この時間は、私の独断と偏見で、アメリカに(BEAMS PLUS)纏わる映画を新旧問わず紹介していきたいと思います。
では、早速。

こんばんは。BEAMS PLUS ロードショーへようこそ。
ナビゲーターを務めさせて頂きます、コヴです。
今宵も、新旧問わずアメリカ(BEAMS PLUS)に纏わる映画をご紹介。
第285回目はこちら

『私はあなたの二グロではない』(2016)
監督:ラウル・ペック
出演:ジェイムズ・ボールドウィン / マーティン・ルーサー・キング / マルコム・X / メドガー・エバース / サミュエル・L・ジャクソン(ナレーター)
あらすじ:
1957年、パリに滞在していたジェイムズ・ボールドウィンはパリ中で売られていた新聞の写真を見てアメリカに戻ることを決意し、そして一番差別の激しいアメリカ南部へと向かう。そしてその中で公民権運動の中心人物である、メドガー、マルコム・X、キング牧師と出会う……
ジェイムズ・ボールドウィンの未完の原稿を基に当時の状況や、人種差別の歴史とその正体に迫っていく五つの章に分かれたドキュメンタリー作品です。
ジェイムズ・ボールドウィンはアメリカの作家、小説家、詩人、公民権運動家でこの作品の中でもかなりインタビューを使われています。
公民権運動の中心人物であるキング牧師、マルコム・X、メドガー・エバースの3人を中心としながらも人種差別の歴史にたどっていくのですが、当時の映像や新聞、写真なんかが出てきて演技ではない人々の生々しい感情が前面に出ていて驚きます。
他の公民権運動を扱った映画の時にも書きましたが、当時の人達は白人と黒人が同じように生活をする事なんてもってのほかで、「黒人は下に見るものだ」、「同じ人間ではない」という考え(絶対にそんな事はないですし、そんな考えは絶対に許されません)が内面化されて当たり前だったので、あれだけの酷い事が出来たのだと思います。もちろん差別をせずに分け隔てなく接する白人の人もいたと思いますが。
そんな歴史を描きながら、黒人側の一枚岩ではないそれぞれの状況も描いていて、今まで観てきた作品を踏まえて当時がどうだったのかをより立体的に見えてくる気がしました。(それもほんの一部だとは思いますが)
当時を振り返りながら現代がどうなんだという視線もあり、より複雑になった現状も映していきます。そして最後のボールドウィンの演説は初めて聞く演説で、内容を理解するためにあと何回かは観てみようと思っています。
またこの作品をきっかけにジェイムズ・ボールドウィンという作家を知ったので、今度はこの方の本も読んでみようと思いました。
ここからはいつも通り衣装を見ていきたいと思いますが、今回も特定の人物というよりは映像に映っている当時のリアルな着こなしを見てもらうのが良いと思います。
それでは今週のBEAMS PLUSのアイテム紹介です。


ビームス プラス / ペインターパンツ ユニフォーム サージ ピンストライプ
カラー:グレイ、カーキ
サイズ:S,M,L,XL,
価格:¥24,200(税込)
商品番号:38-24-0407-791
ベースになっているのは、1960年代のストアブランドのペインターパンツなのですが、ペインターパンツのディティールを右側のツールポケットのみにし、ハンマーループやダブルニーをあえて付けない事で普段使いもしやすいパンツに仕上がっています。
生地の素材はポリエステルとウールの混紡のウールサージストライプ生地を使用し、特殊な染料を使い低温で染色する事でウールの風合いを生かした生地が出来ました。
かなり土臭いアイテムではあるので、ストレートにワークブーツにチョアジャケットとの組み合わせも良いですし、もっと寒くなってきたら少し変化球で固めのセーターにハンティングジャケットなんかを組み合わせても面白いと思います。
そしてこのパンツの他に、同じ生地を使ったワークシャツも店頭には入荷していますので、気になった方はお近くの店舗に問い合わせていただくと良いと思います。
それでは『私はあなたの二グロではない』お楽しみ下さい。
コヴ