スタッフ「﨑野 文太」の記事

One hundred years ago....

こんばんは。

木曜深夜1時を迎えました。


BEAMS PLUSの﨑野こと、『文ちゃん』でございます。


皆様、いかがお過ごしでしょうか。

寒さが本格化して参りましたので、ついに我が家では鍋を解禁いたしました。

鍋は、手軽且つ野菜もお肉も豊富に取れるので冬のスーパーフード的な立ち位置です。

昨年から鍋のベースを買うことを辞め、出汁から自分達で作っているのですが、その方が色んな食材の旨みを感じられる気がしてます笑

ただ、何でもかんでも入れてしまうと1食でかなりの食材を消費してしまいますので、そこは調子に乗りすぎず適度に楽しもうと思います!


さて、本題に参ります。

ご紹介いたしますのはこちら。


LOOPWHEELER / 100年起毛 Sweat Crew Neck
カラー:ASH.GRY、CHARCOAL.GRY、MOSSGREEN
サイズ:S、M、L、XL
価格:¥35,200(税込)
商品番号:38-13-0252-593

昨年、LOOPWHEELERとの別注にて登場した100年起毛シリーズが、新たな3色へと変化を遂げ再登場いたしました。

先に申し上げますと、若干26歳の私ですがこれまで生きてきた中で最も、着心地・触り心地に感動したスウェットでございます。

100年起毛というネームだけで、なんだかロマンを感じるのは私だけではないはずです。


こちらは裏地写真。

そもそも100年起毛とは、推定100年近く前の起毛機で加工されていることが由来となっております。

通常LOOPWHEELERでは、吊り編みスウェットの柔らかで、空気をたっぷりと含んだ質感を最大化する為に、裏地をループのまま製品とするのですが、本製品は少々異なります。

フワフワでとろっとした裏起毛仕様となっており、今までのLOOPWHEELERへの常識を良い意味で覆される程の衝撃を感じました。

単純な裏起毛とは大きく異なり、ループも自然な形として残っているのが100年起毛の最大の強みです。

まさに、LOOPWHEELERの「世界一、正当なスウェットシャツを。」というコンセプトに相応しい、更なる進化を遂げた至高の一着です。

往年のクラシカルなムードが感じられる袖や裾のリブは、キュッとしたテンションよりかは自然と手首や腰回りで収まってくれる絶妙な仕上がりです。

アイコニックなブランドタグも、さり気無い主張ですが全体の中で素晴らしいアクセントになっています。


やや長めに取られた袖リブはこの様に、ターンナップするも良し、ストンと落としてナチュラルに着こなすのも良しです。


スウェットではお馴染みのガゼットですが、前V仕様になっており、いなたすぎず、モダナイズされ過ぎていない塩梅が秀逸です。

アッシュグレーの2トーンの様に見える表情もまた魅力的です。


肩周りはドルマンスリーブとなっております。

ゆとりあるアームホールと身頃が一体となっており、丸みを帯びたリラックスしたシルエットとなっております。

しなやかな生地が作用し、袖周りや身頃にも自然なブラウジングが感じられのもgood。


横から見るとこの様に。

あえて裾リブの位置を高めに設定し、丸みが強調されるように着用しています。


後ろから見るとこの様に。

ドルマンスリーブによるシームレスな全体像が強調され、より洗練されたスウェットである事がお分かりになるかと思います。

それではスタイリングを。


着用サイズ:M

スウェットを1枚でサラッと着られる時期は限られています。

シンプルですが、今の内にスウェットを主役にしたスタイリングを楽しみたいと思い、敢えて引き算のスタイルでのご提案でございます。

カレッジムードも感じられるモスグリーンは、深みがあり、どれだけ派手なパンツを合わせても負けません。

グレーのカットソーを少しだけ覗かせて、上下を自然に繋げる様な役割を意識しています。


いかがでしたでしょうか。

間違いなく、皆様にとっても最良のスウェットとなるであろう名品です。

その手で、100年の歴史を感じていただけますと幸いです。

是非。


文ちゃん

Modern Argyle....

こんばんは。

木曜深夜1時を迎えました。

BEAMS PLUSの﨑野こと『文ちゃん』でございます。


皆様、いかがお過ごしでしょうか。

いつの間にか、羽織ものやブルゾンが欠かせないほど朝晩はひんやりとする気候に変化している近頃ではございますが、気温が下がると服装だけでなく、摂取する食事や飲み物も移り変わっていくかと思います。

食後のアイスコーヒーよりもホットコーヒーの方が落ち着いたり、大好きなそばも天ざるから鳥そばに変化したりなど、個人的には色々あります。

そんな中でも、今年から新たに変化を意識していることが1つだけございます。

それが、ヘッドホンです。

昨年の冬の終わりごろに購入し愛用していたのですが、4月後半に差し掛かると気温も上昇し、外で利用するには暑苦しく感じてしまうことも、、

そこから約半年が経過し、より快適に音楽を楽しめる時期が訪れたことにとても喜びを感じています。
近年、ストリートのアイコンとしての需要も高まってきているヘッドホンですが、私にとっては『音楽のアウター』的な存在です。

この機会に、ヘッドホンデビューもいかがでしょうか。


さて、本題に参ります。

今回、ご紹介いたしますのはこちら。



BEAMS PLUS / Knit Vest Argyle Pattern Alpaca
カラー:GREY、BLACK
サイズ:S、M、L、XL
価格:¥44,000(税込)
商品番号:38-05-0058-048

10/17(金)に発売いたしました、アーガイル柄のニットベストでございます。

クラシカルな柄が故の趣と、現代ファッションとして昇華された生地の共存をお楽しみいただける1着でございます。



アーガイル柄といえば出自はスコットランドであり、その後アイビー、プレッピーのようなカテゴリーに代表される、アメリカントラディショナルスタイルのファッションシーンを牽引したアイコニックな柄の一つではございますが、

こちらは古き良き伝統的な面持ちの表情と、まるで柄が浮き出ているような立体感のある生地が特徴的。

一見、グレーやブラックで構成されたシンプルな色合いかと思いますが、柄のパターンによりグラデーションのように

濃淡を感じられたり、重ねられているホワイトステッチが作用し、よりくっきりと柄を認識することが出来ます。


もう1色のグレーもこのように。

私の目には、ブラックよりもさらに大人の渋さを全面に感じられる色合いに映ります。

私の祖父も冬場、アーガイル柄のセーターを着用することが多いのですが、それも確かグレーをベースとしている物になりますので、無意識にそう感じているのかも知れません。

レイヤードした際に、ジャケットやブルゾンの中からこのくらい色彩豊かなデザインが覗くのを思い浮かべるとシンプルに素敵だなと思います。


レイヤードしているシャツはMサイズなのですが、アームホールにこれだけのゆとりがあるのがお分かりいただけるかと思います。

ベーシックにボタンダウンシャツを合わせるスタイルも勿論オススメですが、ゆったりとしたワークシャツなどと、よりカジュアルに合わせていただく着こなしも◎


用いられている素材は、ベビーアルパカ。

糸自体が細く柔らかく、肌馴染みも抜群です。

アルパカの繊維は、特性的に空洞になっている為、空気を他の獣毛と比較しても多く含むことが出来、防寒性や保温性に優れた素材と言われています。


こちらは商品に付属されているタグでございます。

下部に記載されている『MICHELL』というのは、ペルーで1931年に創業されたアルパカ繊維メーカーです。

アンデス山脈の豊かな自然の中で育まれたアルパカですが、毛の採取も、可能な限りアルパカ自身にストレスによる負荷がかからないような方法で行われているとのこと。



裏面には、いかにベビーアルパカという素材が素晴らしいものなのかということが記載されています。

こちらのベビーアルパカの毛は最高級且つ、最高品質であるということ。

15世紀に最盛期を迎えたインカ帝国時代から、その上質さが認識されていたという内容が記されています。

タイトルを『Modern Argyle』としていますが、背景の深掘りを行うと、どれだけ歴史があり、長きに渡り世界中のニット好きから愛されてきた素材であるかが伺えます。


それではスタイリングを。


着用サイズ:M

モノトーンで全体を構成し、ジャケットの内側から覗くニットベストを際立たせました。

BEAMS PLUSの、所謂ボックスフィットとされる、ややゆとりのあるジャケットに合わせる事で、ニットの生地に見られる膨らみのある柔らかな質感と、表面の適度な起毛感などの風合いも損なう事なく味わえます。

また、着用感想として撮影時がかなり冷えていたのもあるのですが、こちらのベストを着用するだけで、相当な温かさを感じられました。


いかがでしたでしょうか。

目で見て惹かれ、触れて感動し、着用して温かい。

文句無しの3拍子揃った極上ニットベストでございます。

是非。


文ちゃん

Japanese Indigo....

皆様こんばんは。

木曜深夜1時を迎えました。

あれっ?と感じてくださっている方もいらっしゃるかと思いますが、本ブログをもちまして新たに木曜深夜チームに加入いたしました『﨑野 文太』こと『文ちゃん』と申します。

9/16よりBEAMS PLUSの内勤チームに異動し、BUYERチームに所属しております。

店舗スタッフ時代にもブログ製作はしておりましたが、改めて自己紹介をさせていただきます。
2021年秋に学生アルバイトとして『ビームス プラス 原宿』に入社し、そこから丸4年間在籍しました。
現在25歳で今年26歳になるのですが、所属部署の中で最も年齢の近いスタッフである『カリスマJay.Yanai』とも10個近く離れている圧倒的後輩ということで、何とか物怖じせずにガツガツやっていこうと思っております。
プライベートでは、昨年結婚し先日結婚式を執り行わさせていただき、BEAMS PLUSメンバーも大勢駆けつけてくれました。

最近のマイブームは、ひたすらアメリカ映画とロンドンやパリが舞台となっている映画を見まくる事でございまして、古い作品から新しい作品まで幅広く見ているのですが、傾向としてはロマンス系が多いかと思います。

後は、『NATURAL LAWSON』から展開しております、『沖縄黒糖を使ったアーモンド&クルミ』と『GABAが摂れる ハニーバターミックスナッツ』を仕事合間に食べています。
ヘルシーな気もするので見かけた際は、お手に取ってみてください!

前置きが長くなってしまいましたが、ブログを通じて皆様に沢山の情報をお届けできることに感謝し、楽しんでいただけるコンテンツ作りをして参りますので何卒よろしくお願いいたします!


さてそれでは本題へ。

9/30~10/1の2日間で岡山県児島市、広島県福山市を訪れておりました。

何故かといいますと、こちらではBEAMS PLUSのプロダクトを製作していただいている工場様がございまして、そちらを訪問させていただきました。


その中でも、製品の染色や加工を行っている工程にフォーカスを当ててご紹介いたします。


こちらは『ヒゲ板』と言いその名の通り、デニムにヒゲを付ける為の型紙です。

こちらは、各メーカーの要望に合わせたものをオーダー後に作成をする場合もあります。

その上に置かれておりますのが紙やすりとなっており、一つ一つ手作業で職人の方々が作業しております。

やすり自体にも番手があり、目の細かさ、粗さにより風合いが異なります。

粗ければくっきりとし、細かければナチュラルな淡いヒゲを表現することが出来ます。

洗いと染色の工程を行うこちらのマシンは、様々な形・サイズや技法の違いがございます。

最大で、一度に100〜120本ほど釜に入るものもあり、量産するには必要不可欠な設備です。

また、ストーンウォッシュ、バイオウォッシュ、ブリーチ等に対応する為に、使い分けています。

また、上記で言及しておりますヒゲですが、全て生デニムの状態で行っており、その後洗いを施すことで、シェービングした部分が浮き出てくるような仕組みとなっております。


こちらは脱水機でございます。

洗いが終わったものを脱水させ、その後タンブラー乾燥機や天日干しの工程を踏んでいきます。


こちらは工場内で天日干しをしている画。

ヴィンテージデニムのような加工感には、洗いざらしで、柔らかく皺が入っていたり、自然な風合いを生み出すことが出来る天日干しの相性が良く、希望されるメーカーも多くございます。


こちらはレーザー加工で、ヒゲやダメージを表現出来るハイテクマシンとなっております。

プログラミングされたデータを元に、照射するのですが、その強弱により加工の濃淡を付けることが出来る優れ者です。


画像はデニムではございませんが、意図的にダメージを施す機械となっております。

デザイナーによるイメージや、サンプルを元に、一つ一つ手作業で繊細なダメージを加えていくのですが、膨大な数を全て人の手で行っている姿にとても感銘を受けました。

極めて丁寧なダメージというのがファッション的に素敵だなと思いました。


番外編ですが、こちらは加工デザインのサンプルとなっており、職人の方が様々な方法と工夫を凝らして、創意工夫に励まれております。

数多あるブランドのデニムを手掛けることが出来る技術力と、その要求された物を更に良い物として実現させたいという想いに心打たれ、感動しました。


5 Pocket Wide Selvege Denim Used
カラー:USED
サイズ:S、M、L、XL
価格:¥33,000(税込)
商品番号:38-21-0074-791

今シーズン、児島にて製作しているアイテムだと、こちらが代表作として挙げられます。


全体に加工と洗いを施した後に、裾周りにダメージを加えているのですが、パッカリングが生じた後に入れることにより、自然に履き込んで生まれたアタリを表現しているという圧巻の拘りです。

最後に、オーバーダイと呼ばれる既に染められている物の上から染色を行う技法も用いられています。

こちらはベージュ系の染料を乗せており、着古したような土っぽい質感を表現しています。


いかがでしたでしょうか。

モノづくりの温もりを存分に感じられました。

単純に作るだけでなく、それぞれに想いと拘りがこれでもかというほど詰まっているという事実を微力ながら伝えていきたいと思います。

是非。


文ちゃん