Little HEARTBEAT / CHARA (綿引美和・光子)

こんにちは!

寒い冬は心があったまるものを恋しくなりますね。最近はホットラムチャイを夜の楽しみに過ごしています。


何年も前から持っていて、何回も読んでいるのに、心にスッと入った本ってありませんか?わたしは最近、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」という本にやられてしまいました。


私が好きな一文。

「愛とは愛する人の成長と幸福を積極的に求めることである」

愛についての答えが沢山書いています。

愛する技術を上げていきたいものですね。



さてさて。今回、私が紹介したい本はこちら。

Little HEARTBEAT / 綿引美和・光子


音楽家のCHARAさんと、絵本作家で妹の光子さんが共著で書かれたこちらの絵本。2018年の冬に展覧会を行い、沢山の方にお越し頂いたのでご存知かもしれませんが、本当に名作の書籍です。



絵本のストーリーは、世界のどこかに暮らしている女の子が何かを探しに冒険に行く物語。


読んだ後はほっこりと。

懐かしい気持ちと、まだ自分が知らない感情に出会えてないかもしれない、と思いました。心の底にある感情をゆっくりと思い出すような感覚。男の方でも女の方でも小さな子供でも、どんな人にもある感情で、この感覚は人の共通の感情ではないかなぁと。

(こういう話を冬の間に色んな方と話し合いたいですね。ホットラムチャイやホットワインなど飲みながら!)


CHARAさんがストーリーを考えて、声に出して作ったという言葉は、話すように読むことが出来ます。小さなお子さまに読み聞かせてもきっと読んでる方も楽しく読めちゃうだろうと。


版画を専攻していた光子さんの絵は、独特な線と色彩が美しく、ページをめくる毎に魅入って引き込まれるような絵。個人的には、美しい星々のページが絵と言葉、どちらもグッときて好きなページです。とは言ってもどのページでも描かれている星、花、人、すべて美しいのですが。


大切に読みたい、この本を読んだ時に思った心の気持ちを忘れずにいたいと思うこちらの絵本。

恋人、ご夫婦、親子、友人、大切な人、自分用に、いかがでしょうか?




もうすぐクリスマス。

一度、愛についてや、心の底にあるあたたかいものを思い出してみてもいいかもしれませんね。本のいいところは普段考えない部分を思い出してくれるところかと。そのお手伝いが少しでも出来たら私は嬉しいです。



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次回展覧会 POETNIK EXHIBITION 『MADE IN HELL』のご案内



【POETNIK EXHIBITION 『MADE IN HELL』

開催期間 : 12月7日(土)~12月29日(日)

11:00~20:00(会期中無休)

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6

TEL : 03-5368-7309


【レセプションパーティー

日時 : 12月6日(金)18:30~20:00

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

※レセプションパーティーはどなた様でもご参加頂けます! 


【アーティストトーク

日時 : 12月7日(土)18:00~19:30

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

予約定員制 : 先着30名様※ご予約はBギャラリーまで(03-5368-7309)

トークテーマ : 『演劇生活(地獄)について』

ゲスト : 本橋 龍(演劇作家/ウンゲツィーファ主宰)、カート・コバーン(故人)

※カート・コバーンは映像を使って登場予定です。


【展示概要

「心が自由になることを忘れないために、私たちは解き放たれた物事を求めて世界中を探し回った。国境を越え、南の島やアラスカ、月やエデンの園を抜けて、私たちは地獄に辿り着いた。そこは、私たちのイメージする地獄とは違った。地獄には混じりけのない自由があり、解き放たれている言葉があった。あらゆるものたちが詩を吐き出し、ぺっと差し出された言葉に触れると心に余白が生まれる。地獄では言葉が仲間であり、虹であり、経験だった」ーPOETNIK 

Bギャラリーでは2回目となる、詩人・写真家の辺口芳典とデザイナー一野篤によって2016年に開始されたプロジェクト<POETNIK(ポエトニク)>の最新展を開催します。

本展では、“POETNIK”が言葉のバイヤーとして地獄からセレクトした選りすぐりの言葉を、架空のセレクトショップ『MADE IN HELL』にて、展示・販売します。地獄という場所から<POETNIK>が選んできた言葉が、表現という自由から何かと縮こまっている現代人の心を解きほぐしてくれることでしょう。どうぞお楽しみ下さい。


【POETNIK(ポエトニク)

詩人の辺口芳典とデザイナーの一野篤によって2016年からスタートしたユニット。暮らしに詩のある朗らかさを様々なかたちで提案する。詩集や朗読といった表現に留まらない、人と詩との結びつきを生み出し続けている。2016年 : B GALLERY(東京)にて『poetry shop POETNIK』開催。2018年 : 誠光社(京都)にて『BOOK BOOK こんにちは』開催。ホテルThe Blend Inn(大阪)にて開催される企画展シリーズでは、コピーライティングや広報物のデザインを担当している。

http://www.poetnik.com/


【辺口芳典(へんぐち・よしのり)/詩人・写真家

1973年大阪生まれ。2000年「Wasteland」にて詩人デビュー。2006年写真新世紀優秀賞を受賞。2008年言葉を刺繍した帽子“ヌケメ帽”発案。2011年デュッセルドルフのゲスト・アーティストに選出され展覧会「ANT!FOTO」に参加。2014年シアトルから日英バイリンガルの詩集「Lizard Telepathy FOX Telepathy」(Chin Music Press)を出版。2017年ホテルThe Blend Innのプロデュース。同年、写真集「mean」(edition.nord)が出版される。

http://yoshinorihenguchi.com/


【一野篤(いちの・あつし)/デザイナー

5月2日生まれ。京都在住。専門はグラフィックデザイン・プロダクトデザインを中心としたデザインとアートディレクション。デザイン・プロジェクト“rabbit hole”代表。2011-2012年、東京ミッドタウンホールにて「DESIGNTIDE TOKYO」に参加。2013年、Bギャラリー(東京)にて“rabbit hole”の個展『nowhere』開催。2014年、十和田市立現代美術館(青森)にて『rabbit hole’s Market』開催。2014年、CHATEAU de CHINE(台湾)にて『ART KAOHSIUNG 2014』に参加。2019年より、アートコレクティブfew phew pur(フュー ヒュー ピュー)に参加。

https://movebell.com/


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Bギャラリー赤塚

坂田和實 タパ

皆さんこんにちは。

秋の洋服は気温が丁度良いので生きているだけで気持ち良いですね!

芝生の上で裸足で過ごす、そんな秋をしています。



今回のタイトルで、「いつの展覧会の話だよ」

と思われる方もいるかもしれません。

会期中に来れなかった方、本を手に入れ損ねたそんなお客様に、朗報です!


タパの展示はすでに終わってしまいましたが、多くの方からご要望を頂き、

先行販売していた書籍をWEBで販売することが決まりました!


書籍を手にして頂き、タパや坂田和實さんそして美意識について

いつでもどこでも思い出してくだされば嬉しいです。




9月の展覧会で展示した94枚のタパは10坪ほどのB GALLERYに

展示されると圧巻の空間。

ずらっと並べられたタパはそれぞれの個性を放っておりました。

一枚一枚美しく、模様は神秘的。

「なぜこの柄を思いつけるのだろうか」と思い、

ピグミー族の頭の中を覗いてみたくなります。



今回のタパを見つけられた坂田和實さんは審美眼の持ち主と言われています。

審美眼とは美を選別する能力。


美しさを見出すということは新しい価値観、世界観を広げること。


人の価値観って中々変えることは出来ないけれど、

価値観の広がりって人生で大切なタイミングだったりしませんか?


私自身この展示を終えてから、美しさとは何だろうか?と

疑問に思うことが多くなり、日常的に考えるようになりました。

そんな坂田さんは、いろんな人の価値観を広げ、

多くの人から慕われ尊敬される人だと思います。


タパの書籍では、タパの図録だけではなく坂田和實さんへの思い、

タパの思い出等を5人の方から執筆されたものを記載しています。

柔和で温厚、色んな方から尊敬されている、

坂田和實さんの人柄を感じることができます。


美しいものを美しいと思うそんな人間になりたいですね。

頭も心も柔らかく、美しいものを沢山見ていきたい。


是非こちらのタパの図録、残り数も少ないのでお早目にお買い求めください。


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【書籍の紹介】 池田晶子 / 14歳からの哲学

こんにちは!読書の秋、してますか?


実はB GALLERY・TOKYO CULTUART by BEAMSにある本、沢山あるんです。

興味あればおうちの本棚の仲間にしてあげてくださいね!




14歳の哲学 考えるための教科書 / 池田晶子


「考える」事は日々の生活で私達人間が毎日している事です。が、もっとシンプルに本当に考えないといけない事は、この中にあるテーマでは無いかと思いました。「言葉」「自分とは何か」「死」「社会」「理想と現実」「仕事と生活」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」など30のテーマを取り上げています。


こちらの万人に共通している一生のテーマであろうものは、

考えても考えても答えが出ないものかもしれませんが、

知りたいという欲も人類共通なのではないかと思っています。


タイトルは14歳の哲学というタイトルではありますが、中身はぎっしり詰まっていてどの年代の人でもお楽しみ頂けます。考えたくなる余韻を残して毎テーマが終わるので、人生におけるシンプルで大切なテーマはふと頭の中にいつもあります。考えること、知りたいと思うこと増えたように感じています。

人生って楽しいですね。


読み進めるたびに自分の考え方の軸が定まっていく感じ。

私はこの感覚、好きです。

そして自分の考え方に改めて気付かされる本。

秋の夜にアルコールを飲みながらじっくりと読みたい、そんな本です。



ちなみにB GALLERYでは池田晶子さんの展覧会を行いました。没後10年となる2017年に全29冊の書籍の販売を始め、壁面に言葉を展示しました。

ご興味あれば是非池田晶子さんの本をぜひ読んでみてください!

私も今まだ紹介した一冊しか読めていなのですが、もっと読みたい。



B GALLERYの隣の本棚には展示が変わる度に、スタッフのおすすめの書籍を置いています。そちらもお楽しみに!


また皆様の面白い本も是非教えてくだされば嬉しいです!

読書の秋、堪能しましょう!



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増山士郎 アルパカのためにマフラーを織った人


BEAMS JAPANの1階のスナックびーむすじゃぱんにはいきましたか?

焼酎っていいですね。美味しさを改めて感じています。



さて。今回展覧会は増山士郎さん。B GALLERYでは5年ぶり3回目。

前回は2014年に行った展示「毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る」という展覧会でした。

今回はその展覧会についてお話しいたします。




増山さんはこのプロジェクトのためにペルーの標高4900mの高山地にある遊牧民の家に泊まり、一緒に生活をされました。究極に孤立した地にあるので日本のようにインフラストラクチャーのようなものは何も無く、道も車も携帯電話の電波、インターネット、電気も水道も無いような生活。

ですが、そこに住む方達には昔から変わらない「自給自足の生活」があります。

そこで増山さんは「自給自足な手法」でマフラーを作りました。




アルパカの毛でアルパカのためにマフラーを作るという発想自体大変ユニークで想像つかない面白いのですが、たしかに動物にとってその行為自体(自分の毛で自分のためのマフラーを作る)が究極の自給自足。




このプロジェクトの背景には、自分たちが暮らしている日本の生活様式に対して一度見直すべき点や考えて行くべき点がいくつもあるでは無いかという問いかけかと感じました。


前回アルパカのプロジェクトも今回の展覧会で見ることができます。

この機会に是非、お越し下さい。


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次回展覧会『毛を刈ったフタコブラクダのために、そのラクダの毛で鞍を作る』のご案内



『毛を刈ったフタコブラクダのために、そのラクダの毛で鞍を作る』


開催期間 : 11月2日(土)~12月1日(日)

11:00~20:00(会期中無休)

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6

TEL : 03-5368-7309



【レセプションパーティー】


日時 : 11月1日(金)18:30~20:00

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

※レセプションパーティーはどなた様でもご参加頂けます!



【アーティスト・トーク】


日時 : 121() 15:0016:00

場所 :  B GALLERY (ビームス ジャパン5F)

予約定員制 : 先着30名様  ※ご予約はBギャラリーまで

ゲスト : 服部浩之(秋田公立美術大学准教授/第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター)


 

【展示概要

Bギャラリーでは5年ぶり3回目となる、現代美術家・増山士郎の最新展を開催します。紛争地帯としても知られる北アイルランドを拠点に2010年より唯一の日本人アーティストとして活動している彼は、2011年の東日本大震災以降、世界で急速に進むグローバリゼーションや、日本や西欧諸国での現代生活様式に対し、深い疑問を抱くようになります。その結果、2012年から2015年にかけ、アイルランド、ペルー、モンゴルの3ヶ国を旅しながら、土着の人々と動物を巻き込み、現地の伝統的な動物繊維技術を用いて、それぞれ、羊、アルパカ、らくだの毛を使ったプロジェクトを実現してきました。そして、同シリーズ3作品は今年の春開催された札幌の第7500m美術館賞展で見事グランプリを受賞しました。

本展では、2015年にモンゴルで制作したプロジェクトのドキュメンタリー映像全編を日本初公開するほか、本プロジェクトの様々な記録写真や、キャメルヘアで製作したラクダ用の鞍を展示します。ユーモアをオブラートに包みながらも、人類都合の発展を遂げた現代社会に向けた本作の批評的問いかけは、今日の日本社会に対する私達の認識にも、複雑で豊かな波紋を投ずるに違いありません。どうぞご期待ください。


「動物の毛を刈る3つのシリーズの最後のプロジェクトとして、未だ国民の過半数が遊牧民のモンゴルにおいて、フタコブラクダのためのプロジェクトを実施することに決めた。ラクダは人々の移動手段なので、毛を刈った後、その毛を使い、そのラクダに乗るための鞍を、モンゴルの土着の遊牧民たちと一緒に制作した。さらに、そのラクダと親密な関係になるため、出来上がった鞍を使い、ラクダと一緒に旅を試みた。旅の後、ラクダと理解し合えたように感じたと同時に、自分自身が広大な大自然の一部であることを実感したのだ。」 ー 増山士郎


【増山士郎(ますやましろう)/現代美術家

1971年、東京生まれ。川崎出身。
1997
年、明治大学建築学科大学院修了。世界中のアーティスト・イン・レジデンスに滞在しながら、ノマドで活動している。2004年より6年間ベルリンを拠点にした後、2010年に北アイルランドに移住。

2013年より、北アイルランド最大のアーティスト・スタジオ組織Flax Art Studiosのボードディレクターに就任し、自らのアーティスト活動のみならず、現地で多くの日本人アーティストを紹介するなど精力的に活動している。


■ 最近の主な個展

2019 Coexistence」 アイルランド国立民族劇場 (ケリー、アイルランド)
2019
Self Sufficient Life」 京都場(京都)
2018
Tokyo Landscape 2020」 現代美術製作所  (京都)、及び、アートセンターオンゴーイング  (東京)

2017 Attracting My Neighbors」 チェンライ美術館  (チェンライ、タイ)
2015
Self Sufficient LifeMillennium Court Arts Centre (ポータダウン、 北アイルランド) 及びFotoaura Institute of Photography  (台南、台湾)

2014 「毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る」 B GALLERY(東京)
2011
「成層圏 行為の装填 Vol.2  増山士郎」 ギャラリーαM、東京 (2011)
2010
Intervention」 市原市水と彫刻の丘 (現・市原湖畔美術館) (市原、千葉)



■ 最近の主なグループ展
2019
「沈黙の騒音:日本のアートの現在」 Golden Thread Gallery及びPop-up sapce、キャッスルコート・ショッピングセンター (ベルファスト、北アイルランド) (キュレーション兼任)

2019 「第7500m美術館賞展」 (グランプリ受賞) 500m美術館(札幌)
2018
Wandering Seeds」 台湾国立先史博物館 (台東、台湾)
2015
「北アイルランドのアートの歴史」 Golden Thread Gallery (ベルファスト、北アイルランド)
2014
「アラフドアートアニュアル 2014(土湯温泉 , 福島) (キュレーション兼任)
2013
「あいちトリエンナーレ 2013(長者町、名古屋)

2009 「第一回所沢ビエンナーレ-引込線」 西武鉄道旧所沢車両工場 (所沢)




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アイヌの精神性

ついに本格的な秋がやってきましたね!

秋は空が高く、どこを向いても発見が多いので好きです。

今回の展覧会で、多くの発見と新しい価値観が広がったよう感じています。

是非、少しでもお伝えすることができれば!





アイヌとはアイヌ語で人間を意味します。

アイヌの人はどんな生き物にもカムイ()が宿ると信じてきました。

山、川、谷、海、植物、動物、道具や衣服でさえも、すべては一時的にアイヌモシリ(人間の静かなる大地)を訪れたカムイが姿かたちを変えたもの。

 


食べるものも、カムイからの恵みであり、必要な分だけを自然から頂き、採りすぎないようにしていました。

アイヌ文様が施された衣服や工芸品も、ものを作成する際には自分の魂を込めて製作しなければカムイが宿らないと考えられていました。




アイヌと聞いて1番にイメージするアイヌ文様の刺繍。

こちらの意味はご存知でしょうか?

基本の模様は3つ。

渦巻きを表す「モレウ」、トゲを表す「アイウシ」、目を表す「シキ」

この3つの組み合わせで複雑な文様を描きます。


■モレウ(渦巻)
モ(ゆっくり) レウ(まがる)
渦の文様には「力」「パワー」という意味

■アイウシ(棘)
アイ(矢) ウシ(突く)
棘の文様は「いばら・たんぼ」などの棘を意味している。 

ツンツンした棘を内包することで、外敵や病気などから身を守る「魔よけ」の思いが込められている。

■シキ(目)
星のようにも見えることから、空の星のようにやさしく見守るの意味がある。




また刺繡は衣服の隙間である首や袖、縁などを沿って装飾される模様を飾られています。

それは、着用する人を体内に侵入して病気を引き起こす邪悪なカムイから身を守るために施されています。

 

「思いは宿る」という精神は私もあると思っています。

心が込められた料理を食べて、心身に栄養がいきわたる感覚や、

心を込めて作ったコーヒーで人が涙したり、

心がこもった絵画を見て、絵が心に訴えてくるという感覚。


何をするにしても思いを強く持たなければ、空っぽに感じてしまいます。

アイヌの精神性は伝統的で大切にして見習いたく、また日本の少数民族であるアイヌの文化は今後も深く学んでいきたいと感じました。



日本の中にある、文化の全く違った別の世界。

是非、五感で感じにお越しください。


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『アイヌ クラフツ 伝統と革新 ―阿寒湖から―』ライブ情報更新いたします。

『アイヌ クラフツ  伝統と革新 ―阿寒湖から―』

ライブ情報更新いたします。




台風の影響で、やむなく中止となりました10月13日(日)Kapiw&Apappo(カピウ&アパッポ)ライブイベント」ですが、

振替日程の調整ができず「振替開催は無し」とアナウンスしておりましたが、

急遽Kapiw&Apappo(カピウ&アパッポ)」のスケジュール調整することができましたので、下記の日程にて開催いたします。

 

アイヌ音楽・ライブイベント

出演 Kapiw&Apappo(カピウ&アパッポ)

201910月18()18301900 

Bギャラリー(ビームス ジャパン 5F)

 先着30名様(予約定員制/無料) 

ご予約はBギャラリーまで 


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台風の影響によるライブ(アイヌ民謡)中止、営業時間変更のお知らせ

◆ライブイベント中止のお知らせ

10月13日(日)18:00~予定しておりました「Kapiw&Apappo(カピウ&アパッポ)ライブイベント」ですが、台風19号の影響で中止とさせて頂きます。

ご予約頂きましたお客様大変申し訳ございません。

また、ライブ日程の振替予定はございませんのでご了承願います。

※ライブ後に予定しておりましたレセプションも中止とさせて頂きます。

 

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イベント基本情報

◆場所/会期

fennica STUDIO  (ビームス ジャパン 5F)

 2019年10月12日(土) ~ 10月20日(日) 11:00〜20:00 (会期中無休)


・Bギャラリー  (ビームス ジャパン 5F)

2019年10月12日(土) ~ 10月27日(日) 11:00〜20:00 (会期中無休)

 

◆アイヌ音楽・ライブイベントのお知らせ

出演 Kapiw&Apappo(カピウ&アパッポ)

2019年10月18日(金) 18:30~19:00/ Bギャラリー (ビームス ジャパン 5F)

先着30名様(予約定員制/無料) ご予約はBギャラリーまで

 

◆トークショウのお知らせ

ゲスト 下倉洋之(彫金作家)、瀧口健吾(木工作家)、鰹屋エリカ(刺繍作家)、木村多栄子(アイヌ工芸作家)、北村恵子、テリー・エリス(共にフェニカ ディレクター)

2019年10月20日(日) 18:00~19:30 / Bギャラリー (ビームス ジャパン 5F)

先着30名様(予約定員制/無料) ※ご予約はBギャラリーまで。


・現時点で30名様よりご予約頂き定員に達しております。

 有難うございました。

・木村多栄子さん(アイヌ工芸作家)も登壇していただきます。


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『アイヌ クラフツ 伝統と革新-阿寒湖から-』ライブイベントの中止のお知らせ

10月13日(日)アイヌ音楽・ライブイベント中止のお知らせ

 



いつもB GALLERYにお越し頂きまして、誠にありがとうございます。


10月13日(日)にB GALLERYにて開催を予定しておりました

Kapiw & Apappoのライブイベントですが、

台風の影響により中止が決定いたしました。

ご予約いただいたお客様には大変申し訳ございません。


※ライブ日程の振替はございませんのでご了承をお願い致します。

ライブ後に予定していたレセプションも中止とさせて頂きます。



ビームス ジャパン (B GALLERY)臨時休業のお知らせ

10月12日(土)臨時休業

10月13日(日)未定 ※営業時間の変更の可能性がございます。

SNSなどの確認のうえご来店頂きますようよろしくお願い致します。






次回展覧会 アイヌ クラフツ 伝統と革新-阿寒湖から-』のご案内

『アイヌ クラフツ 伝統と革新-阿寒湖から-』




新宿「ビームス ジャパン」5Fの「fennica STUDIO」と「Bギャラリー」にて、アイヌ文化を紹介するイベント『アイヌ クラフツ 伝統と革新-阿寒湖から-』を共催します。



北海道の東に位置し豊かな自然に囲まれた阿寒湖温泉には、北海道を主な居住圏とするアイヌ民族の伝統が息づく集落、阿寒湖アイヌコタンがあります。古式舞踏や民謡、木彫、刺繍など代々継承されてきた素晴らしいアイヌ文化の中から、fennica STUDIO」では工芸品を中心に本イベント用に製作したコラボレート商品を併せて販売。アイヌ文様のシルバージュエリーや木彫のカトラリー、伝統素材の籠バッグ、刺繍をあしらったコートなど数年もの歳月をかけて若手工芸作家と共に作り上げた、ここでしか出会うことの出来ない商品が登場します。

Bギャラリー」では、今では目にすることが難しいアイヌ関連の貴重なアイテムを展示。また、作家によるライブイベントやトークショウを行い、アイヌの自然観や信仰などから生まれた歴史や文化を紹介します。

どうぞご期待ください。


▪️会期

fennica STUDIO
2019
1012日(土)〜1020日(日)11:0020:00(会期中無休)
B ギャラリー
2019
1012日(土)〜1027日(日)11:0020:00(会期中無休)

▪️開催店舗

fennica STUDIOBギャラリー(共にビームス ジャパン5F


▪️ライブ・レセプションパーティー

1013日(日)18:3020:00


▪️アイヌ音楽・ライブイベント
日時:1013日(日)18:0018:30
会場:Bギャラリー(ビームス ジャパン5F
予約定員制:先着30名様(無料) ご予約はBギャラリーまで(Tel03-5368-7309
出演:Kapiw & Apappo(カピウ&アパッポ)


▪️トークイベント
日時:1020日(日)18:0019:30
会場:Bギャラリー(ビームス ジャパン5F
予約定員制:先着30名様(無料) ご予約はBギャラリーまで(Tel03-5368-7309
ゲスト:下倉洋之(彫金作家)、瀧口健吾(木工作家)、鰹屋エリカ(刺繍作家)
北村恵子、テリー・エリス(共にfennicaディレクター)



プロフィール

【下倉洋之(しもくら・ひろゆき)/クラフツマン】

1975年、神奈川県横浜市生まれ。23歳でアイヌ文様と出会い彫金の技術を学校で学ぶ。卒業後、東京のジュエリー工房で働きながら修行していた時に北海道をバイクで旅行し、平取町二風谷の博物館で目にしたアイヌ文様が入った伝統衣装のその不思議な形に衝撃を受ける。東京に戻りアイヌ文化について勉強し、1年後に見よう見まねでアイヌ文様入りの装身具を作り始める。2003年、作品を通じて知り合った阿寒湖出身の床絵美と結婚。工房「Ague-Atelier rakan」を開設。2015年にあかんに移住し、妻の叔父でアイヌの木彫家を代表する、故・床ヌプリ氏のアトリエを改装し、自身の工房として活動している。


【下倉絵美(しもくら・えみ)/デザイナー、シンガー】
北海道出身。2001年より銀細工職人の夫、下倉洋之と共に<Ague>を運営。アイヌ文様のデザインを担当する。幼少期よりアイヌ民族の唄や舞踏、伝統楽器ムックリなどに慣れ親しむ。1997年、トンコリ奏者OKIらと共に、MAREWREW(マレウレウ)のヴォーカリストとして音楽活動を開始。トンコリ奏者・千葉伸彦とのデュオCDHUNTER ハンター」(プロデュース:海沼武史)を発表。以降、各地でソロ活動を行なっている。2012年秋に阿寒湖に移住。

【郷右近富貴子(ごうこん・ふきこ)/シンガー】
阿寒湖アイヌコタン育ち。「アイヌ料理の店民芸喫茶ポロンノ」を家族で切り盛りする。祖父から継承するアイヌの手仕事をコツコツ制作する中、姉妹ユニット「Kapiw&Apappo」としてアイヌ音楽のライブ演奏、文化交流などの活動も行なっている。

【瀧口健吾(たきぐち・けんご)/木工作家】
1982
年、阿寒湖に彫刻家・瀧口政満氏の長男として生まれ中学校まで阿寒湖にて育つ。オーストラリア・アデレードの高校へ進学。オーストラリアの地でバードカービングに出会ったのが始まりで木彫りに興味を持つ。帰国後は実家に戻り一度は父の店イチンゲの店で働くが、その後浜中町、別海町で酪農業に就く。昨年、父の死を機に阿寒に腰を据えようと店を継ぎ、現在店を営む傍ら木工作家として活動している。


【鰹屋エリカ(かつや・えりか)/ハポの店店主】
北海道阿寒湖生まれ。17歳の時に、母の仕事をみて刺繍に興味を持つ。その後、母の仕事を見ながら数をこなして刺繍を覚えていく。祖母も同じように刺繍を仕事にしており、祖母と母、2人から受け継いだものに自分の色を足しながら伝統を引き継いでいる。他にはアイヌ舞踊の踊り手としても活躍する傍ら、現在も刺繍づくりの活動を続けながら店を切り盛りしている。

【木村多栄子(きむら・たえこ)/クラフツマン】
北海道浦河町で生まれ、アイヌの祖母と母から伝統的な歌や踊り、手仕事を教わりながら育つ。高校卒業後に札幌から兵庫、アメリカと渡り歩いた末、母の勧めで白老にてアイヌ文化の伝承者育成事業1期生となる。アイヌ文様をデザインした藍染のTシャツやオヒョウの木の皮で作ったサラニプバッグなどの制作を得意とする。現在は旭川チカップニ・アイヌ民族文化保存会の一員としてアイヌ関連のイベントや学校訪問などで歌や踊りを披露している。

  

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次回展覧会『タパ-坂田和實が見つけた94枚-』のご案内





 『タパ-坂田和實が見つけた94枚-』


開催期間 : 9月14日(土)〜10月6日(日)

11:00〜20:00 (会期中無休) 

場所 : B GALLERY (新宿/BEAMS JAPAN 5F)

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6

TEL : 03-5368-7309


【 レセプションパーティー 】

日時 : 9月13日(金) 18:30〜20:00

場所 : B GALLERY(BEAMS JAPAN 5F)

※レセプションパーティーはどなた様でもご参加頂けます!

【 展示概要 】

Bギャラリーでは「古道具坂田」の主人・坂田和實が見つけた、アフリカ中央部のコンゴ盆地の熱帯雨林を中心に暮らしているピグミー族のタパを展示する『タパ-坂田和實が見つけた94枚-』を開催します。

タパとは紐で吊るす前隠しのことで、日本でいう“腰巻き”や“ふんどし”にあたります。樹の皮を剥がし木槌で打つことで繊維と繊維を絡ませて作った樹皮布で、古くから南太平洋諸島の人々の暮らしの中で広く使用されてきました。中でも森で狩猟採取を行いながら移動を繰り返すピグミー族のタパは自然界のモチーフで幾何学的な模様が描かれており、彼らの精神性や美意識の表現とも言われています。

本展で紹介するタパは実際に使用されたもので、現在ではあまり見ることのできない古く稀少なものとなっています。

ぜひこの貴重な機会にご来場下さい。


【 坂田和實 】

1945年、福岡生まれ。

1973年、目白に古道具屋をひらく。

1994年、千葉県長生郡に美術館as it isを開館。

主な著書に「ひとりよがりのものさし」(新潮社/2003年)がある。

http://sakatakazumi.com


【 書籍刊行のお知らせ 】

※本展会場にて先行発売


タイトル : 『タパ-坂田和實が見つけた94枚-』

発行 : DAIWA PRESS

デザイン : 原 耕一

予価 : 2,500円(+税)


最新情報はホームページ、SNSにて随時配信いたします。

Bギャラリー オフィシャルサイト:www.beams.co.jp/bgallery/
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詳細などのお問い合わせはB GALLERYまで。

Bギャラリー 赤塚

儀間朝龍 地球と人に優しいアーティスト

みなさまこんにちは。

夏の終わりは切ない気持ちになりますね。

どうして夏の夕焼けは子供の頃の思い出が蘇ってくるのでしょうか。

全力でブランコで遊んでいた無邪気な頃を思い出します。

  

さて。

今回は去年展示してくださった沖縄出身のアーティスト、儀間朝龍さんについてご紹介いたします。

タイトルを見て「?」となった方は多いかと思います。

私の個人的な意見なのですが、儀間さんとお話しした時や、作品を見たとき、また儀間さんがやっておられる活動を知り、そう思わずにはいられませんでした。

儀間さんの作品や考え方を含め、素敵だと思ったことをお伝えさせてください。

  

余談ですが、私はB GALLERYで働く前は4年程コーヒーを仕事にしており、(バリスタというやつです)

環境問題やフェアトレードに対して真剣に取り組んでいるコーヒーショップで働いていました。



そのコーヒーショップのコンセプトが、“美味しいコーヒーは地球と人に優しいものだ”

という言葉のもと、日々コーヒーと向き合って過ごしてきました。

そのため、私自身も地球と人に優しい人間でありたいと思っておりますし、

そのような人に対して尊敬せずにはいられません。



 
    

話を戻しまして、儀間さんの作品についてお話します。

 

儀間さんは世界中からカラフルな輸入品が届く沖縄で育ちました。

アメリカのポップカルチャーに強く影響を受け、また環境への強い意識が常に存在していたそうです。(高校生の頃から、地球が汚されていく映像や本に興味があったとのこと。)

 

儀間さんの作品は各国の様々な柄やロゴが装飾されたカラフルなダンボールを使用したコラージュ作品を制作しています。



 

絵の具などの塗料は使わず(アクリル絵の具も水で流すと地球には悪影響と言われています)

接着にはでんぷん糊を使用しています。


 

BEAMS本社7階



2019年代官山styleにて展示会 【POP COLLAGE SNEAKER POP】


こちら、全てダンボールでできていると思いますか?

私たちBEAMSの本社にも儀間さんの作品が飾っています。

BEAMSのロゴ!

今年の夏に代官山で展示があったのですが、80年、90年代を中心のスニーカーの作品を約35点展示されていました。

こちらの作品は近くで見ても本物と錯覚してしまうほど完成されたものです。


  

ダンボールは運ばれたら捨てられる存在のもの。

ですが、儀間さんの作品には不可欠なもの。

作品の素材にダンボールを使用していることが結果的に環境問題であるゴミの量を少しでも減らしているならラッキーなことだと思っているとインタビューでお答えされていました。

   

もう一つ、儀間さんの活動についてです。

儀間さんはrubodanというダンボールを使ったステーショナリーブランドの代表をされています。

 

具体的にどういう活動をされているかと言いますと、

「資源ゴミとしてのダンボール処理だけではなく、廃ダンボールが新しい何かに生まれ変わるような、エシカルでアップサイクルなアイデアの一つとなるように。そして、その先に誰かの新しい仕事が生まればというビジョンを持って活動されています。

 

ノートなどに商品化することで、自分たちで紙を製造できないアジアの国々の役に立ちたいと思ったそうです。

そのためにブランドを立ち上げ、タイやベトナム、フィリピンやインドネシアへ実際に赴き、障害をもった人たちの団体や施設を紹介してもらい、ノートの作り方を教えに行かれています。その際に彼らが作った商品を買い取って、日本で販売を行っていました。

   



儀間さんの作品はPOPでカラフル、どこからみても格好良くて大好きですが、

人にも地球にも優しい、そんなアーティスト。

皆様に格好良いだけでは無いその背景も知って頂ければ嬉しく思います。


 

そんな儀間さんのお話を聞けるチャンスが。

2019921日(土)19;00-20:30

DDEPARTMENT OKINAWAにてトークショーがございます。

なんと儀間さんと、B GALLERYのキュレーター藤木のトークイベント!

詳しくはこちらHPをご覧ください。



  

 OKINAWA POP – ダンボールアートから見える沖縄–】と題した企画展は94日から107日までございます。

是非一度、儀間さんの作品や商品を通して、一度、地球のこと、また人のこと、考えてみてはいかがでしょうか?

   

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野村佐紀子 これまでの展示と写真集 / 今の展示について

こんにちは。

暑すぎる夏は通り過ぎ、秋の風を感じる夜が続きますね。

帰り道にアイスを食べながらゆっくり散歩するこの時期の夜が好きです。



さて。

現在、写真展を開催している野村佐紀子さんはB GALLERYでは6回目の写真展になります。



世間一般的には野村佐紀子さんを一言で言うと

荒木経惟の唯一の弟子” “男性ヌードを撮る写真家と言われがちですが、

私としては野村さんの作品やアートワークを言葉で括るのは出来なくてとても難しい。



B GALLERYでこれまでにご紹介した写真展や写真集をぜひ見ていただき、

私の意見や感想なども交えてご紹介いたします。

皆様に野村佐紀子さんのことを少しでも知っていただければ幸いです。


【野村佐紀子 写真展「愛について」】 2017.12.1ー12.26 



写真集「愛について」2017 / ASAMI OKADA PUBLISHING 



20年間のライフワークを綴る写真集。

何年もかけて撮り続けてきた膨大の作品の中から、約100名の男性たちのヌードを主軸とした写真群で、文字は無く約400ページのボリュームある構成。








モノクロの写真、裸体の男性、私が特に印象を強く受けたのは目。

まっすぐに、鋭く見てくる、目。

感情があるのかないか。

見れば見るほどよく分からなくなる。

私は野村佐紀子さんの写真家としての活動の20年間、なにひとつブレていなくて、

写真自体が良い意味で変わっていないところが好きです。

どこのページを捲っても格好良い。完全犯罪です、きっと。



【野村佐紀子 写真展「flower2015,2,13-3,4




写真集「flower2014 / LibroArte







 

野村佐紀子さんが写し出す花々は時間とともに変化を遂げ、また新しく美しい姿によって私たちが知らない別世界に誘ってくれます。

美しくて綺麗な花だけでは無く、悲しい花もグロテスクな花も、

花ではないものも花に見えたりする。

花の意義も含め自分の世界の見方を変えてくれるかもしれない、そんな写真集だと思いました。



さてさて、今回の写真展は

【野村佐紀子 写真展「火口のふたり」】2019,8,10-9,8

こんな感じです。



明日から上映される映画「火口のふたり」に伴い、

『あの頃の「火口のふたり」』というフォトストーリーブックを先行販売しております。

白石一文さんと野村佐紀子さんの共著となるこちらの本。



小説も映画も見させていただきましたが、登場人物のふたりの会話がとても好きです。

間の取り方、日常の会話、ふたりの関係性だからできる踏み込んだ会話。

その言葉と写真が一冊になっています。


上述しましたが、映画の公開は明日から全国公開となります。

詳しくはこちら

野村佐紀子 写真展「火口のふたり」は98日までの会期です。

ぜひどちらもご来場くださいませ。


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Information

アーティスト・トーク
日時 : 8月31日(土)15:00〜16:00
会場 : B GALLERY ( BEAMS JAPAN 5F)
予約定員制 : 先着30名様
☎︎ 03-5368-7309
ゲスト : 荒井晴彦 (脚本家・監督)


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次回展覧会 野村佐紀子 写真展 『火口のふたり』ご案内

【 次回展覧会のお知らせ 】





野村佐紀子 写真展 『火口のふたり』



【 開催期間 】


8月10日(土)〜9月8日(日)

11:00〜20:00 (会期中無休)


場所 : B GALLERY (新宿/BEAMS JAPAN 5F)

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-32-6

TEL : 03-5368-7309




【 レセプションパーティー 】


日時 : 8月9日(金) 18:30〜20:00

場所 : B GALLERY(BEAMS JAPAN 5F)

※レセプションパーティーはどなた様でもご参加頂けます!

【 展示概要 】


Bギャラリーでは2年ぶり6回目となる写真家・野村佐紀子の写真展を開催致します。

本展では、8月23日(金)より全国公開される映画『火口のふたり』で写真を担当した野村佐紀子が映画制作中に撮影した作品をはじめ、これまで撮り溜めてきた膨大な数の写真の中から厳選した、新作を含む、作品を展示・販売します。

さらに、原作を手がけた直木賞作家の白石一文と野村佐紀子との共著として刊行される、「あの頃の『火口のふたり』」(河出書房新社)の先行販売も行います。

野村佐紀子の最新展にどうぞご期待下さい!


【 野村佐紀子/写真家 】


1967年山口県下関生まれ

1991年九州産業大学芸術学部写真学科卒業

1993年より国内外写真展、写真集多数

主な写真集に、「裸ノ時間」(平凡社)、「愛ノ時間」(BPM)、「暗闇」(Akio Nagasawa Publishing)、「夜間飛行」(リトルモア)、「NUDE/A ROOM/FLOWERS」(MATCH and Company)、「FLOWER」(リブロアルテ)、「Ango/Sakiko」(bookshop M)、「愛について」(ASAMI OKADA PUBLISHING)、「月光」(リブロアルテ)などがある。

http://sakikonomura.com

【 写真集刊行のお知らせ 】

タイトル : 「あの頃の『火口のふたり』」

写真 : 野村佐紀子

文 : 白石一文

発行 : 河出書房新社

デザイン : 町口覚

予価 : 1,667円(+税)


最新情報はホームページ、SNSにて随時配信いたします。

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Bギャラリー 赤塚

名越啓介 写真・撮影の裏側


こんにちは。遂に常夏ですね。

夏らしい事、たくさんしましょう!



さて。

今回は写真家である名越さんに、インドでの写真と撮影についてお伺いしました。


思い入れある写真は全部!だということなので、

質問した写真のセレクトは、私が好きな写真を一枚。


 

こちらの写真は、クンブメーラの祭りの最中に少し町から離れた所の寺院で

休憩しようとした際、このふたりがちらりと見えた時にシャッターを切った写真。


名越さん曰く、「クンブメーラの祭のために写真を撮りに行ったけれど、意外とチャンスは別のところにある。」という名越さんの言葉。

確かに、どんなことにも通ずる事柄だと思いました。


覗いているような角度、寺院の色合い、人物や建物の配置、そしてキスしている少年少女。

誰しもが持っている懐かしくて甘い思い出を思い出させてくれるような感じ。

じんわりと、いいなぁと思っちゃう写真。

家に飾ると話のきっかけになりそうな作品ですよね。



もう一点この写真の裏側をお伝えさせてください。

インドの文化的な背景として、

公共の場でキスやハグなどの性的な表現は基本的に禁じられています。


(インドは映画大国と言われていますが、

キスシーンなど一切無いのが性的表現を規制している証拠です。)


という裏事情を知っていると、あの写真がより一層奇跡の一枚に思いませんか?




私は、その瞬間を切り取った名越さんの視野の広さ、

タイミングの良さ、常に撮る心構えの精神、瞬発力にも感動。

私の中で、写真とは理想と現実の切り取りだと思っています。

秘密の空間のふたりの写真は、どちらも踏まえている作品だと感じているから好きです。




写真集の中からは名越さんのおススメ2枚の写真。





(左:男性2人の写真の方です)


2013年、南インドの移動式のサーカス団を取りに行った写真です。

忍び込んで、写真を撮って、つまみ出されて、また移動しての繰り返し。

団員たちとは仲が良く一緒にご飯を食べたりしていたそうですが、

最後はオーナーに見つかって、「金がない奴は出て行け」と蹴り出されたそう。


写真集にはサーカス団員の練習中の写真やユニークな団員の姿、

美しい馬や、口を大きく開ける人気のカバ等。

撮影の裏側を知ってしまうと、名越さんが団員たちと仲が良さそうな空気感を

(勝手に)感じちゃいます。



ラストに一枚!



こちらは写真集のタイトルでもあるクンブメーラの写真。

クンブメーラとは世界最大の祝祭の一つ。3年に一度4都市を巡回し、2019年はアラハバードにて開催。クンブメーラの期間中に川で沐浴すると1000回分の祈りの価値があるとされています。

2017年にはユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。

由緒正しき祝祭です。




そんな祝祭の中、よくみるとおじさまがふたりで手を繋いで歩いています。

(裸なのは ナーガ・サドゥ だからです  ※詳しくはこちら)

仲良しで素敵な写真だけどユーモラス。

インドでは男友達同士でも手を繋いで歩くくらい人との距離感が近いようです。



名越さんの展示が残り4日となりました。

インドにどっぷりハマってしまいタブラの音楽ばかり聴いてしまいます。


巡回展がありまして、大阪でも名越さんの作品が見れます。なんと400点!

お近くにお住いの方は、是非行ってみてはいかがでしょうか?


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<名越啓介 インフォメーション>

Instagram : @keisuke_nagoshi


■名越啓介 写真展「MR. INDIA」
会期:2019年8月10日(土)〜8月22日(木)
会場:IMA:ZINE 2階 ギャラリー
住所:大阪市北区中津3-30-4
営業時間:12:00〜21:00 ※日曜日は〜18:00
※追加情報はIMA:ZINEのinstagramアカウント(@imazine_osk)で発信される。

http://imazine.osaka/about/


 

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近田拓郎 「インド、面白い」 原点の話


みなさんこんにちは。

もう本格的な夏が始まりましたね!

 

突然ですが、皆様。

人生において大切にしている言葉はありますか?

私は “おもしろきこともなき世をおもしろく”という高杉晋作さんの言葉と、

“半笑い精神” を大切に思っています。

 

皆様の大切にしている言葉を教えてくださいませんか?


  

さて。

<名越啓介 写真展 『LOOK at THE SUN』> が始まり8日目を迎えました。

もう折り返し地点。さみしい。

連日多くの方と色んなお話を聞くことが楽しくB GALLERYで過ごしています。

 

今回のブログのタイトルの近田さんとは?と思った方、この本の表紙を見てください


バガボンド インド・クンブメーラ 聖者の疾走」 写真:名越啓介 文:近田拓郎

今回の写真展で先行販売している、名越さんの写真集の文章を書かれている方です。

 

近田さんは集英社の「週刊プレイボーイ」で働かれており、13年前に名越さんに一緒にインドへ行くことをお誘いし、その後合計3回一緒にインドに行かれています。




カオハメパネルがお似合い!ヒゲ具合、完璧!

とてもチャーミングでノリの良い近田さんがこれで伝わりますか?

  

そんな近田さんに今回の写真展で思い入れのある写真についてお話してくださいませんか?と急なお願いをしたところ、「インド、面白い」の原点である一番最初に行った2006年の3点の写真についてお話しして頂きました。

 

どの旅でもインドに滞在中の2人は常にゲラゲラ笑いながら写真を撮ったり、面白いもの(人)を探したりしているそうです。

  

「インド、面白い!」の原点となった3つのポートレイトの写真。

 


<ピーナッツ売りのおじさん>


インドの中心地に行った時に物売りの人たちが多く集まってきて、写真をバシバシ撮っている時、このおじさんがスゥーっと近寄ってきて(この時2人は「いいキャラ来た」と笑っていたそう)一言。

「ミスター、ルック、アット、ザ、サン!」と言って太陽を見つめて、

メガネがキラッと光ったとのこと。

一連の流れ、想像するだけで面白い。

 


<サタデーナイトフィーバーボーイ>

 

こちらの男性、この絶妙な全てのバランス、ケミカルウォッシュなデニム、靴、シャツのカラー、ポージング、全てが絶妙。

インドでカメラを持っていると、「撮れ、撮れ!」と街中歩いていても言われるそうで、彼も何も指示してないのにこのポージング。

個人的にはこの写真すごく好きです。手の位置、足の角度、なんだかもう大好き!

ピンバッチに欲しい!

 


<走り回る風船売りの少年>


2006年にインドに行った時は、年末年始をまたいで行ったそうです。

ハッピーニューイヤーの街中は意外と閑散としていたのですが、この風船売りの少年は勢いよく走り回っていたそう。

インド、元気だな!と思った一枚。

満面の笑顔の表情も最高!



   

近田さんと話していて、笑いながらシャッターを切る名越さんの写真をより一層おもしろく、

また愛おしく写真を見ることができそうです。

インドでは “なんでやねん” だらけだそうで!嗚呼、気になるインド。

 

写真展では28点の作品を展示、販売しており、写真集では299点の写真が掲載されています。




名越さんの写真はこんなにも人の姿を自然な姿を魅力的に切り取ることが出来るのだろうとどの写真見ても思います。(写真の技術は勿論ですが、名越さんの人柄ですよね。きっと。)

近田さんの文章は臨場感溢れておりクンブメーラの“内”の話は聞いたことの無い世界!

また言葉の選択が逸品で笑っちゃう部分も多くあり、ドキドキとニヤニヤしながら読んじゃいます。

また造本も素晴らしく、紙質が変わったりする部分だとか、文字のデザインだとか、

一冊の本から得られるものが多い!そんな一冊です。

 

「バガボンド インド・クンブメーラ聖者の疾走」 

“撮りに行くのではなく、獲りに行く“

そんな方たちが作った本なので、本気っていいなと、心の底から感じながらページをめくっていました。

  


 

インドに対するイメージは人それぞれだと思うのですが、私はこの写真展で、

毎日エネルギーを得ている感覚があります。

 

インド、パワフルで元気でタフで、おもしろくて。多様性ってすごく居心地の良いもので。

人ってやっぱり面白いし、どんな生き方でもOKなんだなっていう生き方への自信になる

そんな写真展。

 

日々、忙しくしていると忘れちゃう “半笑い精神”

写真展、真剣に見にきても半笑いで見にきても、どっちにしても楽しい展覧会になっております。


会期は8月4日まで!


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<名越啓介「LOOK at THE SUN」 インフォメーション> 

□名越啓介 在廊日

728日 14:00頃-

 

□アーティスト・トーク

83日(土) 18:00-19:30

ゲスト:村上淳(俳優)

※要予約 定員40名様限定 

ご予約は B GALLERY まで

℡:03-5368-7309

 

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↑赤塚の説明は分かりやすく会場の雰囲気がわかりやすいのです。

是非こちらも見てください!


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