MOTOという鞣し方法

金子 茂 2021.01.19

こんにちは.


いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

All Night BEAMS PLUS 月曜日を担当しますバイヤーのサミュエル金子です。

皆様先週はいかがお過ごしになりましたか?


私は遠出の外出は避け、家族でお家時間を楽しんでいました。

真冬の寒さが続く今日この頃、我家では薪ストーブを焚いています。

今年は薪の乾燥が不十分なのか、煙突からの匂いと煙が強く、燃焼を止めることも度々。

原因を探していると、妻がこんなものを発見。


原材料は石炭に、オリーブオイルを30%調合することで、薪よりも匂いも煙も出ず、且つ約6倍長持ちするという。

薪ストーブを知り尽くした老舗の会社らしい、まさに薪のデメリットを感じることなく、ストーブを使用できる優れものです。

家計や近隣へのケアを考えれば勿論こちらの方がいいのですが、薪のストーブなのに石炭・・・。

もう少し検討したいと思います。


今週も退屈しのぎでも構いません(笑)。レギュラーメンバーから新作アイテムや洋服の楽しみ方をお伝えさせていただきます。


先週末からビームス プラス 原宿にて開催しております<MOTO>オーダーフェア。普段お取り扱いの無い商品もこのイベント期間中は店頭で販売しています。

本日は、オーダーバッグ以外の商品をピックアップし、ご紹介させていただきます。


まずは私のスタイリングから。

今回お借りしたアイテムでエンジニアブーツがあり、久々に履きたくなりました。

スエードのジャケットを合わせて男らしいスタイルでコーディネート。

ヘルニアで無ければ即購入し、ミリタリーパンツに合わせたい・・・。


まずは着用しているジャケットです。

こちらは<MOTO>と姫路のタンナーの共同開発で製作したラフアウトウォッシャブルホースレザーです。

鞣しの段階でオイルを特別配合し、起毛感あるスエードらしいラフな表情そのままに、こちらのレザーはなんと水洗いが可能に。

レザーを洗うことで起こる、縮みや型崩れ、色落ちは一切ございません。

自然乾燥になりますが、6時間以内に乾くという優れもの。(タンブラー乾燥は禁止です)

クローム鞣しで柔らかさが有り、裏地の無いとても軽い着心地は袖を通した瞬間に驚きを感じていただけるはず。

着用していて、色移りもなければ、シワにもなりません。

まさに革を追求し1年掛かりで可能性を追い求めた<MOTO>らしいレザーです。


商品名 : ホースラフアウトGジャン

カラー:BLACK、BEIGE

サイズ:M、L

価格:¥120,000+税

商品番号:11-18-7315-966


デザインソースは、誰もが知るデニムジャケットをモチーフにしながらも、<MOTO>らしいアレンジが加えられています。

ボタンも大戦モデルの月桂樹入りの仕様で、ビンテージウエアにも精通しているブランドらしいクラシックなルックスです。

襟とカフのみスムース面を使用しているところは、着心地もそうですがコンセプトであるアートワーク的な雰囲気も漂ってきます。



裏地は無しの仕様で、クローム鞣しされ柔らかくなったキメの細かいホースレザーは滑りも良く、袖通しもとても良いです。


こちらのジャケットは私が着用しているブラックとベージュの2色展開です。

ベージュはより粗野な雰囲気が魅力です。



こちらは同じレザーを使用したカバーオール型。

オフホワイトカラーのステッチワークが映えるルックス、デニムを彷彿とさせるネイビーとモダンなブラックの2色展開です。



商品名 : ホースラフアウトカバーオール

カラー:BLACK、NAVY

サイズ:M、L

価格:¥100,000+税

商品番号:11-18-7316-966


同じレザーを使用したグローブも販売しています。

ウォッシャブルレザーのため雨を気にせず、ライニングはカシミヤ仕様でこちらも抜群の着け心地。

あくまでタウンユース用のため、ハードな使い方は向いていませんが、ライニングが破けた際は交換が可能です。

カラーバリエーションも豊富でベージュ、ブラウン、ネイビー、ブラックの4色展開。


商品名 : ホースラフアウトグローブ

カラー:BLACK、NAVY、BROWN、BEIGE

サイズ:M、L

価格:¥18,000+税

商品番号:11-46-7006-966


続いて今年で50周年となる<MOTO>が、40周年を迎えた2011年に立ち上げた<MOTOR>のアイテムです。

レザーアーティストである本池秀夫氏のライフスタイルを提示するプロジェクトで、アメリカンヴィンテージや趣味であるモーターサイクルのアイテムをリリースし、氏自らディレクションも行っています。

その中からまずは、コンビ鞣しのホースレザーを使用した先程と同型になるジャケットをご紹介します。


コンビ鞣しとは、植物性の材料を使用したベジタブルタンニン鞣しと化学薬品を使用したクロム鞣しの2種類を組みせた鞣し方法です。

ベジタブルタンニン鞣しの経年変化に加えて、クロム鞣しの水に強く、柔らかさがでるという両方の“良いとこ取り”のレザーに仕上がります。

雨に濡れてもシミにならないため、天候を気にせず着用できる優れもの。

ホースレザーらしい艶のあるルックスは上品な雰囲気に仕上がっています。


商品名 : シルキーホースGジャン

カラー:BEIGE

サイズ:S、L

価格:¥135,000+税

商品番号:11-18-7317-966


裏地はイタリア製のガンクラブチェック生地を使用し、<MOTOR>らしい大人の雰囲気が漂います。



最後はブーツ。

こちらのベースは1940年代のアメリカのアビエーターブーツをベースにアレンジを加えたモデル。

シャープながらもぼってりとしたアメリカらしいクラシックなフォルムが魅力です。

太いミリタリーパンツに合わせても決して野暮ったくない見た目はエレガントと言ってもおかしくありません。

レザーは肉厚なクロムエクセルを使用し、ソールはダブルミッドソールでタフな造りとなっています。

通常アウトソールとなるビブラム部分は踵まで繋がっていませんが、こちらはクラシックバイクでのキック動作を考えた造りで一体型となっています。

キックした際に中央のシャンク部分に負担がかからないようにアップデートされています。

バックルは、ヴィンテージに見られる波型形状をベースにブランドオリジナルで製作したもので、ローラー部分はなんとハンドメイドという拘りです。

余談ですが、本池秀夫氏は現役でヴィンテージのハーレーに乗り、3兄弟は皆幼少期にモトクロスに明け暮れたそんなファミリーが手掛けるブーツは拘りがあって当たり前。

ですが、決してバイク乗りだけが履くエンジニアブーツではないため、私もルーツであるワークスタイルに合わせて履きたいと妄想しています。

私が履いているショート型は、シャフト部分がペコスブーツのデザインをミックスしたモデルです。

こちらはフルライニング仕様となっています。

ショートレングスのため足入れもしやすく、タウンユース用としてはよりお勧めです。

カラーはブラックとブラウンの2色展開。

商品名 : 1001ショートエンジニアブーツ

カラー:BLACK、BROWN

サイズ:7、7.5、8、8.5、9

価格:¥66,000+税

商品番号:11-32-7039-966


こちらは<MOTOR>から最初にリリースされたミドルレングスの一番ベーシックなモデル。

ライにング無しのため、足馴染みも良いのが特徴です。

こちらもブラックとブラウンの2色展開。

商品名 : 1003 エンジニアブーツ

カラー:BLACK、BROWN

サイズ:7、7.5、8、8.5、9、9.5

価格:¥69,000+税

商品番号:11-32-7038-966


ブログを最後までご覧いただきありがとうございました。


MOTO鞣しを施すことで、光るレザーアイテム達。

それはまさに唯一無二の存在。


気になった方は是非店頭にお問い合わせください。


サミュエル金子