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"The Plusnian Bucks"

皆様こんばんは。


ビームス プラス 丸の内の鈴木です。


各地で桜が開花し、新たな季節のコーディネートを考えるのが楽しい季節になりました。クローゼットの衣替えと共に下駄箱の整理や愛靴達のお手入れは進んでおりますか?私はちょうど先日の休日に、下駄箱の衣替え替えついでにシューズのメンテナンスを行いました。シューケアをしているとシューズのコンディションが良くわかります。冬時期に酷使してきたいくつかの愛靴達は踵がすり減っていたり、ライニングに穴が空いていたり、ステッチにほつれが見つかったりと修理を依頼しなくてはならないシューズが3足見つかりました。このタイミングで修理に出そうと思います。物を長く愛用するにはマメな手入れと定期的な修理は本当に大事ですよね。手入れをする事で愛着もひとしおです。皆様もこの新しい季節の節目に下駄箱の整理と愛靴達のコンディションチェックをお勧めします。

それでは参りましょう!

BEAMS PLUSから久々の新型シューズが発売されました。その名も"BEAMS PLUS Oxford Shoes Suede"。BEAMS PLUSスタイルの足元には欠かすことのできないホワイトバックスとダーティーバックスをイメージしたスエードシューズです。製造は様々なブランドのOEMを手がける国内の熟練ファクトリーに依頼し、BEAMS PLUSが理想とするアメリカンシューズのフォルムを参考にしながら、じっくり時間をかけて木型から作り込んだ渾身のモデルです。



◾️BEAMS PLUS Oxford Shoes Suede

カラー:WHITE

品番:38-32-0072-302

サイズ:US6-11

価格:¥53,900-(税込)


アメリカントラディショナルスタイルを語る上で説明不要の絶対定番。ホワイト・バックス」の起源は1880年代のイギリスに遡ります。名門オックスフォード大学の学生達がスポーツ観戦用に好んで履いていた白革の短靴が原型と言われており、俗に「オクソニアン・バックス」と呼ばれていました。まもなく上流階級の紳士達に広まり、船遊びや浜辺でのレジャーやスポーツ観戦用シューズとして流行したそうです。後にアメリカに渡り1930年代頃からアイビーリーガー達にも広まり、1950年代にはエリート学生のシンボルとなりました。厳密には「BUCKS=BUCK SKIN」なので牡鹿の革を指しますが、現在では白いスエード調のアッパーに煉瓦色のソールのシューズを「ホワイト・バックス」と呼んでいます。汚れを気にされる方も多いと思いますが、 BEAMS PLUSでは耐久性と実用性を考慮して撥水加工を施した毛足の短いカーフスエードを採用しております。あまり神経質にならず新しい季節と共にコーディネートを存分に楽しんでください!



◾️BEAMS PLUS Oxford Shoes Suede

カラー:KHAKI

品番:38-32-0072-302

サイズ:US6-11

価格:¥53,900-(税込)


前述のモデルの色違いとなる「ダーティー・バックス」とは、もともと「汚れたホワイト・バックス」の意で起源はアメリカの1950年代。東海岸のアイビーリーガー達にブームとなった「ホワイト・バックス」を一部の学生達がバンカラ気取りでわざと汚して履いていたのが発端とされています。現在では「ホワイト・バックス」と対をなすカラーモデルとして広く認知されています。こちらもアッパーには撥水性能のあるキメ細かなカーフスエードを採用し、ソールにはアンツーカーソールとも言われるブリックカラーのラバーソールで、履き心地の軽さとクッション性の高さを両立しています。ヒールカップからウエスト部のフィット感に拘った木型も効果絶大。履き始めは硬く感じるものの履き慣れると安定感のあるフィット感を感じて頂けるはずです。「ホワイト・バックス」は汚れに気を使うしなぁ〜と言う方にはこちらの「ダーティー・バックス」がオススメ。軽快な雰囲気でこれからの季節にピッタリです。やはりこのカラーも絶対定番ですね。



ご案内の際にお客様からシューケアのご相談を良くいただきます。私は当店でも取り扱いのおるM.MOWBRAYのシューケア用品スエード4種の神器を使用しています。日頃のケアは「豚毛ブラシ」でブラッシングが基本。ホコリや軽い汚れを落とし部分的な汚れは「ガムスペシャル」で擦り落としています。仕上げは撥水&保革性能のある「スエードカラーフレッシュ」のスプレーが効果的です。工程はいたって簡単。両足5分程度の作業です。ポイントは日頃からブラッシングと部分的な汚れ落としをマメに行う事です。あと、今日は必ず雨が降りそうだな…という朝には更に撥水性を高める「プロテクターアルファ」をひと吹きしてから出かけるようにしています。撥水性が一段と高まり安心です。フッ素樹脂を主成分としていますので通気性を損なわない点も魅力です。効果は1、2週間ですがここぞという時に頼りになりますので、是非参考にしてみて下さい。



◾️取り扱い店舗

ビームス プラス 原宿

ビームス プラス 丸の内

ビームス ライフ 横浜

ビームス 辻堂

ビームス 梅田

ビームス 天王寺

ビームス 神戸


好評につき既に一部サイズに欠品が出ております。気になる方は取り扱い店舗までお早目にお問い合わせ下さい。皆様のご利用をお待ちしております。




追記: BEAMS PLUSのVMDを司る"頭梁MIMOTO"が、ビームス プラス原宿と丸の内のウィンドウディスプレイを作成してくれました。季語とも言えるマドラスチェックシャツとの新たな世界観は必見です。ご来店の際は是非チェックしてみて下さい!


それではまた。


鈴木

ALDEN of BEAMS PLUS Vol.5

皆様こんばんは。


ビームス プラス 有楽町の鈴木です。


前回のVol.4から5ヶ月…。久しぶりのブログ更新を嬉しく思います。大変ご無沙汰しておりました。決して更新をサボっていた訳ではございませんので悪しからず。ミドルボローよりお便りが届かなかっただけです…。


早いもので1月も後半。暦の上では1年で最も寒さが厳しいとされる大寒の時期となりました。30代の頃はどんなに寒くてもタイツだけは履かなかったのですが、四十路も半ばになりますと寒さに敏感?になったのか、忍耐力が弱くなったのか、寒さが身に堪えるようになりました。最近はタイツが手放せません!皆様の寒さ対策はどのようにされているのでしょうか?


早速ですが、5ヶ月ぶりにマサチューセッツ州ミドルボローから朗報が届いております。今回は長らく欠品をしておりました、IVY好きには垂涎の追加入荷2モデルのご紹介です!


春夏シーズンには特にオススメしたい、ブリックカラー(レンガ色)のソールでお馴染みのお洒落番長。数年前に巷ではホワイトスエードの革の供給が無くなるとの噂が広まり、絶滅危惧種として認定されかけていたモデルですが、安心して下さい。BEAMS PLUS別注モデルは健在です!それでは参りましょう!


■ALDEN+OXFORD WHITE SUEDE

品番:38-32-0043-339

Size:US6H-9H,10H

Price:¥92,400-(税込)


IVYスタイルの足元を飾る定番モデルとして広く認知されているモデル。ホワイトバックスシューズの起源は、イギリスの上流階級の紳士がスポーツ観戦時に履いていたスペクテーターシューズ(観戦用シューズ)で、その後アメリカのリゾートスタイル用のシューズとして広く普及し、東海岸のアイビーリーガー達にも広まったとされています。BEAMS PLUS別注モデルではカーフスエードのアイボリーカラーを採用し、ナチュラルカラーウェルト、お馴染みのブリックカラーのマイクロセルラーアウトソール、唯一無二のアメリカンフォルムと程良いフィット感が特徴の「バリーラスト」を採用しております。「ホワイトバックス」はアメリカのシューズ史を語る上で無くてはならないモデルの1つです。


■ALDEN+OXFORD BEIGE SUEDE

品番:38-32-0043-339

Size:US5H,7-10H

Price:¥92,400-(税込)


「ダーティーバックス」でお馴染みの前述モデルの色違いになります。「Dirty」=「汚れた」呼称のとおり、バンカラなアイビーリーガー達がホワイトバックスを敢えて汚して履いた事から生まれたカラーになります。アッパーのベージュとレンガ色のソールのコントラストが良いですね。軽量なマイクロセルラーソールはクッション性が高く履き心地も軽いので、春夏シーズンの軽快なスタイリングに良く似合います。オフホワイトのピケ素材のパンツやオリーブのミリタリーパンツ、色落ちしたデニムパンツとの相性は抜群ですね。

※ベージュのみアウトソールの菱形パターンの仕様が若干異なる物がございます。予めご了承下さい。

どちらも汚れを気にせずにガシガシ履いて下さい!…と言いたいところですが、私はスエードシューズは程良く綺麗に履くように心掛けています。シューケアにはコシのある豚毛ブラシとM.モゥブレイ・スエードカラーフレッシュがマストです。あまり神経質になるのは良くありませんが、マメなお手入れをオススメします。履いていると避けられない軽い汚れは、消しゴムで軽く擦ると目立たなくなります。昔から黒板用のチョークで塗りつぶして汚れを目立たなくさせる方法もございますが、作業に場所を選ぶのと意外に手間が掛かるので、激しい汚れや黄ばんだ場合の最終手段としています。


日頃のメンテナンスは、消しゴムで適度に汚れを落としてからブラッシングし防水スプレーをするだけです。消しゴムは力を入れ過ぎずに、汚れを中心に広く馴染ませるように擦っていくと自然に目立たなくなります。完璧を求め過ぎずに適度にやるのがポイント。コストと手間を掛けずに玄関も汚さないので、私はこのやり方で長年ケアをしております。左右で数分程度で出来るので面倒くさがり屋の私にはピッタリです。(笑)


私物のホワイトバックスの汚れを消しゴムで軽く擦ってブラシをかけてみました。右の画像を見て頂くと、黒っぽい汚れが薄くなっているのが分かると思います。マメに行って頂くと程良い状態をキープ出来ます。


ALDENブログで他メーカーのシューズを紹介するのはどうかと思いつつ参考までに。画像のシューズは今は無きBEAMS PLUS英国製シリーズのホワイトバックスです。購入は11年程前。私の10年選手です。消しゴムとブラッシング、スプレーのみのケアですが、結構綺麗な状態をキープしていると思います。適度にくたびれた感じが気に入っております。色違いのダーティーバックスも持っていますが、どちらのカラーもスタイリングに取り入れ易いので春夏シーズンの1軍として活躍してくれています。


因みにホワイトバックスの呼称で広く認知されておりますが、英語だと「White bucks」と表記になります。「Buck」=「雄鹿」なので、本来は「White buck skin」=「白い雄鹿皮」です。名前のとおり鹿皮を用いるのが一般的だったようですが、現在ではヌバックやスエードも含めて「白い起毛の革靴」の総称として「ホワイトバックス」と呼んでいます。


改めて眺めてみると、やっぱり雰囲気があって良いですね!どのアイテムと合わせようかとコーディネートの妄想に浸りつつ、近づく春を待ちましょう。


ご紹介させて頂いた追加入荷2モデルは1/21(金)より、下記の店舗で発売致します。


◾️取り扱い店舗

ビームス プラス 原宿

ビームス プラス 有楽町


両モデル共に入荷の無かったサイズもあり、少量入荷となりますので、気になるモデルがございましたらお早めにお問い合わせ下さい。


それでは皆様のお問い合わせをお待ちしております!


不定期ではございますが、次回の「ALDEN of BEAMS PLUS」をお楽しみに。


鈴木