「どうせ持つなら最上のリメイクを」

金子 茂 2021.08.03

こんちには。


いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

All Night BEAMS PLUS 月曜日を担当しますバイヤーのサミュエル金子です。

皆様先週はいかがお過ごしになりましたか?

今週も退屈しのぎでも構いません(笑)。レギュラーメンバーから新作アイテムや洋服の楽しみ方をお伝えさせていただきます。


本日私からは8/6(金)~15(日)までビームス プラス 原宿にて開催されます『Filson Restoration Department Store』のイベントをご紹介。

<FILSON>シアトルの本店の2階には、バッグや革小物を中心としたリペア商品を生産する工房が構えられています。

その”Filson Restoration Department(FRD)”と呼ばれる修理部門では、専任の担当者が使い古されたブランドのバッグを解体、修理、補強、組み立て等を施すことで、新たな製品として蘇らせています。

修理して交換したパーツや新品と交換して集められた古いバッグ達は、それまで使い込んできたオーナーそれぞれの使い方や使用環境等により、1点1点全く異なる風合いを持っており、その良さを生かしながら再構築されています。

今回はそんな1点物のスペシャルアイテムを多数ご用意しご覧いただけるイベントを開催します。


<FILSON>にはライフタイム補償という生涯保証が存在します。

それは”製品は耐久性があるがそれは決して永遠に壊れないものはありません”と。

修理できるものは修理を行いそれ使い続け、修理できないものはそのライフタイムを終えたということで、新たに生涯を共にする製品を購入するという考え方。

アメリカのゴールドラッシュ、開拓時代の厳しい環境下でワークマンの体を守ってきたブランドらしい考えです。

体を守る=生涯を共にする

そんな響きはこのブランドのインスタグラムを見えても感じられるので是非ご覧下さい。

その修理部門には日々沢山の修理品が届き、修理も行われるがライフタイムを終了した製品の大量の在庫が蓄積されていることに気が付き、その在庫をどうにか生かせないか。

且つシアトルは埋立地が多くそこに使用される廃棄物の量を減らしたいというこのチームメンバーの思いからスタートしたプロジェクト。

2015年のシアトルの店舗を移転オープンするタイミングこのFRDもスタートしました。

1890年からシアトルに腰を据えて物作りをするブランドとしての在り方が示されています。

FRDの製作風景が分かるオフィシャル動画がこちらです。

https://youtu.be/aBPUHrBK8YM


それでは今回販売するアイテムを一部ご紹介しています。

FRDの商品は専任の担当者が全てハンドメイドで製品化するため生産量が少なく、生涯を共にしたオーナーのストーリーが散りばめられたオンリーワンなアイテムに仕上がっています。

まずは前オーナーが生地が弱った部分にアメリカンフラッグワッペンをカスタムをしていたり。


破れがあった生地には裏側からもう一枚生地を重ね、太い糸で上からステッチを入れ強度を高めていたり。


裏地には前のオーナーの名前、住所、電話番号!?のサインが残っていたり。


こちらはウエアに使用されていたポケット!?をバッグにデザインされていたり。


アメリカハンティングメーカー<モッシーオーク>とのコラボレーションで使用された生地が使われていたり。


こちらはなんとミリタリーのバッグをリペアし製品化しているものもあったり。


シリアルナンバー付きも多数ご用意。

こちらはアメリカ本国でのイベント用に限定発売されたモデルの証。


簡単に言ってしまえばリメイクかもしれない。

しかし<FILSON>が作るリメイクは適材適所の生地、パーツ使いを行いフィールドでまた活動できるスペックにアップデートする。

それはこのブランドが120年以上にわたり耐久性、安全性を第一に考え、今尚アウトドアマンから信用され、愛用される理由だと感じます。

このFRDのシリーズもそのスペックが加わりながらもリメイクデザインがプラスアルファされ、1点物という付加価値が物欲をそそる魅力です。

勿論Made in U.S.A。


現在FRDは、アメリカ、ヨーロッパ、日本の直営店限定で販売されており、今回バッグからポーチ、エプロンまで計33点もご用意しました。

本イベント期間中は普段取り扱いの無い<FILSON>のアイテムも展開しますのでお楽しみに。


最後までブログをご覧いただきありがとうございました。


創業者CLINTON C. FILSONの言葉

“MIGHT AS WELL HAVE THE BEST”

「どうせ持つなら最上のものを」

そんなブランド哲学がこのシリーズにもお似合いです。


気になった方は是非ビームス プラス 原宿まで。


サミュエル金子