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JIRADT PORNPANITPHAN POO
FOUNDER/EDITOR
#THAILAND #FASHION
Apr. 27. 2016
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Apr. 27. 2016 / #THAILAND #FASHION

10 JIRADT PORNPANITPHAN POO FOUNDER/EDITOR

&Hiroshi Doiji (BEAMS Communications Director) Photography / Interview&Text: BEAMS 2016年3月、タイ・バンコクにビームスの2号店がオープンしました。ファッションに対する興味関心が高いタイ国内で、若者世代から絶大な支持を得るファッション雑誌「Cheeze Magazine」「Looker Magazine」編集長ジラッドさんにインタビュー。聞き手は、ビームス全体の宣伝広報部門の統括するディレクターであり「ビームスの営業マン」でもある土井地博。第一線でタイのファッション業界を牽引し、旬なコンテンツと情報に敏感な彼に、タイと日本のアレやコレを伺いました。
JIRADT PORNPANIPHAN POO (以下J.P.P) :
私はタイのファッション業界で「Cheeze Magazine」「Looker Magazine」といった雑誌の発行、イベントやテレビ番組のディレクションをしています。あとはタイでとても盛んな「facebook」「Instagram」などのSNSで様々な情報発信を行ってます。ソーシャルの発達は、他国の流行から最旬の情報をキャッチできるので、メディア人としては欠かせませんね。
Hiroshi Doiji (以下H.D) :
タイから見る日本のファッションはどのように見えますか?
J.P.P :
昔からタイの若者は日本のファッションに興味があるんです。日本のファッションはおしゃれで取り入れやすい。日本人の細かく丁寧な仕事も評価が高いですし、同じアジア人ということで体型も似ていて共通性もあり、そこもタイで日本のファッションに人気がある理由ですね。
H.D :
タイ・バンコクに2号店がオープンして、先ほどお店をご覧になりましたが、どうでしたか?
J.P.P :
たくさん気になるものがありました。タイの人にもっとファッションセンスがあれば、置いてある商品の良さがもっと分かるだろうなと思います。まだセンスが追いついていない部分もありますし、タイにはまだまだモノが少ないですね。東京のようにモノが溢れている中からいいモノを見つけ出したいという人は多いです。
H.D :
BEAMSに対する印象は?
J.P.P :
ビームスは色々なアイテムを売っている。ビームスは本当にユニークですね。シャツやパンツのデザインもそうですが、生地ひとつとっても良いなと思わせるものが置いてある。お店へ行くたびに欲しいものを発見しますね!全部欲しいという気にさせられます。笑
クリーンでカジュアルなファッションが好きな人にはたまらないでしょうね。
H.D :
いま日本には中国をはじめタイや韓国、台湾、シンガポールなどアジアから多くの観光客がいらっしゃってます。逆に日本もアジア諸国に対してとても興味を持っていて、雑誌メディアでも台湾や香港などの特集を多く見かけます。タイの特集となるとジラッドさんが良くご紹介なさってますが、ジラッドさんからみてタイでのファッション的な流行ってありますか?
J.P.P :
昔はデニムが流行ったら、みんながこぞってデニムを履いているような状況でしたが、いまはもっとフレキシブルにおしゃれを楽しむ傾向にあると思います。このブランドじゃなきゃダメだ、このスタイルにはこれを合わせなければダメだ、というような縛りがなく、自由な発想でいろいろな組み合わせを試しているように思うので、突出的な流行はないかもしれませんね。ただ、日本と同じで古着は人気です。タイにもモードやハイブランドはあるので、そのミックススタイルが旬かもしれません。
H.D :
ファッション以外でいうとタイの「食」にも興味があります。最近ネットでアメリカのCNNニュースを見ましたが、そこでアジアのレストラン、ベスト50選を紹介していて、1位と3位がバンコクなんです。世界中がアジアの「食」に興味を持っていると感じますが、ジラッドさんのおすすめのお店はありますか?
J.P.P :
ありますよ!「KUA KLING PAK SOD」というタイ南部の料理を提供してくれるお店で、日本人のゲストが来た時には必ず連れて行きますし、現地タイ人にも人気です。タイ料理と言っても、実は地方色がかなり豊かな料理で、北と南、東北では特色も味もかなり変わってきますので、ぜひ色々食べ比べてみて欲しいです。
H.D :
良く日本にいらっしゃっている印象ですが、どこに行かれましたか?これから行ってみたいところはありますか?
J.P.P :
日本へ最初に行ったのは2年前で、それからトータルで5回訪れています。その5回で原宿や六本木、渋谷など、ファッションエリアを中心に見て来ましたが、どこも刺激的で面白かったです。ただ、いつも時間がなさすぎる。もっと時間をかけて色々なところに行きたいです。これから行ってみたいところは、都会だけではなく日本の自然を感じられる場所ですね。私は雪も見たことがないですし、東京で一度行った温泉がとても気持ちが良かったので温泉地にも行ってみたい。そして東京には、わざわざ出かけなくても日本中世界中の美味しいものが集まっている。それらを食べ歩きたいです。
H.D :
ファッション以外で、日本の興味深いカルチャーはありますか?
J.P.P :
カルチャーと言えるかはわかりませんが、日本で印象に残っているのはどこへ行っても感じられる「おもてなし」の心、サービスです。高級店でなく小さなお店でもそれは変わらない。素晴らしいサービスで、また行きたいと思わされます。
あとは、漫画ですね。タイでは漫画というと子供が読むものでしかない。それが日本では、子供から大人まで男女問わず漫画を読みますよね。それが面白い。タイでは漫画を読む大人は、子供っぽく見られて恥ずかしいという感覚です。でも漫画自体の質がタイのものとは違って、想像力にも富んで画力もスキルが高くて驚かされます。そして、そのアニメーションもいいコミュニケーションツールになっていると思います。
JIRADT PORNPANIPHAN POO
JIRADT PORNPANIPHAN POO
(FOUNDER/EDITOR)

タイのファッション業界で雑誌の発行やTV番組のディレクターなども務め、同国では非常に影響力を持つ。                        

Hiroshi Doiji
Hiroshi Doiji
(BEAMS Communications Director)

大阪のショップスタッフを経て、メンズPR担当として上京。現在はビームス の宣伝広報・販促を統括するディレクターでもあり、社内外における「ビームスの何でも屋さん」「ビームスの営業マン」というネーミングを持つ仕掛人。

About

BEAMSにまつわるモノ・ヒト・コトをあらゆる目線から切り取り、
ヒトとヒトとのお話から”今気になるアレやコレ”を
紐解いていく連載企画 【TALK】。

洋服のデザイナーからバイヤー、フォトグラファーやモデルなどなど。
様々な職種のプロフェッショナルから
”今気になるアレやコレ”を伺います。

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