BEAMS + ロードショー 第65夜

コヴ 2021.07.02

初めまして、ビームス 大宮 スタッフのコヴと申します。

この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。

では、早速。


こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。

ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。

今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。


第65回目はこちら


『夜の大捜査線』(1967)

監督:ノーマン・ジュイソン

出演:シドニー・ポアチエ / ロッド・スタイガー / ウォーレン・オーツ / リー・グラント

あらすじ:

アメリカ南部、ミシシッピーの小さな町である夜、殺人事件が起こる。その容疑者として駅の待合室にいた一人の黒人が逮捕されるが、彼は北部の殺人課の刑事だった。そして行きがかり上、この事件を捜査する事になるが……

この作品が製作されたのが1967年で、時代設定もほぼ同じだと思われます。そしてこの時代でも南部ではまだまだ人種差別が普通の事として描かれています。

ゆえにシドニー・ポアチエ扮するヴァージルもただ黒人というだけで捜査が妨害されたり、彼自身に危険が及びます。特に彼が駅の待合室で黒人というだけで問答無用で逮捕されるところなんかは当時としては当たり前だったんだと思います。しかしこの映画の製作から60年近く経った現在でも同じ様な事が起きている現状は本当に残念です。

ここで少し主演のシドニー・ポアチエの話をしますと、以前にこのブログでも取り上げた『招かれざる客』(これは自分のライフタイムベストの1本になりました。)にも主演しており、その時にも知識があり、しっかりとした英語を喋り、物腰の柔らかい紳士の役を演じています。

本人も意識的にその様に振る舞う事で今までの黒人のイメージをこれまでのステレオタイプから脱却をさせようと努力してきた方だったそうです。その後はアクションも出来て、紳士的な演技も出来るデンゼル・ワシントンや他の黒人の俳優の方が沢山出てきています。彼はそんな俳優の先駆者的な役割をされていました。


それではいつも通り衣装を見ていきましょう。

今回注目したいのはやはりポアチエが演じるヴァージルです。季節の設定は多分、1967年の8月(冒頭のカレンダーの曜日と1967年の曜日を確認しました。)の南部なので相当蒸し暑いのではと想像できますし、現に他のキャラクター達は相当暑がっています。

その様な中ヴァージルは知的さや紳士的といったイメージを守る為かしっかりジャケットを着てボタンダウンのシャツにネクタイもしっかり締めています。後に彼がネクタイを緩める所が出てくるのですが、彼の心情の変化を表す演出になっていると思います。

そしてより注目したアイテムはヴァージルが着ているボタンダウンシャツです。この作品では珍しくイエローのボタンダウンを着ています。後半はサックスブルーです。

ビームス プラスでは外せないアイテムであるボタンダウンシャツはホワイトやサックスブルーのイメージが強いですが、実はイエローとピンクの合計4色を取り扱っているのです。


ビームス プラス / オックスフォードボタンダウンシャツ
カラー:ホワイト、サックス、イエロー、ピンク
サイズ:XS,S,M,L,XL
価格:¥11,000(税込)
商品番号:38-11-0011-139

一見するとコーディネートが難しく思えますが、例えばイエローであればこの映画の様にネイビーのスーツにブルーベースのレジメンタルタイプのネクタイとは相性抜群です。またピンクはブラウンのガンクラブチェックのツイードのジャケットの中に着て、こちらもブラウンのニットタイをしてデニムの5ポケットパンツとのコーディネートは如何でしょうか?かなり自分好みのコーディネートです。

定番アイテムですが、色を変えて頂くだけでコーディネートの幅がかなり広がると思います。是非、チャレンジして頂ければと思います。

音楽もクインシー・ジョーンズが担当しており冒頭で流れる主題歌も相当格好良いですし、劇伴も後の刑事ドラマにかなり影響を与えているそうです。

それでは『夜の大捜査線』どうぞお楽しみ下さい。


コヴ