この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。
こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第251回目はこちら
『華氏451』(2018)
監督:ラミン・バーナリ
出演:マイケル・B・ジョーダン / マイケル・シャノン / ソフィア・ブテラ / リリー・シン / ディラン・テイラー
あらすじ:
「焼火士」として書物を焼く事を誇りとしているモンターグ。ある日、大量の本が所蔵してある家が見つかり、現場へ向かうと所有者の老婦人はある言葉を残し本と一緒に焼身自殺をしてしまう……
アメリカの作家のレイ・ブラッドベリの1953年に書かれた小説で、1966年にフランソワ・トリュフォーによって映画化された作品の2018年に作られたアメリカ版です。
情報は映像と音声のみで本や活字を禁じられた近未来の話で、主人公のモンターグは禁じられた本を見つけて焼却処分にする「焼火士」という仕事をしています。現状を疑わずにきたモンターグは小さな違和感を感じながら仕事をしていましたが、ある事がきっかけで現状を疑う事になっていきます。そして……
情報統制された近未来ディストピアの話でこの作品が書かれた1953年では空想の話でしたが、現状を見渡してみると決して空想の話ではない怖さを感じながら観ていました。
自分個人の話をすると電車の中や待ち合わせの時はなるべくスマートフォンではなく本を読もうと思っているのですが、思ったほど読めていないのでより意識しようと思いました。
何より過去の歴史を学ぶことで現状をしっかりと認識する事が出来ると思っているので、本作の中で行われている「焚書」という行為は本当に愚かな行為だと思います。
その他にも政府による情報統制や歴史の改ざん等、他人事とは思えない現状があり今観て良かった作品だと感じましたし、次は原作を読むのとトリフォー版の映画も観てみようと思っています。
因みにタイトルの『華氏451』の「華氏」はアメリカ、カナダで使われている温度計の単位、私達の使っている単位は「摂氏」で、「華氏451」は本に使われている紙が燃え始める温度の事で摂氏でいうと233度の事だそうです。
それでは衣装を見ていきましょう。
近未来の話なので、いつもの馴染みのある洋服はほとんど出てこないのですが単純に格好良いと思ったのがマイケル・シャノンが着ている「焼火士」の中隊長の制服でピッタリしたレザーの様な素材にファイヤーマンコートの様なフックで前を留める仕様のジャケットでこれが単純に格好良かったです。
劇中で行っていることは現状の消防士とは正反対の事なのに衣装は似せているのが面白いと思いましたし、着る人を選ぶジャケットだなとも思いながら観ていました。
ここからは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。
定番のボタンダウンシャツよりも古いディティールを採用しているシャツで、定番のシャツに比べて末広がりであり身幅もかなりゆとりがあります。台襟裳も高くなっているので、よりネクタイも巻きやすい仕様です。
使用している生地は細目の糸を高密度で織った「タイプライター」と呼ばれる生地で、一番の特徴はハリ感がしっかり、滑らかな肌触りという事です。
高密度で織っているため、生地の表面も滑らかでかなり着やすいです。
柄も色もベーシックなので季節問わず、インナーとしても一枚でも活躍すると思いますので、気になる方はお近くの店舗に問い合わせて頂ければと思います。
それでは『華氏451』お楽しみ下さい。
コヴ