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Manoue Yamashita
WRITER/COLUMNIST
#TRAVEL #COLLABORATION
Aug. 18. 2016
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Aug. 18. 2016 / #TRAVEL #COLLABORATION

11 Manoue Yamashita WRITER/COLUMNIST

&Hirotaka Ishida (BEAMS LIGHTS Director) Photography / Interview&Text: BEAMS 雑誌編集者を経て旅行作家、旅コラムニストに。独自のカルチャー観による著書が人気の山下マヌーさん。国産シャツブランド<HARYYTOIT(ハリートイト)>と<BEAMS LIGHTS(ビームス ライツ)>をジョイントしたトリプルネームのシャツは毎シーズン完売が続出する好評ぶりで、ターキッシュエアラインズとのコラボレーション企画は今年で2回目。今回は、<ビームス ライツ>ディレクター石田浩崇が、旅をテーマにマルチな「楽しさ」を発信する山下マヌーさんに、様々な気になることを伺いました。
Hirotaka Ishida (以下、H.I) :
こんにちは。ムービー撮影の旅の様子、フェイスブックで拝見しましたよ!
Manoue Yamashita (以下、M.Y) :
旅の高揚感が伝わる面白いムービーができました。改めて出来上がった映像を観ると、旅は最後にロマンチックが待っているんだなぁって。ぜひチェックしてみてください。自分の旅の途中を映像にしたのは初めてです。映像を作る友人と旅をしたのですが、なかなか良いものができたのではないかと思っています。
H.I :
マヌーさんの書かれる本って単なるガイド本じゃなくて、独自の切り口で描かれていて本当に面白いですよね。本を書き始めるきっかけには何があったのですか?
M.Y :
そもそもは雑誌の編集をしてたんです。編集っていう仕事は特別に何かができるというわけじゃなくて、それぞれ専門家のカメラマンがいて、ライターがいて、デザインをする人がいて。専門性がないからいろんな人と出会えるわけです。たまたま旅行が好きだったので、編集の傍、まだ日本人の旅行者が一千万人にも満たない頃に、とある雜誌に連載していたものが評判になって、単行本になって、それがたまたま当たって。
先輩でもある担当の編集者に「なんで当たったのか」と聞いてみると、それはあなたが旅人じゃないからだよ。と言われたんです。編集をやっていて、いろんな人と、いろんな所に遊びにいくから、話題が車のことだったり、ファッションのことだったり、それが面白いんじゃないかなって。なるほど、それだーって思いましたね(笑)
旅行には衣食住のすべてがあるじゃないですか。そのすべてに関わり合いと興味が持てるのが楽しいですよね。
H.I :
コラボアイテムがとても好評です。アイデアをいっぱいいただいて(笑)洋服を作りたいという想いはもともとあったのですか?
M.Y :
ファッション雑誌の編集もやっていたので、服にももちろん興味があります。とはいえ、今は旅行するのが仕事だから、山下だからできることはなにかなぁと考えた時に、いろんなものを見ている旅人だからできるものをやりたいと思いました。
本の方は実績があるけど、服を作って迷惑をかけなくて良かったです(笑)
違うジャンルのプロとやることで、ストーリーとストーリーがぶつかって新しいストーリーが生まれるじゃないですか。服の次には服以外の旅に必要なもの・・・たとえばカバンのプロの方と旅行バッグを企画するのも面白いかもしれませんね。
H.I :
旅のマストアイテムは人それぞれだと思うのですが、コラボレーションではシャツをメインに展開しています。マヌーさんの中で、何故シャツだったのですか?
M.Y :
旅の時はシャツが一枚あると全然違うんですよ。ビーチの帰りにちょっと冷えたからさっと羽織る、襟の付いたシャツにロングパンツを履けば、それなりのクラスのレストランにだって気後れせずに入れる。本当にシャツ一枚あるだけで現地での行動半径が拡がっていくんです。旅なので、多少しわくちゃになってもいいような。ちょっとそこに仕掛けがあると気分が違ったり。
今回作ったボーダーのポケッタブルシャツ。あれは自信ありますよ。大きなポケットに折りたたんでシャツ自体を収納できるし、機内で前席の背もたれに掛けておいて、いろいろと小物を収納したり、機内が冷えれば羽織ればいいし。
一週間の着まわしを考えた時に、長いシャツは一枚あった方がいいです。一日中着ることはないので、何枚も持って行く必要はないですね。
H.I :
今回で2回目のターキッシュ・エアラインズとのキャンペーン。ターキッシュ・エアラインズさんとはもともと繋がりがあったのですか?
M.Y :
自分がこんな感じで自由に仕事をしているので、声をかけていただいたんです。「マヌーさん、シャツ作ってますよね?」と。ターキッシュ・エアラインズは、世界約120カ国に自社便で飛んで行くことが可能です。そこで世界に向かうアクティブな旅人を応援する、というところで企画しました。日本人からしたらイスタンブールでいくだけしか馴染みがないかもしれないけど、世界で一番多い路線を持っている航空会社です。その先に旅に行く、というのがいいんじゃないかな。そして今までなかったところで、<ビームス ライツ>の店頭を含めてやれたらいいな、と。路線をたくさん作っている=飛ばしている。そんな飛行機会社のインフラを利用して自分で旅を作ってみるのが面白いんです。自分で作るということは、旅をする人に自分のスタイルがなくては旅が面白いものにならないということ。スタイルを提案する<ビームス ライツ>と旅は当然相性がいいわけです。そう考えたら近い将来石田さんたち<ビームス ライツ>が旅行会社を立ち上げてみるなんていうのも面白いと思いますよ。
H.I :
最後になるんですけど、マヌーさんにとっての旅の醍醐味を聞いてみたかったんです。
M.Y :
自分が試されるってところじゃないですかね。可能性を感じられることが多いです。自分はこんなことできなかったんだって思うこともありますが、逆に、こんなことができそう、とも思うんですよね。知らないことが多いじゃないですか。僕はハワイの本が書くことが多いのでハワイのイメージが強いですが、かなりいろんな所に行っています。仕事のことのヒントだったり、いろんなことのヒントがあって、もっともっといろんなことができそうというアイデアソースになりますね。あとは、本物を見るということ。バーチャルリアリティーじゃなくて、その場所に行って自分の目で見ることが大事だと思っています。白い物なら本物の「白」を見る。モニターで見る白とアルプスの頂上の白とは全然「白」が違うじゃないですか。そういうのを見ないで終わっていく人生ってつまらないなって思うんです。

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Manoue Yamashita
Manoue Yamashita
(旅行作家、旅コラムニスト)

雑誌編集者を経て、旅行作家、旅コラム二スト。海外渡航&取材回数は350回超。海外旅行の楽しさを提案し続ける、快適海外旅行の第一人者。単なるスポット紹介ではなく、旅のスタイルや楽しみ方などエッセイ的要素も多分に含んだ著作数は、57冊を超え、その多くがロングセラーに。旅人以外のファンも多く、世代を超えて支持されている。

Hirotaka Ishida
Hirotaka Ishida
(BEAMS LIGHTS ディレクター)

東京都生まれ。20歳にBEAMS入社後、重衣料の販売に携わる。販売と商品企画の兼務を経て、レーベル初のオンリーショップである「ビームス ライツ 渋谷」「ビームス ライツ お台場」のオープン時にディレクターに就任。趣味は、サッカー観戦、フットサル。

About

BEAMSにまつわるモノ・ヒト・コトをあらゆる目線から切り取り、
ヒトとヒトとのお話から”今気になるアレやコレ”を
紐解いていく連載企画 【TALK】。

洋服のデザイナーからバイヤー、フォトグラファーやモデルなどなど。
様々な職種のプロフェッショナルから
”今気になるアレやコレ”を伺います。

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