、台湾月刊カルチャーマガジン・The Affairs にて作品が取り上げられるなど国内外で活躍の場を広げてきました。
11
月は「CALM  PUNK GALLERY」にて個展”Buoy”も同時開催、また2018年に出版し売り切れとなっていた画集『Endless Beginning(焚書舎)の、新装版には新作のドローイングも追加、2会場にて先行発売となります。

この機会に是非、オートモアイの作品をお楽しみください。

 

【オートモアイ プロフィール】

匿名をテーマに日本で活躍するアーティスト。可視化されにくくあるストリートで暗黙に繋かがる人と人との関係性を顔のないヒトによって描き出している。主な活動は個展‘Permanent Boredom’(TAV GALLERY,東京,2019)など、‘Tacking City Nihonbashi’(東京,2019)では8mの立体作品を展示、ほか300ページに及ぶドローイング集“Endless Beginning”(焚書舎,2018)、渋谷PARCOリニューアルオープンを記念した描き下ろし作品集“ANGEL”(PARCO出版,2019)を出版。

 

作品・販売に関するお問い合わせ|03-5368-7309 Bギャラリー

coordinator|佐藤  / Taku Santiago Sato

 

購入規約におきましては、BEAMSのオフィシャルサイト「NEWS」をご覧ください。

https://www.beams.co.jp/news/2211/

【おすすめ写真集】「昭和三十五年、日本」/ 沢渡朔


今日も好きな写真家さんと写真集のご紹介です。

というよりも好きな造本家さんからご紹介。



私、このシリーズが大好きです。

M/Light

▶︎マッチアンドカンパニー(出版社)のデザイナー・町口景さんが2009年に立ち上げたレーベル。デザイン事務所マッチアンドカンパニーの創設者である 父・町口忠と同時代を共有する写真家の作品の中から未だ出版物になっていない名作に光を当てるラインナップとなっている。

今では大御所と言われている写真家の作品を選びに選んだ名作たちを味わえます。

この出版社から出ている写真集は本当に美しくて、写真集を広げる度、いつも緊張してしまいます。

今回ご紹介したいのは、沢渡朔さんの写真集!

「昭和三十五年、日本」

冒頭で始まる「写真は全て昭和35(1年間)に当時20歳の沢渡朔が日本で撮った写真である」という1ページ目からドキドキ。

どんな人でも子供の頃があって、初心があったと思います。


昭和三十五年(1960)の時代、日本で言えば、安保闘争、学生運動やヒッピー族、海外で言うと、ケネディ大統領の暗殺が1963年、ベトナム戦争の本格化等。

日本も世界も激動の時代。

政治にみんなが興味があり、反対意見も命懸けだけど意思を持って動いていたのだと思う

そんな時代に沢渡朔さんは20歳。

カメラをぶら下げ、どこに目を向け、何を撮っていたかの目線を見ることが出来ます。


作品集を見てると60年というのは熱い時代だったのだろうと。

競馬場の大群衆の写真や、当時の街並み、旗を持っている学生の集団、

アメリカ軍の軍用地が東京のど真ん中にあったり。

芸術では演劇や音楽など新しい娯楽を楽しみを感じたり。


こちらの沢渡朔さんの作品には当時ハタチの沢渡朔さんの心の声が聞こえてきそう。

競馬場の人の多さにワクワクしていたり、

ジャズの音楽やその空間にドキドキしていたり、

今では日本を代表する写真家で女性ヌードやポートレートで、少女を撮ることが多い写真家ですが、この時の子供達の撮る目線の距離感が少し遠かったり。


沢渡朔さんのこの「昭和三十五年、日本」を通して、当時の熱い国への想いを持った人々、その激動の時代を知ることができる一種のドキュメンタリーであり、そしてハタチの沢渡朔さんのカメラ・アイは今に通ずるものと若い時にしか撮れない目線を味わいながら見ると、写真集の楽しさを味わえるのではないでしょうか!


どんな人でも子供の頃があって、写真を撮り始めた初期の写真たちは、

なにかをやり始めたいと思ったすべての人たちにとって、

残しておくことの大切さと面白さをも味わえるのではないでしょうか。

沢渡朔さんのこちらの写真集、ご覧になりたい方は、BEAMS JAPAN4階ににて販売しておりますので、どうぞ手にとってご覧ください!


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我喜屋位瑳務 私のオススメの展覧会の味わい方

こんにちはー!

秋晴れが気持ち良くて、朝から夜まで風にあたりたくなるそんな日が続きますね。



さて。今回はなんだか見入ってしまう作品ばかりの展示。

「作家の我喜屋位瑳務さんについて」と「私なりの我喜屋さんの作品の楽しみ方」をお伝えしたいです!


我喜屋さんは立ち居振る舞いも声も柔らかく、一緒にお話ししていると落ち着くそんな方。

在廊時にお話しされて、彼の作品だけでなく、彼の人柄も好きになっちゃう方も多いように感じました。

我喜屋さんは沖縄生まれ。

小さい頃からアメリカのカルチャーを見て育ったこと、そして大のホラー映画好き。

それは作品を見て何か受け取れてしまう部分かもしれません。


我喜屋さんの展覧会では、作品と向き合って見ている方が多いような気がします。

それは、ホラー好きが骨まで染み込んで、こんなにポップな色合いの作品なのに、なんだか少し引っかかるそんな作品だからなのかと。



まず入って、見渡して、気になる絵のところから自由に立って作品を味わって欲しいです。

この絵はなんだろう、この色合いいいなぁとか、オレンジの垂れてるの絶妙だなぁとか。

自分の感想を、自由に言葉にして欲しいです。(心の中でも、一緒に来てる方でも、近くにいるスタッフにでも)


それを気になる絵の前で味わって頂いて、その後、タイトルを見ます。

たとえばこちらの作品は「杭」

今までボヤッとしていた抽象的なものに、その名前があるといきなりパキッとその絵が杭に見えてしまうから不思議。

その不思議を味わったり、ひとりで名前当てゲームしたり。


そして展覧会のタイトルの意味を知るのも、私は大切にしています。


展覧会のタイトルはGUINEA MATE

GUINEAは、ギニーピッグ(guinea pig)が由来で「モルモット」の英語読みのこと。

我喜屋さんはモルモットと暮らしており、今回の展覧会のTシャツを愛モルモットのシモン君にしちゃうくらいモルモット好き。



我喜屋さんと在廊中にお話ししていた時に、救いの神様は居ない。だけど貧乏神はいる。というお話をしてくださいました。

既存の神様や宗教に頼るよりも、自分でオリジナルの神様を作り上げたり、宗教をつくっちゃえば良い、そしてそれで自分を救えば良い。

ということで、我喜屋さんの神様はモルモットです。


MATEというのは友達、兄弟、仲間という意味。

なのでこの展覧会では、あなたのGUINEA  MATEはなんですか?

という疑問を展覧会で自問して欲しいです。





個人の信条、個人のルール、自分で自分を救うのは何だろうと考え、作り上げちゃって、

そしてその自分を救うものがいたらだれもが自分に誇りを持って生きれるのではないかなぁと。

私のGUINEA MATEは右耳のピアス。

一番大切にしたいのは衝動と感情なので、有刺鉄線のピアスをギニーメイトにします。


作品を味わって、感じて、その自分が1番に思った気持ちを大切に作品鑑賞はしてくだされば、展覧会で得た気持ちになることが私は大好きです。

自由に、楽しんで、味わってください。

残り5日!

皆様のご来店を楽しみにしております。


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【次回展覧会のお知らせ】我喜屋位瑳務 個展 “GUNIEA MATE”

Bギャラリー」では初となる、我喜屋位瑳務の個展“GUNIEA MATE”を開催します。



我喜屋はイラストレーターとして活躍する一方で、美術館での展覧会や芸術祭に参加するなど、アーティストとしての活動を続けています。

 

沖縄県で生まれ育った我喜屋は、沖縄に残るアメリカ文化の名残に影響を受けており、彼が創り出すイメージは、戦後アメリカのホラー、SF映画やアメコミが持つ世界観を感じさせます。

 

今回の展覧会タイトルGUNIEA MATE”とは、実際には存在しない架空の概念です。

我喜屋はこれまでも成熟した現代社会のなかで無数の価値観と大量の情報の中で暮らす私たち自身の姿を映し出してきましたが、今回の展覧会では私たちが現代社会を生きていくうえでのそれぞれの個人的な信条を、宗教や信仰とは似て非なる概念” GUNIEA MATE”として提案し、” GUNIEA MATE”する人々を描き出します。

我喜屋はペインティング、ドローイング、コラージュ、インスタレーションなど多様なメディアを使用して作品を制作しますが、近年我喜屋は油彩作品の制作に意欲的に取り組んでおり、今回の展覧会では、パソコンを使ったデジタルコラージュを元に描く油彩作品の新作を中心に展示を構成します。

【我喜屋位瑳務 (がきやいさむ)
沖縄県沖縄市出身、東京都在住。イラストレーターとして活躍する一方で、美術館での展覧会や芸術祭に参加するなど、アーティストとしての活動を続ける。沖縄県で生まれ育った我喜屋は、沖縄に残るアメリカ文化の名残に影響を受けており、彼が創り出すイメージは、戦後アメリカのホラー、SF映画やアメコミが持つ世界観を感じさせるとともに、多様なメディアを使用することで紡がれる様々な時間と場所が混在したイメージ、成熟した現代社会のなかで無数の価値観と大量の情報の中で暮らす私たちの姿を映し出している。


キュレーション:アートアンドリーズン株式会社 佐々木真純

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【おすすめ写真集】Flower / 野村佐紀子

世の中には想像できないことは意外と多いですが、特に今のことは想像できてない方が多いのではないでしょうか?


さて!今回も写真集のご紹介!


野村佐紀子さんの「Flower


野村さんは大好きな写真家のひとり。

去年の「火口のふたり」の展覧会でお会いした時から色んなお話をして頂き、過去の作品を見たり、写真撮影の現場を見学させていただいたり、撮っていただいたり、色んな思いをお伝えしたりと。

私はどの写真集を捲る度に感じる、野村さんと被写体に流れる空気を感じるのが好きです。



野村さんの写真には一種の緊張感と柔らかい穏やかな空間が一緒になっている不思議な特別な空間を感じます。

それは被写体の奥底の部分に触れようと、カメラを通して写そうとしているからではないかと個人的な予想。

そして、それは人だけで無く、花や人形、建物、血液が流れていないものにもそう感じます。



こちらの写真集は、花の写真集。

花と聞いて思い浮かぶのはどんな色ですか?

向日葵のの黄色だったり、薔薇の赤色、かすみ草の白色、パンジーの紫色だったり?

私の中で花のイメージは明るい印象。結婚式やお祝いごと、好きな人にあげるものだったり、花束も一輪のお花もあげるのも頂くのも嬉しいもの。

ですが、野村さんが考えるこの花は死者への手向けの意味を込めたもの。


花と聞いて、植物の花だけを想像しちゃう私はまだまだ広い視野で世界を見れてないなぁと。

マネキンや、花火、暗い場所にポツリと灯りが灯されたホテル、雲だったり、雪だったり。

野村さんの思う花はとても豊か。

なんでも視点を変えたらどんなものにも捉えられます。

この「花たち」は儚げにも魅惑的にも孤高にも見える。



私は野村さんの作品を見る度に自分に対して死についての自問を繰り返している気がします。

死生について考えるということ。

死ぬことと生きることを真剣に考えると、どう生きてどう死にたいのか、

すごく人生でシンプルなことを改めてゆっくり自分と対話する。

死に対して考えることはネガティブに捉えられることが多いですが、実はすごくポジティブなこと。

死を考えて、どう生きるかを考える。



生花や枯れた花、人形や日常の風景の「花たち」はわたしに疑問をなげてくれる、そんな写真集だと私は感じています。

そして「花」ときいてイメージする生花だけで無く、想像したら花になるものとして様々な花を見せられる写真集。


想像したら花のようなもの。そんなもの世の中に沢山あるんだと。

想像したらなんでもなれるんじゃないかとも思っています。人も、自分も、生き方も。

花は美しく儚さも少しの毒々しさをも持ち合わせている、人を魅了し続けるもの。

そんな写真集にうっとりしたり、沢山考えたり。




野村佐紀子さんの写真に魅せられる一冊。

気になる方は是非手に取ってください。


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