BEAMS PLUS ロードショー 第125夜

コヴ 2022.08.27

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第125回目はこちら


『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)

監督:ロマン・ポランスキー

出演:ミア・ファロー / ジョン・カサヴェテス / ルース・ゴードン / シドニー・ブラックマー / モーリス・エヴァンス

あらすじ:

ある古いアパートに引っ越してきたガイとローズマリーという若い夫婦。隣の何かと干渉してくる老夫婦に辟易しながらも新生活を楽しんでいた。そしてローズマリーは子供を授かるが、それを機に怪しい事が起こり始める……

この作品は原作小説があるのですが、原作は実際にあった妊婦に対する薬害事件から着想を得て、そこに妊娠中の不安も盛り込んだ作品だそうです。

作中でローズマリーはある夢を見た後に妊娠をします。子供がお腹の中で大きくなるにつれ、周りの夫や隣人の老夫婦が悪魔の手先で、お腹の子供を悪魔の生贄にするつもりではないかと疑い始めます。

しかし夫も老夫婦もローズマリーが神経質になっているだけだと色々と気遣ってくれます。そして不安定な中、ローズマリーは臨月を迎え……

どの様な結末かは是非、ご自身の目で確認して頂ければと思います。

この作品はほぼ室内での撮影が多いのですが、実際のニューヨークでロケもしていて、1960年代のニューヨークの風景を見る事が出来ますし、舞台となるダコタ・ハウスも実在する1880年代に建てられた高級アパートです。

有名人ではジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻も実際にこのダコタ・ハウスに住んでいて、ジョン・レノンは1980年12月8日にこのダコタ・ハウスの前でファンと名乗る人物に撃たれて亡くなっています。

監督の「ロマン・ポランスキー」は映画以外でも色々と有名な監督で、一番は「シャロン・テート事件」ではないでしょうか?この事件をベースに大胆に脚色したのが「クエンティン・タランティーノ」監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』です。映画監督としての評価も高いのですが、他にも色々と事件を起こしていて、現在、アメリカには入国出来なくなっています。

作品とはあまり関係の無い事を書いてきましたが、サスペンスホラーとして面白い作品なので、未見の方はなるべく情報を入れずに観る事をお勧めします。

それではここからは衣装を見ていこうと思います。

ローズマリーの夫のガイの職業は俳優なのですが、結構地味な物を着ていてあまり目を惹くものはなかったのですが、隣の老夫婦の衣装がかなりカラフルで登場の度に感心して観ていました。何より老夫婦が初めて登場する場面で旦那が着ているピンク?かレッド?のキャンディストライプの様な柄のジャケットは着こなすのが難しそうなのにとてもハマっていて感心してしまいました。

そしてもう1人、ローズマリーの古い友人のエドワード・ハッチが着ているフード無しのダッフルコートもとても格好良く、早く冬物を着たくなりました。

今シーズンも、ビームス プラスではダッフルコートも凄い物を用意していますので、入荷次第、お知らせしたいと思います。

あと主演のミア・ファローが本当に素敵で、髪をベリーショートにしているのも似合っていましたし、ハッチと待ち合わせする場面で同じチェック柄のベレー帽とマフラーをしているコーディネートも良かったです。ミア・ファローのコーディネートに注目して観るのも良いのではないでしょうか?

これから秋冬物がどんどん入荷して参りますので、直接的なアイテムの紹介は入荷のタイミングでしていきたいと思います。

それでは『ローズマリーの赤ちゃん』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ