皆様こんばんは。
9/6(水)深夜25時
オールナイト ビームス プラスの時間です。
先日の休み
久しぶりに清澄白河にある知り合いの
店に顔を出しました。現在のオーナーは
2代目で、初代のDNA?を受け継ぎつつ
自身の嗜好をしっかり反映させユニークな
店を続けています。初代から共通する
ノリは、自分達が楽しめる新しい物を
どんどん取り入れる柔軟さ。ですので
その都度、外装や模様替えが加えられ
何度も驚いた思い出が。コロナ期辺り
から行く回数が減っていましたが、また
改めて通いたいと思いました。
さて
今回はこちらです。
ビームス プラスの新型になります。
オープンカラーボタンダウンシャツ。
ずいぶん長い名前ですが、これには
訳があります。
それは襟。よく見ると“技あり”です。
実はオープンカラー(開襟)シャツを
ベースにした型でありながら
ボタンダウン仕様になっている不思議な
1着。
つまりはリゾート的なオープンカラー
としても、キャンパス的なボタンダウン
カラーのシャツとしてもお楽しみ頂ける
1着で2度おいしい?便利さ。
と、淡々と説明を続けましたが、これは
私達のアイデアではなく、過去に存在した
ディテール。1960年代辺りのUSA製
シャツに見られます。実際に私自身も
古着を所有しています。
襟後側にもボタン付き。
背中にはボックスプリーツ。
他には
シンプルな印象。
スクエアなカフス。
所謂、行って来い仕様の剣ボロ。
2本針ステッチ
と一般的なボタンダウンカラーシャツと
あまり組み合わせないディテール。
スポーツとドレスの縫製仕様が
ミックスされています。
そして気になる
生地はコットンドビーで、その上から
ユニークな柄がプリントされています。
こちらはスタジオの照明器具が色々な
方向に照らしている様子をモチーフに
した珍しい柄です。
ブロードなど凹凸が少ないスムーズな
生地ですと柄がもっとくっきりした感じ
ですが、ドビーによる織り柄があるので
何とも言えない味わいがあります。
着用画像はネイビーです。見た印象は
ややパープルがかった感じでまさに
自分好み...即決です。
ブラウンも展開しています。
こちらも良い塩梅です。

さてさて再び
このディテールの面白さについて。
それは1着のシャツで異なる
ファッションカテゴリーを
兼ねている事。
先述通りリゾートとキャンパスの要素が
相まっていて、まさに着る方のアレンジで
ガラッと印象が変わります。
当時のマーケットに於いて、如何に1着を
幅広いターゲットに選んでもらえるのか
知恵を出してデザインされたのでは?と
想像すると楽しいですね。
ちなみに...
ジーンズに於いても似て非なる
カテゴリーの話が。労働着として
完成した型をベースにクリーンな印象の
ピケやホワイトデニムに載せ替えて
キャンパス仕様にしていたという
有名なエピソードがあります。
この様に内容に多少の違いこそあれ
1着、或いはひとつの型をアレンジして
複数のカテゴリーに対応させるやり方。
アメリカ独自の“みんなが着られる服”の
思想が感じられ面白いですね。
私の
最近の...recently...
冒頭のお店は清澄白河にある
NICO。初代は元当店のスタッフ。
昔々一緒に働いていた時、突然
“店舗物件を押さえたので辞めたい”
という申し出に酩酊...いや眩暈を
覚えたのも過去の笑い話。以降
独自の店舗構造を生かし、その時々に
興味が赴いたものを取り入れて
変化しています。イタリアンや
フレンチのシェフが在籍した時期も
あり、その殆どが独立して別に店を
構えたりといった素敵なアナザー話も。
で、現在は2代目がスパイス料理を
メインに各地のクラフトジンを充実
させたお店に。
オリジナルのジンも完成。
“GIN FUEKI” by 深川蒸留所
ラベルにもこだわり。美しいです。
VIVA TRANCE!!ですね...
私の
最近の...recently...その②
素晴らしい書籍を入手。
うつくしい博物画の記録
グラフィック社
写真が発達する以前のはなし。
様々な生き物、植物や鉱石等の
細かいディテールを精緻な手法で
描き、記録として残していました。
そういった博物画は写真とは異なる
美しさがあり、写真慣れした目で
見ると現実離れしたかの様な
夢を見ている様な感覚になります。
この書籍は様々な博物画について
バラエティー豊かに解り易く解説
紹介しています。
以上、今週もおつきあい頂き
誠にありがとうございました。
気まぐれな台風の影響があったり
温度湿度も毎日変化と...体調管理が
大変だと思われます。
是非、お気をつけてお過ごしください。
では、また来週。
ビームス プラス 原宿
丹羽 望
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