季節到来。

Masao Mimoto 2022.04.24

こんにちは、Mimotoです。




今週は、自身の役割でもあるVMDに関する事はお休み。ちょっとネタ切れ?!いろいろと先々の準備に取り掛かっていて皆さまにお伝えできる内容がナイというのが正直なところです。ということで、今週はブログをお休みにというわけにもいかず。。。洋服のオハナシでも?!


派手にパンクしているBEAMS PLUSのネーム。そしてその下にはリアル インディアン マドラスの証。

毎シーズン、4月の終わり頃から10月ぐらいまではよく着用する『リアル』インディアン マドラスのシャツ。高温多湿の日本では本当に快適に過ごすことが出来る素晴らしいファブリックで、画像の2枚はいずれもバンドカラー タイプのシャツ。マドラスファブリックでも『イカット パターン』と『ブロック プリント』と少しだけ変化球。インディア マドラスの歴史はとても本当に古くから続くもので、日本でもイメージとして定着しているタータンに模したチェックパターンが広く普及したのもおおよそ200年前の出来事だそうです。ちなみに歴史のスタートはさらに昔、1600年代にまで遡ります。。。

そもそも本物のインディア マドラスの特徴とは、

・全て手織りでインドで織られた綿織物

・先染め糸を使い表と裏の柄が同じであること

・天然染料を使用していて染色堅牢度が低く色鳴きする

・糸の生成が不均一、織り上がった生地の所々に糸の節が出ている(いわゆる織キズ)

こういった特徴のあるファブリックです。昨今では特徴的なチェックパターンをマドラスと称していることも多く、マドラス風な生地も多いことも。ちなみに米国においては1700年代に上陸、アイビー8大学のある大学に寄贈された事実もあり、その後は1910年代には米国の超有名新聞社が、1930年代には今も支持され続けるこちらもファッション雑誌としては超ビッグネームのあの雑誌がインディア マドラスを取り上げ、そしてボタンダウン シャツの生みの親であるあの会社が1960年代に大きなセールプロモーションを行ったことで広く普及していったと。そのなかでも面白いのは、そのボタンダウンの生みの親である会社も一度セールスに失敗していること。なぜ失敗したのかというと、リアル インディアマドラスの特徴である洗濯することで起きる『色鳴き』といわれるいわゆる色滲み・色落ちと、縮みをきちんと謳っていなかったからだと。それでもその後には、そのリアル インディアマドラスの特徴を今度は逆手に、その現象こそが『本物の証』としてプロモーションを仕掛けたそうです。。。

そんなリアル インディア マドラスのシャツですが、なぜ自分は好きなのか?手放せないのか?というと、もうこれはほんとにシンプル。甘く織られたこの綿織物はとにかく風を通す、涼しい。織物としての密度が低く、水を吸ってもとにかく早く乾き肌触りがものすごく軽い。個人的見解としてはリネンの比にならないぐらいに。そして不均一で木訥とした雰囲気の色・柄、長く着用するほどに面白く変化していく雰囲気です。

爽やかな配色、柔らかな表情、変則的なイカット パターン

ブロックプリント、草・花・木など様々な絵柄の版を何度も何度もマドラスの生地に柄を押して完成するブロックプリントは、画像手前の袖と奥の肩の部分で色滲み・色落ちが不均一でなんとも言えない愛着が湧く雰囲気。

4,5月はスポーツコートやカバーオールのインナーに、6,7月はTシャツ・ショーツに袖を捲りあげて、8,9月は素肌にダイレクトに風を思いっきり通して快適に、そして10月にはちょっと秋冬生地のスポーツコートや軽めのニットカーディガンに。独特な表情の生地はコーディネートでアクセントや馴染ませることも、軽く甘く織り上げられた生地は半年に渡って快適に過ごすことも出来てしまいます。

BEAMS PLUSでは、こんなリアル インディア マドラスを使用した様々なアイテムを必ず販売し続けています。もし、本物のマドラスファブリックの洋服が欲しいとなった場合は、ボタンダウンの生みの親であるあのお店、もしくは乗馬しているあのアイコンで有名なあのお店、そしてBEAMS PLUSならきっと見つかると思いますよw

そして何よりもBEAMS PLUSのスタッフなら、いくつもマドラスの洋服を持っているはずなので、ぜひそのリアル インディア マドラスの変化に注目してみてくだい。




Mimoto