最近読み終えた歴史小説が、古代ギリシアの歴史をテーマとしていた作品で、その末尾を飾る主人公がアレクサンドロス大王でした。なかなか面白い作品だった事もあり、読了後も古代ギリシア熱が続き、大王に関するより学術的な作品を読み出してしまう始末。そもそも2千年以上昔の人物ですし、作者の視点や取扱う資料、考証する立ち位置も異なるので、同じエピソードでも描かれ方や解釈が違っていて、面白味が深まります。歴史物は昔の事ほど曖昧で想像の余地が多いので、事実はどうだったのだろうと、常に考えてしまいます。そうした所が、個人的には歴史が好きなポイントですね。
ちなみに、若き日の大王の教師を務めたのは、古代ギリシア史上屈指の哲学者アリストテレスですが、その思想を今に伝える作品の1つに『ニコマコス倫理学』と言うものがあります。そこで語られる有名な思想が「中庸」です。単に「中庸」と言われると、良いとも悪いともつきませんが、英語では「Golden Mean」なんて言ったりします。雑に訳すと「絶妙に良い感じ」でしょうか。今日はそんな「中庸」を意識したお話です。
こんにちは、石原です。
さて、「中庸」はひとまず脇に置くとして、ご紹介したいのは今年豊作だった、柄物ジャケット達です。

まずはハウンドトゥースやグレンプレイドの品々。どちらもクラシカルな柄で極端に派手では無い点が、シックですね。ブラウンをベースにした、柔かな色使いも魅力的だと思います。

左:
De Petrillo グレンプレイド+ペーン ジャケット
カラー:ブラウン
サイズ:42〜52
価格:¥135,000+税
商品番号:21-16-1597-380
右:
LARDINI ハウンドトゥース+ペーン ジャケット
カラー:ブラウン
サイズ:42〜52
価格:¥124,000+税
商品番号:21-16-1604-115
どちらも差し色が効いていて、グレンプレイドはボルドー、ハウンドトゥースはパープルのオーバーペーンが洒落ています。
こうした、色柄のバランスの良さは、まさしく中庸を得ていると言えるかも知れませんね。
もう1つの注目ジャケット達です。

今度は今年の目玉だった、モノトーンの品々。

左:
Brilla per il gusto ハウンドトゥース ジャケット
カラー:ブラック×ホワイト
サイズ:42〜52
価格:¥70,000+税
商品番号:24-16-1350-015
右:
Brilla per il gusto ROBERT NOBLE ツイード ヘリンボーン ジャケット
カラー:チャコールグレー
サイズ:42〜52
価格:¥80,000+税
商品番号:24-16-1311-015
ハウンドトゥースやヘリンボーンといったクラシカルな柄使いで、グレーや白×黒の色で構成されています。今年の注目のモノトーンですが、そもそも昔からあると言えばある生地ですので、突然出て来た流行りものでは無いですね。その点を踏まえると、長く着られて飽きもこない品々が豊作なので、今年のグレー系ジャケットは特にお薦めです。
コーディネートをしてみると。

HERNO Laminar GORE-TEX(R) トレンチコート
カラー:ブラック、オリーブ
サイズ:42〜52
価格:¥128,000+税
商品番号:21-19-0519-557
Maria Santangelo 別注ANDREA ツイルワイドカラーシャツ
カラー:ホワイト
サイズ:37〜43
価格:¥26,000+税
商品番号:21-11-2505-435
BROCKLE HURST ストライプネクタイ
カラー:グレー、ベージュ
価格:¥12,000+税
商品番号:21-55-0148-107
例えばこんな風に、秋冬は無地のアウターが面積を取るので、チェック柄のジャケットがあると、メリハリが効きますね。
上のお品では白無地のシャツでしたが、インナーはシンプルな方がやはり良いと思います。

Brilla per il gusto Ermenegildo Zegna ガンクラブチェックジャケット
カラー:ダークベージュ
サイズ:42〜52
価格:¥100,000+税
商品番号:24-16-1312-015
GERMANO コーデュロイ 2プリーツサイドアジャスターパンツ
カラー:オフホワイト、オリーブ
サイズ:42〜52
価格:¥26,000+税
商品番号:21-23-0702-081
BEAMS F 21ゲージ タートルネックニット
カラー:ホワイト、チャコールグレー、ブラック、ダークブラウン、ボルドー、インディゴ、ネイビー
サイズ:44〜50
価格:¥22,000+税
商品番号:21-15-0514-872
よりリラックスしたスタイリングでしたら、こんな感じでタートルネックニットを合わせると良いですね。これでジャケットまで無地ですと、シンプル過ぎて面白味に欠けるかなと思います。コーディネートをする際の柄の足し引きは、それこそ中庸を意識するポイントですね。

ちなみに、今季はブラックが豊作なので、ブラックのタートルネックニットに、ブラックスエードシューズ等を合わせると、ぐっと新鮮さが増しますね。

こちらで使用したのは、Ermenegildo Zegna社の生地を用いた、ガンクラブチェックのジャケット。パッと見ると、英国的ながっしりした生地のようですが、とても滑らかなタッチで、イタリア的な上質感も同時に楽しめる秀逸な一着です。
最後に僭越ながら私も。

大柄なモノトーンのガンクラブチェック柄のジャケットを主役にして、シャツタイも柄物ですが、ニットで抑えてみました。これも柄の足し引きを意識した合わせになります。

アクセサリーはちょっと多め。
これはちょっと多いので、中庸ではなく過剰かなと思います。反省して、絶妙なバランスを探そうと思います。
さて、本日で2019年最後のブログとなりました。今年の後半は特に更新が滞ったので、ここは過小でしたね。もう少し絶妙な更新回数を目指して、2020年は頑張りたいと思います。もちろん、お楽しみ頂ける内容も、中庸を意識して参りますね。
それでは、
見る前に跳べの心意気で、
2020年も、ご来店お待ち申し上げております。
石原
年明けにはSALEが始まりますが、

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当店では本日が最終日ですね。
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