夜更かしの皆さま、こんばんは。
木曜日深夜担当のカリスマYANAIです。

今夜のブログは・・・
今週末に控えている
ニットの聖地でもある山形県のニットメーカーである奥山メリヤスの
ファクトリーブランド“BATONER”をご紹介。
1951年創立のニットファクトリーであり、現在は3代目の奥山幸平氏が社長兼ブランドデザイナーを務めております。
既にご存知の方も多いかとは思いますが、BATONERとしてブランドが設立したのは2013年。
3代目となる奥山氏が、バトン(BATON)タッチに造語としてERを付け、バトンを渡していく人という意図で作られたブランドネーム。
とある記事で奥山氏が「自分たちがやりたいことと、次の世代に伝えられるようなモノづくりというのを、自分たち自身が継承人となって日々の営みを行っていく。」が記されてました。
様々なブランドからニットファクトリーとして下請けをしつつも、
よりニットファクトリーとして自分たちの強み、表現方法、そして何よりもファクトリーの活性化としてブランドを設立させたのかと思います。
奥山氏が考えるBATONERのモノづくりは
奇をてらったデザインではなく、
基本中の基本を突き詰め、ベーシックなモノでどれだけ差別化を図れるのか。
それは糸の原料から考えられ、糸の太さや撚り合わせ、そして編地の工夫など・・・
展示会にお伺いすると
毎シーズン“派手さ”は無いものの、常に“新鮮さ”を感じさせてくれます。
ベーシックなラインナップながら、デザイナー奥山氏の拘りには毎回驚かされます。
そんな奥山氏が手掛けるBATONER×BEAMS PLUSのコラボレーション企画。
本日は2025年春夏の別注モデルのご紹介と
2025年冬支度としてのスペシャルイベントのご紹介をさせて頂きます。
まずはこちら。


BATONERの代表的なSIGNATUREシリーズを活かし
BEAMS PLUS別注としてスキッパーポロタイプのニットウェアを製作依頼いたしました。
SIGNATUREシリーズとは綺麗な畦編みシリーズ。
ニットの聖地でもある山形件は特にミドル・ローゲージといったニットを作り出すのが得意とする産地。
上質な手摘みのGIZAコットンを採用。
世界三大綿の一つでもあり、光沢感と滑らかな綿として別名「白いゴールド」とも呼ばれているとか。
そんな上質なGIZAコットンを採用し、特殊な紡績糸で編み立てたSIGNATUREシリーズ。

もっちりと弾力があり、肌当たりの良さがとても魅力的な畦編みシリーズ。
今回、BEAMS PLUSからは襟元が特徴的なスキッパーポロを依頼させて頂きました。
ボタンは無く、Vネックスタイルにボリューム感ある襟が付いてます。
とあるアメリカブランドの古着をベースに、ラインタイプとソリッドタイプの計3色でご用意。
もとのデザインがマリンルックの様な配色であったり、編地も畦編みということもあり・・・
今回のSIGNATUREシリーズとは相性が抜群。
早速着用。
リラックス感と開放感あるネックスタイルに
この畦編みの魅力でもある肉感がマリンルックには最適です。

このウェイトに対してリブは強めにリクエスト。
クラシックなブラウジングスタイルも
このSIGNATUREシリーズの畦編みだとどこか品の良さも感ぜさせてくれます。
まだ気が早かったかもしれませんが、インナーはタンクトップ。
ざっくりとした編地でも、
GIZAコットンの肌当たりの良さをダイレクトに感じさせてくれます。
気温が高くなれば・・・ニットにショーツなんてスタイルも非常におすすめ。

フェードしたブルーデニム
直近でリリースされたBEAMS PLUS TOP-SIDER とQuaker Marine Supply Co.のキャップで
マリンルックでコーディネート。

カラーは自分が着用したWHITE×NAVYに加え
ニューイングランドにあるあの色をモチーフにしたNANTUCKET RED×WHITE
ベーシックかつより大人な雰囲気でさらっと羽織って頂けるSOLID NAVYの3色でご用意。
個人的にも今シーズンの気分にぴったりなニット。
自分はWHITE×NAVYとNANTUCKET RED×WHITEを頂こうかと。
発売日は1/22(土)にリリースいたします。
1/22(土)・・・
そうです、BATONERでは春の新作だけでなく
冬支度に向けてスペシャルなオーダーイベントが同日開催されます。

昨年大反響があったBATONERのヘビーカシミアシリーズの
BEAMS PLUS別注で製作したカウチンセーターオーダーフェア。
今年もやります。
昨年のカウチンセーターに続き、
究極のカシミアニットとして今回リクエストしたのが漁師がワークウェアとして着用していたアランセーター。
ワークウェアから誕生し、それはイギリスからアメリカ、デイリーウェアとしても愛されたニットと言えばのアイコニックなアイテム。
本来は島の羊から紡績された毛糸を、
島の人達が漁師に向けて豊漁や安全を願い、一つ一つ手編みで編まれていたニット。
防寒着として機能する肉厚な糸、凹凸ある立体的な編地。
未だに廃れること無く愛されているアランセーターを
今回は“究極”をつきつめてカシミア100%で編み立ててもらいました。
一般的なアランセーターは紡毛糸と呼ばれる短い毛を紡ぎ合わせて撚られた糸を使い、
毛糸本来がふっくらとしている為、ローゲージニット本来のざっくりとした編地が表現されます。
対象的にカシミアは本来ハイゲージのニットに使われのが一般的。
圧倒的に採取できる量が少なく、高級素材として位置づけされるカシミアは
ローゲージにすることで糸量を多く必要とします。
もちろん、今回は奥山氏には“究極”というお題でリクエストしているので
アランセーター本来の編地をしっかり表現してもらうのを前提に
他のウール糸を一切混紡せず、贅沢にもカシミア100%で糸量を惜しみなく使用。

糸量を増やすことでフラットな見え方では無く、凹凸がしっかりと生まれました。
更に・・・よりクラシック面を追求し、
編み柄と編み柄の隙間を極力詰めております。
そうすることで凹にくる部分の面積を少なくし、凸にくる編み柄部分がより立体的に。
視覚的にも編み柄が間延びせず、ぎゅっと詰まった見え方に仕上がりました。

ネックも当時のスタイルを意識し、
リブを厚く、高さを持たせて男らしいネックスタイルに。
カシミアだからこそ、
ネックが詰まっていてもちくっとする肌当たりや締め付けるような窮屈感は一切感じさせません。

早速、ヘビーデューティーなスタイルを得意としスタイリッシュにウェアを着こなす
相方スイーツ佐久間にWHITEを着用してもらいました。

アランセーター本来のワークウェアという解釈から・・・
ロングビルキャップやオーバーパンツ、モカシンシューズと
いつものようにヘビーデューティなスタイルに。
ただ、インナーはシンプルにカットソーのみ。
ウールのタッチ感が苦手な佐久間も『カシミアだったらノンストレス』との事。
王道のWHITEはコーディネートに困らないはず。
次いで若手のOJIMAが着用。

MOCHAというベージュとグレーの中間色の様な色。
オーセンティックにチノトラウザーズに
色を効かせたBEAMS PLUS TOP-SIDER。
ボリューム感あるトラウザーズに
裾リブのテンションを活かし、ぐっとブラウジングを活かしたクラシックな見せ方。
最後はこちら。
ローゲージニットをこよなく愛するコヴ。


期待を裏切らない直球のアメリカンなカジュアルスタイル。
ジーンズとアランセーター・・・
チノトラウザーズ同様に
この合わせはワークウェアの親和性として相性抜群。
ストイックなBLACKを着用し、色数を抑えた直球スタイルに。
ローゲージ×カシミア100%・・・コヴにとっては大好物の組み合わせ。
是非、店頭で見かけたらこの魅力を是非聞いてみてください。
そんなこんなで・・・
WHITE、MOCHA、BLACKと着用してもらいましたが・・・
それ以外にもなんと選べる色は60色以上。
ベーシックなカラーも良いですが、
アランセーターで見たこと無いようなカラーチョイスができるのも
このイベントの魅力の一つ。

パキっとした原色使いから
淡いペールトーン系のカラーや
メランジの杢糸が選べたりと。
とにかく60色以上もあると“無い色”を探すのが難しいはず。
是非、店頭でじっくりと悩んで頂ければと思います。
また、今回もオンラインでも一部のカラーが受注可能となっております。
先ほどご紹介しましたWHITE、MOCHA、BLACKに加え、杢NAVYもご用意。
アランセーターといえばのオーセンティックなカラー4色お選び頂けます。
店舗では第一便は2/22〜3/2でビームス プラス 原宿、第二便目は3/8、3/9の2日間限定でビームス 名古屋で開催。
ビームス 名古屋はたったの2日間!?・・・何かが起こりそうな予感。
色々々々・・・とお楽しみに。
カリスマYANAI