この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第205回目はこちら
『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』(2023)
監督:リサ・コルテス
出演:リトル・リチャード / リー・エインジェル / リビー・アンソニー / ジョン・ブランカ / ニュート・コリアー / アジョン・クローリー / ビリー・ポーター 他多数
あらすじ:
ロックンロールの元祖と言われるリトル・リチャードの半生と彼の功績、そして音楽だけではない今までに語られてこなかった部分も本人の証言と沢山のインタビュアーの話から紐解いていくドキュメンタリーです。
普段はソフトや配信で観る事が出来る作品を紹介しているのですが、今回は今、劇場で公開している作品があまりにも良かったのでそちらを紹介しようと思います。
リトル・リチャードに関しては名前と曲、ロックンロールの最初期に活躍した人という程度の認知度だったのですが、このドキュメンタリーを観て改めてこの人の偉大さ、功績の大きさや人間としての魅力の一端が見えた気がしました。
1950年代の南部という黒人差別が激しい時代と地域に生まれ、しかもかなり早い段階から自らがゲイである事を自覚、公表していた事で今はインターセクショナリティという考え方がありますが、その様な考え方が無かった時代に自分に素直に生きていく事は現在の自分達が想像するよりも相当過酷な時代だったのではないかと思います。
そんな自分を表現する為に敢えてミンストレルショー(白人が顔を黒く塗ってステレオタイプの黒人を演じるショーであり、現在では絶対に行ってはいけない差別表現になっています。いわゆるブラックフェイスというものです。)に自ら出演し女性装で踊っていたりと、彼の活動自体がアメリカのエンターテイメントの歴史と並行していました。
また「クイア」という言葉を自覚的に使った先駆者だったという事も驚きました。
しかし最大の魅力はパフォーマンスだと思います。
映画館の大画面で昔の映像とはいえ、大音量でパフォーマンスを観る事が出来たのは本当に良かったです。
映画を観終わって家で動画配信サイトで検索をすると近年のパフォーマンスの動画が沢山出てくるのですが、相当な歳だと思うのに声量も衰えていないですし熱量も変わっていないのが本当に凄かったです。
そして作中に出てくる授賞式でのスピーチは素晴らしいです。
作中では影響を受けたミュージシャンの証言もたくさん出てきて今現在でも各方面に影響を与えている本当に偉大な表現者だったという事が分かりました。
このタイミングで劇場で観る事が出来たのは本当に良かったと思います。
それではここからは衣装を見ていきましょう。
注目はもちろんリトル・リチャードなのですが、衣装を見るというよりは本人のパフォーマンスに目が行ってしまいそれどころではないので、衣装に関しては今回もお休みしたいと思います。
そして今週のBEAMS PLUSのアイテムの紹介です。
ビームス プラス / ミル フライトブルゾン サテン
カラー:シルバー、セージ
サイズ:S,M,L,XL
価格:¥39,600(税込)
商品番号:38-18-0467-791
1950年代のL-2と呼ばれるフライトジャケットをベースにサイズバランスや袖、着丈等を現代風にアレンジしたブルゾンです。
生地はコットンサテンを使い光沢の出る加工を施している為、ミリタリーブルゾンなのですが、相当上品に仕上がっております。
生地も薄手なのでこれからの春先でしたら、ボタンダウンシャツにネクタイをしてスラックスを合わせたところにジャケットではなくこのブルゾンを着たりするのも意外性があって面白いと思いますし、Tシャツの上に軽く羽織って頂いても良いと思います。
かなり活躍する1枚だと思うので、生地の滑らかさも含めて店頭で試着していただければと思います。
この映画は正直、公開館数が少ないので観に行きづらいとは思いますが、自分はもう一度映画館に観に行こうと思っています。
それでは『リトル・リチャード:アイ・アム・エブリシング』お楽しみ下さい。
コヴ