“インディア マドラス”

Masao Mimoto 2017.05.24

ビームス プラスのオリジナルアイテムに関して毎シーズン掲げるそのテーマに合わせて、どういったアイテムを製品化するのか?!そしてアイテムのどの部分をテーマに合わせて、もしくは時代性を考えてアップデートしてより使い易く、快適に、機能的にしていくのか?!




ビームス プラスはいつもこの考えを基に商品・素材の開発にディレクターMZOを始め、バイヤー、マーチャンダイザー、生産チーム、そして店舗スタッフも意見を出し合っています。




40年代中頃から60年代中ごろにかけてのアメリカにおけるワーク・ミリタリー・スポーツ・アメリカントラディショナルの4つのユニフォームウェアはその時代の変化と共に変化、アレンジされて世界中のカジュアルウェアの基本になったとも考えられます。




ビームス プラスのオリジナル製品はあくまでその40年代中頃から60年代中頃のオリジンに対して良さは継承しつつ、この現代に如何にフィットしていてファッションを楽しんで頂けるかその点を大事にしています。




例えば・・・

「モナリザ」という1670万色もの豊富な色数と、それをコントロールする高度な技術により生まれる、旧来のインクジェットプリンターには出来なかった技術が特徴で作成されたバティックプリントのファブリック。しかもコットンでは無くポリエステル100%ファブリック。







ウールコーデュラポリエステルの混紡糸、混紡しているポリエステル繊維は(ポリトリメチレンテレフタレート)と呼ばれる繊維を使用しています。しわになりにくく、ソフトな風合いとナチュラルストレッチを表現しており素材が持つ清涼感、耐摩耗に優れた、コンバットウールの特徴をプラスしたファブリック。






この様な感じでベーシックをいかにアレンジして現代に於けるベーシックを作れるか?といった感じでしょうか・・・。




しかしながら、こういったアップデートを表現の一つの手法としている物もあれば昔から変わらない製法で作られている物や、人の手によって生み出された独特の風合いという物も実際にはビームス プラスでは数多く存在し、今もなお魅力的な物は多くあります。




そして前置きが長くなりましたが、今回ご紹介したいファブリックが“インディア マドラス”になります。


このファブリックはビームス プラスに於いては毎シーズン積極的に提案させて頂いており、60年代アメリカに於いても多くの人達から愛用されていた事も一つのポイントとも言えます。

(※上側写真のタグはこのファブリックが間違いなくインドで織られた事の証ですね。)




その歴史は長く綿栽培発祥の地インド。

蒸し暑い国で作られたそのファブリックは手織りでゆっくりと織り上げられています。


時間を掛けて織り上げられたその表面は微かに透けて見え、生地そのものに柔らかさは触らずとも見て感じ取れる程では無いでしょうか!?





使用されている糸も均一に製錬された細い糸では無くところどころに大きく節が入ったところがあるぐらいでデコボコなところも実にこのファブリックらしい特徴です。

(※織キズではありませんのでご安心ください!!気になる場合はスタッフにご相談くださいませ。)




実際に着用してもその柔らかさは肌にまとわりつく事が無く、常に軽い着心地。更には吸湿と透湿を兼ね備え真夏に着用しても汗がすぐ乾くほどで汗染みが気になるなんてことも無い!?かと・・・。

(個人的にはリネン ファブリックよりも軽く、乾きが早く、肌へのストレスが無いかなぁ~、なんて思っていたりして、断然インディアン マドラス派だったりします。)




また、このファブリックは草木染の糸を使用している事から、染色堅牢度が低く色落ちや退色が見られます。長く着用と洗濯を繰り返せばその風合いは更に気持ちの良い風合いに変化していきます。

(※インディゴデニムの様な激しい物ではありませんので過剰な心配はしなくても大丈夫ですよ!!)




この“インディア ファブリック”が採用されているシャツは60年代アメリカによく見られたボタンダウン シャツをベースにしており、工業製品らしく大量生産されていた当時の物を幾つかサンプリングし、より日本人にあった型紙で提案させて頂いている点がアップデート箇所になります。そして昔から変わらない手法で生産されているファブリックを使用する事でよりビームス プラスらしい提案になっているのではないかと考えています。







2017春夏シーズンのビームス プラスはかつてない程のボリュームでこの“インディア マドラス”をご用意しています。

なかにはビームス プラス 原宿・有楽町、ビームス 神戸だけでの取扱いカラーリングがあったりするとか・・・。




ぜひ、店頭・オンラインショップにてご覧くださいませ。

オススメです。






Mimoto