こんにちは。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
All Night BEAMS PLUS 月曜日を担当しますバイヤーのサミュエル金子です。
皆様先週はいかがお過ごしになりましたか?
私は家族で動物園に行きましたが、最初に向かった動物園は入場規制で入れず、そこからまた車で違う動物園に向かいやっとの思いで入ることができました。
週末のレジャー施設は自粛期間の反動でとても混雑していますが、東京でのコロナ感染者がまた増えてきているため、当分はお預けになりそうですね。
また”お家時間の楽しみ方”を考えたいと思います。
今週も退屈しのぎでも構いません(笑)。レギュラーメンバーから新作アイテムや洋服の楽しみ方をお伝えさせていただきます。
本日はゲストをお迎えしてバンダナついて生の声をお届けいたします。
後程ご登場していただきますので、お楽しみに。
私からは店頭に入荷していますバンダナをご紹介させていただきます。
まずは<ポストオーバーオールズ>をご紹介。

POST OVERALLS Bandana
サイズ:ONE SIZE
価格:¥2,500+税
商品番号:11-47-0170-082
ブランドでも最初期からリリースされているバンダナは、2016年からは生産背景を変えて、バンダナより小さいハンカチサイズで展開しています。
私も使っていますが、このサイズ感が収まりが良くとても使いやすいです。
抜きの部分がナチュラルではなく晒しの白になっていることで、クリーンな印象でヴィンテージとは違った表情が魅力です。
生産は晒し+捺染という技法で手ぬぐいの名門<かまわぬ>で製作したものです。
柄はデザイナー大淵氏のお気に入りのヴィンテージパターンをそのまま再現しています。
どれも見たことのない魅力的な柄ばかりで惹かれます。
ヴィンテージそのままの柄にサイズ、表情がモダンになっているところにブランドらしさを感じられます。
次に<ウエアハウス>と製作したバンダナです。
WAREHOUSE バンダナ
サイズ:ONE SIZE
価格:¥2,000+税
商品番号:11-47-0176-386
今回ビームス プラスで柄決めを行い、<ウエアハウス>で製作していただきました。
ドット柄はポケットに入れても首に巻いても、ポップな印象で汎用性が高く使いやすさが魅力です。
柄は抜染で抜いています。この製法もオーバープリントが主流となった今では珍しいヴィンテージバンダナの特徴です。
柄もヴィンテージのバンダナのドット柄をサンプリングしました。
またネーム部分も当時の字体に合わせ拘りました。
最大の特徴は一辺にのみあるセルビッチです。これは原反を横に二つ分のバンダナをとることで生まれる昔からのディテールです。
古着屋などでたまに原反を見かけることができます。
糸はムラ糸を使用して、力織機で織ることにより、独特のムラ感が生地になってもそのまま生きています。
当時の製法をこだわり抜いたウエアハウスだからこそできるバンダナの魅力がこれには詰まっています。
ということで。
今週はゲストを3名お迎えしてバンダナについて生の声をお届けさせていただきます。
バンダナの楽しみ方、バンダナ自慢についてお話を伺ってみます。
まずはビームスのバンダナといえばこの方、ビームス ゴルフでバイヤーを務める西脇氏です。
バンダナ所有枚数は650枚、各雑誌媒体での取材も多くバンダナコレクターとして有名です。
金子「今回はご出演ありがとうございます。バンダナということで、頭にすぐ名前が思い浮かびました。西脇さんの“バンダナの楽しみ方”を教えて下さい。」
西脇氏「日常・パンツポケットに使用するのはもちろんですが、最近は一般のバンダナより一回り小さい小判のバンダナをビームス プラスでも展開しているハンティング・フィッシング・ミリタリーベストのポケットにアクセントとしてコーディネートしています。またビームス プラス定番のブレザーのポケットにもチーフ代わりとしてお勧めです。」
金子「確かに西脇さんはいつもベストを着用しているイメージがありますね。バンダナはコーディネートの一部ということですね。その日のバンダナの選び方があれば教えて下さい。」
西脇氏「バンダナもウェアやシューズ、バック同様に季節やイベントに関連付けて選ぶ事が多いです。例えばこれから夏に向けてマリン柄のバンダナをさしたり、アメリカのメジャースポーツのビックイベントの時は応援しているチームのバンダナをこっそりポケットに入れて出勤したりと、常にmade in U.S.Aをコーディネートに取り入れられる事もバンダナの魅力だと思っています。」
金子「バンダナ楽しんでますね。面白い!西脇さんのバンダナ毎回チェックさせていただきます!
自慢のバンダナを教えて下さい。」
西脇氏「60年代の小判のバンダナに当時のSOUVENIRのステンシルが入っています。
恐らく当時販促用に配られていたものだと思います。ステンシルなので、洗っても落ちないですし、雰囲気がとても良いです。
30年間バンダナを収集していますが中々このようなステンシル入りは出てきません。」

金子「これ初めて見ました!当時昔から販促用にバンダナは使われていましたが、ステンシルがアメリカっぽくていいですね!今度あのご自宅にお伺いさせていただきコレクション見せて下さい。ご出演ありがとうございました。」
次は世界的に有名なバンダナコレクターで、昨年ヴィンテージバンダナの展示イベント『”PALETTE” -vintage bandana museum-』を開催された阿部氏にお伺いしたいと思います。

金子「おひさしぶりです!今回ご出演ありがとうございます!阿部さんの“バンダナの楽しみ方”を教えて下さい。」
阿部氏「楽しみ方というよりは、もはや生活する上で必要不可欠なアイテムです。手を拭く、汗をぬぐう、泣いてる女性にそっと差し出す…ことはさすがにしませんが(笑)、持ってないと困るので、25年以上パンツの左ヒップポケットにはバンダナが入っています。ヒップポケットから覗くバンダナの見え方にもかなりこだわりをもっているのですが、ドン引きされそうなのでそこは割愛します…。」
金子「ヒップポケットから覗くバンダナの見え方のこだわり教えてください!気になります!」
阿部氏「今度お会いした時にお教えしますね!(笑)」
金子「楽しみにしておきますね!自慢のバンダナを教えて下さい。」
阿部氏「インディゴのバンダナでしょうか。使い込むことで生まれるインディゴならではのフェード感はやはり今モノにはない魅力を感じます。といいつつ、かなり古く貴重なモノばかりなので、実際に使ったことはありません。(笑)というか所有しているバンダナの99%は、使ったことがありません。(笑)完全に観賞用です。バンダナは日常に欠かせないアイテムと言っておきながら、ほとんど使ってないという矛盾…。つまり、バンダナはどちらの面も持ち合わせた魅力的なアイテムということです!」
金子「これだけ貴重なコレクションであれば観賞用になっておかしくないですよ!バンダナは今や骨董品だと思います。私も古いバンダナのアメリカらしい柄に魅了された時期がありました。その価値を上げているのもバンダナの面白さに価値を見出しコレクターとして紹介している阿部さんだと思います。そんな面白いバンダナをまた見つけたら教えて下さい。ご出演ありがとうございました。」
最後に今回ビームス プラスとバンダナを製作していただいた<ウエアハウス>藤木氏からお話をお伺いしたいと思います。
金子「ALL NIGHT BEAMS PLUSに2回目のご出演ありがとうございます!今回は<ウエアハウス>と一緒に製作したバンダナが入荷したので、バンダナについてお伺いさせて下さい。
藤木さんの“バンダナの楽しみ方”を教えて下さい。」
藤木氏「バンダナの魅力は、カジュアルウエアで毎日を送る我々にとっては、ハンカチ代わりになる、身だしなみのひとつではないかと思います。もちろん、首に巻いたり、カバンやハットのテープのように使ったりと、用途は多彩ですが、持っていて嫌みのない小物として、これ以上ない存在なのではないでしょうか。最近観た『マイ・インターン』という映画で、老練なジェントルマンを演じるロバートデニーロが、若い子に聞かれます。「どうしてハンカチを持ってるの?」
「ハンカチは必ず持っている。それは女性が泣いているときにそっと手渡すためだ。」と答えるのです。この雰囲気がたまらなく好きで、その日のうちにバンダナにアイロンをかけました。(笑)
話がそれましたが、バンダナはやはり必需品だということです。」

金子「私も明日からアイロンをかけたいと思います!このエピソード聞いたらだれでもアイロンをかけますよ!(笑)間違いなくバンダナは男の身だしなみですね。
自慢のバンダナを教えて下さい。」
藤木氏「私は大阪本社のアーカイブから拝借したものを紹介させていただきます。「両耳」と呼ばれる大判バンダナ、インディゴ染めです。絶対にファストカラーとか、カラーファストとは書けないものですね。(笑)
このように古い時代には両方にセルビッチが来るものがありますが、これはシャトル織機と呼ばれる旧式の力織機の技術がまだ未熟だった時代、ヨコ糸を長い距離飛ばすことで、織りキズなどのトラブルが生じるリスクが高かったためです。幅が狭い分、横に二枚をとるのではなく、一枚そのままとることで両方にセルビッチビッチが来ています。しかし、この時代はバンダナとして確立されたものとはいえません。なぜなら染色方法もインディゴであるなど、けっして「色あせない」とは言えないからです。バンダナはやはり“FASTCOLOR”であり、洗いこんでも極端に色落ちしないバンダナこそが、“ヘビーデューティ”だと思います。
インディゴや大判のバンダナは、ポケットに入れるというよりも、絵のように額装するほうが向いているかもしれませんね。古い時代独特のきめ細かな柄や、繊細な生地を眺めていると、そのほうが相応しい気がします。やはりハンカチのように使うのは、片方にのみ耳がつくバンダナではないでしょうか。しかるべきときのために、アイロンもお忘れなく・・・(笑)

金子「両耳のバンダナは私も展示会で初めて見て驚きました!両耳ってだけで魅力的ではありますが、決してデイリーに使える物ではありませんね。私の中で考えるバンダナも間違いなく“ヘビーデューティ”が第一優先です。今回のドット柄が完売したらまた柄をご相談させて下さい。本日はありがとうございました。」
ブログを最後までご覧いただきありがとうございました。
バンダナとはまさに
コーディネートから織りなすファッションツールでありながら、
コミュニケーションツールにもなる万能アイテム。
気になった方は是非オンラインショップをチェックしてみてください。
サミュエル金子
