この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第244回目はこちら
『カンバセーション…盗聴…』(1974)
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ジーン・ハックマン / ジョン・カザール / アレン・ガーフィールド / フレデリック・フォレスト / シンディ・ウィリアムズ
あらすじ:
ハリー・コールは通信傍受の権威であり、自分のプライバシーに対しても異常なまでに気を使っていた。ある依頼を受けて若いカップルの会話を盗聴していたがその会話に不審なものを感じたハリーは依頼人の代理の人間にそのテープの受け渡しを拒否するが……
この作品を観ていて思い出した言葉はニーチェの
「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」
でした。
自分は盗聴している側だと思っていたら、盗聴されているかもしれないという疑心暗鬼に取りつかれていく男をジーン・ハックマンが演じています。
仕事に完璧を求めるがゆえに少しの切っ掛けで徐々に崩れていく様が観客の視点からだと滑稽に、しかし当人からすると恐怖として描いています。映画の冒頭で自分のプライバシーを明かすことに対して異常に警戒をしている描写がある為によりその恐怖が強調されていると思いました。
大きな事が連続するような映画ではないですが、とても面白いサスペンス映画でした。
ここからはいつも通り衣装を見ていきましょう。
この作品が1974年で普段、題材にしている映画の年代からはずれてしまうのですが、ジーン・ハックマンが着ているスーツは60年代の雰囲気のもので、仕事柄目立つ格好は出来ないのでかなり地味なグレースーツを着ていますが逆にお手本の様な着こなしになっていると思います。
そして何より衣装ではないのですが、ロケ撮影が多いので当時のサンフランシスコの街並みや雰囲気、待ちの人達の着こなしを見る事が出来るので、そこに注目して観るのも面白いと思います。
それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。
1960年代のワークウェアブランドのウエスタンシャツをベースにビームス プラス流のアレンジをした新型のウエスタンシャツです。
フロントヨーク、バックヨーク、袖の3連のスナップボタン等の代表的なディティールは残しつつ、シェイプの入らないシルエットに変更しているため汎用性の高いシャツに仕上がりました。
素材はウールにアルパカをブレンドしているので滑らかさ光沢感が増し、ウォーム感もアップしております。また手触りも見た目に対してかなりソフトで、重厚感がありながら相当軽い生地に仕上がっております。
サイズバランスにゆとりがあるので、インナーにシャンブレーのワークシャツ、デニムのボタンダウンシャツを着てボロータイをして、シャツジャケットのような合せ方をしても面白いと思います。
使い方の幅はかなり広いので、重宝する1枚ではないでしょうか?
こちらも店頭にサイズもそろっていますので、気になった方は是非お問い合わせ頂ければと思います。
それでは『カンバセーション…盗聴…』お楽しみ下さい。
コヴ