メンズウェアのスタンダード

丹羽 望 2023.03.23


皆様こんばんは。

水曜日25時。

オールナイト ビームス プラスの時間です。

今回からビームス プラス 原宿の

丹羽(にわ)が担当させて頂きます。



先ずは自己紹介を少々。

ビームスに入社したのが2002年。

以来、ビームス プラス一筋です。

ビームス プラス 原宿を振り出しに

ビームス プラス 丸の内〜有楽町、そして

現在に至ります。長い様であっという間。

元々日本式アイビー〜トラディショナルな

服装が目覚め始めで、それを基準に自分の

興味の赴くままファッションを楽しんで

きました。そういう自分の嗜好/志向と

ビームス プラスは重なる部分が多く

好相性だと思っています。そんな自分です。

どうぞ宜しくお願いします。



さて、一回目は

バラクータG9を。




BARACUTA × BEAMS PLUS / 別注 G9 Classic Model
カラー:ストーン、ナチュラル、タン、オリーブ、ミッドナイト、ブラック
サイズ:34,36,38,40,42,44
価格:¥55,000(税込)
商品番号:38-18-0229-089


永遠の定番、不滅の名作、ブルゾンの

基準...等等、様々な枕詞が浮かびます。


私が

バラクータG9を初めて入手したのは

30年位前。価格は現在の半値位。

それでも当時はぶっちぎりな高額品。

当時所有していたブルゾン類全てが

激安に感じられる位でしたので、本当に

意を決して買いました。ブラックを。

やっちまった...と思いました。が!

今でも初号機は手元にあり、更には

どんどんバリエーションが増えました。


バリエーションの一例

キャプテン サンシャイン別注G9

(→現在は販売されていません。)




ここで話が変わりますが

定番モデルとは??

大きくは変わらないままで長続きする

物だと自分は思います。ずっと不変では

ありますが、時代、流行、手に取る人等が

どんどん変化しながら、その評価は幅広く

受け継がれ、いつしか揺るぎない物に。

そんなイメージです。



定番モデルと呼ばれ続けているG9。

これまで、様々な時代に様々な人々が

愛好しています。そしてそれを見た人々が

また影響を受けて...


そして

その円環の中に於いて似た/影響された

物も多数生まれてきたと思います。

それは悪い意味ではなく、ベーシックの

幅が広がる事だと解釈しています。


そんなG9ですが、いつしかフィット感が

変化/進化して、気が付いたら自分の

愛用していたフィットの物にめったに

出会えない状況になっていました。


唯一所有のスリムフィット型

(以前にビームス プラス 有楽町にて

オーダーした私物です。)


スリムなフィットは洗練された感じが

良いのですが、自分はやはり可動域の

かたまりみたいなフィットが好みです。


何年も前ですが

そんな想いを分かち合っていた

ビームス プラスのスタッフたちの

お気に入り私物をUKに送り、その熱意を

汲み取って頂いて...諸々のプロセスを

経てクラシックフィット誕生〜現在に

至ります。



という事で

現在のラインナップです。


手前から

ストーン、新色ナチュラル、タン、

オリーブ、ミッドナイト、ブラック


ちなみに

自分はブラックを所有しています。








あらゆる着方で楽しめている?と

自分では思っています。


実は昔からベーシックアイテムを

選ぶ時、ブラックを手に取る事が

多いです。何故か落ち着きます。

大学の時は古着の黒いブレザーに

奇跡的に出会い、ずっと愛用して

いました。話が逸れました。



今シーズンの新色として

ナチュラルが登場しました。



ストーンより白さが柔らかめで

タンよりもワントーン明るい

そんなイメージの新色です。

(真ん中です。)






ディテールをおさらいします。

ドッグイヤーと呼ばれる衿




寝かせるとビーグル犬の耳みたいです。

で、立てると印象が変わります。



背中のアンブレラヨーク


英国傘の様な優雅さ。

実はベンチレーションです。



フラップ付ポケット


一説によると、ゴルフボールを

詰め込んでも落ちない為の?

仕様と言われています。

そしてフロントファスナーは2wayに

変わり、開け具合で雰囲気が変化します。



リブ仕様の袖口とボトム


クラシックフィットだと

フンワリと膨らみます。

ウェア内部の温度を下げず

可動域も確保する工夫です。


そして

最も自慢...否、重要な

ポイントが裏地です。


バラクータの代名詞と言える

フレイザータータン。

本来は美しい赤ベースです。

タータンチェックの図録にも載る

由緒正しい柄です。

が、何度かの別注オーダーを重ねて

遂に柄の配色を変えて貰うという

勇気の要るオファーを出しました。

その結果がこのチェックです。

ブラックウォッチみたいな

ブルーとグリーンの配色です。

見え方が柔らかくなるかも

しれません。



と、長くなりましたが

こんな特徴を持つビームス プラス

別注バラクータG9。

是非、おすすめ致します。

最初の1着目としても最適です。

是非ご検討ください。



そして

ここからは話題が変わりまして


私の最近の...recently...

最近手に入れた物や面白かった事等を

ひとつ紹介させて頂きます。


音楽CD

DEREK BAILEY

“CONCERT IN Milwaukee”


英国のギタリストDEREK BAILEYが

1983年に米国ミルウォーキーにて

行ったライブ盤CDです。当時はかなり

プライベートプレス的にカセットにて

少数配布された音源の様です。CD化に

あたり、カセットをモチーフにした

デザインが素敵です。データ音源では

味わえない所有する喜びです。

DEREKは英国の即興演奏の大家です。

眼鏡をかけ学者の様な風貌で、実際に

著作もあり、そこでは自身の演奏に

関して学術的に論じています。

で、実際の演奏は本当にフリーな物。

再現性ゼロの自由な演奏で、自分でも

出来そうな錯覚を覚えたりもします。

このCDでは曲毎にアコースティックと

エレクトリックを使い分けていて

抽象的で美しいサウンドです。

それにしても...

ウィスコンシン州ミルウォーキーに

熱心なファンが存在。さすがUSAです。



以上

お付き合い頂きまして

誠にありがとうございました。

こんな感じで続けて行けたらと

思います。

また来週よろしくお願い致します。



ビームス プラス 原宿

丹羽 望





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