タグ「Craft Village/Folk Art Museum」の記事

M-48 Parka-fennicaが注目するVentile-

今、<fennica>のアイテム群で一番注目を集めているスペシャルアイテムがあります。

正確で精巧なリプロダクトを実現してきた<BUZZ RICKSON’S>とのタッグで製作した、“M-48 PARKA VENTILE”です。


<BUZZ RICKSON’S × fennica>M-48 PARKA VENTILE
カラー:BLACK,OLIVE
サイズ:XS
価格:¥54,780(税込)
商品番号:66-19-0526-086

<BUZZ RICKSON’S × fennica>M-48 PARKA VENTILE
カラー:BLACK,OLIVE
サイズ:S,M,L
価格:¥54,780(税込)
商品番号:66-19-0522-086


一昨日のブログに続き、<fennica>が注目する素材、“VENTILE”を使ったスペシャルアイテム。

昨年リリースしたBLACKに加え、新色のOLIVEが仲間入りです。


<fennica>では2016年秋冬シーズンからこれまで、フィッシュテイルパーカの元祖であるM-48をベースとしたモデルを製作し続けてきました。

TYPE-1はオリジナルに忠実な厚手のコットン、TYPE-2はその逆で軽さのあるコットンポプリン、TYPE-3は今回ご紹介する“VENTILE”、という順です。


それぞれに良さがあり、<fennica>ディレクター エリスはどれも愛用しています。


先日はPOP-UP STOREで益子へ訪れた際にTYPE-2のコットンポプリンを着ていました。


フィッシュテイルパーカというとM-51をイメージされる方が多いかもしれません。M-48は、高い機能性故コストが嵩み、コストを見直した後継M-51へ早々に切り替わったため生産期間が短く、マニアックな稀少モデルなんですよね。ヴィンテージも中々探すのは難しいでしょう。


そんなM-48のオリジナルをリスペクトしながらも、街着として楽しんでいただけるよう細部まで拘りました。


身長174cmの前田はサイズL。









フードのファーやライナーは取り去り重量感を抑えています。




ただ、ライナーを取り付けるためのボタンやボタンホール(M-48はフードまでライナーが付くのです。)は忠実に再現。

また、M-48の特徴的なディテール、一枚布を筒状に縫い合わせたアームやシガレットポケットも。


M-51以降のモデルのようなカーブシルエットはなく、アームの太さに存在感があります。


袖口にはゴム付きのアジャスターがあり、ここをきゅっと留めると更に袖のボリュームが強調されてグッドバランスなんですよね。


私は身長152cmでサイズXS。


単純に着てしまうとジャストサイズから2サイズほど大きく見えますが、アジャスターで留めたり捲ったり…小柄であるからこそ生まれるバランスが楽しめます。


サイズスペックを見て大きいと思わずにぜひ小柄な方にもお試しいただきたいですね。


そして、素材“VENTILE”について。


(前回のブログをご覧いただいた方には繰り返しとなりますが)第二次世界大戦時のイギリスで、冷たい海中でパイロットの生命を守る耐水服用に開発されたもの。日本では<Daiwabo>社が1964年に海難救助服のテストに合格し誕生しました。

コットン100%でありながら撥水性・透湿性・通気性に優れる高機能素材なんです。

雨の日に着た際写真を撮ってみましたが、この通り。


超長綿を高密度に打ち込むことで風と水の侵入を防ぎながらも、内から生じる蒸気は外に逃します。

M-48のビッグシルエットもあり、中に着込んでいただけるので、ローゲージのセーターやインナーダウンと合わせていただければ東京の冬は問題なく過ごせていただけるでしょう。

ヴィンテージをリスペクトしながらも、より街着として機能的になった<BUZZ RICKSON’S × fennica>“M-48 PARKA VENTILE”。

サイズが揃う内に、ぜひお試しください。きっとワードローブに加えたくなりますよ。



Mori


スウェットシャツなら“Sanca”です

fennica STUDIOでは『小野眞佐子 倉敷からのノッティング織椅子敷コレクション』が始まり、店内はすっかり秋のムード。


ぐっと気温が下がり装いも秋にシフトした方が多いのではないでしょうか?

今回はそんな季節の変わり目におすすめの<fennica>スペシャルアイテムをご紹介させてください。


<fennica>ではお馴染みのタッグである<Sanca>との製作で実現した2型、“Football Jersey”と“Track & Field Sweat”です。



Track & Field Sweat”は、<fennica>スタッフの声から生まれたスウェットシャツ。


冬に着るセーターは大好きだけれど、気候変動によってウール100%ニットのベストシーズンが狭まった昨今…もっと長い期間楽しめるものとして定番のスウェットシャツがあれば重宝するのでは?というところからスタートしました。

これまでレタードスウェットをはじめ<fennica>独自のフィルターを通したアイコニックなスウェットを製作してきましたが、今回は定番中の定番、杢グレーの前Vスウェットがモチーフです。


<Sanca × fennica>Track & Field Sweat
サイズ:1,2,3
価格:¥14,300(税込)
商品番号:66-13-0180-674


まず手に取って感じるのが手触りの良さ。店頭に並んだら、とにかく触ってみていただきたいですね。非常にやわらかく、なめらかなタッチのコンパクトミニ裏毛生地を採用しています。


細い糸、小さなループが特徴のミニ裏毛はライトウェイトなので、丁度25℃を下回る今時期からすぐに取り入れていただけます。


軽さはあっても確かにスウェットの肉感が感じられる…そんなウェイトに拘ってチョイスしました。

そしてディテール。


前Vの中でも50年代頃までに見られたはめ込みガゼットは、横方向に伸縮し着脱のし易さがあります。


アームホールの縫製は特殊ミシンによる4本針フラットシーマで、縫い目がゴロつきません。


テンションをゆるくしたリブによって、カット&ソー感覚でプレッシャーなく楽にお召しいただけます。


ここで2つのスタイルサンプルをご紹介。


身長174cmのスタッフ前田にジャストサイズのサイズ2。

NECESSARY or UNNECESSARY>のB.D.に<優佳良織>のネクタイ、<BUZZ RICKSON’S × fennica>のチノを合わせ、アイビーを意識したスタイルです。


テンションのゆるいリブやジャストサイズを選んだからこそ、シャツの裾を出したバランスが丁度良い。

ネクタイは敢えて出す。ベーシックアイテムが軸となるスタイリングは、こういったこなしもポイントです。


HAT:

<orSlow>Military Hat
価格:¥10,780(税込)
商品番号:66-41-0627-611

SHIRT:

<NECESSARY or UNNECESSARY>B.D.Shirt
価格:¥17,600(税込)
商品番号:66-11-1452-443

TIE:

<優佳良織>Necktie
価格:¥9,570(税込)
商品番号:66-44-0024-537

PANTS:

<BUZZ RICKSON’S × fennica>Chino Pants
価格:¥18,480(税込)
商品番号:66-23-0654-086



ワンサイズ上げて着るなら、<BUZZ RICKSON’S × fennica>のブラッシュカモパンツを合わせたトレーニングスタイルはいかがでしょう。


HAT:

<orSlow>Military Hat
価格:¥10,780(税込)
商品番号:66-41-0627-611

 SHIRT:

<BUZZ RICKSON’S × fennica>Collarless Shirt
価格:¥17,600(税込)
商品番号:66-11-1397-086

PANTS:

<BUZZ RICKSON’S × fennica>Brush Camo Pants
価格:¥26,400(税込)
商品番号:66-23-0966-086


ワンクッション入った袖の具合からサイズの違いが見て取れるかと思います。これくらいのルーズなバランスがお好きな方にはワンサイズ上がおすすめ。


コンパクトに見せたい時はタックインで解決。ライトウェイトなので収まりも良いですよ。


丁度良くて、調子が良い。こちらのスウェットシャツは、本日9/11(土)より店頭に並びます。ぜひ抜群の着心地をお試しいただきたいですね。



そして、もうひと型の“Football Jersey”。


<Sanca × fennica>Football Jersey
サイズ:1,2,3
価格:¥13,750(税込)
商品番号:66-14-0441-674


春夏シーズンに<Sanca>とのタッグでラスタカラーのTeeシャツを製作したことは記憶に新しいかと思います。

こちらは<fennica>ディレクター エリスが見つけた1960〜70年代頃の古着のフットボールシャツの配色がRed × Gold × Greenだったことから、新たなラスタカラーアイテムとして製作に乗り出しました。

ナンバリングは<fennica>のユニフォーム的アイテム、“Drinking Jacket”と同じお馴染みの「48」に。プリントが剥がれていく変化も楽しみなところですね。

生地は28Gのハイゲージ編み機で編まれた40/2天竺。


この40/2天竺を編むには通常22Gを使用するのですが、28G編み機で目を詰めることで肌触りの良い上質な生地になるんですね。

“Track & Field Sweat”同様、ヴィンテージへのリスペクトとクオリティの高い日本のものづくりが同居したアイテムに仕上がりました。


“Football Jersey”は少し遅れて9月中旬〜下旬入荷予定。ありがたいことにご予約も多く入っているため、店頭に並ぶ数量は僅かとなりそうです。気になる方はお早めのご検討がおすすめですよ。


<fennica>ディレクター エリスと北村が信頼を寄せる、<Sanca>拘りのものづくりによって実現した新たな<fennica>のスタンダードアイテム。


ぜひ一度お試しください。




Mori

9つの家具、暮らしのアイデア-松本民芸家具 Forming the Folk Art Interior-

<松本民芸家具>の企画展も早いもので今週末までとなりました。

今回は期間中にご検討されている皆さまへ、暮らしに取り入れるヒントになるような写真とともに、9つの家具をご紹介いたします。


|クリケットテーブル|


<松本民芸家具>のループバックチェアやスラント書棚、奥にはドゴン族の梯子や<ARTEK>のSTOOL 60が置かれた<fennica>ディレクターの自宅の一角。中央に据えたのが“クリケットテーブル”です。


<松本民芸家具 × fennica>クリケットテーブル
カラー:BEAMSカラー
価格:¥154,000(税込)
商品番号:66-93-0061-079


この名前は英国球技、クリケットのゲートの3本脚に似ていることに由来。三脚は欧米のような石床や屋外用にも適していたという背景があります。


一般的にはストレッチャー部分に板が乗りますが、<松本民芸家具>が収蔵する基となったクリケットテーブルに棚板が無かったことからこのデザインに。

脚の面取りにはジャコビアンスタイルの影響も見られます。


<fennica>では天板の直径を78.2cmから90cmへ変更。12cm程広がりを出すことで、対面した時の距離感や食卓に少しゆとりが生まれるんですよね。

そして<fennica>の特注色、ワントーン明るいラッカー塗装は、異なる色目の家具とも調和するよう考えています。


一枚目の写真のように<松本民芸家具>で揃えることは勿論、このように<天童木工>のRING STOOLや<ARTEK>のSTOOL 60を並べても良い。自由にインテリアを楽しんでいただければと思います。


|85リーチ型アームチェア|


<松本民芸家具>85型リーチアーム
カラー:BEAMSカラー
価格:¥103,400(税込)
商品番号:66-91-0088-079


こちらは英国の伝統的なウィンザーチェアと米国東海岸で見られた軽いタイプのウィンザーチェアを参考に作られた“85型リーチアーム”。


小ぶりで座ると一体感がありますから、ダイニングテーブルとも相性が良いですね。

肘掛け先端の丸みが愛らしく、曲線は腕に優しいあたりです。



|509C型ウィンザーチェア|


<松本民芸家具>#509C型ウィンザーチェア
カラー:BEAMSカラー
価格:¥151,800(税込)
商品番号:66-91-0190-079


<松本民芸家具>の代表的な仕事の一つ、ウィンザーチェア。こちらは数あるウィンザーチェアの中でも「美しいイス」として取り上げられることの多い“509C型ウィンザーチェア”です。


背柱を9本持つ上等な顔。肘掛けを支えるツカ柱は、後ろへ逃すことで足回りにゆとりが生まれます。


前脚のみ入ったロクロ挽きがアクセントに。


|201型茶卓Ⅱ|


<松本民芸家具>201型茶卓Ⅱ
カラー:通常色
価格:¥93,500(税込)
商品番号:66-93-0060-079


スカンジナビアデザインの影響を受けた“201型茶卓Ⅱ”。

脚板には雑誌や文庫箱など置いても良いですよね。丁寧に面取りされ、テーパーした脚も美しいです。


|座卓|


<松本民芸家具 × fennica>座卓
価格:¥206,800(税込)
商品番号:66-93-0013-079


#67型茶卓Ⅱを基に、高さを32cmから40cmへ変更した<fennica>スペシャルモデル。八の字に開いた脚は座った際にゆとりが生まれ、面取りも相まってすっきりした印象です。


この広い天板になるとワントーン明るいフィニッシュのBEAMSカラーがよりわかりやすいでしょうか。

ミズメザクラの杢目に見られる特性、虎斑が明暗を与え、豊かな表情にします。



|低座椅子|


<松本民芸家具 × fennica>低座椅子
カラー:BEAMSカラー
価格:¥149,600(税込)
商品番号:66-91-0015-079


座卓と同時期に特注した低座椅子は、木部のBEAMSカラーと布張りの生地を変更しています。


<松本民芸家具>既存の布張り椅子というと光沢あるベルベット生地を連想しますが、ホームスパン調のブラウン生地に乗せ替えることでまた新たな表情に。


茶卓を低座椅子、そして<天童木工>のCentro Sofa、Margarita Sofaで囲んだスタイルサンプル。

目線が低くなる床で寛ぐ生活スタイルは、アフリカンクラフトを取り入れるスタイルに繋がります。企画展を通して、そのミクスチャースタイルにもご注目ください。


|スラント書棚|

<松本民芸家具>のオープンタイプの棚の中では最も新しいデザインの“スラント書棚”。

幅75cmとレイアウトしやすいサイズもご好評いただいている秘密です。

<松本民芸家具>スラント書棚
カラー:BEAMSカラー
価格:¥110,000(税込)
商品番号:66-97-0020-079


最上段は新書、最下段はA4サイズに合わせ、その名の通りスラント=傾斜したデザイン。下段まで光が当たるため、飾り棚としても最適です。


棚板の木口も傾斜に合わせ、斜めに揃えられています。ここが真っ直ぐだと設計として面白くならないと伺いました。

サイドの飾り一つとってもそうですが、細部に至る拘りを見聞きする度、改めてそばに置きたくなる家具だなと感じます。


#520Lラッシチェアを横に置けば、素敵な読書コーナーに。


|22型スツール|


花器をのせ、ディスプレイ台としてレイアウトした“22型スツール”。奥には壺やこけしを並べたスラント書棚も見えますね。


<松本民芸家具>22型スツール
価格:¥26,400(税込)
商品番号:66-92-0089-079


<松本民芸家具>のプロダクトの中で極めてシンプルながら、脚の転びの方向や鉋の歯の根を残した荒削りな部分が面白い“22型スツール”。アメリカの開拓時代に作られたものを参考にしたのだそう。


上に乗せる板材は接合のために十分な厚みをとりながらも、僅かに削ることですっきりと見せ、軽さにも繋がっています。

スツールやサイドテーブル、ディスプレイ台とフレキシブルに使える点も魅力ですよね。




|S型スツール|


<松本民芸家具>S型スツール
カラー:通常色
価格:¥33,000(税込)
商品番号:66-92-0124-079


こちらは今回の企画展で<fennica>のラインアップに加わった“S型スツール”。


S型のSはStackingのSで、重ね置くことができる来客時の補助椅子として作られたプロダクトです。


少し間が空いた状態で留まるのは座面に傷が付かないようにとの配慮から。こんな感じで棚のように見せる使い方も良いですよね。

こちらはソファ前のテーブルとしてレイアウトしたところ。


スツールの上にはエチオピアの枕、ソファにはエヴェ族のエヴェクロスを掛けた<fennica>が提案するアフリカンクラフトとのミクスチャースタイルです。


家で過ごす時間が増えた今、熟練の職人によって作り出される<松本民芸家具>は暮らしを楽しく、日々に寄り添います。

<松本民芸家具>の素晴らしい手仕事を、ぜひ取り入れてみてください。


会期は8/15(日)まで。

期間中、開催店舗(ビームス公式オンラインショップ含む)にて<松本民芸家具>をご購入またはオーダーいただいたお客様に限り、BEAMS CLUBポイントが2倍になるキャンペーンを実施します。(※ポイントアップ分は有効期限が3ヶ月の期間限定ポイントです。

この機会にぜひ<松本民芸家具>のプロダクトに触れてみてください。


▶︎これまでのイベントブログはこちらから


『松本民芸家具 Forming the Folk Art Interior』
会期:7/31(土)-8/15(日)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO


<fennica>に纏わるモノ、コトを発信していくコンテンツ“fennica things”vol.02「松本と松本民芸家具」もぜひご覧ください。




Mori

フェニカロッカーができるまで-松本民芸家具 Forming the Folk Art Interior-

今回は先日のブログでも触れた、<松本民芸家具>を取り扱うきっかけとなる“fennica Rocker”のお話を<松本民芸家具>製作工程を踏まえながら改めてご紹介いたします。


<松本民芸家具 × fennica>fennica Rocker
サイズ:W 59/D 89/H 90/SH 44
価格:¥156,200(税込)
商品番号:66-91-0091-079


製作の経緯は先日のブログで書いた通り、<fennica>ディレクター エリスと北村が自宅用にと、二つの椅子を掛け合わせたロッキングチェアを依頼したことに始まります。


基となったのは英国の陶芸家であり民藝の先駆者であるバーナード・リーチ監修の“#508D型ウィンザーチェア”。これは英国を源流とする伝統的な椅子を<松本民芸家具>と細部まで話し合い、改良を重ねて形にしたものです。

このウィンザーチェアにロッカー(ソリ脚)を取り付ける…言葉にすればシンプルですが、バランスをとるには脚の角度やロクロ挽きの位置を変える必要があります。細かな修正を加えることで座った時やデザインとしてバランスのとれた仕上がりになりました。


<松本民芸家具>の製作工程は大きく分けると4つの専門職、[1.設計職 2.木取職 3.組立職 4.塗装仕上職]に分類されるのですが、ここが設計職による仕事ですね。


次の木取職は聞き馴染みのない工程かもしれません。これは木材の仕入れや管理、製作する家具の設計に沿って膨大な種類と量の材から最適な材を選び出し、粗取りをする専門職。


“fennica Rocker”には<松本民芸家具>の主用材ミズメザクラと、肘掛のツカ柱の曲木にはナラを使用しています。

曲線に合わせた材を選んだり、杢目に見せ場のあるところを選ぶなど、実はこの段階で8割が完成すると言われるほど重要な工程なんですね。


そして木取職が選んだ材は組立職へ。設計職の図面や指示にしたがって加工し、組み立てていきます。




機械工業生産の家具メーカーではライン化し複数人で行うのが一般的ですが、<松本民芸家具>では一つの家具に対し一人の職人が一貫して行うという点も大きな特徴。

また、“fennica Rocker”のように型によって曲木やロクロといった工程が加わります。


最後に塗装仕上職。組立色が作り上げた白木地状態の家具に塗装を施し、製品によっては金具を取り付け仕上げる工程です。


こちらは“fennica Rocker”が塗装の工程毎に並べられた写真。段々と色艶が増していく様が面白い。

はじめに染料を木地に染み込ませステインを塗る下塗りがあり、ラッカー塗装を施す13工程を重ねていきます。どの工程も木地の特性を見ながら手刷毛で丹念に塗り上げることで、<松本民芸家具>の色になるんですね。


この特徴的なラッカー塗装ですが、<fennica>では取り扱い当初よりワントーン明るいフィニッシュを特別に依頼しています。

これは元々取り扱っていた北欧の白木の家具などとも調和するようにとの考えから。


工程数は同じ数を踏んでいますが、塗料の調合の調整により、おおよそ使い込んで3年経過した頃合いの色の透け具合を表現しているんです。

取り扱いから10年以上の月日が経ちました。その当時に旅立った“fennica Rocker”も更に良い味わいが出てきている頃でしょうか?


ロッキングチェアは重心移動に一体感がありながら加重により安定するため、ワーキングチェアとして、またはリラックスチェアとして、様々なシーンに寄り添ってくれます。


コンパクトな作りの“fennica Rocker”は、ダイニングテーブルと合わせても良いですし、ロッキングチェアは単体でも成立する家具なので<松本民芸家具>を取り入れる最初の一脚にも最適でしょう。


<松本民芸家具>の熟練の職人による技術が詰まった“fennica Rocker”。

まずはぜひ一度腰掛けて座り心地をお試しください。


<松本民芸家具>の仕事は公式YouTube「松本民芸家具の日々」でもその様子を見ることができます。



会期も早いもので今週末までとなりました。

期間中、開催店舗(ビームス公式オンラインショップ含む)にて<松本民芸家具>をご購入またはオーダーいただいたお客様に限り、BEAMS CLUBポイントが2倍になるキャンペーンを実施します。(※ポイントアップ分は有効期限が3ヶ月の期間限定ポイントです。

この機会に改めて<松本民芸家具>のものづくりにご注目ください。


▶︎これまでのイベントブログはこちらから


『松本民芸家具 Forming the Folk Art Interior』
会期:7/31(土)-8/15(日)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO


<fennica>に纏わるモノ、コトを発信していくコンテンツ“fennica things”vol.02「松本と松本民芸家具」もぜひご覧ください。




Mori

7つのラッシチェア-松本民芸家具 Forming the Folk Art Interior-

開催中の企画展より、<松本民芸家具>のラッシチェアの歩みをご紹介した前回のブログはご覧いただけましたでしょうか?

今年育った太藺草も先頃刈り取られた模様。<松本民芸家具>のInstagramでも青空の下、太藺草が背高く育った光景がUPされていました。こちら

大切に育てられた太藺草は、ここから天日で乾燥、そしてラッカー塗装の工程までを終えた座枠に職人の手仕事で丁寧に編み上げられます。そして店頭へ…

それでは、本展に並ぶ7型をご覧いただきましょう。


|#512型寝椅子|


<松本民芸家具>#512型寝椅子
価格:¥400,400(税込)
商品番号:66-91-0191-079


力強い手仕事が揃う本展の中でも、一際目を惹く“#512型寝椅子”。

日本民藝館で使用するために設計されたもので、デッキチェアのように寛ぐことのできる休息椅子です。

傾斜はアイアンバーで3段階に調節可能。


今回の展示に合わせて、角度を僅かに起こした設計に改良された製品が届いております。

1段階目:膝上でパソコンや手芸など作業をする時に良い角度ではないでしょうか?


2段階目:少し楽な角度は本を読む時に。


3段階目:リラックスした姿勢で音楽を。窓の外の空を見上げるにも良い角度。


そしてフラットに。まだ青さの残るこちらは、藺草に似た爽やかな香りが漂います。畳の上で寝転ぶように、気持ち良くお昼寝できるでしょう。


乾燥させた太藺草を柔らかくするためにお湯で戻し、太さの異なる草を併せ均一な縄状になるよう縒りながら編み上げる…これだけの大物になると乾燥させながら徐々に徐々に詰めながら編み上げるために時間を要します。

ぜひ店頭でご覧いただきたいですね。


|#519型長スツールⅠ|


<松本民芸家具>#519型長スツールⅠ
価格:¥198,000(税込)
商品番号:66-92-0125-079


こちらは日本民藝館で行われる立礼式での茶会用に考案されたもので、今もなお日本民藝館で使われる“#519型長スツールⅠ”。長年来客者をもてなしてきた長スツールは、深い色艶に変化していてとても美しいんですよね。


横から見ると、くっと両端が反り上がっているのがわかります。このどっしりとした佇まい、惹かれますね。

部屋を区切るようにレイアウトしたり、壁付けしたりとイメージも広がります。




|514型ラッシスツール|


<松本民芸家具>514型ラッシスツール
価格:¥88,000(税込)
商品番号:66-92-0123-079


同じく日本民藝館の什器として設計された“514型ラッシスツール”。

“#519型長スツールⅠ”同様に反り上がった両端、脚の面取りも美しい。

長スツールと組み合わせたり、玄関先に置いて靴を履く際に使うスツールとしても。コンパクトなサイズ感でレイアウトしやすいのも魅力です。


|#222鞍型スツール|

<松本民芸家具>#222鞍型スツール
価格:¥90,200(税込)
商品番号:66-92-0126-079


民藝同人による監修で、馬の鞍をモチーフに製作された“#222鞍型スツール”。基はどんなものだったのか調べると、農耕馬の鞍にこのような木製のクロスしたものを見つけました。

どっしりとした骨太な脚は、手にすると重さもしっかりと感じられます。存在感のあるデザインですね。


|518型ラッシ編みスツール|

<松本民芸家具>518型ラッシ編みスツール
価格:¥66,000(税込)
商品番号:66-92-0052-079


民藝同人による監修で、スカンジナビアデザインに影響を受けた“518型ラッシ編みスツール”。


ふっくらと丸みを持たせた脚は、強弱のある線ですっきりと軽やかな印象。北欧の家具とも組み合わせやすいデザインです。


青さがなくなり中程度まで変化した状態はぜひ店頭でご確認いただければと思います。


|520L型ラッシチェア|

<松本民芸家具>520L型ラッシチェア
価格:¥124,300(税込)
商品番号:66-91-0188-079


こちらも民藝同人監修によるデザイン。シートハイは35.5cmと、一般的なダイニングチェアより5cm程度低い中座です。後ろから支えるようにカーブした脚の曲線が良いシルエット。


高さ33cmの518型ラッシ編みスツールをオットマンのように組み合わせて配置しても素敵。


ビームス 神戸スタッフ安本も#521L型アームチェアに#514型ラッシスツールを組み合わせていました。




|517型ラッシチェア|

<松本民芸家具>517型ラッシチェア
価格:¥99,000(税込)
商品番号:66-91-0189-079


英国伝統の椅子に多く見られる、はしご状の背もたれデザイン。こちらは4段のラダーと角脚が特徴の“517型ラッシチェア”です。

4段のラダーはシンプルな飾りも美しいですね。

コンパクトな背もたれの幅に対し、座面は台形で膝周りにはゆとりがあります。


こちらもスタッフ安本が愛用する長く使い込んだ#63型ラダーバックチェア。


ここまで色が透け、深い色艶になるまでは長い時間を要しますが、暮らしの中で座って拭きあげてを繰り返し、育ててゆくのも所有する醍醐味です。


もともと浜松で盛んに生産されていた太藺草は、シート状に編まれたものを割物などの緩衝材として使用されていました。

柔らかな皮の中に海綿体が詰まった太藺草は、その柔らかさが強さに繋がり固くしまっていきます。


青から茶、そして徐々に飴色へと移ろう、どの瞬間も美しい発色であることも太藺草だからこその特色で、他の類似した草では表現できないと伺いました。

ぜひ、長くそばに置き、その変化をお楽しみいただきたいです。



会期は8/15(日)まで。

期間中、開催店舗(ビームス公式オンラインショップ含む)にて<松本民芸家具>をご購入またはオーダーいただいたお客様に限り、BEAMS CLUBポイントが2倍になるキャンペーンを実施します。(※ポイントアップ分は有効期限が3ヶ月の期間限定ポイントです。

この機会にぜひ<松本民芸家具>のプロダクトに触れてみてください。


▶︎これまでのイベントブログはこちらから


『松本民芸家具 Forming the Folk Art Interior』
会期:7/31(土)-8/15(日)
場所:BEAMS JAPAN 5階 fennica STUDIO


<fennica>に纏わるモノ、コトを発信していくコンテンツ“fennica things”vol.02「松本と松本民芸家具」もぜひご覧ください。




Mori

fennicaの秋冬のお話 -Craft Village / Folk Art Museum-

東京はようやく梅雨を迎えたところ。ですが、服好きのみなさんの気分は秋冬へ向かっているのではないでしょうか?

<fennica>スタッフも例に漏れず。という訳で、今回は2021年秋冬のお話を。


2021年秋冬シーズンテーマに、<fennica>は“Craft Village / Folk Art Museum”を掲げます。


身に纏うウェアだけでなく、暮らしに纏わるあらゆるクラフトの良品を編集する<fennica>とあって、このテーマもウェアだけでなく、日々寄り添うアイテム全体を指しています。


フォークアートがモダンアートと同等に扱われるようになった昨今。特にアフリカンフォークアートをインテリアに取り入れたスタイルは、より重要なものになっていくと<fennica>ディレクター エリスと北村は話します。


かつてのセント・アイヴスのアーティストやクラフツマン、濱田庄司らのスタイルからも引き続きインスパイアを受けており、衣食住もシームレス。同じ目線でセレクト、または商品開発を重ねています。


夏には家具に纏わるイベントを予定していますので、<fennica>が提案するインテリアスタイルはその際に改めてお伝えできればと。


ウェアでは、キーワードとして“Jamaican Routes Style”や“British Traditional Closing”、“European Vintage & Military Closing”や“Suburban Youth Style”などが挙げられていました。

今回は中でも注目いただきたい<fennica>スペシャルアイテムをご紹介。


|Yacht Jacket Multi col,|

1980年代後半、それまでマリンアイテムだったヨットジャケットを<POLO RALPH LAUREN>によりファッションへ昇華され、1990年代には影響を受けた多くのブランドからリリースされました。

そんなヨットジャケットからインスピレーションを受けた“Yacht Jacket Multi col,”。

今回<fennica>ディレクター エリスが持っていたその当時のヨットジャケットをベースに<SUGAR CANE(シュガーケーン)>と共同製作しました。


イエロー、ネイビー、グリーン、レッドのカラーパレットには<fennica>が様々なアイテムへ落とし込んできたラスタカラーが紛れています。


ジャマイカンルーツを感じる新たなアプローチ。今の気分でアイヴィースタイルをお楽しみください。



|Double Coverall|

これまで<fennica>では多くのカバーオールジャケットを製作してきましたが、ワークウェアではあまり見ないダブルスナップボタンというところがポイント。


こちらも<SUGAR CANE>とのタッグです。素材はヘチマジャケットと同じウェイトのインディゴ、そしてナチュラルのデニム。


シーズンレスで楽しめるよう襟のコーデュロイを取り去り、ボディバランスも調整を加えました。


小さなサイズだとスナップボタンの印象が際立ちチャーミングに見えますね。



|British Army Camo Pants|

1940年代の英国陸軍のオーバーパンツを元に<BUZZ RICKSON’S(バズリクソンズ)>とのタッグで製作。

ブラシで描いたようなブラッシュストロークカモは、ヴィンテージでは稀少で、この生地探しにも時間を要したそうですよ。


いつもながら、アメリカものを専門とする<BUZZ RICKSON’S>にヨーロッパものを製作いただいた時点でかなり特別なんですよね。


ミリタリーものは今や戦うためでなく平和のために。ブレザーに足元は<Alden>といったスタイルもおすすめです。


|Endurance Jacket Ventile|

オイルドクロスが代名詞の英国ブランドによる“Endurance”と言えばカルト的な人気を誇る幻のモデル。


これにインスピレーションを受け、<orSlow(オアスロウ)>とのタッグでこのジャケットを製作しました。


街着として着やすいものにするため、オリジナル同様、素材はベンタイルコットンですが、オイル加工は施しません。


フードやアクションプリーツは取り去り、チンストラップを据えました。


このオーバーサイズシルエットにはハイウエストのアーミーパンツを合わせたいですね。引き続きベンタイルコットンは外せない素材です。


|M-48 Parka Ventile|

Endurance”と同素材のこちらにも触れておきましょう。

2020年秋冬シーズンにブラックのベンタイルコットンで製作し、好評のうち完売した<BUZZ RICKSON’S × fennica>の“M-48 Parka Ventile”。

2021年秋冬ではオリーブのベンタイルコットンで進行中です。ブラックも再び登場予定ですので、買い逃してしまった方はどうぞお見逃しなく。


|Field Hat Ventile|

<cableami × fennica>の“Field Hat Ventile”。こちらもベンタイルコットンです。


<fennica>では定番スタイルとなったアドベンチャーハットもこの素材で。

_______________

※写真はサンプルのため、仕様が変更となる可能性がございます。予めご了承ください。


気になるアイテムはございましたか?


本日6/17(木)より、<fennica>レーベル2021年秋冬アイテムの予約受付をスタート!

店頭ではラインアップを写真でご案内いたします。ブログでご紹介したアイテムはお電話でもご予約承りますので、ぜひお気軽にご連絡くださいね。



Mori