この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第199回目はこちら

『3人のキリスト』(2017)
監督:ジョン・アヴネット
出演:リチャード・ギア / ピーター・ディンクレイジ / ウォルトン・ゴギンズ / ブラッドリー・ウィットフォード / ジュリアナ・マルグリーズ / シャーロット・ホープ
あらすじ:
精神科医のストーンは自分が「イエス・キリスト」だと自称する3人の患者の治療を任される。最初はそれぞれの主張をぶつけ合うだけの3人だったが……
この映画は実際に1950年代に行われた治療について書かれた本を基にしている作品で、ミシガン州のある精神病院で自称「イエス・キリスト」と名乗る3人の患者とその3人の治療に当たる精神科医の話です。
当時は大量の薬の投与、電気ショック、はてはロボトミー手術まで行われている状況で、その状況を変えたいと考えていたストーン医師は3人を同じ病室で寝起きをさせ、対話をさせる方法を取ります。
徐々に患者同士、ストーン医師に対しても心を開いていき良い方に向かうかと思われたのですが……。
力づくではなく、しっかり一人一人と対話をし話を聞いていくと言うのはかなり大変な事ですが、とても大事な事だと思いました。それは映画や病院の中の話だけではなく自分の身の回りの小さな事もそうですし、現在、世界中で起きている事にも言えるのではないでしょうか?
そして人に寄り添い、話を聞いていく過程で自分をしっかり保つ事、相手の中に自分が取り込まれない様にする事がどれだけ大変で難しいのかがほんの少しだけ分かった様な気がします。
ここからは衣装を見ていきましょう。
基本的に病院の中の話なので凝った衣装が出てくるわけではないのですが、リチャード・ギアがスーツを着ている姿は格好良いですし、中でもグリーンのジャケットだったかスーツを着ているのですが、それは相当お洒落だと思います。
やはり1950年代から1960年代のスーツやジャケットはシンプルなディティールですが、格好良いですね。
それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。
ベースは1960年代のストアブランドのペインターパンツなのですが、敢えてハンマーループやダブルニーといったディティールを付けず右足のツールポケットを1つにすることで、土臭さを抑え色々なコーディネートに合わせやすいパンツに仕上がっています。
素材はポリエステル100%ですが、尾州地域で生産した特殊なスパン糸を使う事でウールの様な毛羽感や風合いを表現しています。
スパン糸とは簡単に言うと短い繊維を繋いだ糸で、糸自体に膨らみや毛羽立ちがあり、織った時に表情の出やすい糸です。
ワークパンツですがホームスパンのパンツを履くようにドレスシューズに近いレザーシューズを履いて、ボタンダウンシャツにローゲージのニット合わせたり、ハイゲージのタートルネックのニット、レザーのシングルライダースジャケットにワークブーツを合わせる様な上品にでも少しハードな印象のコーディネートなんかに面白いのではないでしょうか?
まだまだ履ける時期も長いと思いますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。
それでは『3人のキリスト』お楽しみ下さい。
コヴ