「人」がテーマの写真集3冊

みなさんこんにちは!元気にお過ごしでしょうか? 

本棚を見ると自分の頭の中がわかると言いますが、私はもっぱら武士が好きで。

 

久しぶりに本を捲ると、伊達政宗の言葉が。

「曇りなき 心の月を さき立てて 浮世の闇を 照らしてぞ行く」

訳:曇りのない心の月で行く手の道を煌々と照らし、

生きにくい浮世の闇をまっすぐと進んでみせよう。

 

どんなことが起こっても、まっすぐ前を向いて突き進んでいきたいものです。

伊達政宗は決してポジティブに生きれるような人生ではありませんでしたが、幾度とある逆境を超え、それでなお、辞世の言葉がこの言葉。

こう、いつでも前向きに過ごしたいものですね。

 

 

さて。私のオススメの写真集。家でアートを楽しめ、味わえる。

そんなオススメの写真集を3冊ご紹介いたします。

ほどよく、ゆるく、たまに鋭く。

感情が動かされたり、好奇心を満たしてくれたり、知見を広げてくれたり。

色んな写真集がありますが、今回は「人」を感じる写真集をご紹介いたします!

  

「バガボンド」 /  名越啓介 / ¥2,970 /  品番:74-81-7211-440

 

バガボンド=漂泊者 という意味のタイトル。

この写真集は見ているだけでただただ元気になれちゃう。

2019年のインドの世界最大のヒンドゥー教の祭典<クンブメーラ>のど真ん中で転がり続けながら撮った名越啓介の写真集。

世界人口数第2位を持つインド、「一生分の人間とすれ違った」という名越さんの撮った写真には、人・人・人。圧巻の人。

また名越さんの撮る写真は人との距離(心の距離も被写体との距離感どちらも)がとても近いです。

子供の写真はとても豊かな表情を見せてくれるし、危険そうに見えるギャングたちの写真もかっこよく、ヒンドゥー教徒の方の個性豊かなキャラクター。

299点の写真を見た後には、なんだか元気になっている。そんな写真集です。

   

「人」 /  渡辺一城 / ¥4,400 / 品番:74-81-0016-527


2013年「豚」というタイトルで展覧会を行ない、その際に販売した写真集「人」。

 

祖父母が経営する精肉店で、豚の解体を幼少期から日常的に見て育った渡辺さんが選んだ被写体は、大学の近くにあった養豚場、食肉センターにいる“豚”。

「人と豚は似ている」と渡辺さんは言います。

内臓(猿より人と内臓の作りは近いそうで、異種移植の研究・実験も行われています)、性格(目的ごとに生活する習性や、欲望を満たしてくれるひとにのみなつく)

猿より人と近いのは豚だと言われています。

そんな渡辺さんが撮る、豚の養豚場と食肉センターにいる“食肉”としての豚たち。

 

普段口にする食べ物。改めて「いただきます。」と心を込めて言いたい。

また、“運命”ってなんだろうと、考えさせられる一冊。

  

MOTHER」 / 岡田敦 / ¥4,180 / 品番:74-81-0075-974



「人間が生まれてくる瞬間を撮影したい」という写真家の思いから、一人の女性の出産から誕生までの過程を追った写真集。

未だ見たことない写真集ではないと思います。

いくつかある余白のページ。自分の鼓動がなんとなく早くなるのを感じながらめくり、

呼吸を感じさせる余白とともにあるのは、出産のリアル。

女性器、赤ちゃんの頭、助産師さんの手袋。

“出産“という言葉のリアルを感じさせられる一冊。

 

写真を通して表現をしているから、私たちは新しい世界や考え方を知ることができます。

表現は自由、受け取る側も自由。

新しい表現への挑戦、覚悟。

ページを捲るたびにドクドク心臓がうごくのが感じる、そんな写真集でした。



おうちにいても世界中のアーティストが発信していますし、感性を高めることはできます。

歴史を学びなおすというのもいい機会、やってみたかったことに手を出したり。

そして人への大切さ。友人や家族の大切さなど改めて感じました。

おうち時間、有意義に過ごしたいですね。


テーマは「人」の写真集3冊ご紹介しました。

結局、人ですよね。どんな時でも!

素敵な写真集や作品集などご紹介していきます!

 

是非お楽しみに!


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おうち時間はやっぱりYoutube!こちらも是非!

BEAMS AT HOME Video「Meaningless things Vol.01 / オートマタ・原田和明」


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<作品紹介> 吉田昌平 コラージュアーティスト

もう4月も半分が過ぎようとしています。

今まで味わったことのない春の過ごしている方が多いのでは無いでしょうか?

自分がふんわり好きなものと向き合おうと思い、JAZZの音楽の成り立ちを映像や音楽から学んでいます。

漠然となんとなく好きなものが、胸を張って「好き!」と言える感覚って好きです。

  

さてさて。

今回はタイトルにもある吉田昌平さん。

2017年に行った展覧会についてや、作品、また今のことをご紹介できたらと思います。

 

 

吉田昌平さんはコラージュアーティスト、ブックデザイナー、アートディレクターとして幅広く活躍されている作家さんです。

(本屋に行くと手に取っちゃうPOPEYEのアートディレクターとしても携われておりました)




2017年の展示では、日本を代表する写真家・森山大道の写真集『新宿』(月曜社)を解体、全てのページを素材として使用しコラージュした全128点からなる作品集『ShinjukuCollage)』の中から厳選した作品の展示販売を行いました。

 
 

森山大道さんの写真集「Shinjuku」は、新宿という街があらゆるモノ、ヒト、建物などが混じり合っており、その自体が独特な生命感を発する「生きもの」であることが見事に捉えられています。




その森山大道さんが新宿の街を切り取った写真集を分解し、吉田昌平さんが新しくコラージュした新宿の街並みは、混沌さがより深く、また美しく自由に、切り、貼り、剥がされて、また新しい新宿を感じる作品集です。




私も新宿で働いてもうすぐで一年になります。

ランチタイムの新宿三丁目のサラリーマン、世界中から来た旅行者、老若男女すれ違う昼の時間。

夜の歌舞伎町で人とすれ違う瞬間背筋が伸びる事や、真夜中のカオス感とドキドキワクワク感。

大久保でイスラム街の一瞬日本じゃないと思うような匂いやお店の人たち。四谷の交差点の都会感。

新宿にはいくつもの顔があることをこの一年で肌で感じています。


人も変わり続けるし、街も変わり続ける新宿。



本の最後のページには森山大道さんの言葉で締めくくられています。


「スナップ写真は、広大無辺な下界世界を極小な細片として

きりもなく切り取ることで成立している。

かつて出版されたぼくの写真集『Shinjuku』も、

もとよりそのように作成された。

その一冊に刷られた多くの新宿のイメージが、

吉田昌平さんの手によってさらに無数の細片に

カッティングされることで、いったん全イメージの解体がなされ、

新たにコラージュという表現方法によって

吉田さんが”いま”体感し感応する新宿として再生された。

こうした制作行為自体、そしてスパイラルな変容そのものの中にこそ、

本来写真が持つしなやかさがあるのだと思う。

ぼくは吉田さんのコンセプトによって、

すでにぼくの手から離れた<もうひとつの新宿>の風景の中を

歩き回れることを楽しみにしている」

 
 



また吉田さんは201911月にBEAMS Tでもコラボ商品を販売、展示しています!

様々な雑誌媒体での挿絵をはじめ、ファッションブランドとのコラボレーションも話題の人気イラストレーターFACEとのコラボ商品。

 

FACEが保存していた貴重なアートアーカイブを素材に、吉田さんがコラージュを施し、再構築したアートピースの展示販売の他、Tシャツ、トートバックなどの商品も販売していました。

  


吉田さんはコラージュアーティストとして活躍もしておりますが、ブックデザインや展覧会のアートディレクターとしても活躍されています。

最近、自社出版で本を出されたようです。




アーティスト・TOMASONの『MONSTER BOOK』!

TOMASONは毎日欠かさずモンスターを書き続けている若手の作家。

この作品集は、モンスターが252体収録した図鑑です。

彼が描くモンスターたちはポップでシニカルで、作家本人の日常の奮闘が染み出たような

個性的なキャラクターたち。

 

私もちらりと説明を見ただけですが、とてもワクワクしています。



 



吉田さんは時折、展覧会に顔を出してくださったり、お話しする機会がありました。

優しい印象で、物腰柔らかい素敵な作家さんだと感じていました。


ただ作品を目にすると自由で、大胆。だけど作品は丁寧で美しい。

お話しした時に印象に残っている会話で「ひたすらに紙が好きで旅行に行っても紙ばかり集めてしまう」という話が私は好きで。

好きなものと向き合い、それをアートワークにしているひとの作品は見てる側まで自由で想像性が働く、そんな気持ちになります。

吉田さんの作品も人柄も私は好きです。

 

今後も吉田さんの活躍を楽しみにしています。


作品においてはウェブサイトでじっくり家で見てください。


ご覧いただきありがとうございました。


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吉田昌平

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佐藤理 祝還暦 感謝感激雨霰

佐藤理の展覧会が急遽、新型コロナウイルスの影響で4月8日から会期終了までBEAMS JAPANが休業という形になりました。

少しでも会場の様子が伝わり、展覧会場に来たような気持ちになれれば幸いです。



展覧会は、感謝感激雨霰 カンシャカンゲキアメアラレ GRATEFUL IN ALL THINGS

というタイトルで、日本語、英語で、すべてのものに感謝” という意味です。


還暦を迎えた佐藤さんが、ひたすら制作活動と向き合って30年。

60歳になった佐藤さん今一番作りたいものを、ということで作品を展示しております。



会場に入った一番目に入る壁には、万華鏡のような色彩豊かなキャンバスが並んでいます。




佐藤理さんの作品は○△⬜︎で出来ています。


近くで見ても、遠くから見ても発見がある佐藤理さんの世界観。



また入り口にはパソコンから流れる音楽と映像が。


タイトルは「I LOVE YOU」。こちらの音楽は、YouTubeで公開されています。

SNSで世界中のファンから集まった世界の言葉の「I LOVE YOU」!

この音楽は佐藤さんしか作れないもの(当たり前ですが)、美しいエレクトロの音といろんな国の愛してるという言葉をサンプリングしてできた音楽。

時折流れる「愛しています」に微笑んでしまいます。



パソコンの隣の壁には作品が3点並んでいます。




その反対の壁には、一枚の大きな作品が


その隣の壁には佐藤理さんの原点である写真とグラフィックの作品が12点並んでいます。









展覧会の様子を少しでもお伝える事ができましたでしょうか?

もっとこの作品をゆっくり見たい。などございましたら是非メッセージでお教えください。



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佐藤理

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【芸術AtoZ】 写真について

今、自分が生きている中で、世界で大きな問題の渦中にいると思うと、歴史は何度もこうやって進んできたのだろうと思います。

各国の政府の判断や、日々の生活で変わること、変わらないこと。

考えることはたくさんありますが、1日でも早くこの自体が収束することを願います。家族や友人、職場の同僚や、いろんな形でお会いした人、また近くにいてくれる人を大切にできるように、行動していきたいものです。


(現在開催中の展覧会 佐藤理 「I LOVE YOU」ずっと会場で流れているのですが、本当に最高の音楽です)


こんな状況だからこそできることってなんだろうと思った時に、私はやはり伝えたいことが多い仕事をさせて頂いているなぁと改めて感じています。

作家さんについては、内面性をお伝えしたいし、作品でいうと歴史からお伝えできるようになりたい。

まだまだどちらも勉強中なので、その勉強中のことを皆様に共有できたらなぁと。


今回は、今私がどっぷりと魅力されている写真の語源と歴史についてお話致します。



今では毎日のように撮ることができる写真ですが、写真の語源はご存知でしょうか?

日本語の”写真”というのは、”真実を写す”といいます。


ですが、語源である英語ではphotography

Photo=光

graph=書く、描かれたもの

翻訳すれば”光の画”という意味になります。

写真という言葉より、素敵に聞こえちゃいます。”光の画”。



さて。もうひとつ質問です。

世界で初めて写真を撮られたのはいつでしょう?


正解は、1826年フランスの発明家・ニエプスによって撮られました。

なんと光を当てる時間は8時間!)

この時代のイメージとしては、日本史でいうと江戸時代。伊能忠敬が日本地図を完成させたくらいの時代です。


ニエプスから始まり、写真の撮影方法は何度も改良を繰り返しています。


1839年 ゲデレオタイプを発表(光の当てる時間20分から30分)

1841年「カロタイプ」(タルボタイプ)を発表。

1851年湿板印刷発表(光の当てる時間1分から2分!ここで広く写真が普及し始める)

大和田良はこのコロジオン湿板で撮影した写真集を出しています。めちゃくちゃかっこいい!

1871年乾板印刷発表

1889年「ロールフィルム」を発売。

ここで一般の人々にもカメラが普及しはじめます!




最近、素敵な本屋さんで写真史を勉強したいという話をしたら、一人好きな写真家をひたすら調べ尽くして、彼らが何から影響受けたのか(師匠は誰なのか、仲が良い芸術家など)を知り尽くす!というのがオススメと教えてくださいました。

例えば、前回の展覧会を行った大和田良さん。ライブ配信を行った際に何度も名前が出ていた好きな写真家はアンリ・カルティエ=ブレッソン(仏/1908年生まれ)。アンリはマン・レイ(米/1890年生まれ)の影響を受けているし、マン・レイはもともと画家として活動しており、その絵を記録するために写真を購入したり。そのタイミングで20世紀美術に最も影響を与えた一人といわれているマルセル・デュシャンと出会ったり。




私は、実は昔から写真を撮るのも撮られるのもあまり得意ではありません。

ですが、この一年でいろんな写真家と出会い、彼らのそれぞれの目線を感じ、知らなかった世界をリアルに感じることができたり、何気ない一枚から歴史を感じたり、、と、今では写真の面白さは写真家からどっぷりとハマっています。

何を伝えたいのか人によってそれぞれ。



この1年でB GALLERYで展示した

名越啓介さん  名越啓介 写真・撮影の裏側」

野村佐紀子さん 「野村佐紀子 これまでの展示と写真集/今の展示について」

大和田良さん  「大和田良 哲学者のような写真家

それぞれの写真家の違いの記事を書いてますので、もしよければそちらもご一読下さい。

またB GALLERYでは沢山の写真家の展示を行ってきました

それぞれの写真家の素敵な部分をお伝えできたらと思っています。






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佐藤理 展覧会『感謝感激雨霰(カンシャカンゲキアメアラレ) — GRATEFUL IN ALL THINGS』

感謝感激雨霰(カンシャカンゲキアメアラレ) — GRATEFUL IN ALL THINGS

今年、生誕60周年を迎えたアーティスト・佐藤理の展覧会を「トーキョー カルチャート by ビームス」と「Bギャラリー」で同時開催します。「トーキョー カルチャート by ビームス」では、佐藤理の約40年の制作活動を振り返り、グラフィックデザイン、ゲーム、音楽など多岐にわたるアートワークのアーカイヴ作品を展示。会期中には佐藤自身が秘蔵するお宝グッズなどを販売する予定です。
「Bギャラリー」では、還暦を迎えた佐藤が今一番作りたいと思う作品を制作し、新作として展示販売します。両会場では佐藤理が新しく設立したレーベル理念音盤(リネンレコーズ)のニューアルバム『GRATEFUL IN ALL THINGS』(*1)に加え、作品集を先行発売します。どうぞご期待ください。

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GRATEFUL IN ALL THINGS(*1)

昨今、日本をはじめ海外での評価も高く、ヨーロッパ、アメリカなどから三作品を立て続けにリリースしているクリエーター佐藤理の新作。今作は、「LSD /ドリームイミュレータ」を代表するゲームクリエーターの他に、グラフィックアーティスト、音楽と多彩な活動範囲を物語る多くのクリエーター達とコラボレーション、その顔ぶれには、佐藤薫(EP4)、立花ハジメ(LOW POWERS)、大野由美子(BUFFALO DAUGHTER)、ゴンドウトモヒコ(METAFIVE)、DJ WADA CO-FUSION)、成田忍 (URBAN DANCE) 、沖山優司(EX. VIBRASTONE, JUICY FRUITS)、小久保隆(環境音楽家)、サワサキヨシヒロ、宇川直宏(DOMMUNE)、CHERRYBOY FUNCTION、伊藤桂司(画家)、いしいしんじ(小説家)、藤木洋介(Bギャラリー)/敬称略・順不同、と多彩である。そのほか、海外にも多くのファンをもつ彼のSNSで数十カ国から集まったという世界中の言葉での「I LOVE YOU」をサンプリングして使用するなど、氏のイメージはテクノというジャンルにはとどまらない魅力を持ち、一聴して彼の作風とわかる、そのオリジナリティーは強力である。

 

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会場1

開催期間

2020320日(金)  41日(水) 
328日(土)・329日(日)は臨時休業とさせていただきます。

開催店舗

トーキョー カルチャート by ビームス

  

会場2

開催期間

2020328日(土)  419日(日)
328日(土)・329日(日)は臨時休業とさせていただきます。

開催店舗

Bギャラリー(ビームス ジャパン 5F


※開催店舗で予定しておりましたレセプション、ライブ、トークなどのすべてのイベントは、新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑み、開催を中止とさせていただきました。

 
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佐藤理(さとう・おさむ) / アーティスト

1960年、京都生まれ、東京在住。父、祖父とも写真家。周囲の大人が芸術関係ばかりという環境で少年期をすごし、学生時代は、デザインと写真工学を二つの大学で学ぶ。2校の学籍及び浪人、米国遊学、留年により8年間の学生生活をおくる。その間に写真やデザインの制作の傍ら電子音楽に興味をもちはじめ、シンセサイザーとテープを使いさまざまな実験音楽、環境音楽を制作、ライブなどで発表。また当時の音楽はNHKの番組BGMやテーマ曲に使用された。またEP-4佐藤薫氏のインディーズレーベルよりカセット+シルクスクリーンの作品をリリース。1991年最初の展覧会ではコンピュータグラフィックスで『アルファベチカル・オルガズム』を発表、多くの国内外のプレスから取材を受け、その後もコンスタントに作品を発表。他、マルチメディアプロダクションとして、多くの作品にたずさわり、ソニーミュージックからPCゲーム作品『東脳』、米国ソニーからは米題『EASTERN MIND』としてデビュー。そのほか音楽CDEQUAL』などが日本、ヨーロッパのソニーからリリースされた。その後、現在もカルトクラシックとして名高いプレイステーションの『LSD /ドリーム・イミュレーター』をアスミックエースより発売。ここ数年では音楽アルバム『ALL THINGS MUST BE EQUAL』『OBJECTLESS』『LSD REVAMPED』が日本はもとより海外でもリリース、本年もいくつかの海外プロジェクトが進行中である。
http://www.osamusato.net

  

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写真家・大和田良の22年間『R』

こんにちは、こんばんわ。B GALLERYの八木です。
だんだん暖かくなってきたと思えば、何日か前には雪が降りましたね。
東京の冬に慣れてしまい、寒さが身に染みて感じるようになった北海道民の私です。(笑)


さて、今回の展示は写真家・大和田良さんです。
B GALLERYとは長年のお付き合いで、展示も今回で6回目となります。

彼の過去の写真集はコンセプチュアルで、それを撮影するんですね!というコアな物たちも撮影されています。

過去の写真集についてはBギャラリースタッフ木虎が詳しくブログに書いているので、そちらをぜひご覧ください!


本展で発表された写真集『R』には、大和田さんが写真をはじめた学生の頃(’98)から、現在42歳になるまで(’20)の22年間で撮影されたスナップ写真が収められています。


写真集『R』¥8,000(+tax)/ 200部限定

私事ですが、現役大学生でメディアについて学び、趣味でフィルムカメラ撮影もしている為、
彼の学生時代の写真もあると思うととても親近感が湧きました。


写真集の中身は展示の雰囲気と合わせてご覧頂きたいので、八木のオススメプリントをご紹介します!


まずは、満開のハクモクレンが素敵な一枚。

私も先日お花屋さんにいき、満開のハクモクレンを購入しました。笑


中には大和田さんが家族と過ごしている瞬間の写真も何点か展示されています。

その中の一つ、娘さんの髪が風でなびいている疾走感のある一枚。



写真集の表紙にもなっている、バンドを組んでいた学生時代の大和田さんの一枚。

実は私はこの写真が一番好きです(笑)

この時代の彼の感情がこの一枚から伝わってくるような気がします。


これらは本展会期中限定で、写真集『R』をご購入頂いたお客様に展示中のオリジナルプリントを1枚差し上げております!
この世界情勢だからこそ、アートに触れて、少しでも心を豊かにしてご帰宅頂ければ幸いです。



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B GALLERYSNSにて最新情報をアップしているので是非チェックしてみてください(^.^)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

次回展示もお楽しみに!

B GALLERY   八木静楓


大和田良 哲学者のような写真家

こんにちは。

世界中大変な状況ですが、そんな時こそ、本を読んで心を豊かにしたり、アートに触れて、新しい価値観を学びたいですね。早く情勢が良くなる事を祈るばかりです。


さてさて。

先日ブログに書きました、大和田良さんの展示が始まっております。



在廊日が多く、お話しするたびに大和田さんの魅力に惹かれるのは私だけでないはず。哲学者のような写真家だと私はお話しするたびに感じます。

(大和田さん自身は、写真家には哲学者が多いと仰られるのですが、、、)


今回の記事で大和田良さんの内面をみなさまに少しでもお伝えできたら嬉しいです。


大和田さんは幾つか写真集を出されていますが、私はコンセプチュアルな写真集が多い印象がありました。被写体との向き合い方もじっくりと時間をかけて知り、その一番美しい部分を撮り切る。という感じ。過去に出された写真集を2点お伝えします。



『FORMーSCENERY SEEN THROUGH BONSAI』


日本の文化「盆栽」

盆栽の種類や成り立ち、歴史に至るまでリサーチを行った上で製作し、厳選された作品で構成されています。盆栽の持つ、力強い生命力と美しさの新たな魅力を知ることが出来ます。


滅茶苦茶余談ですが、私の祖父は盆栽の先生をしており、祖父の家には何百万円する盆栽がいくつもありました。

自然美と人工美との組み合わせの盆栽は自然の成長の面白さを教えてくれており、祖父はそういうところに惹かれていったのだと思っております。こちらの写真集には勝手に思い入れがあります。


『Banknotes』


世界中の旧紙幣を表裏透かして撮影したシリーズ!


紙幣をマジマジと見たことってありますか?私はなかったです。紙幣にはその国のいろんな情報が集約されています。文化や歴史、風土や人々。そしてその国のグラフィック。紙幣は紙、一枚が価値になり物との交換に使われています。価値とは何か。という事も私は自問しました。


またこの被写体(紙幣)は、「写真のもつ記録性」において十分に発揮するものだと大和田さんは言います。いつも見ている紙幣をマジマジと見返してしまったのは私だけではないはず。



他にも写真集はいくつかありますが、大和田さんの撮る被写体を選ぶものというのに疑問がありました。

被写体を選ぶポイントは何か?と質問したところ「あまり今まで興味を持たなかったもの」だと。そのためその被写体に、徹底的に調べて尽くし、リサーチを重ね、撮影をする。


私の私観ですが、大和田さんは哲学者のような写真家だとお話しするたびに感じてしまいます。撮られた写真が、うっとりするほど美しいのは、知り尽くした後の一枚だからだと。




今回の写真展はスナップです。最近大和田さんのことを知った私からしたら、今回の写真展はどんなテーマなのだろうかと思っていると、スナップだと知った時はびっくりしちゃったのですが、昔からの知り合いの方は普通の反応。

(2007年にB GALLERYで展覧会を行った「Prism」もスナップです。)


壁一面の写真と、映像で流れる写真は、本当に美しく気持ちが良い写真を多く見る事が出来ます。

例えるなら気持ち良い風が吹き、太陽がいい感じに照らされている芝生の上に居ている気持ちと似ています。ただ気持ちよく、美しい写真ばかりではありません。

幾何学的な建物の写真や、車や街の風景、雪の写真や、モノクロの植物、動物たち。写真展に来られると、日々の大和田さんの視点を少し垣間見ることができるのではないでしょうか?






今回、世界の状況でトークショーを行うことが出来なかったので、ライブ配信にて今回の写真集の制作秘話などを語っていただいています。

デザイナー吉田ナオヤさん、大和田良さん、キュレーターの藤木の3人です。2回目のライブ配信も見ることができますので、ぜひ見てください!

https://www.facebook.com/BgalleryBEAMS/videos/544261719550318/



大和田良さんの写真展は今週までとなりました!今回の写真展では、写真集を購入していただくと、壁の写真を一枚お選び頂けます。選ぶ楽しみを感じてください。


大和田良さんの在廊日は、19日17:00ー19:00と23日(時間は未定)も在廊してくださいます。

是非お越しください。


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大成 哲 プラハ在住の彫刻家


こんにちは。

もう3月。本当にもう早いですね。

本当に今更なんですが、村上春樹さんの小説が面白すぎて参っています。

朝起きて、読み、休憩時間も、寝る前もいつも過ごしています。新参者のハルキスト。

10年前に3冊挑戦してハマらなかったのにと。

好みは人の影響。人生はまだまだ面白いなぁと思いながら過ごしています。

 

突然ですが、去年の今頃、皆様何をしていましたか?

私、プラハ在住の彫刻家大成哲のアシスタントとして働いていました。



大成哲は2012B  GALLERYで展示を行なっています。

「Tets×Glass

今回は彫刻家の大成哲について、また美術家と過ごす生活について、少しでもリアルを伝えることが出来たらうれしく思います。



(彫刻がある生活を体感せよということでデスクの隣に展示していた作品を置いていました)

私はアーティストマネジメントとして、世界中の出版会社にメールを送ったり、ギャラリーにメールを送ったり。

日々、やることが刺激的でワクワクしており、アートで世界と繋がることを実感し過ごしていました。



スタジオではいつも哲さんや他のアシスタントとディスカッションをしていました。

作品に関することや、世界中のレジデンスについて、アートについてや、個々のバックグラウンドを常にオープンマインドに話す日々。

常に話すか、考えるか、手を動かすか、脳を動かすか。毎日刺激的な日々を送っていました。

 

ナンバリングのための石を削る作業を行ったときに、彫刻というのは刻む事。

物体を元に戻すことはできないという事を体で感じ、物と向き合うということが、

いかに緊張する行為で、集中がいるということを体感しました。

今でも彫刻の作品をみるとあの感覚を思い出します。

 

実際私が滞在時にやっていた作品のリリースは、

世界初のガラスが割れる瞬間を捉えたハイスピードカメラのプロジェクトの作品

ガラスにヒビが入っていく様子は、人によって爆発した瞬間に見えたり、花火に見えたり、道路に見えたりと様々。

その内容を世界中のメディアやアート業界に発信していました。



大成哲さんはガラスを使った作品も多くあります。

(チェコ在住なのは、チェコはガラスで世界的にも有名な国だからです。)

 

アトリエの窓際にあった<blink>という作品は、ガラスのヒビを真似て彫った作品。

左側が自然なヒビ、右側がそのヒビを模倣した彫ったもの。

とても美しく眺めることが本当に贅沢な時間でした。

 

マネビは、マナビ(学び)とマネ(真似)を組み合わせた言葉。

Manabi"学習"と訳し、"Mane""模倣"と訳します。

模倣によって学ぶことは創造性を抑圧すると言われることがありますが、

模倣とは表現のための斬新で革新的なアイデアに出会うということ。



 

私が好きな作品の一つ。


ふたりで商談のためにお出かけした際に、ふと街中にシナゴーク(ユダヤ教の会堂)があり、そこから過去の展示した作品の話になりました。

ユダヤ教のシンボルの“ダビデの星”は正三角形を重ねたマークで12個の三角形で形成されています。

12個の三角形はどの形にも変えることが出来る。

この展示を行った場所はスロヴァキアの“元シナゴーク”の場所。

そこで出来たのは、日本人でアジア人の自分だから出来たのだと。

その作品の話は、チェコに居ていた中でも心動かされたことのひとつです。



今年の2020年4月9日から2021131日まで世界でいちばん美しい街と称されるチェスキークルムロフで展示を行われます。

 

詳細  http://www.esac.cz/en/forthcoming_exhibitions/

 

是非中欧、東欧に行かれる際は是非足を運んでください。

私も行く予定をしています!

チェコ共和国に渡欧される予定の方は、私のおすすめ場所、めちゃくちゃお伝えしますので、なんなり聞いてください。

  
 

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大成哲

Tets Ohnari

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大和田良 写真展 『R』 開催のお知らせ

大和田良 写真展 『R』




Bギャラリー」では2年ぶり6回目となる写真家、大和田良の最新展を開催します。

これまでに様々なテーマに合わせて作品制作と発表を続けてきた大和田良は、現在多岐にわたるシーンで注目を集めている写真家です。本展では、写真を始めた20代前半から現在に至るまでの約20年という時間の中で、日常的にシャッターを押し続け写し出してきた、膨大なスナップ写真を一冊にまとめた新作写真集『R』の刊行を記念し、写真の展示、販売やスライドショーを通して本作をご紹介します。

どうぞご期待ください。



『私は現在までに、ワインの色を扱った「Wine collection」や盆栽をモチーフとした「FORM」など、コンセプトを重視した作品を多く発表してきました。その中で日々撮影してきたスナップや実験的なフォトグラム作品などは、写真表現の基礎として私の創作の源となるものであったと言えます。そういった意味で今回の写真集と写真展は、いわば自身のアーティストステートメントそのものを表すようなものになると感じております。また、一個の作家の20年ほどの写真経験としても、みなさんに是非楽しんで頂きたいと思っています。』  大和田良



会期 202036日(金)〜323日(月・祝)

※予定しておりましたレセプション・パーティーはコロナウィルス感染拡大の状況を鑑み、開催中止させて頂きます。


【写真集刊行お知らせ】 ※本展会場にて先行発売

イトル:『R

著者:大和田良

デザイン:吉田ナオヤ(HIBA

発行:Kesa Publishing

定価:¥8,000+tax/200部限定

200部それぞれに異なるイメージのオリジナルプリント(216×127mm1枚が付属


大和田良(おおわだ・りょう)/写真家

1978年仙台市生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業、同大学院メディアアート専攻修了。2005年、スイスエリゼ美術館による「ReGeneration. 50 Photographers ofTomorrow」に選出され、以降国内外で作品を多数発表。2011年日本写真協会新人賞受賞。著書に『prism』(青幻舎)、『叢本草』(kesa publishing)、『五百羅漢』(天恩山五百羅漢寺)等。東京工芸大学芸術学部非常勤講師。


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TOMI-E について

こんにちは。


さてさて。

今回の展示は残りわずかとなっています。

TOMI-E BEYOND THE WALL


作品の制作期間は4日間。

リリースには会期前日42時間で描いたと書いてありますが、実際の制作時間は33時間でした。


だんだんと出来上がっていく様子を見て、物との向き合い方が職人で、一心不乱。

次はどう描くだろうのかとガラス越しに見ていました。



出来上がった会場は重圧ある空間。

今までにはないB GALLERYの凛とした空間ではないかと私は感じています。


TOMI-Eさんを一言で言うと日本のグラフィティ・アートの先駆者。

私が知っている限りのTOMI-Eさんの生い立ちをご紹介いたします。


1985年生まれ

15歳の時にストリートで生きることを決意。


1991年の19歳にHIPHOPのカルチャーの根源であるアメリカに渡米。

(この頃のアメリカはHIPHOPが爆発的に盛んで、ブロックパーティーなどにも入っていき、「日本人にもこんな奴がいるのか」と言われていたそうです)


1994年の帰国後はMCDJ、ダンサーとの交流も深くステージアートやアーティストロゴ、アルバムジャケットな作品を多数手がけておられます。

広告壁画、ストリートの壁からプロダクト、企業広告、漫画などに渡り、Graffiti=らくがきのイメージを取り払う幅広い活動をされます。


2001年には自身がモデルとして取り上げられた「TAKI183」という映画が公開。

その際に自身のクルーを冠にしたオリジナルファッションブランドも発表。

ACCASIAN CAN CONTROLERZ の略


2009年には思考が続く中、師の導きから浮世絵に出会い江戸文化と和紙とスプレーから成るGraffiti、その発想から生まれた共通点に辿り着き、芸術家としての絵師から職人気質の絵師へと目覚め、“Made in Japan”への意識がより高まります。


こちらの画集は2011年から2018年の作品が101作品記載されています。

2011年から2018年に渡って絵のテイストの変化も楽しめれる作品。



在廊時にお話をたくさん聞かせていただきましたが、BEYOND THE WALLというタイトルの話になり、話しているうちに涙が出そうなくらい。

HIP-HOPのカルチャーを日本に持ってくるというのはいろんな壁を乗り換えてこられたのだと思いました。

いろんな壁がありますが、乗り越えるには、自分を愛さないと。


考えるな、感じろ

だと思う展覧会会場ですが、私はTOMI-Eさんの魅力をお伝えしたい。

ただただ、百聞は一見にしかず。

どんなに言葉でお伝えしてもこの迫力は目で見て感じて欲しいです。

残りわずかにしか見ることができないなるこの3匹の龍。

是非、お越し下さい。

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TOMI-E グラフィティ・アートとは

こんにちは。冬がもうすぐ終わり、春の匂いを感じる日もありますね。今年の春は本気でピクニックしようと企んでいます。ワクワク。


さて。今回の展示では、B GALLERYでは未だかつてない展示をしております。



42時間でスプレーで描かれたB GALLERY一面の壁。只々、圧巻の一言。

ウォール・アートに囲まれた空間の中で、90年代のHIP-HOPがゆるく流れています。

暗闇に浮かび上がるリアルな3匹のドラゴンを是非見に来てください!



日本のグラフィティー・アートの先駆者といわれているTOMI-Eさん。

「グラフィティ・アートとは何ぞや?」の方に、歴史含めご紹介させて頂きます。


この展示は心と写真にしか残せないので、多くの方に来て頂きたいです。

  

グラフィティ・アートとは、デザインされた文字をスプレー塗料やマーカーを用いてストリートに描く行為のこと。

 

諸説は色々とありますが、グラフィティ・アートの始まりは、ヒップホップの文化と関わりの深い1960年代のアメリカだと言われています。

(グラフィティ・アートはアンダーグラウンドな存在のため起源を特定は難しいそう。)

1960年代にアメリカのフィラデルフィアで、コーンブレッドとクールアールという人物が、街中に名前を書き始めたことから広まりました。

70年代に入るとNYにもグラフィティ・ライター出現し始め、多くのタグ(名前)が町中に溢れ、名声を上げるのに活用されていたそうです。

80年代に入ると、さらにそれぞれのグラフィティライター達のスタイルは確率しつつも、それまで多くのグラフィティが書かれていた地下鉄の規制がとても厳しくなり、多くのグラフィティが取り締まられます。


が、描くことがライフスタイルの一部になっているライターは街中にアートを書き続け、危険な目にたくさんあいながらもグラフィティを通して自分の存在や才能を表現し続けてきたライター達は世界各国の人の心を魅了してきました。



私は海外に旅行に行った際は、朝早く起きて散歩に出かけ、街中のアートを探してしまうくらい好きです。






(NY、プラハ、香港、ブタペスト。どれがどれでしょう!


そのなかでもTOMI-Eさんの絵は職人技。4日間かけて描かれましたが、だんだん絵になる様子を見ていてもなぜそう書けるのかが不思議なくらい。

沢山の缶の中から選び、向き合い、吹き、描いていく様子は、毎日毎日息を呑むほど美しく、格好良かった。

完成した壁は完璧の一言。

 

人生今まで見たことあるウォールペイントのベストを超えるのではないかと。

是非、心に残しに来てください。

会期は3月1日まで!


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次回展覧会 TOMI-E 「BEYOND THE WALL」のご案内




TOMI-E 『BEYOND THE WALL』

開催期間 : 2月8日(土)~3月1日(日)

11:00~20:00(※2月19日のみ店休日でお休みとなりますので、ご注意下さい)

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6

TEL : 03-5368-7309


【レセプションパーティー

日時 : 2月8日(土)18:30~20:00

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

※レセプションパーティーはどなた様でもご参加頂けます! 

【展示概要

Bギャラリーでは初となるアーティスト、TOMI-Eの最新展 『BEYOND THE WALL』を開催します。本展では、グラフィティ・アーティストとしてストリートで表現してきたTOMI-Eの創作活動の原点であるウォールペイントをギャラリー内で制作、展示します。

TOMI-Eが初めてグラフィティ・アートと出会った時に感じた「一夜にして壁に作品が描かれ、そしてまた数日後には消されて戻る」という美学を"破壊と再生"をコンセプトに表現します。会期前日までの42時間で真っ白な18メートルの壁に作品を完成させ、会期終了後には真っ白な壁に戻る、期間限定の最新展にどうぞご期待ください。


【TOMI-E/アーティスト】

10代でHIP HOPと出会い、1991年16歳で単身渡米。夜明けの壁に描かれた大きなグラフィティに衝撃を受け、西海岸を拠点に活動を始める。94年の帰国後もストリートの壁からCDジャケット、クラブツアーやイベントでのライブペイント、企業広告に至るまで、様々なキャンバスにスプレー缶を噴き続け、現在は自身の日常でもある浮世の瞬間を和紙に噴きつける独自のスタイルで創作に明け暮れている。伝統と現代性を併せ持った明確なアイデンティティを放つその作品は、リアルな息遣いと魅力に溢れている。


情報はホームページ、SNSにて随時配信いたします。

Bギャラリー オフィシャルサイト : www.beams.co.jp/bgallery/

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Twitter : @B_GALLERY


詳細などのお問い合わせはB GALLERY(03-5368-7309)まで。


Bギャラリー赤塚

【私のおすすめ書籍】沈黙とイメージ / 竹内万里子

こんにちは!

大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

今年もB GALLERYは色んな角度からの芸術をご紹介いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

今年の私の目標の一つ。今年はより”純粋さ”をもって動いていきたいと思います。



今回もB GALLERYで販売している書籍のご紹介です。

2018年秋に展示を行った竹内万里子さんの「沈黙とイメージ」。



 

私はこの本を読んで ”写真” の面白さを改めて知りました。

「目の前にあるこの写真を、私はどうやったら「見た」と言えるのか。」という言葉からスタートします。

自問しながら見ること書くことを、わからなさを受け入れ、語られる竹内さんの言葉は切実で重い。



「写真を見るという行為は、夜空の星をまなざすことに、どこか似ている。それはずっと昔、あるいは少しばかり前に存在した光に触れることでもあるからだ。」

この言葉から、写真というのは被写体と撮影者、そして今、写真を見ている自分の3人が少なくとも関わっています。

写真というのは3つの”生”があるということ。

今後、私自身も自問自答しながら写真を一枚一枚見たい、そして撮りたい!と思いました。

私がこの本を一気に読み進めたのは、竹内さんの活躍の方向性を位置付ける、【ルワンダプロジェクト】に関して書かれていたからです。




1994年ルワンダで起こったジェノサイド(大量殺戮)の歴史はご存知でしょうか?

今からたった25年前に起こった最悪の殺戮の歴史です。

100日間で80万人が隣人によって殺され、女性は武器として性的暴力が横行しました。

レイプ、HIV、妊娠、出産。

精神的、肉体的にも傷ついたのにもかかわらず、敵の子を産んだとして、コミュニティーから外され、劣悪な環境で子供を育てるしかなかったということです。

 

読み進めるにつれ、打ちひしがれながらも読んでいましたが、実際に経験した彼女たちの思いはどんなものかは本当に測り知り得ません。


 

その母子のポートレートを撮り、母親にインタビューをした写真家ジョナサン・トーゴヴニクの写真集を見て、竹内さんは日本語版をつくらなければと使命感を感じ、日本語版の写真集を出版されています。




20204月にはその母子にもう一度訪ね、成人した子供にもインタビューをする「あれからールワンダ ジェノサイドから生まれて」を出版されます。

クラウドファンディングのページ。

詳しく書かれているので、是非こちらを一度見てください。

https://motion-gallery.net/projects/AKAAKA-Rwanda



写真と真摯に向き合う竹内さんの観点は、自分もモノや事柄との向き合い方や言葉にする事において改めて見直したいと思いました。

この本を手に取ってくださる方が、改めて写真の向き合い方が広がりますようにと、

ルワンダでジェノサイドで傷ついた人々がどうか何か心の救いがあるように、と願うことしかできませんが。


最後に2018年に展覧会を行った際に述べた竹内さんの言葉です。


「見ることと書くことのあいだには、途方もなく広い空間が横たわっている。そのあいだで私は、無闇にもがいては呆然とすることばかりを繰り返してきた。そこで世界の底知れなさを仄めかし、何かをわかった気になろうとする自分を戒めてきたのは、つねに目の前にある写真であり、写真家という存在でもあった。いま、写真を見ることから生まれた小さな言葉たちを、ふたたび見ることへと返す」


 

是非、お読みになられた方はご感想をお聞かせください。

私にとってこの本は、純粋に心が動いた書籍のひとつです。


また写真家ジョナサン・トーゴヴニクの写真集が多くの方の手に届きますように。

 


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木虎春香

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*豊田弘大の描く、星たちの魅力*

こんにちは、こんばんは。Bギャラリースタッフの八木です。


実は初めてのブログ投稿です!

みなさんに多種多様なアーティストの紹介や、

日々の発見につながるようなトピックスをお届けしていきます!

2020年もB GALLERYをよろしくお願いします(^.^)


さて、今年最初の展示は豊田弘大さんの『STAR CHILD』です。

豊田さんは15歳からペインターとして活動されているそうで、なんとドリッピング歴は10年以上!!

※ドリッピングとは、筆先から絵の具を垂らしてキャンバスに定着させる技法です。

この技法は米国の抽象画家ジャクソン・ポロックが多用したことで知られています。


それでは、彼の作品を紹介をしていきたいと思います★彡

『あの太陽』と『あの月』





ひと口パクッと食べたような太陽と月の形が絶妙です。

オレンジジュースとレモネードのような色合いがとっても際立っております!


『星の窓』







外が雨や曇りで星が見えなくても、満点の星空を味わうことができる作品。

会場にはずらーっと8枚の窓が並んでおり、それぞれ星の大きさや配置がちょっとずつ違います。

ゴールドとシルバーのラメ絵の具で描かれた星の軌跡は写真では伝わらないので、ぜひ会場でじっくり見て欲しいポイントです( ^・^ )


『出逢う』




約3メートルのキャンバスに描かれた迫力のある作品になっています。

それぞれの色が重なり合ったり、飛んだりしながらも、ひとつずつ個性を放っているような作品。

絵の中心にはよーく見ると、星の形がかたどられています!


『STAR CHILD』



散歩をするのが好きな豊田さんがいつものコースで見ている風景を描いた作品。

大きさの違う9つのキャンバスで描かれた作品が額装をすることで、ひとつの正方形の作品へ。

この額は家具職人さんの手によって特注で作成してもらったそう。


会期開始から2週間ほど経ちましたが、お客様とお話ししていると

彼の描く作品には不思議と人を笑顔にさせるような魔法がかかっているな〜と日々感じています。

こどもから大人までほっこり心温まる豊田さんの展覧会にぜひお越し下さい


豊田弘大 展覧会 「STAR CHILD」

会期:2020/1/11Sat〜2/2Sun


B GALLERYのインスタグラムも最新情報をアップしているので是非チェックしてみてください(^.^)



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回展示もお楽しみに!

B GALLERY   八木

次回展覧会 豊田弘大『STAR CHILD』のご案内。




豊田弘大 展覧会 『STAR CHILD』

開催期間 : 1月11日(土)~2月2日(日)

11:00~20:00(会期中無休)

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6

TEL : 03-5368-7309


【レセプションパーティー

日時 : 1月10日(金)18:30~20:00

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

※レセプションパーティーはどなた様でもご参加頂けます! 

【展示概要


Bギャラリーでは初となる、画家・豊田弘大の展覧会 『STAR CHILD』を開催します。本展では"星と子供"をテーマに、彼が長年の間、独自に取り組んでいる筆先から絵の具を垂らしてキャンバスに定着させるドリッピング手法を用いた新作を中心に展示、販売します。作家にとってドリッピングとは、歓びや悲しみといった様々な感情がその一瞬の行為の中で溢れ出し、その行為自体が宇宙を表現しているように感じることがあると言い

ます。独自のドリッピングによって描かれた宇宙は、真冬の人々の心を豊かに、そして温かくしてくれるでしょう。

どうぞご期待ください。

「ある夜、僕は窓の外を眺めていた。星に照らされ、遥か遠くの宇宙と出逢う。それはまるで自分の光を見ているみたいだった。想いに揺られ、安らぎ、生まれ変わる。輝く流れ星のように・・・」―豊田弘大


【豊田弘大(とよだ・こうた)/画家

1991年大阪生まれ。15歳から作家活動を始める。

2013年 東京 Slope Gallery、大阪 Digmeout Art&Dinerで巡回展『Space Circus』を開催。

2014年 Californiaで『smART project』に参加し壁画を制作。

2015年 横浜 Ron Herman Cafe みなとみらい を皮切りにSlope Gallery、Digmeout Art&Dinerで巡回展『Plain』を開催。

2017年 New YorkのNepenthes New Yorkで初の海外個展『Home At Last』を開催。

情報はホームページ、SNSにて随時配信いたします。


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詳細などのお問い合わせはB GALLERY(03-5368-7309)まで。


Bギャラリー赤塚

POETNIK 辺口芳典 一野篤

こんにちは!

冷たい時期がやってきましたね。

わたしはばっちり風邪にやられて寝込みましたが、皆様体調は大丈夫でしょうか?風邪ひいているときや心が弱った時に、優しい言葉でほっとしたり、涙したり。あらためて言葉って大切だなぁと感じました。




2019年、最後の展示はPOETNIKです!

詩人の辺口芳典さんと、デザイナーの一野篤さんのユニット。

会期は残り1週間となりました。

言葉の面白さ、地獄の空間を、是非楽しみに来てください


詩人・写真家 辺口芳典


1973年生まれ、お会いしてすぐに思ったことは、辺口さんは少年のような方で、カリスマだと感じました。会話の中で垣間見る自由な発想と、誰もが辺口さんの意見に耳を傾けてしまうのは、誰もが考えもつかなかった考えがポンポンと出てくるから。ただただ、面白い!だけではなく、その発想が真剣で、真面目で、具体的なイメージを想像させてしまう、そんな方。


デザイナー 一野篤


5月2日生まれ、デザイナーというのはこういう方を言うのだなぁと感じたのは、一野さんは人の話を引き出すのがとてもプロフェッショナルです。デザイナーは人の意見を汲み取って、その色んな意見の中のベストをデザインし形にする。一野さんと話していると自分の意見も話してしまうような温かい雰囲気をを持つ、そんな方。



こんなふたりが作るコバルトブルーの地獄の空間は、毎日立っているだけでも自由な気持ちで伸び伸びと居心地良く過ごしています。


展覧会準備中、壁に文字を書いていた辺口さんがボソッと行った、

皆、経験をすごく大切にするけど、言葉も経験と同じくらい大切なのに。

という言葉がわたしはすごく響いております。


2019年の締めにぴったりのPOETNIKの展示。

心が窮屈を感じている方(感じていない方でもこの空間を見ると窮屈だったかもと感じてしまうかも)、

言葉の仕事をされている方、発想に悩んでいる方。

多くの方にご来店いただきたい展示です。

是非、お越し下さい!


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