チェック神本の要チェック PART 82

神本 直也 2025.12.23

[チェック神本のAll Night BEAMS PLUS]




皆様こんばんは、いつもBEAMS PLUSのレーベルブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。


ビームス ライフ 横浜のチェック神本です。


今年も残すところあと1週間、年齢を重ねていくと月日の流れを早く感じるとよく言いますが今年も案の定早かったなあと。


昨年の自分を表す漢字は「変」であり、BEAMS PLUS HARAJUKUからBEAMS LIFE YOKOHAMAに異動して色々なことが変化した1年でした。


今年は「挑」かなと、このレーベルブログを執筆し始めた事もそうですし、今までの店舗ではやって来なかったことも挑戦できた1年であったかなと思っております。


チェック神本らしさはそのままに来年は「磨」、自分がこれまでやってきた事に磨きをかけていける年にしていけたらなと。


それでは今回ご紹介させていただくアイテムはこちら!!




BEAMS PLUS Shaggy Bernard Sweater
カラー:ベージュ オレンジ グリーン サックス
サイズ:S M L XL
価格:¥38,500(税込)
商品番号:38-15-0259-276

ニット神本、少し気持ちは早いですが年末年始になると秋冬アイテムの買い納めをして、来る春夏のアイテムにシフトチェンジをし始める私。


アウターの購入は控えてニットやスウェットなどインナー使いのアイテムに自然と手が伸びます。


個人的には何着あっても困らないアイテムのひとつであると思っているニット、似ているようでも編み方だったり素材の紡績の仕方だったり、糸の本数だったりとそれぞれに「個性」があり気になるものが沢山ありますよね(笑)

今回ご紹介させていただくのは、BEAMS PLUS定番のシャギードックセーター(38-15-0096-088)ではなく、ShaggyDog(毛むくじゃらの犬)ならぬ、Saint Bernard(セントバーナード)セーターになります!




なぜ、セントバーナード??と思われる方が大半かと思いますが後ほどご紹介させていただきます!(笑)


「それぞれの工場の特徴を活かしそこでしかできないニットウェアを作りだす」 スタッフに向けた商品説明会にてカリスマバイヤー柳井とニット生産担当の大川が私たちに伝えてくれた内容のワンフレーズ、Quality Clothes と呼ばれる所以がこのひと言に詰まっているなと感じるBEAMS PLUSらしさ。


PART 80にてご紹介したスコットランド製のボーダー柄のニット、こちらも同じくスコットランド製でありますが工場が異なります。以前と同様に工場の名前等は控えさせていただきますが、大手ブランドのシャギードックセーターも作っている工場とだけお伝えします。


BEAMS PLUS 定番のシャギードックセーターとの比較を交えながらご紹介させていただきます。



ベージュ



グリーン



サックス


まずはカラーリングから、定番のシャギードックは全27色の逆に悩みの種になってしまう程の圧巻のカラーバリエーションに対して、今回ご紹介しているセントバーナードは、全4色。

パキッとした発色の良さというよりか温かみのある柔らかい印象のカラーリング。



シャギードック



セントバーナード


ネック部分はどちらもやや小さめの詰まった印象のあるどちらもクラシックな見え方がしています。


着脱の際に少々不便なのでは?と感じる方もいらっしゃると思いますが、私個人的には推しポイントのひとつです、洋服屋である以上お客様よりも着用する頻度が高く、特にニットウェアは着用を繰り返すと自身の身体にフィットする・馴染んでいくと自身の体験談からお伝えします。


その為購入当初よりネックや袖丈・着丈にゆとりを持たせすぎないサイズを選ぶことを個人的にはおすすめ致します。


そして大きく異なる点が、サイジング・編み方・糸の撚り・毛羽立ち感の4つであると私は感じております。


セントバーナードと呼ばれている理由は、シャギードック(毛むくじゃらの犬)で私が想像するのは、トイプードルなどの小型犬、それに対してセントバーナードは大型犬でボリューミーな印象、Chunky (厚手の 大きな塊の)な見え方と表現するようです。


大きくてざっくりとした厚手のシャギードックセーター=セントバーナードセーターとBEAMS PLUSではそう命名されました。(因みにディレクターMZO発案)


まずは編み目と毛羽立ちの具合の比較から、




左側赤色のものが定番のシャギードック・右側がセントバーナード、工場が異なる為編み方が異なる点も編み目の違いのひとつでありますが、編み目が色同士のクロスした絡まりが目視でしっかりと認識できます。


その理由は、多く流通しているシャギードックセーターは1Ply撚りのない1本の糸で編まれており、BEAMS PLUSの定番シャギードックセーターもそうですが、こちらは2Ply (双糸)を使用している為、糸が太くボリュームがでて編み目がしっかりと見えているのです。


その為約2倍近くの糸を使用している事になるので良い意味での重厚感が表現されています。





(BEAMS 百名品 カタログ参照)


毛羽立ち、起毛のさせ方はシャギードックもセントバーナードも同様にチーゼルを使用した起毛機なので、起毛加減は似ておりますが生地の厚みが異なるのでややセントバーナードの方が個人的には控えめに見えます。




サイジング、サイズ感ですが176cm 55kg(最近健康診断をしたのでフレッシュな情報です)の私で着用サイズはSサイズ。


定番のシャギードックセーターはLサイズを着用するので、私の体型では2サイズほどサイズが変わります。

ゆったりとしたざっくりとしたサイズ感、この点が恐らくセントバーナードとなった所以でしょう。


あえてこのサイズ感で作ることでシャギードックセーターとの差別化を図り、クラシックでジャストサイズで着用してジャケットのインナーに合わせてコーディネートを組むシャギードックに対して、1枚着でインナーで重ね着をしてざっくりと合わせるセントバーナードセーター、似て非なる秀逸な1着であると私はそう思います。


最後にスタイリング提案を、




made in Scotland ということで、狙ったわけではなく偶然PALACE × BEAMS PLUSのボタンダウンシャツとチノトラウザーズでの合わせ。


真面目な合わせ方というよりも着崩した雰囲気で、洗いざらしのシャツで緩めなタイドアップもいいかなと思いましたが、ボウタイを結ばずに差し色・首元のアクセントとしての合わせ。


トラウザーズにもセンタークリースは当てずに2プリーツの太さを活かし、裾が元よりタタキになっていることもあいまりラフな印象に。


セントバーナードセーター、是非要チェックです。


それではまた来週、


チェック神本