みなさん、こんにちは。
先週に続き、いつも通りの温かい目で、今週もよろしくお願いします。
今回はホピ族のジュエリーについて少しだけお付き合いください。振り返るとボクは、初めて観た瞬間から虜になり長い年月を共に過ごしてきました。どこに魅力を感じたのか、上手く表現しにくいのですが、単なるシルバーアクセサリーというより、手工芸品としての素朴な佇まい、強い土俗性に惹かれたのは確かだと思います。生物、自然、日常といったモノが絵柄として表現されていて、一般的なカッコいいアクセサリーとは少し違いましたがw 長く深く親しむコトになるのだろう、と直感したのは確かです。
素朴な相棒達、往年の典型的なデザインでモチーフはフェザー、絵柄部分には基本通りに鏨が刻まれている、80〜90年代製
インディアンジュエリーフェアでは40年代〜80年代の古いホピのジュエリーも取り揃えていますが、古いモノほど素朴な絵柄が大きくデザインされていて愛嬌を感じます。好みがだんだん大きいデザインになっていく方は、残念なコトにボクと同じホピ留年生です。身の周りに徐々にホピ留年生が増えてきたな〜とここ数年感じていたのですが、ボクにつられて留年していると言い訳しているクラスメイトが多いのには、ただ苦笑いするばかりです。
大胆な絵柄、デザインのオーバーレイ技法創成期のモノで、絵柄部分に鏨が使われていない、40年代後半〜50年代前半製
また、古いモノの魅力に気付くコトで、現在の新しいモノへの興味、理解も一層増すという…卒業の見込みが一向に立たないワケです。
現役の名工Philbert Poseyesva近年作のターコイズ付きVリングと今は亡きBernard Dawahoyaの愛嬌たっぷりのブレスレット、リング共に80年代製
Jason TakalaのリングはおなじみMan in the Maze、Philbert Poseyesvaのジグザグブレスレット、両者の若かりし頃の代表作、90年代製
コーディネートとなると、重ね付けには細幅のブレスレットがもちろん最適ですが、ホピのブレスレットは太幅だからこその絵柄、デザインが多く、前述した「好みがだんだん大きいデザインになっていく」要因だと思います。ボクはその迫力を活かす為に出来るだけマジメな格好をしないように心掛けています。決して正統派のカッコいいアクセサリーではありませんので。ここまでボクの経験、感覚のハナシのみですが、モノの豆知識はネット等に溢れているので、信憑性に十分ご注意の上、必要に応じて参考にされるとよろしいかと思います。
一応まとめますと、インディアンジュエリーの中でも、特にホピのジュエリーはビームス プラスの直球本格派スタイルではなく、十分に力の抜けた真逆の技巧派に開き直って、気ままに愉しむコトを個人的には断然オススメします。理屈ではなくココロで。
フェアは4日(日)までです。ぜひ、気軽にお越しください。
※4月2日(金) 20:30〜インスタライブ予定
コヴァ ヤジー