[チェック神本のAll Night BEAMS PLUS]

皆様こんばんは、いつもBEAMS PLUSのレーベルブログをご覧頂き誠に有難う御座います。
ビームス ライフ 横浜 のチェック神本です。
先週から(まだ)続いている休日の洗濯ルーティーン、今回は古着のM-51 ParkaとM-65 フィッシュテールを、昨年運良く安く購入出来て着用しておりましたが、さすがにヴィンテージ、独特なあのかほりに耐えきれずどでかい鍋でお湯を沸かし浴槽で洗濯液と一緒に1時間程度漬け込みひたすらもみ洗い。
古着あるあるかなと思いますが案の定お湯の色がドス黒い茶色に経年変化、あれはなに汚れなんだろうと思いながら熱湯だったのでマスクをせずに洗っていたら無事に鼻がしんどい結果に。
最終的に足で踏み潰していたのですすぎのタイミングであのイヤな茶色とは綺麗さっぱりなくなり匂いも気にならなくなりました!!!
長続きしない癖があるので継続して頑張りたいですね、次回はBefore Afterの写真を撮っておこうかな、、
それでは今回ご紹介させていただくアイテムはこちら!!


BEAMS PLUS Painter Pants Agd
カラー:BROWN BLACK
サイズ:S M L XL
価格:¥52,800(税込)
商品番号:38-24-0380-791
スタッフに向けた商品説明会にてスタッフ一同がディレクターになんですかこれと食いついていた「フェイクレザーシリーズ。」
新型のCar Coatも目を離せませんが、私が気になるのは組み下というか同生地のペインターパンツ。

BEAMS PLUSのペインターパンツといえば、こちらのデニムを想像される方が多いかなと思いますが(スタッフ清野が愛用し素晴らしく変進開花していた記憶が)秋冬シーズンで着用するには少し生地が薄い。

そこで昨年登場した裏地が付いたペインターパンツ、強撚したオックスフォード生地に汚れプリントを施したこちらを私は購入しプライベートでもその暖かさとヴィンテージのような風合いにヘビーローテーションしておりました。
違う雰囲気で加工感のある別バージョンが出ないかなあと思っていたところ、こちらが今シーズン登場してくれました。
なんといってもこの加工感、フェイクレザー こちらはポリエステル ナイロン素材で60:40の混率、何故このような着古された「味」が表現出来ているのか。
記憶に新しいのが昨年の秋冬シーズンに登場した、魚が泳いでいるかのようなクルーザージャケットを覚えていらっしゃいますでしょうか。

まずは生地にヴィンテージレザーの着古された色落ち加減やムラのある色合いをベースに、皆様も1度は聞いた事がある「インクジェットプリント」で表現する。
その上から透明のラミネーション加工を施し、リアルレザーのような光沢感や着用しないと実感できないですが、「音」も表現されてます。
ラミネーション加工とは物凄くアバウトに説明すると、携帯の画面に保護フィルムを貼る感覚と同義です、上から圧着する加工です。
Painter’s Pants/ Carpenter Pantsと呼ばれる事もあるパンツですが、その出自は塗装屋・塗装職人が作業服として着用されていたとされております。

ツールポケット(筆などを入れる縦に長いポケット)とハンマーループが特徴的なディテールの所謂ワークパンツであります。
上記の呼び方の違いに断言できる説や歴史は見つかりませんでしたがペインターパンツは、19世紀後半に生まれ当時は白を基調としたものが殆どであった。(外壁に使用されている色や塗装する際によく使用されていたペンキの色が白であった為付着した際に目立ちづらいから。)
ペンキ汚れが目立ちずらいという点とこれは私の見解になってしまいますが、生産コストを考えた際に2つのディテールがある分、作業着としての最低限の生地の耐久性と布・生地として色染め加工などがされていないまっさらな状態が白ないし生成であり安く購入出来て大量生産できるから、白を基調としたものがペインターパンツとしてみなされていたのではないでしょうか。
Carpenterとは日本語で大工の意味を持ち同じディテールで2つ呼び名がある事の理由として、使用されている生地が異なり着用していた人たちがそれぞれ存在したからという説がありますが確かに大工と塗装職人では仕事内容が全く異なり、釘やハンマーやノコギリを使用する大工ではある程度の耐久性のある丈夫な生地(デニムやキャンバス地など)でないと心許ないかなと思い私も同意見であります。

BEAMS PLUSのペインターパンツはツールポケットはついておりますがハンマーループはなし、理由はシンプルにファッションとして取り入れた際に必要ないからでしょうか、ディテールと捉える事も出来ますが少し野暮ったく見えると個人的には思います。

上向きについた両側のポケット、ベイカーパンツのように縦に横に長く大きめなのはアクセスのしやすさや内容量を持たせる為でしょう。

サイドステッチのトリプルステッチやパンツを縫い繋げる際の繋ぎ目になるお尻部分のトリプルステッチは耐久性を担保する為の合理的なディテールであり実に作業着らしさが見て窺えます。

デニムペインターとの違いはウエスト部分にありこちらにはドローコードが付いております。
裏地をつけている分パンツ自体に重さが生まれベルトと加えて着用感を上げる為のドローコードであると、昨年のモデルを着用していて実感しております。
この点は人によりけりな部分であり所有スタッフ間でもさまざま、私はベルトも付ける派。
その理由はシルエットとレングスのバランス感がSサイズよりもMサイズの方が好みでウエストにゆとりがある為、ドローコードで絞りすぎるとウエスト周りのシルエットが崩れてしまうから。ベルトとドローコードの両方でほどよく絞り、前側に来た生地を横に後ろに逃す事でシルエットを綺麗に保っております。
大事なのはサイズ感、SサイズとMサイズを履き比べてみました。


(Sサイズ)
昨年のオックスフォード生地はMサイズで購入、今回はサイズを下げてSサイズを購入検討。
生地に固さというかパリッとしているので、サイズを上げて着用するともも周りのボリューム感・ヒップ部分のゆとりが分かりやすくシルエットとして出てしまいルーズな見え方になりすぎてしまうから。


(Mサイズ)
個人的にはSサイズでも生地にハリコシがある為シルエットにボリュームが出てくれているかなと思います。
ウエストサイズは必然的に下がりドローコードできつく締めなくともいつもの腰位置で着用できる為、前述したベルトは使用せずにドローコードのみで問題なさそうです。
経年変化の具合がどのようになっていくのか楽しみでしかない1着。
裏地のチェックも忘れずに要チェックです。
それではまた来週、
チェック神本