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NEW MODEL!! ~Smoking Jacket~

夜更かしの皆さん、こんばんは。

木曜日担当のJUNICHI YANAIです。




本日はBEAMS PLUSより、新型のジャケットをご紹介致します。

2021年秋冬、シーズンらしいアイテムは何か、どんな生地がウェアに落とし込まれているのか、

毎シーズンBEAMS PLUSのアプローチを楽しみにしています。

特に自分が楽しみにしているのはジャケット。

BEAMS PLUSでは多くのジャケットをスポーツコートと呼んでおり、アメリカントラディショナル(IVY)の根幹とも言えるアイテムです。

その他にはアウトドアウェアから着想した4つボタンのカフジャケット、昨年からリリースしたワークジャケット等・・・BEAMS PLUSでは数多くの"ジャケット"をご用意しております。

今回はそんなジャケットというアイテムジャンルから、入荷前から気になっていたこちらをご紹介。




BEAMS PLUS / スモーキング 1ボタン ジャケット
カラー:ブラック
サイズ:S、M、L、XL
価格:¥37,400(税込)
商品番号:38-16-0074-803


何だか見た事あるけど・・・馴染みが無い。

自分自身最初に見た時にはそう感じされたジャケットです。

一般的にはタキシードと呼ばれる事が多い?馴染みある?形です。

自分自身、見た事はあるけど・・・実際には馴染みが無く、何となく格式が高いイメージのアイテムです。

BEAMS PLUSでは今回、"Smoking Jacket"というアイテムネームを付けています。

世の中的にはタキシードは別名スモーキングジャケットと呼ばれ、煙草を吸う際はもちろん、自宅の書斎で寛ぎながら煙草を嗜むという所謂ルームウェア的な存在でもあるそうです。




日本ではタキシードと聞くと格式の高さや、フォーマル感が強いイメージがあります。

特に着用シーンと言われると披露宴やパーティーでのシーンで主に着用されたり、まさにフォーマルウェアとして認知されています。

基をたどると生まれは煙草を吸う時に羽織られるジャケットとして生まれ、それがタキシードの原型だと言われてます。

とは言っても、やはり今の時代を考えると煙草やパーティー、それらのワードはどことなく出番が少なく、やや肩身が狭い印象に。

ここはBEAMS PLUS。あくまでもトラディショナルウェアとしてスモーキングジャケットのデザインを残しつつ、"着(気)易さ"が表現された一着となっています。



まずはディテール。



スモーキングジャケットと言えば、やはりショールカラーの1ボタン。

元々はガウンから派生したジャケットで、その名残から角ばったと言うよりも、流線形の丸みあるラペルが特徴的です。

一般的なジャケット・スポーツコートと比べるとよりカーディガン感覚で着用しやすい?と個人的には印象を受けます。



カフスはターンナップ仕様のボタン無し。このクラシックなデザインももちろん落とし込まれています。



そして外せないのがこのラペルや袖縁、ポケットに飾られたロープ状の装飾。

同色で縁取られたデザインはスモーキングジャケット本来の上品さを感じさせます。

決して派手な印象は無く、スモーキングジャケットの意匠としてはやはり必要なデザインディテールでは無いでしょうか。




生地は別珍生地を使い、その独特な光沢感もやはりこの形には相性抜群です。

先程お伝えした装飾と別珍生地、比較的簡素なディテールながら、この組み合わせによる雰囲気は抜群です。

独特な光沢感と起毛感、秋冬のウーリッシュなニットやフランネルパンツとの相性ときたら・・・最高なはず。





裏地は背抜き仕様、見返しと袖はキュプラ仕上げ。

総裏よりも背抜きによるスポーティー感、そして着心地を損なわないキュプラ仕上げは現代シーンには必要不可欠だと。

安心してニットやスウェット等の中間着を挟めます。





フィッティングは・・・

BEAMS PLUSの定番型でもある4つボタンのカフスジャケットに近いサイズバランスです。

絞りの効かない身幅に、ややショート丈の着丈。まさにボックスシルエットです。

思い返すと昨年4つボタンのカフスジャケットをヘビロテしてた事もあり・・・今回のスモーキングジャケットも袖を通すと何だか着馴染みあるフィッティングです。

この形の良いところはカジュアルとタイドアップ等のフォーマルスタイルに使える点。

BEAMS PLUSの"スモーキングジャケット"は着こなしの幅を広げ、気張らずに扱い易いフィッティングです。




とは言いつつ、やはり気になるのはどんなスタイルに使えるのか・・・

完全に自分の趣味趣向に走り、合ってるのかどうかも色々言われそうですが、スタイリングとトルソーでコーディネートを組んでみました。




スポーツコートごなし。



昨今、『カジュアルにスポーツコート(ジャケット)を着る』という言葉をよく耳にしたり、発したりしますが、そんなイメージで今回もカジュアルごなしでスタイリング。

スウェットシャツにデニムトラウザーズ、スニーカー・・・このジャケットの形や着易さからやはりスポーティーなスタイルとの合わせは是非挑戦したいところです。

フードのスウェットシャツと悩みましたが・・・やはりタキシードという事でボウタイ合わせにしています。




お次はトルソーを使い、『カバーオールごなし』








4つボタンのカフスジャケットもよくしていましたが、ジャンルのボーダーレスとしてカバーオール感覚で着用。

バンドカラーシャツにパッチワークのイージートラウザーズ。

リラックス・カントリーなアイテムや素材使いに、スモーキングジャケットのエレガントさをプラスしています。

粗野感あるアイテムにもハマるスモーキングジャケット・・・よりコーディネートの妄想が膨らみます。






続きましては・・・『リラックスウェア解釈』






在宅やステイホーム、このご時世まだまだ続きそうです。

自宅から近所、ただ洋服を楽しむなら洒落感は出したい・・・個人的にパジャマシャツやその類で着用できるシャツが合わせてみたいです。

ドレスシャツに使われそうな上品なストライプシャツは、身幅がゆったりしたプルオーバータイプ。

幅広のインナーでも、ボックスシルエットのスモーキングジャケットでしたらすんなりレイヤードが出来ます。

もちろん下はスウェットパンツに、足元はキャンバスシューズでしょうか。

もとは紳士達が書斎で煙草を嗜む・・・家着でもストレスない着心地にコーディネート、そんなイメージです。



シンプルなコーディネートに『上品な差しアイテム』として






クルーネックのニットウェアに、冬に履くホワイトパンツ。

シンプルなカジュアルスタイルにさっと羽織る感覚で。

少し馴染みの浅いアイテムは、まずはデイリーウェアにさっと羽織って頂きたいです。普段とは違い、新鮮な見え方が楽しめるはずです。

シンプルな分かり易いコーディネートに羽織るだけで・・・いつもと違う印象が楽しめる新顔のスモーキングジャケット。




最後は・・・やはり『タキシード解釈』






もちろん直球のブラックのボウタイ、ブラックのトラウザーズも良いですが・・・

やはりファッションとして、BEAMS PLUSらしいユニフォーム的な合わせ方に。

細番手の糸を使用し、光沢感が特徴的なシャツは・・・ボタンダウンシャツ。

別珍の起毛感との相性が良いフォーマルなトラウザーズと言えば・・・やはりグレーフランネルのアイビートラウザーズ。

アクセントにはブラックのボウタイでは無く、紅一点として・・・レッドのドットのボウタイ。

BEAMS PLUSの定番、ボタンダウンシャツ、グレーフランネル、ボウタイ等、ユニフォーム的な合わせ方には想像以上にマッチしました。





スモーキングジャケット・・・色々な解釈が楽しめ、ファッションの振り幅をぐっと広げてくれる一着になりそうです。

愛煙家として自身も喫煙者であり、今まではミリタリーブルゾンやデニムジャケットで凌いで来ました。

ただ、今回の新型が加わったなら・・・購入しスタイルも楽しみたいと思います。

個人的には先程ご紹介したコーディネート全て『ネイビーブレザーの代打』的に合わせてみました。

馴染みが浅いジャケットではありますが・・・着用して頂ければその着(気)易さはきっと実感して頂けるはずです。

今シーズン、マストバイな一着です。




JUNICHI YANAI