ベーシックなアイテムにちょっとした変化を

柳井 純一 2022.10.20



夜更かしの皆さん、こんばんは。

初めましての方も、改めましての方も

9月半ばまでビームス プラス 有楽町に在籍しており、今はBEAMS PLUSのバイヤーとして働かせて頂いております

JUNICHI YANAIです。




1年ほど前はこちらのALL NIGHT BEAMS PLUSでブログを書かさせて頂いており、

オフィスに異動となった兼ね合いでスイーツ佐久間の週を奪わせて頂きました。

今後は隔週で佐久間と一緒にブログを書かさせて頂きますので、何卒よろしくお願いいたします。





さてさて・・・

先日は異動後初の出張という事で・・・ビームス 神戸にお邪魔させて頂きました。

INDIVIDUALIZED SHIRTS Custom Order Fairという事で、私も一週目の土日はお客様・スタッフと共にわいわいガヤガヤと楽しませて頂きました。

ビームス プラス 有楽町在籍時は毎年経験していましたが・・・神戸となると普段とは違う空気感に緊張も。。笑







BEAMS PLUSではお馴染みのスポーツコートフェア(BEAMS PLUS Tailor Line)に続き、それに合わせる全米№1のカスタム高級ドレスシャツ『INDIVIDUALIZED SHIRTS』

3~400種類に及ぶドレス生地を含め、本来オーダー会では使うことができないリミテッドファブリック、デッドストックファブリック。




こうも多いと悩みに悩み…どうしても2枚では収まらない状況です(笑)



ビームス 神戸の看板スタッフでもあり、幅広いスタイリングと的確なコーディネーターのベリーショーティー三谷



ぽっちゃりIVYこと、BEAMS PLUSのムードメーカーであるP.IVY小坂



そしてビームス 梅田からは、プラジオでもお馴染み?有名!?なアイススケーター長尾

今回のINDIVIDUALIZED SHIRTSのオーダーフェアでは各々拘り、人とは被らない提案も。

是非、この機会にビームス 神戸へオーダーフェアを覗きに行ってみてください。




東京でお世話になったお客様や関西の方々にお会いする事ができ、初出張とてもいい経験をさせて頂きました!!

残すところ10/22(土)、10/23(日)の2日間。

スケジュールやアポイント等、些細な事でも結構ですので何か不明点がありましたらビームス 神戸(078-335-2720)へお問い合わせください。







前置きが長くなってしまいましたが・・・

ALL NIGHT BEAMS PLUSの復帰第1発目はTUBE×BEAMS PLUSのコレクションから。

デザイナーの斉藤 久夫氏による2022Autumn&Winterが既に店頭に入荷してきております。

今回は一部抜粋してご紹介させて頂きます。




TUBE × BEAMS PLUS / 別注 Corduroy Jacket
カラー:ベージュ
サイズ:S、M、L、XL
価格:¥57,200-(税込)
商品番号:38-16-0102-063



個人的には待望!?のノーフォークジャケットタイプのコーデュロイスポーツコート。

ノーフォークジャケットと聞くとクラシックさ全開の印象ですが、

やはり斉藤氏により捻りの効いたディテールのアレンジや、生地使いがとても軽快な印象になっております。





印象的なショルダー&エルボーパッチは

当時の富裕層の遊びであるハンティング(狩猟)に着用されていた事から

猟銃を肩にかけたり、肘を固定して構える時の補強用のパッチ。

本格的なシューティング用のスポーツジャケットはレザーが多く使われているものの・・・

こちらはキャメルカラーのフランネル生地を当て、ライトかつ上品な仕立てに。

現代的な軽快さと、トラディショナルウェアとして外れすぎない上品さ。



フロントはサイドのパッチポケットとウォームポケットのドッキング仕様。

よりスポーティーな印象が強くなり、本来のノーフォークジャケットよりもグッと使いやすくなっているはず(個人的な意見です)。

スポーツコートに対し、ダブルポケット仕様といった大胆なギミックも、自然に馴染んでいる感じも。

ウォームポケットに手を入れて歩く様は、ジャケットとしてはとても新鮮。




生地も男臭くなりすぎないライトベージュの明るめのコーデュロイ。

ショルダー&エルボーパッチやボタンの色など、ボディと極力同じ色で揃えられています。

ノーフォークジャケットと囚われずに、遊びの効いたコーデュロイのスポーツコートとして使って頂けるはずです。

BEAMS PLUS的な合わせだったら・・・ミリタリーパンツにモカシンシューズ、もしくはグレートラウザーズにスエードシューズ。





と、先日の出張でたまたまP.IVYこと小坂が颯爽と羽織っていたのでパシャリさせて頂きました。

BEAMS PLUSのポリエステルコーデュロイを使ったブッシュパンツにINDIVIDUALIZED SHIRTSのタッターソールチェックシャツ。

正に直球であり、お手本的なスタイリング。

むっちり感は否めませんが、小坂の体型も覆える位のサイズ感。



対するビームス プラス 有楽町スタッフのTAKAHIROは

ウール素材のフーディーに

こちらも同じくTUBE×BEAMS PLUSのペインターパンツを着用。

リラックス感あるスポーティーなスタイルに、下半身はやはりTAKAHIROらしくレザーシューズで上品に。

カントリーとスポーティーを上品にまとめた意外なスタイリング。




TUBE × BEAMS PLUS / 別注 Denim Work Pants
カラー:ネイビー
サイズ:S、M、L
価格:¥28,600-(税込)
商品番号:38-24-0074-063

こちらのペインターパンツもご紹介。

ペインターパンツと聞くと骨太なステッチワークやルーズなフィッティング、脇のスケールポケットやハンマーループ・・・

それらが反映されたアイテムは一目でペインター、カーペンター、ワークパンツ等々・・・とても分かりやすいディテールですが、

こちらは敢えて、目立たないディテールや縫製、フィッティングで表現された一本。



まずはステッチ。

とても細かい運針のステッチワークが施されています。

本来、補強を兼ねてダブル、トリプルステッチ等、ステッチが多く見られるペインターパンツですが

スタイリングから見てもとにかくステッチワークが控えめです。



とにかくステッチが控えめな分、見え面は上品。

恐らくTAKAHIROもワークと言うより、ドレストラウザーズ感覚で着用し、レザーシューズを合わせているのかと(憶測ですが笑)。





面白いのがフロントポケット、バックポケット、裾のタタキはホワイトステッチでワークパンツらしく

随所に目立ちにくいグレーステッチを加えた控えめなステッチワーク。

スケールポケットの代わりに、シームポケットで表現している所も・・・やはり斉藤氏らしいアレンジが見られます。

ワークパンツなのに粗野感よりも洒落感・品を感じさせるディテールです。



シルエットは緩やかなテーパードシルエットながら、ヒップやワタリのフィッティングは程よくすっきりと。

何だかこう見ていると洗いざらしで履くのも良いですが・・・アイロンを当て、センタークリースをしっかり入れて履きたい一本。

スポーツコートにも良く合い、昨今盛り上がりを見せるワークウェアの中でもカウンター的な存在です。

アイテムを見れば見るほど『面白い作りだなぁ』と思わせてくれる唯一無二のペインターパンツです。







TUBE × BEAMS PLUS / 別注 4Button Double Breasted Jacket
カラー:ネイビー
サイズ:S、M、L、XL
価格:¥60,500-(税込)
商品番号:38-16-0104-063


続きましてはTUBE×BEAMS PLUSと言えば・・・

ほぼ毎シーズンリリースされているダブルブレステッドのジャケット。

今年の秋冬はネイビーのフランネル生地を使用し、金ボタンを配したブレザータイプです。

4つボタン、ピークドラペル仕様のニューポート型。

身幅は絞りを感じさせず、ショート丈のボックスシルエットとなり、BEAMS PLUSでもお馴染みの形ではないでしょうか。





お馴染み・・・と言ってもやはり何だか違和感(とても良い意味で)を感じさせてくれるのが今回のモデル。

一般的にはウェルトポケット&サイドベントの仕様ですが、シングルブレザーの3パッチポケット&センターベントを採用しています。



3パッチ・・・と思いきやサイドのポケットの上から更にonさせ、ダブルポケットにアレンジされています。

ニューポートタイプのダブルブレステッドブレザーに、シングルブレザーのポケットワークを配し、更にはウォームポケットのアレンジ。

他には無い?思いつかない!?ギミックが効いたブレザーです。



もう一点、やはり目が行くのは金ボタン。

ブレザーボタンと言えば基本的に足つきのボタンですが・・・ライトな見え方が楽しめる金の4つ穴ボタンを採用しています。

本来のブレザーボタンよりも厚みや装飾が簡素になる事で仰々しさが無くなり、カジュアルにとても使いやすいのでは、と思わせてくれるボタンチョイス。

ベーシックから少し外したこのディテールやパーツチョイス、着こなしもきっと自由度が高くなるはずです。



注目すべきは今回のフィッティング。

今までのTUBEのジャケットよりもやや肩幅を広げ、肩に吸いつく様なフィッティング。

サイドから見ると腕の可動域に合わせ、アームホールも綺麗に湾曲しております。

是非、店頭で袖を通して頂きたい1着です。



ビームス プラス 有楽町の若手STAFFでもある神本に早速着用してもらいました。

ブレザー+ミリタリーパンツの鉄板こなしを、上品にまとめています。

アイテムチョイスはスポーティーな物が多いですが、スカーフやチーフで彼らしい色気を感じさせる組み合わせ。

やはりこの時期にはフランネル生地のブレザーは温かみを感じさせ、季節感がグッと増します。





自分は昨今、とにかく柄のトラウザーズに目が無く・・・BEAMS PLUSのドローストリング コーデュロイトラウザーズを。

決して派手ではなくとも、遊びが効いたダブルブレステッドブレザーを、カジュアルな装いに。




ネイビーブレザーは何着持ってても困らない。

多くのネイビーブレザーを扱っているBEAMS PLUSだからこそ、こういった類を見ないブレザーを見ると惹かれてしまいます。

今年は嬉しい事に"XL"サイズも作ってもらいました。




既に店頭にはTUBE×BEAMS PLUSのコレクションが並んでいます。

ベーシックからちょっとだけ外したギミック・・・

アイテム一つ一つまじまじと見てるときっと新しい発見や楽しみが見えてくるはずです。

TUBE×BEAMS PLUS 2022 Autumn&Winterをお楽しみ下さい。





『物欲は眠らない』





JUNICHI YANAI