編み地に宿る上質さ?、、、、

深夜1時。

“山田兄弟のAll Night BEAMS PLUS”
兄弟、隔週でお届け。こんばんは。
(弟)正志です。




いや〜革靴って、ロマンがある?

ひとりひとりの考えや視点もあって、

コーディネートが楽しい?そんな事も

ふと思ったり....



さて、今回はこちらを紹介。






このアイテムの持つ空気感を理解するには、20世紀アメリカの服飾史、とりわけ「プレッピースタイル」の変遷を調べてみないと始まらない....


もともと「ケーブル編み(縄編み)」は、アイルランドのアラン諸島で漁師の防寒着として生まれたワークウェアの意匠(アランニット)であった。これが20世紀初頭に大西洋を渡り、アメリカ東海岸のアイビーリーグ(門閥私立大学)のエリート学生たちの間で、クリケットやテニス、ゴルフといった「上流階級のスポーツウェア」としてモダナイズされる。




それまでウールが主流だったケーブルニットにコットン(綿)素材が導入されたことは、アメリカンカジュアル史における一大転換点だと考察。


通気性に優れたコットン製のケーブルニットは、東海岸の涼しい夏や、リゾート地でのプレッピースタイルのアイコンとなっていたであろう....




まずは、フロントの「2ボタン・前立て」

台襟(だいえり)を設けないカジュアルなディテール。硬さを持たせないことで、首元に絶妙な「抜け感」が生まれ、Tシャツの上に重ね着した際にも首周りがすっきりと収まるよう設計されている。




裾リブに関しては、適度なキックバック(復元力)を持っており、衣服がダレるのを防ぐと同時に、着用時にウエストラインで美しい「ブラウジング(生地の弛み)」を生み出す。これにより、クラシックな雰囲気を残しつつも、丸みのあるモダンなシルエットが魅力的かと....




数年前はコットンリネンファブリックであったが、今シーズンはコットン100%での提案。

持続可能な綿花生産を目指す国際NGO「BCI(Better Cotton Initiative)」の基準を満たしたこのコットンを採用している。

少し調べてみると綿花栽培における水資源の使用量を減らしたり、農薬管理の改善、生産者の労働環境向上など、環境と社会の双方に配慮した生産体制の構築を目指しているようです。

ベターコットンとは、単なる素材名ではなく、

「より良い綿花生産の仕組み」を支える考え方そのものであると理解できた。




そして、そのコットンを
「3本糸を撚り1本の糸へ」
そして「7ゲージ」の編み機で
肉厚に編み上げている。


その良さは、ケーブルの一山(幅約2.5cm〜3cm)の物理的な高低差が最大化され、平坦なカットソーでは絶対に不可能な「彫刻的な陰影」が衣服の表面に浮かび上がる。滑らかさと強度が、ケーブル編みの立体感をダレさせることなく美しくキープしているのが
見てとれる。

ベターコットン特有のドライでありながらも肌に吸い付くような柔らかさは、双糸・3本取りの贅沢な肉厚感と相まって、極上の着用感をもたらす。

モデルはこの方に....


このようなスタイリングは如何でしょう?



"It happened a while back."





こんな足元はどう?
軽快?タフ?重厚な?....
面白く、楽しい?ついつい
考えさせてくれる
シューズである。
これは、あのアメリカの....
純度100%のあの革靴....


では、次は7/3(金)深夜1時にお会いしましょう。

p.s. 兄(広志)は、秋冬派?
  弟(正志)は、サマーニット派