夜更かしの皆さま、こんばんは。
木曜日深夜担当のカリスマYANAIです。

さて、今週末は色々と別注リリースやイベントが立て込んできております。
本日からBEAMSのダブルポイントキャンペーンもスタートし、
ありがたくも店頭はとても忙しそうです。
今週末のトピックスと言えば・・・まずはこちら。
BEAMS PLUSでも久しぶりに取り扱いが再スタートいたします“GHURKA”。
1975年、アメリカコネチカット州で創業したラゲッジブランドです。
ご存知の方も多いかと思いますが、初見の方も多いかと思います。
今回はBEAMS PLUS別注モデルのローンチ、またそれを記念してカスタムオーダーフェア、更に通常のコレクションラインナップが一同に並ぶイベントを開催いたします。
弊社、ニュースページにも詳細が記載されておりますので、ぜひそちらも目を通して頂ければと思います。
また、今回は“GHURKA”のオーナーでもあるRobert Williams氏が来日されます。

3/16(土)にはビームス プラス 丸の内 公式InstagramにてRobert氏を招き、Instagram Liveにて19:00~トークショーを開催。
※トークショーの兼ね合いで、3/16(土)のビームス プラス 丸の内の営業時間は18:00までとなります。
『GHURKA』とは?というところから、今回の別注モデルやカスタムオーダーフェアについて色々とお話をして頂きます。
また、3/17(日)にはRobert氏に直接お店立ちをして頂き、直接コミュニケーションが取れる場を設けております。
本国のオーナー直々に来日されるのは滅多にないですので、
是非皆様のご来店をお待ちしております。
本日は明日3/15(金)にリリースしますこちらのご紹介。

KENNETH FIELD × BEAMS PLUS
BLACK WATCH BLAZER
2Button Uncon Ticket Pocket
ここ数シーズンBEAMS PLUS別注では軸となっている『スポーツコート』。
今回もスポーツコートを軸に、ブラックウォッチのブレザー企画としてデザイナー草野健一氏に依頼をさせて頂きました。
半年に1回行われるBEAMS PLUSの別注企画会議。
2024年春夏に向け、どのような別注を組んでいくかオフィスメンバー、店舗スタッフが集まり終日2日間に渡ってミーティングを行います。
そこでキーワードに上がったのが『ブラックウォッチのブレザー』。
英国の伝統的なタータンチェックパターンを、米国らしさを上手く織り交ぜるなら
KENNETH FIELDデザイナー 草野氏が一番表現できるのでは、という事でその場で満場一致。
春夏に快適に着用ができるウール100%のブラックウォッチブレザー・・・
いざ、草野氏に別注のお話をしたところ
まずは生地をどうするか、
理想的な生地がないなら別注生地として生産するか、
ブラックウォッチ柄も様々あるのでどんな"ストーリー"を持ったブラックウォッチ柄を使うのか。
結果的に生地に関してはこちらがリクエストした生地がなく、
本別注の為に別注生地として製作をして頂くこととなりました。
イメージはべたつきにくいドライなタッチ感、シワになりにくい復元力。
ちょうど自分がスポーツコートオーダーフェアにて何度かオーダーしている
とある服地メーカー4plyのウール生地を依頼しました。
この4plyというのは4本のウール糸を強く撚る(強撚糸)、織り上げられた生地。
この強く撚る事で糸自体にハリコシと弾力が生まれます。

草野氏からお声があり、ちょうどBLACKWATCHの生地が織られているとの事で尾州の機屋へ。
強撚糸の太い糸を織り上げる際、高速の織り機では糸が切れてしまいやすく
普段はあまり使われない古い織り機でゆっくりと、丁寧に織り上げれておりました。
量産的ではなく、時間と手間がとてもかかる作業。

草野氏から送られてきた画像を。
今回の別注で使われている強撚糸を解き、4本撚りであることを確かめてくださいました。
実際に自分も解こうとしましたが・・・かなり強く撚られており、バネ様にすぐ戻ってしまいます。
この復元力があるからこそ、シワが付きにくい(伸びやすい)生地となります。

さて、肝心なブラックウォッチパターンはというと・・・
採用したのはスコットランド・タータン協会に登録されている『smallest sett』というパターン。
実は格子パターンが大、小と2種類存在しており、格子が小さい方を採用。
個人的主観ですが、小ぶりな方がコーディネートに落とし込みやすい印象。
見え方だけでなく、色々と『smallest sett』のブラックウォッチを調べていくと、
実はアメリカンミルズのPendleton社もこの『smallest sett』を採用し、ステルスタータンチェックやハイランドカモフラージュと呼んでいた経緯も。
後にPendleton社がハンティングタータンチェックとして正式にタータン協会に登録した『Wartley Hunting』もこの『smallest sett』が基になっているとか。
英国の代表的なタータンチェックではありますが、アメリカンミルズにも影響を与えた柄域。
まさに理想的な生地に仕上がってきました。
形となるのはKENNETH FIELDでも定番となっている2ボタンスタイル。
80年代のアメリカンスポーツコートをベースに、やや幅が広めのラペルと深めのVゾーンが特徴的。

背中、袖には裏地を使用せず、高温多湿な日本の夏にも着やすい仕様。
芯地や裏地といった副資材を極限まで省き、軽快に涼しく着用できる一着です。
もちろん生地のウェイトがしっかりある分、着用時のフォルムも美しく出ます。
今回はこの2Button Unconに英国のディテールをミックスしています。
英国スタイルによく見られるチェンジポケットやチンガードを付け、ハンティングジャケットのスタイルも楽しめます。

更にブレザーボタンは英国王室や英国軍の制服にも採用されている"London Badge社"のフラットボタンを使用しています。
フラットなフォルムながら、一つ一つの重量感がとても感じられる上質なブレザーボタン。
特に紋章は入らずとも、しっかりと存在感を与えてくれるボタンです。

ベースとなる型は米国のスポーツコートを踏襲し
ボタンやディテールで英国らしさを織り交ぜています。
そこに別注で製作頂いた4ply ウール100%のブラックウォッチファブリック。
またとないスペシャルな一着に仕上がりました。
今回、スポーツコートのご紹介ですが、このブラックウォッチファブリックを使用した
GURKA TROUSER Ⅲも後にリリースいたします。
セットアップスーツとして着用もでき、ドレスアップスタイルも楽しんで頂けるコレクションです。
GURKA TROUSER Ⅲに関しては入荷が4月頃に納品予定ですので、
気になる方は是非店頭にお問い合わせください。
※予約も可能です。
カリスマYANAI